■ 久しぶりに出かけた書店で手にした『「縮み」志向の日本人』李 御寧/講談社学術文庫、明日読もう。
**小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。世界中に送り出された扇子、エレクトロニクスの先駆けとなったトランジスタなどはそうした「和魂」が創り出したオリジナル商品であった。他に入れ子型・折り詰め弁当型・能面型など「縮み」の類型に拠って日本文化の特質を分析、〝日本人論中の最高傑作〟と言われる名著。** だそうだ。
彼岸過ぎから読み始めた『彼岸過迄』新潮文庫だが、この小説は漱石が修善寺での大患(このとき漱石は臨死体験をしていると何かで読んだ記憶がある)後に初めて書いたそうで、**久し振りだから成るべく面白いものを書かなければ済まないという気がいくらかある。**と連載を始めるに際して書いている。
100頁過ぎまで読み進んだところで、ようやく小説が動き出した。これから面白くなるのかもしれない。途中で投げ出すことなく最後まで読もう。文豪の作品だもの・・・。