透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

鶴と亀

2011-12-14 | F 建築に棲む生き物たち

 かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ

この歌詞って意味がよく分かりません。

松本市内の住宅(だと思います)の玄関の独立柱頂部に棲む鶴と亀です。しばらく前から気が付いていました。今日信号待ちの車の中からカメラを向けて撮りました。こういう遊び心っていいですね。


棲息地:松本市内 観察日:111214


 


229 山形村の火の見櫓

2011-12-14 | A 火の見櫓っておもしろい



 八ヶ岳山麓に位置する諏訪郡原村で昨年8月に見かけた火の見櫓です。倉庫を火の見櫓の脚が貫通しています。左後方の脚に注目。さて、これは一体火の見櫓が先?それとも倉庫が先? と考えてしまいます。

下の写真を見ると雨漏りしないのかな、と気になります。でも瓦棒葺きの(大和葺きというべきか)、脚の貫通部を屋根面の谷を避けて山として、雨対策をしていることが分かります。


  下の写真は東筑摩郡山形村上竹田の火の見櫓です。鉄筋コンクリート造の屋根スラブを脚が貫通しています。この場合は火の見櫓が先だと考えるのが妥当でしょう。同様に上の場合も火の見櫓が先でしょう。


撮影111213

 
229

末広がりというのは美しい形ですし、構造的にも安定する形です(挙げるまでもないことですが、富士山はその代表例。自然の造形は構造的に最も安定する形をしています)。この火の見櫓、実に堂々としていて存在感があります。



4角形の櫓に8角形の屋根と見張り台、これもまたよくある型です。ブレースには大きなリング式ターンバックルが使われていて目立っています。このターンバックルは、以前は建築でも使われたことがあったのですが、変形しやすいために最近ではまずありません。ガセットプレートも少し大きいような気がします。

脚相互をラチス梁で結んでがっちり固め、その下で垂直にした脚がスラブを貫通しています。貫通していると表現するとスラブが先にあって、そこをあとから脚が貫いたという意味になってしまうかもしれません。でも他に適当な表現を思いつかないので・・・。



山形村にこんなレアな構成の火の見櫓があるとは・・・。

追記140427 現存しない


火の見櫓 みんなちがって みんないい。