■風のガーデン■
倉本聰氏の富良野3部作では最終にあたる「風のガーデン」。このドラマのテーマを自分なりに勝手に解釈させてもらうと、
「パーソナル化され、一人一人がバラバラになってしまいがちな現代の家族関係にあっても、結局最期に行き着く場所、それは家族の中にしかない。」
といった風にボクは捉えている。
そのドラマ内で家族が再び集まる心の拠り所=「風のガーデン」と呼ばれる英国庭園風の施設が、ドラマの撮影後、一般に公開されている。
●倉本聰氏による最新ドラマのロケ地だけに、訪れる人は多い。●
ドラマ内で「花言葉」と共に登場する花々も健在だ。
●カンパニュラ・ウエディングベル●
●デルフィニウム・ブラックナイト●
●ラムズイヤー(触ってもOKで、触感はフワフワ)●
●建物の内部にも入れ、中にはドラマで使われたアップライト・ピアノやロッキング・チェアーもある。●
●ドラマの1シーンでもこの構図が使われていた。●
●貞美さん(中井貴一さん)のキャンピングカー●
ドラマの中で貞美さんが懸命になって植えたエゾエンゴサクは、今年もこの周りに咲いているのだろうか?。
●貞三さん(故、緒方拳さん)の医院●
実は「北の国から」で、蛍が看護学校卒業後に勤めるかも知れなかった「財津病院」と同一だそうだ。
■優しい時間■
子供が起こした事故が原因で妻を失った父と子の親子関係の修復がテーマのドラマであったが、ボクにとっては何故か印象が薄い内容であった。
ドラマのストーリーの中心であった喫茶店「森の時計」は、一般利用目的で営業しており、観光客にとっても人気スポットで、客足も途絶えないようだ。
●「北の国から」の雪子おばさんの勤める「森のろうそく屋」から下った先にある喫茶店。それが森の時計●
●カウンターに集う客達●
●中央のマグカップはドラマでも使われた皆空窯(かいくうがま)製●
カウンターに着席した客のみの特権で、ドラマ同様にハンドミルでコーヒー豆をグリグリさせてもらえる。本来の香りが楽しめるコーヒーは格別の味だ。
●マスターに「そこが二宮君(嵐)の指定席ですよ。」と言われて調子に乗るボク●
●マスターの木村さんのワザ●
●コーヒーに写る風景●
ドラマの内容とは逆に、残されたロケ地を実際に巡った中では一番印象に残るスポットだったのが面白い。多分これは、この施設だけが内部を人が利用しているために、「生きている」からだと思う。
客の会話に「ツッ込み過ぎず、引き過ぎず」丁度良い立ち位置のマスターが演出する「優しい時間」がそこにあった。ドラマがこの喫茶店を中心に展開したのは、それが狙いの一つにあったのだろう。座って初めて、今更ながらに気付かされてしまった。
■ロケ地を巡り終えて■
今回の旅行では「富良野3部作」のロケ地の主立った箇所を巡ったワケだが、改めて思い知らされるのは倉本聰氏の手がけるドラマのリアリズムだ。
撮影秘話なんかが書かれた本を読んでもその徹底ぶり理解できるが、特に地元=富良野の人達に嘘をつくなという方針だったそうだ。だから、もし仮に黒板五郎が富良野のどこかで歩いていてバッタリ出会ったとしても、何ら不自然ではない。そんな雰囲気でさえあるのだ。
作り手がそこまでの高い意識を持ち、役者がソレに応えて作っていたからこそ、ドラマ(=フィクション)の世界だとは解っていても、「富良野3部作」に思い入れてしまう人が多く、ボクら家族のようにワザワザ足を運ぶ者達も多いのだと思う。
しかし、あまりのリアリズムさに、ボクの心中には弊害が出ている。それは、近頃では主流の漫画ベースのドラマに対して全く見る気が起こらないことだ。ボクの独断で申し訳ないが、漫画の世界は漫画に任せて欲しいし、あり得ない設定やストーリーを展開するのであれば、それはSFの世界だけで結構だ。
そろそろ本格的な人間臭いドラマを見せていただけないでしょうか?「拝啓、TV局様…。」
倉本聰氏の富良野3部作では最終にあたる「風のガーデン」。このドラマのテーマを自分なりに勝手に解釈させてもらうと、
「パーソナル化され、一人一人がバラバラになってしまいがちな現代の家族関係にあっても、結局最期に行き着く場所、それは家族の中にしかない。」
といった風にボクは捉えている。
そのドラマ内で家族が再び集まる心の拠り所=「風のガーデン」と呼ばれる英国庭園風の施設が、ドラマの撮影後、一般に公開されている。
●倉本聰氏による最新ドラマのロケ地だけに、訪れる人は多い。●
ドラマ内で「花言葉」と共に登場する花々も健在だ。
●カンパニュラ・ウエディングベル●
●デルフィニウム・ブラックナイト●
●ラムズイヤー(触ってもOKで、触感はフワフワ)●
●建物の内部にも入れ、中にはドラマで使われたアップライト・ピアノやロッキング・チェアーもある。●
●ドラマの1シーンでもこの構図が使われていた。●
●貞美さん(中井貴一さん)のキャンピングカー●
ドラマの中で貞美さんが懸命になって植えたエゾエンゴサクは、今年もこの周りに咲いているのだろうか?。
●貞三さん(故、緒方拳さん)の医院●
実は「北の国から」で、蛍が看護学校卒業後に勤めるかも知れなかった「財津病院」と同一だそうだ。
■優しい時間■
子供が起こした事故が原因で妻を失った父と子の親子関係の修復がテーマのドラマであったが、ボクにとっては何故か印象が薄い内容であった。
ドラマのストーリーの中心であった喫茶店「森の時計」は、一般利用目的で営業しており、観光客にとっても人気スポットで、客足も途絶えないようだ。
●「北の国から」の雪子おばさんの勤める「森のろうそく屋」から下った先にある喫茶店。それが森の時計●
●カウンターに集う客達●
●中央のマグカップはドラマでも使われた皆空窯(かいくうがま)製●
カウンターに着席した客のみの特権で、ドラマ同様にハンドミルでコーヒー豆をグリグリさせてもらえる。本来の香りが楽しめるコーヒーは格別の味だ。
●マスターに「そこが二宮君(嵐)の指定席ですよ。」と言われて調子に乗るボク●
●マスターの木村さんのワザ●
●コーヒーに写る風景●
ドラマの内容とは逆に、残されたロケ地を実際に巡った中では一番印象に残るスポットだったのが面白い。多分これは、この施設だけが内部を人が利用しているために、「生きている」からだと思う。
客の会話に「ツッ込み過ぎず、引き過ぎず」丁度良い立ち位置のマスターが演出する「優しい時間」がそこにあった。ドラマがこの喫茶店を中心に展開したのは、それが狙いの一つにあったのだろう。座って初めて、今更ながらに気付かされてしまった。
■ロケ地を巡り終えて■
今回の旅行では「富良野3部作」のロケ地の主立った箇所を巡ったワケだが、改めて思い知らされるのは倉本聰氏の手がけるドラマのリアリズムだ。
撮影秘話なんかが書かれた本を読んでもその徹底ぶり理解できるが、特に地元=富良野の人達に嘘をつくなという方針だったそうだ。だから、もし仮に黒板五郎が富良野のどこかで歩いていてバッタリ出会ったとしても、何ら不自然ではない。そんな雰囲気でさえあるのだ。
作り手がそこまでの高い意識を持ち、役者がソレに応えて作っていたからこそ、ドラマ(=フィクション)の世界だとは解っていても、「富良野3部作」に思い入れてしまう人が多く、ボクら家族のようにワザワザ足を運ぶ者達も多いのだと思う。
しかし、あまりのリアリズムさに、ボクの心中には弊害が出ている。それは、近頃では主流の漫画ベースのドラマに対して全く見る気が起こらないことだ。ボクの独断で申し訳ないが、漫画の世界は漫画に任せて欲しいし、あり得ない設定やストーリーを展開するのであれば、それはSFの世界だけで結構だ。
そろそろ本格的な人間臭いドラマを見せていただけないでしょうか?「拝啓、TV局様…。」