駅の構内に展示されているコンセプトモデルの「地宙船」*
「地中船」だと思っていたが、安藤さんは「地宙船」と表現していた。
「地宙船」の先端部*
「地宙船」の内部、上の写真の内側
円弧状のガラスで位置関係が分かる。
楕円形の吹き抜けを見上げる。風の抜ける地下駅舎
*印の2枚の写真は同僚T君の撮影。
7 ミレイ展を観るために渋谷へ。時間があったので安藤さん設計の「地宙船」体験。今年の6月に開業した東京メトロ 副都心線 渋谷駅(東急東横線と接続される)。
安藤さんは大阪の中之島プロジェクト(1989年)のアーバン・エッグを20年近く経って東京で具現化した。構想をそれだけ長く持ち続けていたことに驚く。
安藤建築の特徴は単純な幾何学的形態にあると思うが、このプロジェクトにはその外観が無い。コンセプトモデルで表現されているような「地宙船」の全体の形を見ることは出来ない。ただその部分(パーツ)が確認できるのみ。
21_21デザイン・サイト
やはり、安藤さんは外観がきちんと見える建築でないと。でもタマゴ形の外観の建築は既に東京にはある。そう、東京ドーム「ビッグ・エッグ」が。
● 塩尻市洗馬(せば)の抱肩握手像、前回取り上げたおむすび形の石に彫った道祖神の近くで見かけた道祖神、嘉永4(1852)年。
円の枠の中に王朝貴族風とでも言おうか、おおらかな表情の男女神が立体的に彫られている。磨耗が少なく細部まではっきりしている。
車を停めてカメラを構えていると、お年寄りが「いい道祖神様ずらぃ(いい道祖神様でしょう)」と声を掛けてきた。おそらく近所の方だろう。地域の人々は「自分達の道祖神」を誇りに思っているのだな、と思う。