世の中には学会では他の誰にも賛成してもらえないような、ヘンテコでトンデモない学説を大まじめで、「本人が言うところの科学的な証明」をして唱えたり、本を出版したりする人が居る。そう言うのが「ニセ科学」もしくは「似非(エセ)科学」という世界で、別名を「トンデモ科学」とも言う。
トンデモは科学だけには限らず、様々なところに存在している。そのトンデモ全般を研究するグループが日本にはあって、今更ボクが紹介するほどマイナーな存在でもないが、それが「と学会」と称して活動し、毎年、何冊もの本を出版している。主に彼らは蔑んだりバカにするのではなく、その荒唐無稽さを笑い飛ばし、作者や著者の意図するところではない部分で楽しんでいるのだが、採り上げられているものの中には恐怖を煽ったり、詐欺的な行為を行って自己の利益に結びつけるようなトンデモも含まれているので、楽観視できない部分もある。
元来、ボクには物事をナナメに見てしまう方だし、あの弱かった暗黒時代を含んで、少年時代から阪神ファンを続けているせいか(?)、衆目が集まり、騒がれるものに対して「どうせダメ(ムダ)なんだろうな~。」と思う、自虐感覚が染みついている。その思いが至り、ついつい本やインターネットで確認する機会が増えた結果、今では「と学会」の本を含め、その類の本が、自室に数冊転がっている。
上の写真上段は、「と学会年鑑」だ。内容は出版物をメインに、バカバカしいグッズやビデオ等も紹介されている。そして下段は「トンデモ本の世界」で、こちらは出版物を専門に紹介している。
「持っている」とは言うものの、と学会の長い歴史中に多数出版された書籍の中での、たった6冊でしかない。だから数冊読んだだけのボクの知識では論評する能力もなく、元からそんな立場でもないので、ここではその中に掲載されている一例を挙げてみるに留めるが、近年教育現場でもとり上げられてその是非が問題になっていた「水に言葉が理解できる」と唱える本や「ゲームをやりすぎると脳が異常を来す」と唱える本などの比較的メジャーなものを始め、「占い」や「ノストラダムスの予言関連」、中には「阪神大震災は地下での核爆発が原因」とする説等々、数多くがラインナップされている。
トンデモを扱った本の中ではパイオニア的存在で、「と学会」でもお手本にしている、マーティン・ガードナー著の「奇妙な論理」「奇妙な論理Ⅱ」も紹介しておきたい。
この本は今から60年近く前にアメリカで発刊されたが、全然内容は古くない。と言うのも、トンデモの世界は叩かれて引っ込んでも、何年か経って、ほとぼりが冷めれば雨後の竹の子のように、また顔を出す「出ては引っ込み」の繰り返しタイプの他、現在でも継続して信じられているモノまであるからだ。掲載例を挙げると「反牛乳主義」や「食い合わせ」、「自然療法」、「男女児の生み分け法」、「ダウジング」、「反進化論」、「消滅した?謎の大陸関連」等々がある。
過去何十、何百年もの間で様々な「トンデモ」が続々と生まれ、ある一定の信者を得ている。コレは我々一般人が「自らの頭で考え、自らの意思で決断し、自らの責任で選択するという手順を飛ばして、ひたすら信じることで切り抜けようとした結果である。」と、「奇妙な論理Ⅱ」の巻末では指摘していた。
そして別のところでは「地球は平な円盤状になっている。」だとか「地球の極点間は筒状の空洞になっている。」という、珍説?を唱える科学者が居ても、ちゃんとした?天文学者は日々研究などで忙しく、そんな愚論に対する反論のためにワザワザ天体望遠鏡の前から降りてきて我々に説明するヒマはないとも…。
更にトンデモ世界の人達は、唱えた珍説に対して反論したところで、自説を曲げずに「オカシイのは周囲であって自分ではない」と、自分を「地動説を唱えて迫害されたガリレオ」になぞらえて、周囲に対して意見を聞く耳を持たないからタチが悪いそうだ。
トンデモは発信者本人が強く信じ込んでいるモノから、人をダマそうとしているモノまで、それぞれがある時には強い信念を持って、ある時には権威を振りかざして訴えかけてくるし、普段我々がフツーに信じているモノの中にも紛れ込んでいるので、対抗するには、様々な情報を得て整理し、尚更上記のように「自ら考え、判断すること」が重要なのだろう。
とは言うものの、そう硬くなって何かを期待して深読みをする必要は全くなく、ただ斜めに読んでいるだけでも笑えるのが「トンデモ」を取り上げている数々の本だから、暇つぶしに読んでみることをお薦めする。それこそ、笑いながら「目からウロコ」の話がいくつか拾えるので、何かを考えるキッカケにはなるだろう。
また「本を買うまでもないかな?」と思う人には以下のサイトをお勧めしておこう。
「大阪大学 菊池誠教授のkikulog」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/
「やさしいバイオテクノロジー」
http://yoshibero.at.webry.info/theme/d5bd136b17.html
「のんびり農業 21世紀は農業の時代だ」
http://islandrunner.way-nifty.com/blog/cat20133989/index.html
科学的内容を始め、自分の持っている美容&健康グッズからサプリまで。見れば(読めば)思い込みが覆されて「エ~ッ!」って感じになってしまうかも?。でも、その効果を信じていたい人は見ない方がイイかも知れないから、そのへんは自己判断したうえでどうぞ。ただし、掲載内容はあくまでもホームページの著者の見解だから、参照後は自分で考えて答えを導きだして欲しい。
……オマケ映像……
(秋二景~六甲山にて)
トンデモは科学だけには限らず、様々なところに存在している。そのトンデモ全般を研究するグループが日本にはあって、今更ボクが紹介するほどマイナーな存在でもないが、それが「と学会」と称して活動し、毎年、何冊もの本を出版している。主に彼らは蔑んだりバカにするのではなく、その荒唐無稽さを笑い飛ばし、作者や著者の意図するところではない部分で楽しんでいるのだが、採り上げられているものの中には恐怖を煽ったり、詐欺的な行為を行って自己の利益に結びつけるようなトンデモも含まれているので、楽観視できない部分もある。
元来、ボクには物事をナナメに見てしまう方だし、あの弱かった暗黒時代を含んで、少年時代から阪神ファンを続けているせいか(?)、衆目が集まり、騒がれるものに対して「どうせダメ(ムダ)なんだろうな~。」と思う、自虐感覚が染みついている。その思いが至り、ついつい本やインターネットで確認する機会が増えた結果、今では「と学会」の本を含め、その類の本が、自室に数冊転がっている。
上の写真上段は、「と学会年鑑」だ。内容は出版物をメインに、バカバカしいグッズやビデオ等も紹介されている。そして下段は「トンデモ本の世界」で、こちらは出版物を専門に紹介している。
「持っている」とは言うものの、と学会の長い歴史中に多数出版された書籍の中での、たった6冊でしかない。だから数冊読んだだけのボクの知識では論評する能力もなく、元からそんな立場でもないので、ここではその中に掲載されている一例を挙げてみるに留めるが、近年教育現場でもとり上げられてその是非が問題になっていた「水に言葉が理解できる」と唱える本や「ゲームをやりすぎると脳が異常を来す」と唱える本などの比較的メジャーなものを始め、「占い」や「ノストラダムスの予言関連」、中には「阪神大震災は地下での核爆発が原因」とする説等々、数多くがラインナップされている。
トンデモを扱った本の中ではパイオニア的存在で、「と学会」でもお手本にしている、マーティン・ガードナー著の「奇妙な論理」「奇妙な論理Ⅱ」も紹介しておきたい。
この本は今から60年近く前にアメリカで発刊されたが、全然内容は古くない。と言うのも、トンデモの世界は叩かれて引っ込んでも、何年か経って、ほとぼりが冷めれば雨後の竹の子のように、また顔を出す「出ては引っ込み」の繰り返しタイプの他、現在でも継続して信じられているモノまであるからだ。掲載例を挙げると「反牛乳主義」や「食い合わせ」、「自然療法」、「男女児の生み分け法」、「ダウジング」、「反進化論」、「消滅した?謎の大陸関連」等々がある。
過去何十、何百年もの間で様々な「トンデモ」が続々と生まれ、ある一定の信者を得ている。コレは我々一般人が「自らの頭で考え、自らの意思で決断し、自らの責任で選択するという手順を飛ばして、ひたすら信じることで切り抜けようとした結果である。」と、「奇妙な論理Ⅱ」の巻末では指摘していた。
そして別のところでは「地球は平な円盤状になっている。」だとか「地球の極点間は筒状の空洞になっている。」という、珍説?を唱える科学者が居ても、ちゃんとした?天文学者は日々研究などで忙しく、そんな愚論に対する反論のためにワザワザ天体望遠鏡の前から降りてきて我々に説明するヒマはないとも…。
更にトンデモ世界の人達は、唱えた珍説に対して反論したところで、自説を曲げずに「オカシイのは周囲であって自分ではない」と、自分を「地動説を唱えて迫害されたガリレオ」になぞらえて、周囲に対して意見を聞く耳を持たないからタチが悪いそうだ。
トンデモは発信者本人が強く信じ込んでいるモノから、人をダマそうとしているモノまで、それぞれがある時には強い信念を持って、ある時には権威を振りかざして訴えかけてくるし、普段我々がフツーに信じているモノの中にも紛れ込んでいるので、対抗するには、様々な情報を得て整理し、尚更上記のように「自ら考え、判断すること」が重要なのだろう。
とは言うものの、そう硬くなって何かを期待して深読みをする必要は全くなく、ただ斜めに読んでいるだけでも笑えるのが「トンデモ」を取り上げている数々の本だから、暇つぶしに読んでみることをお薦めする。それこそ、笑いながら「目からウロコ」の話がいくつか拾えるので、何かを考えるキッカケにはなるだろう。
また「本を買うまでもないかな?」と思う人には以下のサイトをお勧めしておこう。
「大阪大学 菊池誠教授のkikulog」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/
「やさしいバイオテクノロジー」
http://yoshibero.at.webry.info/theme/d5bd136b17.html
「のんびり農業 21世紀は農業の時代だ」
http://islandrunner.way-nifty.com/blog/cat20133989/index.html
科学的内容を始め、自分の持っている美容&健康グッズからサプリまで。見れば(読めば)思い込みが覆されて「エ~ッ!」って感じになってしまうかも?。でも、その効果を信じていたい人は見ない方がイイかも知れないから、そのへんは自己判断したうえでどうぞ。ただし、掲載内容はあくまでもホームページの著者の見解だから、参照後は自分で考えて答えを導きだして欲しい。
……オマケ映像……
(秋二景~六甲山にて)