都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
漢字では、偏とその文字の意味とに深いつながりがあります。「さんずい」がつけば、海・河・湖・湿・涼と、大体水に関係のある文字が集まっています。
しかし、偏と字義との間のつながりが解らない文字もいくつかあります。この「虹」という字もその一つです。あの大空に架かる美しい「虹」と、「虫」との間にどんな関係があるというのでしょうか。
「虹」と結びつく「虫」は、実は昆虫ではなく「蛇」なのです。古典文学では、獣・鳥・魚以外の小 動物を広く虫ということが多いのです。蛇といっても、アオダイショウやヤマガシラではありません。想像上の動物、中国由来の伝説上の生物「竜」のことなのです。
竜は神獣・霊獣であり、「史記」における劉邦(りゅうほう)」出生伝説以来、中国では皇帝のシンボルとしてあつかわれたのです。
「竜」は、普段は水中か地中に潜んでいます。時が来れば、その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われるのです。
雷鳴を伴った激しいにわか雨の後、大空に架かった大きな 「虹」を見て、それを「竜」の姿に見立てたとしても不思議ではありません。
それで、「虹」には「蛇(竜)」を表す虫偏がついているのです。
夕立の後で、空を見上げてみてください。竜が空に向かって昇っているかも知れません。
おまけの雑学
旧字は「龍」だが字としては「竜」のほうが古く、甲骨文字から使われている。荘厳にするため 複雑にしたのが「龍」である。「龍」は今日でも広く用いられ、人名用漢字にも含まれている。
竜は中国や日本では神様、ドラゴンは悪魔の化身とされています。
りゅう【竜】
想像上の動物。体は大きな蛇に似て、4本の足、2本の角、耳、ひげをもち、全身鱗(うろこ)に覆われている。多く水中にすみ、天に昇り雲を起こして雨を降らすという。
竜神や竜王はこれを神格化したもの。たつ。
ヨーロッパの伝説上の怪獣。翼と爪と蛇の尾をもつ爬虫類で、口から火を吐くとされる。竜。
したっけ。
中国では青竜(せいりゅう)鳳凰(ほうおう)・霊亀(れいき)・麒麟(きりん)を四瑞(しずい)として尊ばれる。