都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「ヤバい!ヤバい!」
「チョーヤベえ」
「あっ、やばす」
「まじやばす!」
こんな会話、聞いたことがありませんか。「やばい」だけで会話が成り立っています。聞いただけでは、何が、どうして、どう「やばい」のかまったく見当がつきません。
「やばい」は、本来「良くない」「非常にまずい状態に陥っている」といった意味です。
近年では意味が拡大しており、「予想に反して驚き、衝撃を受けてしまった」という場合にも使用されるようになってきています。
若者の会話だけならまだしも、若いタレントのレポートが「やばい!」の連呼だけというものさえあります。
さらには、「衝撃を受けるほど素晴らしい!」と言う意味でも使われる。
テレビの食べ歩き番組などでは、ラーメン店などで頼んだものを口にした途端、「やばい、これはヤバいわw・・・」などと使われます。
予想外のことを体験してしまい、衝撃だという意味です。「ヤバす("やばいです"の省略)」というのもあります。
つまり、予想外に美味しいということです。
テレビのバラエティー番組の乱暴な言葉がそのまま流行します。「ヤバい」、「ヤベェ」、「デケェ」、「タケェ」、「スゲェ」、「ウメェ」、「オメェ」。
公共の電波を使ってこのような言葉を流すのは、如何なものかと思うのはオジサンだからでしょうか。
「不都合だ」という意味の「やばい」を「とてもすばらしい」などの肯定的な意味で使う若者が増えている。文化庁の「国語に関する世論調査」では、十代の71%がこうした使い方をしているそうです。
「やばい」の語源は、諸説あります。
やば・い
[形]《形容動詞「やば」の形容詞化》危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。「―・い商売」「連絡だけでもしておかないと―・いぞ」
やば
[形動ナリ]法に触れたり危険であったりして、不都合なさま。けしからぬさま。
「おどれら、―なことはたらきくさるな」〈滑・膝栗毛・六〉
大辞泉
① 『大辞泉』にあるように、「具合の悪いさま」「不都合」を意味する形容動詞「やば」を形容詞化した語で、もとは盗人や香具師などの隠語であったとする説。
② 江戸時代に犯罪者を収容した「厄場(やば)」に「い」をつけてできた言葉で、「やばい」は、もとは盗人などの隠語だった。つまり、官憲の追及にあって「厄場」に送られそうな身の危険を感じたときに用いたとする説。
③ また、「矢場(やば)」は、江戸時代に「的屋(てきや)」が営んでいた射的遊技の的場を指す関東方言のことで、表向きは遊技場だが、実際には売春の場所だったので「矢場」が危険な場所を表す隠語となり、さらに危険な状況を表す形容詞として「矢場い」が生まれたとする説。
江戸時代から盗人や的屋の間で使われた言葉であることは間違いありません。
その後、やばいは戦後の闇市(やみいち)などで一般にも広がり、同様の意味で使われるようになりました。
ここまでは、悪事を働く側が使う言葉でした。
1980年代に入ると若者の間で「怪しい」「格好悪い」といった意味でも使われるようになります。しかし、この段階ではまだ否定的な意味でしか使用されていませんでした。
これが1990年代に入ると「凄い」「のめり込みそうなくらい魅力的」といった肯定的な意味でも使われるようになりました。
現代では、何がなんだか分かりません・・・。
「チョー、ヤバクなくねぇ」では、「ヤバい」のか「ヤバくない」のか分かりません。
これって、「やばくない?」
したっけ。