都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「おかあさん」の語源は昨日書きましたから、それじゃあ「おふくろさん」は・・・、という疑問は当然出てきます。今日は、「「おふくろ」の語源を考えてみましょう。
「おふくろ」と言う言葉は、室町時代から見られるそうです。ですから、「おかあさん」より古いわけです。
語源については、諸説あるようです。
「お」は接頭語で、母親が金銭や貴重品を袋に入れて管理していたことから、「ふくろ(おふくろ)」と呼ぶようになったとする説があります。当時は、女性の地位が高かったということでしょうか。我が家は、当時のままですが・・・。
室町時代に、貴族とか上流社会にお仕えする宮廷女房たちは、俗を避けて雅に徹するために隠語っていうのを使ったそうです。お水を「お冷(ひや)し」、雨を「糸糸(いといと)」、お塩を「波の花」などといっていたそうです。そんな風に使われた隠語のひとつが、「御袋様」だったという説もあるそうです。
また、胎盤や卵膜などの胞衣(えな)や子宮を「ふくろ」と呼んでいたことから、母親そのものを指す言葉になったとする説もあります。
え‐な【胞衣】
胎児を包んでいた膜や胎盤など。後産(あとざん)として体外に排出される。ほうい。ほうえ。
大辞泉
さらに、母親は子どもを懐に抱いて育てるために、「ふところ」が転訛して「ふくろ」となり、「おふくろ」になったとする説もあります。
お‐ふくろ【御袋】
自分の母親を親しんでいう語。古くは敬称として用いたが、現在では主に男性が、他人に対して自分の母をいうのに用いる。⇔親父(おやじ)。
大辞泉
現在では主に成人男性が母親に親しみを込めて呼ぶ時に用いる言葉とするのが一般的です。
しかし、カトリック修道会イエズス会の宣教師達が日本語を習得する等の目的で三万語余りを編集したポルトガル語辞典『日葡辞典(にっぽじてん:1603年刊行)』の「おふくろ」の項目では、母親の呼称で主に女性が用い少なからず男性も用いると解説されているそうです。
もとは、女性が使う言葉だったのですね。当時は、「肉食系女子」が多かったのでしょうか。
★ おまけ★
ベリーが「おふくろ」という日本語を英語に訳したときに「Bag」って表現したという話があります。
また、「おふくろ」の語源は、「割烹着」の「ポケット」だという説まであります。
したっけ。