透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

偶然の一致

2007-02-09 | A 読書日記

『藤森照信の美術館三昧』TOTO出版  日本は美術館列島だと藤森さんは指摘している。確かに美術館の数は多いと思う。この本は全国に点在する多くの美術館のうち27館の探訪記をまとめたもの。以前書店で立ち読みをしたことがあったが、手元にはない。

この本を読んでいた同僚に「U1さんのブログと同じことが書いてありますよ」 と指摘されて、その箇所を確認した。

まず以前とり上げた「安曇野ちひろ美術館」 。  **切妻屋根の形が、後の山の形とピタリ一致していました。偶然かもしれないから、玄関の真正面に立って、眺めてみると、まちがいない。(中略)北アルプス連峰の足元に、山々を背にして建つ建物には、守らなくてはならない暗黙のルールがあるはずで、それをちゃんと自覚し、守っておられる。**   切妻屋根の勾配が後方の山の勾配と一致していることは私も以前とり上げた(下の写真)。このことは館長の松本さんも確か指摘していたと記憶している。



次は先日とり上げた「碌山美術館」 。  美術館南側の外観、碌山の残した言葉、ドアの取っ手、入り口ドア上部のハンガーレール、先日アップしたこれらの写真がこの本にも掲載されている。 本に載っている外部の真正面の写真は、私も撮ったがアップしなかった。藤森さんがこの美術館を訪ねたのは冬だったというから、季節も同じ。

  
● 本に掲載されている写真(左)と私が撮った写真(右)

本の文章をきちんと読んでいたわけでもないし、写真を覚えていたわけでもないのでこれらの一致は偶然だ。ここにとり上げられている美術館で私が訪ねたことがあるのは8館、これは少ない。「群馬県立館林美術館」 や「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」などは機会があれば是非訪ねてみたい。


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