安曇野市三郷小倉の火の見櫓
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■ 変わり種の火の見櫓に遭遇した。これだけスケスケだと注意していないと気がつかないだろう。脚元に屋外消火栓とホース格納箱、そして丸い消火栓の標識。火の見櫓ファミリーの集合写真。
現地では気付かなかったが左隣の注連縄の下は道祖神かもしれない。見ていても見えていないんだなあ・・・。難しく言うと視覚的な情報が脳に伝えられても脳がその情報を認識しないということ。これはよくある。
道祖神と火の見櫓は立地条件が似ているということなのか、地区の人たちが道祖神の近くに火の見櫓を建てようと単純に考えたのか・・・。右側はごみ置き場。共に火の見櫓の親戚のような存在だ。
写真では分かりにくいがブレースには普通のターンバックルが使われている(半鐘の横に注目)。踊り場にはどのようにして入り込むのだろう・・・。
安曇野市三郷小倉の火の見櫓
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■ 三郷北小倉公民館の横に立っている火の見櫓。櫓や見張り台の大きさに対して屋根が少し小さい。大きなスピーカーが目ざわり。
安曇野市三郷小倉の火の見櫓
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■ 安曇野のヤグラー・のぶさんがご自身のブログで取り上げておられたが、安曇野市三郷にはこのタイプの火の見櫓が何基もある。3本柱の櫓ではあるが、梯子状の櫓(櫓は立体的な構造物だと考えているので、梯子状の櫓という捉え方はおかしいが便宜的に櫓と呼ぶ)に控え柱(つっかえ棒)を付けたような印象だ。
以前もこのタイプの火の見櫓を取り上げたが(過去ログ)、のぶさんからその所在地を問うコメントをいただいた。安曇野市三郷にある火の見櫓だが、三郷(旧三郷村)はもともと温、明成、小倉の3ヶ村が合併してできた村なので(三郷という名前の由来)広いが、小倉地区にあることは間違いないと思う。今日出かけてみたが、残念ながら見つからなかった。
同じ小倉地区の北小倉でこの火の見櫓にたまたま出会った。ドラ形の半鐘に雨がかからないように小屋根を付けている。簡素でいいデザインだ。
松本市島立の火の見櫓
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数日前、松本合同庁舎前の道路を走っていた時、センサーがこの火の見櫓に反応した。あれ、こんなところに火の見櫓がある! で、今日出かけてきた。なかなか整った姿形の櫓だ。脚下に小さな文字書き道祖神が祀られている。
梯子が見張り台の床を突きぬけて伸びている。ちょっとした配慮だが、こうしておくと上り下りしやすい。梯子が床までのものとはかなり違う。半鐘は取り外されている。屋根の頂部の大きなダンゴは松本市内の比較的小ぶりな火の見櫓によく見られる。
脚部に注目。3面のうち2面は水平部材をかなり低い位置に取り付けて、斜材で補強している。残りの1面だけ違うがこれは元々同じだったものを櫓内部に出入りしやすいように後で改修したのだろう。下の写真でそのことが分かる。
ブレースを調整するためのリング式ターンバックルを上半分だけ残し、水平部材のアングルに溶接してとめている。既に書いたが、このターンバックルは変形しやすい。だが、火の見櫓のような工作物では強度的に問題が無いのだろう。