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建築関係の某協会主催の講習会を受講するために日曜日(11/30日)の午後から名古屋へ。
名古屋市瑞穂区でこの建築を路上観察。高松伸設計の民間会社の本社社屋、柱材のH型綱の耐火被覆としてカラマツの集成材を使用している。木質ハイブリッド構造。同様の考え方の最初の実施例が「建築技術」05/07号に紹介されている。金沢エムビル 2005年)。
カラマツ集成材でH型綱を耐火被覆した部材は1時間耐火部材として大臣認定が取得されているとのこと。この社屋は5階建て、従って最上階から4層分、2階までは1時間耐火で法的にOK、1階は2時間耐火が要求されるのでRC造としている(金沢エムビルも5階建てで同様の扱い)。
③の真ん中に写っているのが「木質ハイブリッド構造柱」だが、路上観察するだけでは、構造材に見えないのがなんとも残念。「柱」の両側のやや細めの集成材がマリオン材、ガラスのダブルスキンの外側のスキンのバックステーを受けている。
木は唯一再生可能な資源だからその需要を増やすという目論見があるのだろう。高度な設計にチャレンジした担当者に拍手。発注者にも拍手。
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ホテルで夜読んだ本。
『かたちの日本美 和のデザイン学』三井秀樹/NHKブックス
日本人は自然をアイデアソースとする非対称の美と、家紋や紋様の造形に見られるような対称の美を上手く使い分ける、という指摘。
日本人って自然に源を求める「感性の美」と明快な数理的美である「知性の美」、両方共、元々知っていたんだ、と納得。