■ ある方から昭和30年ころに描かれた火の見櫓の青焼き図面をいただいた。大変貴重なものだ。これは図面の柱脚・基礎部分。図面全体は本には載せたいが、ブログでは部分掲載に留める。
この図面で柱脚をタイバー(べた基礎部分の水平部材)で繋いでいることが分かる。部材の記載はないが、山形鋼ではないかと思う。柱脚の開き止めを意図した部材であろうが(それ故タイバーと記した)、柱脚にかかる引きぬき力に抵抗するスタッドボルトのような効果もある程度期待できるだろう。
コンクリート基礎に埋められているので現地で見ることはできないが、この火の見櫓を設計施工した鐵工所ではこんな配慮をしていたということがこの図面で分かる。