団塊オヤジの短編小説goo

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都月満夫の短編小説集2

「羆霧(くまぎり)」
「容姿端麗」
「加奈子」
「知らない女」

都月満夫の短編小説集

「キヨシの帰省」
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

「バナナの叩き売り」について考える

2011-02-02 09:19:59 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

バナナの叩き売りの発祥の地は、九州の門司だといわれています。現在は北九州市門司区となっています。

明治41年(1908年)以降日本にバナナが大量輸入されるようになり、地理的条件から門司港がその拠点となったそうです。神戸に行くはずのものが、熟れすぎて売り物にならなくなったり傷んだりしたものは市場にはだせません。それが門司の露天商などの手により売りさばかれていました。そこで叩き売りをしたのが発祥だそうです。

 Photo_2 ~さあ 買った、さあ買った、このバナちゃんの因縁話を聞かそうか。生まれは台湾台中の阿里山(ありさん)麓の片田舎。親子もろとももぎとられ、唐丸籠(とうまるかご)に詰められて、ガタゴト汽車に揺すられて、着いたところが基隆港(きーるんこう)。基隆港を船出して、金波銀波を乗り越えて、海原遠き船の旅。艱難辛苦(かんなんしんく)のあかつきに、着いたところが門司港・・・。

 ~さあ、バナちゃんの因縁聞いたところで、買ってくれるか、お立会い。今日はひとつおまけをつけよう、さあどうだ・・・。

  ~安い高いは言っちゃあいけない・・・。売るのは俺だ。買うのはそっちだ。

  ~さあ、「買った」の一声だ。よくいるんだ、「早く売れ」って・・・。そんな野暮なこと言っちゃあいけないよ。売るのはこっちだ・・・。さあ、いいところへ来たら手を挙げてくれ。よしきた、始めるよ。

~さあ、このバナナ、まずは一房。一房の上にもう一房、これはおまけだ。いい数だ。

   

一は万物の始まり、泥棒の始まりが石川五右衛門、博打の始まりが熊坂長範(くまさかちょうはん)。相撲の始まりが野見宿彌(のみのすくね)。

これじゃ気にいらない?ああ、もっと負けろ?見ているだけじゃあこっちも商売にならない。よし、言われなくても、負けようじゃないか。

~さあ、もうひとつお負けだ。おまけが二つだ、さあどうだ・・・。

憎まれっ子、世にはびこる。仁木弾正(にっきだんじょう)は悪いやつ、日光けっこう東照宮。西は西京、東は東京。

なんだい・・・、笑っているな。ダンナのその目が嫌だね。俺の方を、見つめて、なんかものを訴えて・・・。もっと負けろ・・・。

よぉーし、貧乏人相手じゃしょうがない。よしもうひとつ負けちゃおう・・・。さあ、おまけがみっつだ。

 

三十三は女の大厄、産で死んだか三島のおせん、三三六法引くべからず、それを引くのが男の度胸で女は愛嬌、坊主はお経で漬物ぁらっきょう。

なんだ・・・、まだ見ているな。こうなったら、こっちも意地だ。さあおまけがよっつだ。

~さあ、いい数だと言いたいが、「し」というのはあんまりいい数じゃない。なぜかというと、「死につく」っていうから縁起が悪い。

ものはついでだ、もう一つ負けちゃおう・・・。さあおまけが五つだ。こいつはいい数だ。

  後藤又兵衛、槍で嫁いだ五万石。五万石でも岡崎様は城の下まで船が着く。城は城でも名古屋の城は、金の鯱(しゃちほこ)雨ざらし・・・。

よおし、買ったといってくれ・・・。ただし、売るのは一人だ。大きな声で・・・。なに・・・、こんなに買う馬鹿いない?なんだい、まだ高い・・・。

~さあ、安くしょうじやないか。しまいにはただになると思ってやがるな。そうはいあかない。さあ、一人だけ「買った」の大声出してくれ。

100円?よしきた、今のいい声だね、「買った、100円」の一声がいい声だ。よしきた、銭はいらない、持ってけ・・・、泥棒。どうだい・・・、うれしがってちやいけないよ。

~さあ、御一同。今なぜただでやったか知っているかい・・・。ありゃね、人間の食うバナナじゃない。

~さあ、今度は、人間の食うバナナを売ろうじゃないか。

あぁ・・・、怒っちゃいけない、怒っちゃいけない。今のは冗談で言ったんじゃない・・・。

~さあ、もう一人、100円で買ってかないか・・・。ダンナどうだい・・・。 買う?買わない? 早くしてくれ、バナナが腐ってしまう・・・。

 懐かしい、バナナの叩き売りの口上です。バナナは昔、高級品でしたが、今ではどこのスーパーにも売っています。もう、叩き売りを知らない世代の方が多いのかもしれません。

 昔は、バナナの叩き売りのほかにも、「がまの油売り」、蛇の絵を筆一本で書いて売る「筆売り」などがありました。私は、啖呵売りが大好きで、よく見ていました。あ、「ガラス切り」もありました。キリがありませんので・・・。

 わからない言葉があっても、いちいち解説したんじゃ野暮になる。今回は、自分で調べておくれ・・・、お立会い。

したっけ。

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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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