今月の帯3本
■ 今日で8月も終わり。北京オリンピックにくぎ付けな日々であったから、今月読んだ本は新潮文庫3冊のみ。
夏目漱石の『こころ』期間限定スペシャルカバー、シンプルでモダンなカバーデザインに惹かれて購入、読了。
先生が手紙で告白した孤独な内面、ミステリーに欠かせない心理描写として白眉であった。そう、今回はミステリー小説として読んだのだった。
梯久美子の『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』戦争の愚を読み継ぐ責務あり。
『東京奇譚集』久しぶりの村上春樹。カフェで読んでいたディッケンズの「荒涼館」を隣りの席の女性も読んでいた・・・。
**偶然の一致というのは、ひょっとして実はとてもありふれた現象なんじゃないだろうかって。つまりそういう類のものごとは僕らのまわりで、しょっちゅう日常的に起こっているんです。でもその大半は僕らの目にとまることなく、そのまま見過されてしまいます。まるで真っ昼間に打ち上げられた花火のように、かすかに音はするんだけれど、空を見上げても何も見えません。**
私が『こころ』を読み始めたときMも『こころ』を持って東京から帰ってきた。偶然同じ小説を読み始めていたのだった。
表紙の猿の絵もよろしく{゜ω゜}エノザル
ブログをじっくり拝見させていただきます。