透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「できそこないの男たち」を読んだ

2008-12-07 | A 読書日記




 アルコールな夜のブログ。閲覧に年齢制限・・・、無し。

「できそこないの男たち」というタイトル、<生命の基本仕様>それは女であるという帯のコピー。一体どういうことを意味しているのか・・・。

先日講習会の帰りに名古屋の駅ビルの書店で購入した本書を読み終えた。『生物と無生物のあいだ』の著者 福岡伸一さんの新しい本。

神様がつくったヒトの設計図、その基本仕様は「女」になっているそうだ。設計図に従って「工事」が開始される。「着工」後7週目まではそのまま工事は進む。そのときSRYという性決定遺伝子の指示書によって指示が出ることがある。「男」に変えよ、というとんでもない指示が・・・。

現場はあせる。おいおいいまさら男に変えてと指示されたって、「あそこ」はすでに「女」の工事を始めてしまったじゃないか。

これから、「やっつけ」仕事が始まる。一体どうやって「女」を「男」に替えるのか・・・。

第六章「ミュラー博士とウォルフ博士」で変更工事の様子が具体的に示されているが、品性を疑われないように記述を控えなくてはならない(いまさら遅いか)。が、チラッと書く。袋に縫い目がなぜあるのか分かった、と。神様の変更設計はやはり巧みだ! 

読み終えて「できそこないの男たち」というタイトルの意味が分かった。