■六甲の地獄谷■
全国各地にある「地獄谷」という地名は温泉が湧き、硫黄臭=硫化水素が漂っているために近寄ると死んでしまうからついた地名だということを何かの本で読んだことがある。
その地獄谷が六甲山の表に2箇所、裏に1箇所の合計3箇所あるそうだ。もちろん六甲山そのものは温泉地ではないので「硫化水素が漂って…」というワケではない。恐らく谷沿いに岩がゴロゴロと転がる様子がそのように見えるからだろうけど、ガイドブックなどで確認するとそれぞれがその名の通り登りがいのあるコースになっている。
そんな六甲の裏表にある地獄谷へ、なぜか近頃ハイキングに対して俄然ヤル気を出している妻を伴って2周連続でハイキングに出掛けた。
■芦屋ロックガーデン近くの地獄谷■
1回目は芦屋にある有名な「ロックガーデン」へ向かう途中にある「地獄谷」へと向かった。とは言っても、このコースは以前に紹介したので写真のみということで…。

●阪急六甲駅を降りて芦屋川沿いを進む●

●ロックガーデン入り口にある「高座の滝」●

●滝の横手にある「○○大明神」●

●地獄谷入り口にある土石流センサーのワイヤー●

●地獄谷を抜けた先には奇景「万物相」がある●
■裏六甲の地獄谷■
翌週に裏六甲にある「地獄谷」へと向かった。
このコースに入るのは、電車からのアプローチでは神戸電鉄の大池駅から上がるのが一般的らしいが、我が家のある西宮市内からだと極端にアクセスが悪いので、登り口近くまで車で向かうことにした。その場合の目印は「神港学園のグランド(野球場)」だ。

●神港学園のグランド近くにある道標●

●巨大な人工物=阪神高速の橋の下を抜けるとコースに入る●
コースインすると、多少のアップダウンはあるものの、谷筋を左手に見下ろす快適なハイキング道が続く。

●コースの序盤は整備されている。●

●最初の案内板●
そのまま進んで行くと、2枚目の案内板がある。そこが分岐点になっていて、右に進めば地獄谷西尾根のコースになり、左に行けば地獄谷コースになる。今回は谷を攻略するので、当然左へと向かう。

●分岐点の案内板●
分岐から先は谷の近くに降りての歩行になるが、前日の午前中まで雨が降っていた影響で水量も多く、谷沿いを流れる水と新緑を迎える寸前の木々の美しさは、いっそう映えて見える。

●無名の小滝●
時折谷を飛び石伝いに渡るシーンもあって少しのスリルを味わうが、それも楽しい。
そして程なく大堰堤が目に入るが、その直前に「滑滝」(なめりたき?なめたき?すべりたき?)という滝に出逢う。

●滑滝●
「後ろの堰堤が無ければ絶景かもな~。」と思いつつ、滝をまたいで左手にある迂回路を見付けて堰堤の後ろに回り込む。

●迂回路●
しかし、滝の裏に回ってビックリ、堰堤裏は増水しすぎて湖状になっていて道が消えていた。

●本来なら、この階段の先にコースがあるようだ●
仕方がないので、一旦先程の案内板のところまで戻って、西尾根のコースへと大迂回することにした。

●地獄谷西尾根の道標●
このコースが結構キツく、情けないがウエイトの軽い妻との差が開いていく。そしてアップダウンを繰り返しながら徐々にピークへと上り詰めて行く。

●結構ハードなところもある●
一つ目のピークが「水晶山」、続いてダイヤモンド・ポイントという、見晴らしの良い台地を目指す。

●水晶山の標識●

●ダイヤモンド・ポイント●
本来は地獄谷を上り詰め、一旦ダイヤモンド・ポイントへ出てからシュライン・ロードというハイキング道を降りて行く予定だったのだが、予想外の大迂回をしたので、もう一度地獄谷を降りて、登って来られなかった部分を踏破することにした。目指すは「大滝」という名の滝だ。

●地獄谷へ降りる分岐点●

●再び谷沿いの快適コース●
しばらくコースを降りて行くと、大きな滝が現れた。事前の調査では「大滝」と言っても落差が8mほどと記してあったので、「これかも?」と思ったが、地図上の位置よりもやや上流に位置している。念のためにもう少し下ったみたが、新たな滝は現れなかったので、ここが大滝だろうとして、昼食タイムとした。
後で調べてみると、この滝は大滝ではなく、それよりも規模が大きいものの、無名の滝だそうだ。

●大滝だと思い込んだ別の「無名滝」●

●新発売の「ビーフシチュー・ヌードル」これがウマい!●
昼食後は谷沿いを戻り、シュライン・ロードへと向かう。

●シュライン・ロードの道標●
シュライン・ロードは一般に知られる快適なハイキング道なので、行き交う人も多く、道沿いに何カ所もある祠にははお地蔵さんが祀られている。
適当に流す感じで降りて行くと程なく終点にたどり着いた。

●シュライン・ロードの終点●
■残りの地獄谷は…■
六甲に残る地獄谷は後1コース。その名は「大月地獄谷」と言うそうで、それは神戸市東灘区・渦が森の山中にあるということだ。しかし、六甲の地獄中で最もハードであり、垂直に近い斜面をロープを使って登る箇所もあって太っちょオヤジと握力のない妻では攻略は難しそうだ。
だから「もう少し経験を積んでから…(いつのことやら)」ということにしよう。
ハイキング道の中でも谷沿いのコースは変化があってお薦めのコースだ。惜しむらくはその流れに「魚の1匹でも見えれば…。」と思うのだが、それは難しそうだ。その現実は一見自然の中にあるように見える六甲山であっても、実は人間が入り込んで、手を加えた後の自然であることの証拠だ。その意味では残念な部分ではあるが、そんなことを考えられるのは自分が山に居るからこそだ。山の中を始め、自然の中に入ってゆくことは普段では気付きにくい自然と人間の関係を知る良い機会になるので、一般に言われる健康作り等の他に、その意味でもお薦めできる。
全国各地にある「地獄谷」という地名は温泉が湧き、硫黄臭=硫化水素が漂っているために近寄ると死んでしまうからついた地名だということを何かの本で読んだことがある。
その地獄谷が六甲山の表に2箇所、裏に1箇所の合計3箇所あるそうだ。もちろん六甲山そのものは温泉地ではないので「硫化水素が漂って…」というワケではない。恐らく谷沿いに岩がゴロゴロと転がる様子がそのように見えるからだろうけど、ガイドブックなどで確認するとそれぞれがその名の通り登りがいのあるコースになっている。
そんな六甲の裏表にある地獄谷へ、なぜか近頃ハイキングに対して俄然ヤル気を出している妻を伴って2周連続でハイキングに出掛けた。
■芦屋ロックガーデン近くの地獄谷■
1回目は芦屋にある有名な「ロックガーデン」へ向かう途中にある「地獄谷」へと向かった。とは言っても、このコースは以前に紹介したので写真のみということで…。

●阪急六甲駅を降りて芦屋川沿いを進む●

●ロックガーデン入り口にある「高座の滝」●

●滝の横手にある「○○大明神」●

●地獄谷入り口にある土石流センサーのワイヤー●

●地獄谷を抜けた先には奇景「万物相」がある●
■裏六甲の地獄谷■
翌週に裏六甲にある「地獄谷」へと向かった。
このコースに入るのは、電車からのアプローチでは神戸電鉄の大池駅から上がるのが一般的らしいが、我が家のある西宮市内からだと極端にアクセスが悪いので、登り口近くまで車で向かうことにした。その場合の目印は「神港学園のグランド(野球場)」だ。

●神港学園のグランド近くにある道標●

●巨大な人工物=阪神高速の橋の下を抜けるとコースに入る●
コースインすると、多少のアップダウンはあるものの、谷筋を左手に見下ろす快適なハイキング道が続く。

●コースの序盤は整備されている。●

●最初の案内板●
そのまま進んで行くと、2枚目の案内板がある。そこが分岐点になっていて、右に進めば地獄谷西尾根のコースになり、左に行けば地獄谷コースになる。今回は谷を攻略するので、当然左へと向かう。

●分岐点の案内板●
分岐から先は谷の近くに降りての歩行になるが、前日の午前中まで雨が降っていた影響で水量も多く、谷沿いを流れる水と新緑を迎える寸前の木々の美しさは、いっそう映えて見える。

●無名の小滝●
時折谷を飛び石伝いに渡るシーンもあって少しのスリルを味わうが、それも楽しい。
そして程なく大堰堤が目に入るが、その直前に「滑滝」(なめりたき?なめたき?すべりたき?)という滝に出逢う。

●滑滝●
「後ろの堰堤が無ければ絶景かもな~。」と思いつつ、滝をまたいで左手にある迂回路を見付けて堰堤の後ろに回り込む。

●迂回路●
しかし、滝の裏に回ってビックリ、堰堤裏は増水しすぎて湖状になっていて道が消えていた。

●本来なら、この階段の先にコースがあるようだ●
仕方がないので、一旦先程の案内板のところまで戻って、西尾根のコースへと大迂回することにした。

●地獄谷西尾根の道標●
このコースが結構キツく、情けないがウエイトの軽い妻との差が開いていく。そしてアップダウンを繰り返しながら徐々にピークへと上り詰めて行く。

●結構ハードなところもある●
一つ目のピークが「水晶山」、続いてダイヤモンド・ポイントという、見晴らしの良い台地を目指す。

●水晶山の標識●

●ダイヤモンド・ポイント●
本来は地獄谷を上り詰め、一旦ダイヤモンド・ポイントへ出てからシュライン・ロードというハイキング道を降りて行く予定だったのだが、予想外の大迂回をしたので、もう一度地獄谷を降りて、登って来られなかった部分を踏破することにした。目指すは「大滝」という名の滝だ。

●地獄谷へ降りる分岐点●

●再び谷沿いの快適コース●
しばらくコースを降りて行くと、大きな滝が現れた。事前の調査では「大滝」と言っても落差が8mほどと記してあったので、「これかも?」と思ったが、地図上の位置よりもやや上流に位置している。念のためにもう少し下ったみたが、新たな滝は現れなかったので、ここが大滝だろうとして、昼食タイムとした。
後で調べてみると、この滝は大滝ではなく、それよりも規模が大きいものの、無名の滝だそうだ。

●大滝だと思い込んだ別の「無名滝」●

●新発売の「ビーフシチュー・ヌードル」これがウマい!●
昼食後は谷沿いを戻り、シュライン・ロードへと向かう。

●シュライン・ロードの道標●
シュライン・ロードは一般に知られる快適なハイキング道なので、行き交う人も多く、道沿いに何カ所もある祠にははお地蔵さんが祀られている。
適当に流す感じで降りて行くと程なく終点にたどり着いた。

●シュライン・ロードの終点●
■残りの地獄谷は…■
六甲に残る地獄谷は後1コース。その名は「大月地獄谷」と言うそうで、それは神戸市東灘区・渦が森の山中にあるということだ。しかし、六甲の地獄中で最もハードであり、垂直に近い斜面をロープを使って登る箇所もあって太っちょオヤジと握力のない妻では攻略は難しそうだ。
だから「もう少し経験を積んでから…(いつのことやら)」ということにしよう。
ハイキング道の中でも谷沿いのコースは変化があってお薦めのコースだ。惜しむらくはその流れに「魚の1匹でも見えれば…。」と思うのだが、それは難しそうだ。その現実は一見自然の中にあるように見える六甲山であっても、実は人間が入り込んで、手を加えた後の自然であることの証拠だ。その意味では残念な部分ではあるが、そんなことを考えられるのは自分が山に居るからこそだ。山の中を始め、自然の中に入ってゆくことは普段では気付きにくい自然と人間の関係を知る良い機会になるので、一般に言われる健康作り等の他に、その意味でもお薦めできる。