中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’09男女群島ツアー ~その1

2009-05-23 17:38:21 | 磯釣り
 前回に書いたとおり、’09男女群島ツアーから帰ってきた。ある程度天候が悪いことは最初から予想しており、何やら予感めいたモノはあったが、まさかこんな展開になろうとは…。

 今年から出港地が肥前名古屋港から呼子港に変更された「日の出丸」↓
                  
は予定通り入港しており、我々を出迎えてくれた。
 当初は初日に肥前鳥島へ向かう予定だったが、雨は降らないものの既に強風が吹いており、釣行は不可能との船長判断から、行き先を男女群島本島(長崎県五島列島、福江島の南南西約60km沖)周りに変更して夜10時過ぎに港を後にした。

 荒れ気味の東シナ海をバウンドを繰り返しつつ航行し、予定よりも時間を掛けて男女群島に到着する。やはり南からの強風は収まらず、男島(おしま)の最北部でしか竿が出せそうにはない。選択の余地は少なく、南風泊付近の風裏
                  
から磯着けが始まった。
 16日朝、私が最初に乗ったのは北村瀬の西端辺り↓
                  
だった。
 この磯には以前にも乗ったことがあるが、昼間は魚が小さく、40cm前半が精一杯といった感じであまり期待は持てない。この日の状況は以前に乗った際よりも更に潮の動きが悪い。「少し潮の動きがマシになったかな?」 と思ったときに尾長グレが連発したものの、30cm前後のサイズ↓
                  
ばかりなので、次の見回りでの移動を決意した。

 移動する…と言っても、同じ天候のままでは大きく移動出来るワケもなく、大した所があるわけでもない。次に降り立ったのは湾奥やや東にある名前も知らない磯だ。先程の北村瀬よりも潮が動かないのは当然で、竿を出してもイズスミがガタガタと下品な引きを繰り返すだけで時間が過ぎていく。同礁の方も上物竿を出そうと一緒に乗っていたのだが、ワタシの状況を見てやる気を無くし、底物竿を取り出すことに…。これが功を奏し、マズマズの型の石鯛をゲットした。↓
                  
                  
                  
 「エ~ッこんなとこにも石鯛が居たの?」といった感じだったが、続いてアカハタなどをゲットし、イイ土産はキープできたようだ。
 対するワタシはココでは30cm級の口太グレを釣っただけに終わる。そしてここから更なる暗雲がたれ込めていくのであった。

 16日夕刻には瀬泊まり(磯の上で夜釣りをしつつ、寝泊まりすること)のために移動。天候の更なる悪化が予想されたので危険防止のため、湾内の最奥へ向かう。やはり「予想通り」と言うべきか、そんなところだから潮がほとんど動かず釣果はイズスミのみ。しかも夜10時を回ると海中からの生命感は消え、エサすら取られない状況になってしまう。「これ以上粘っても無駄」と判断し、初日の釣りが終わった。

 明けて17日早朝。磯から撤収し、船に乗り込むと船長からついに「風向きが変わるまで、このまま船上で待機。」との指示が船内放送を通じて発表された。
 待つこと約2時間。ようやく風向きが変わり、移動を開始。どうやら最南の女島(めしま)に向かうらしい。船内では「男島はもうこりごり」という声も多かったので、それぞれの表情も少しは明るくなっていた。
 しかしながら、到着したのは女島「大敷」周辺の、またもや湾内だ。
 名前も知らない磯に降り、釣りを再開するが、途中で青物らしき正体不明の魚に暴走された挙げ句、4号ハリスを切られるシーンはあったものの、それ以外にはイズスミがポツリとアタッただけに終わり、またもや移動が始まった。

 次なる磯はどこなのか?と期待もせずに船上で揺られていると、磯着けされたのは意外や意外、女島の北側ではA級の部類に入る「重箱」だった。降り立った後、低場をチェックするが、時折波が駆け上がっている。↓
                   
そこで高場にあるサラシ↓
                   
を利用して仕掛を流すことにした。
 マキエサを入れるとサラシの中はイズスミに支配されており、その沖を釣るしかなさそうだ。水道筋にあたるこの一帯は本来なら強い流れが期待できそうなのだが、右へと流れる下げ潮は全く勢いが無く、僅かにトロッと流れる程度だ。オマケに強風が左から吹き付けて道糸を煽るので、マキエサの筋から仕掛が離れてしまう。ウキを高負荷の物に替えたり大型の物に替えても状況は同じだった。
 高場の東にある夜釣りで有名なワンドでも様子をみたが、本来ならグルグルとワンド内を回るはずの潮はなく、溜め池のようになっている。
 結局この状況は夕刻の移動まで変わらず、失意のままこの重箱を去ることになった。

 残り時間は15時間ほど。ここまでマトモな魚は全く手にしていない。少しは天候が回復傾向にあるので今度は最後の望みの中、逆転を掛けての最終移動だ。向かった先はクロキ島の南、鍋瀬戸の東口付近に位置する「シケシラズ」だ。
 「このままでは終われない!」最後の逆転はあったのだろうか?この続きは来週末掲載の「’09男女群島ツアー ~その2」に続く…。
コメント
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