塩尻の「えんぱーく」にて
■ 藤森さんは建築家を赤派と白派にスパッと分けてみせた。このことについては既に書いたが、再度取り上げておく。藤森さんの定義によれば物の実在性を求めるのが赤派で、コルビュジエを祖とする。抽象性を求めるのが白派でミース・ファン・デル・ローエが祖。
藤森さんの言葉をメモしながらこの本を読んだ。
・巴型プラン:そうか、代々木体育館は確かに巴型だ。
・木造ミース:カフェバロの外観(テラス側)の印象はまさに木造ミース。上手い表現だ。
・ものの正統性の根拠は歴史にしか、時間の流れにしかありません。:確かに。内藤廣さんの目指す建築もこの辺を拠り所としているのだろう。
・オペラ座への回帰としての「まつもと市民芸術館」:主ホールの空間構成。
・科学・技術という裸体に木と土と石の織物を着せる。科学・技術を自然が包む。:藤森自身さんが手掛ける建築を評して。科学・技術を自然が包む、かなるほど!