映画館で入手したチラシより
学ぶことの大切さ
■ アフリカにある国の名前をいくつ挙げることができるだろう・・・。10本の指で足りてしまうような僕がマラウイという国を知っているはずも無い。モザンビークやタンザニア、ザンビヤに囲まれた南北に細長い小国・マラウイが舞台の実話に基づく映画「風をつかまえた少年」。
昨晩(27日)塩尻の東座でこの映画を観た(東座での公開は昨晩で終了)。
2001年、主人公の少年が中学生になった年にマラウイを大干ばつが襲う。少年の愛犬は餓死、村人の中にも死者が出る。穀物は収穫できず、少年の家族は一日一食の生活に。父親は学費を払うことができなくなり、少年は退学を余儀なくされる(この国では中学校は義務教育ではない)。教師が教室で少年に向かって「立て、君は退学だ」と言い、「帰れ!」と叫ぶ。
「勉強なんか無駄だ」「学校や図書館は忘れろ」という父親。少年は学ぶことをあきらめない。こっそり図書館で学ぶ。 雨が降らなければ雨乞いをする村で育った少年に知識を授けた1冊の本『エネルギーの利用』。
少年は風車をつくり風力発電をしてポンプを動かし、井戸から水を汲み上げて畑に引くことを思い立つ。
少年の「知」が「力」になり、家族を飢饉の村を救う。