■ 「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 芍薬を葛飾北斎が描いている。2020年10月9日発行の国際文通週間の70円切手。ぼくは芍薬や牡丹のようなごちゃごちゃした花ではなく、スッキリ凛々しい百合の花が好きって、ただそれだけ。
■ 「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 芍薬を葛飾北斎が描いている。2020年10月9日発行の国際文通週間の70円切手。ぼくは芍薬や牡丹のようなごちゃごちゃした花ではなく、スッキリ凛々しい百合の花が好きって、ただそれだけ。
寅さん千載一遇のチャンスを自ら手放す
■ 寅さんシリーズ第10作「男はつらいよ寅次郎夢枕」を観た。寅さん映画、ストーリーは定型化してきている。旅から柴又のとらやに帰って来た寅さん、早速おいちゃんはじめみんなと大喧嘩して、また旅へ。
旅先はどうやら甲斐路(確認すると作中では信濃路となっていた)。甲斐駒ヶ岳と思しき山が映し出される。そこの旧家で出会ったおばさん(田中絹代)の話を聞いて渡世人暮らしの哀れな末路を思い、再び柴又へ。
とらやの2階に東大の岡倉助教授(米倉斉加年)が下宿していたことが気に入らない寅さん、また旅に出ようとする。そこで、幼なじみのお千代さん(八千草薫)とばったり再会、さあ大変。お千代さんは離婚して近くで美容院を営んでいる。
寅さんたちまち恋に落ちて・・・、そして東大の先生も彼女にぞっこんと分かる。人のいい寅さん、先生の恋のアシスト。先生に代わってお千代さんに告白。寅さんにプロポーズされたと勘違いしたお千代さん、なんと驚きのOK。 これに寅さんは照れて、千載一遇のチャンスを自ら手放してしまう。そして先生とお千代さんめでたく結婚、と思いきや、今までとは違うパターン。
年が明けてとらやの人たちが茶の間で談笑していると、そこに招かれていたお千代さんが寅さんとなら結婚してもよかったけれど、振られちゃった、と告白したからみんなびっくり。寅さんが旅先からお千代さんに宛てた年賀状と2階に下宿していた先生から手紙が届いていて、先生が留学したことが分かる。
印象に残るシーンは人それぞれだと思うが、私は寅さんとお千代さんのデートのシーン。理由(わけ)は書かな~い。
※ ラストシーン 火の見櫓
■ 老人性早朝覚醒。朝早く目が覚めるので「ラジオ深夜便」を聞いている。24日(木)の朝4時過ぎからの「私のアート交遊録」、ゲストは東京国立近代美術館でキュレーターを長年務め、昨年2020年4月に横浜美術館の館長に就かれた蔵屋美香さんだった。
蔵屋さんの軽妙なトークを聞いた。聞き手はかつて「新日曜美術館」の司会を担当していたこともある石澤典夫さん。石澤さんは美術に詳しく、聞き手として適任。
蔵屋さんの「字を読むように色と形によることばを読んでいる感覚」ということばが印象に残った。絵を「色と形によることば」だという捉え方。本を1冊読むくらい1枚の絵を何時間でもみていることができる(この場合、診るという漢字がふさわしいかもしれない)とのことだった。手直ししたところを見て(絵具のタッチでわかるそうだ)、何が気に入らなかったのだろう、などと考えるという。
ラジオで絵の説明をするのは難しいと思うが、蔵屋さんは誰でも知っている(絵に関心のある人なら)レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を取り上げて、絵から読み解いた物語、描かれた人物たちの会話を語っていた。
この記事を書く前にネットで検索してこの作品を見て、なるほど! この様に作品の解説をしてもらったら面白いだろうな、と思った。
絵を鑑賞して、物語を読み取ることがぼくに出来るだろうか・・・、無理だろうな。いや、どのような物語を読み取るかは鑑賞者にゆだねられているのだから、自由。ならばぼくにも出来る。
放送は聴き逃しサービスでしばらくの間、聞くことができます(期限があります)。こちらから。