透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

160 火の見櫓のプロポーション

2011-06-03 | A 火の見櫓っておもしろい


160 筑北村本城にて 撮影日110602

■ 火の見櫓のプロポーションを総高/脚幅で示すことと、逓減率について最上段横架材長/初段横架材長を考えたことを数日前に書いたが、これはわが国の木塔に関する論考『五重塔はなぜ倒れないか』上田篤 編/新潮新書に紹介されている考え方に倣ったものだ。

この本によると、わが国の木塔の塔身幅に対する総高比は三重塔で5前後が大半であり、五重塔では6を超えるものが多いという。

火の見櫓の場合、どのくらいの数値が一般的なんだろう。4くらいかな・・・、4ということは火の見櫓の高さが脚幅の4倍ということ、脚幅を3mとすると高さが12mになるが、どうだろう・・・もっと高いのかな。

今回取り上げた火の見櫓も東筑摩郡筑北村本城(旧本城村)で見かけた。随分ずんぐりした櫓だ。一般的なプロポーションの数値より小さい値(脚幅に対して高さが低い)であることは間違いない、と思う。

やはりいくつかの火の見櫓でこの数値をざっくりと押さえてみよう。