都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「それではここで新郎新婦、初めての共同作業です。ウェディングケーキにナイフを入れていただきます。」
結婚式では御馴染の光景です。
ウェディングケーキの発祥と思われる習慣は、紀元前のローマに遡ります。その時代には、花嫁に向かって小麦を投げる事が習慣としてあったといわれています。しかし、その後には投げた小麦を食べる事が出来るようにケーキに変わっていきました。
そのころ裕福な家庭で結婚式を挙げるときは、特性のケーキが出されたそうです。そして、花嫁と花婿がいっしょにそのケーキを食べ、参列者にも食べてもらったそうです。
ケーキは「豊かさ、幸せ」を意味し、参列者は自分たちにもそんな幸せが分け与えられることを願いつつケーキを食べたのです。
因みに、そのケーキ、花嫁の頭の上で切られたそうです。
また別の説では、古代ギリシャ時代に堅いビスケットを砕いて、花嫁の頭上に撒いたのが起源といわれています。
ビスケットの原料の小麦は、当時の主食。実り多き収穫や、子宝に恵まれるようにという願いを込めていたそうです。そして、集まっていた人々がかけらを拾い集めて食べ、二人の幸せを祈りながら、幸福を分かち合っていたといいます。
また、ヨーロッパでは結婚式に招かれた客が、それぞれ香料入りのパンを持ち寄り、テーブルの上に山のように積み上げる習慣があったそうです。
花嫁と花婿はパンの山を挟んで立ち、山越にキスを交わしたそうです。この場合もパンの山は、幸せを象徴していたそうです。
このケーキは英語の「cake」からきたものだそうですが、その意味はもともと、「丸い小さな塊(かたまり)」のことで平らな丸いパンのようなものでした。
ケーキは最初、小麦粉を牛乳でこね、かゆ状にしたものを平たく焼いたもので、パンとあまりかわらなかったものであったようです。それでも、パンは小麦粉と水と塩だけでしたから牛乳を使った分だけ贅沢品だったのです。
イギリスにて18世紀後半頃、プラムケーキ(ラム酒に漬け込んだフルーツがいっぱい入ったバターケーキ)に薄く伸ばしたマジパンをかぶせ、シュガーペーストでレースのような装飾を施し、新郎新婦の人形や造花を飾ったウェディングケーキが作られるようになります。
マジパン【marzipan】
アーモンドをすりつぶし、砂糖などを混ぜて半固形状にしたもの。色づけしていろいろな形を作り、ケーキの飾りとしたり、表面に広げたりして利用する。
大辞泉
最初は一段のみのケーキだったが、19世紀中頃になると三段重ねのケーキが主流となり、下段のケーキは披露宴の食卓にて客に供され、中段は欠席した客に配られ、上段は夫婦の最初の子供のために保存されるようになります。
新郎新婦のこれからの人生の幸福や繁栄の願いをケーキに託し、その願いが天まで届くようにと高く積み上げ、そのケーキを分け合って食べることで幸せを分かち合おうという思いが込められているのだそうです。
したっけ。