■ 安曇野市穂高有明にある有明山神社(里宮)。鳥居から裕明門、さらに拝殿に向かってなだらかに上る参道が真っすぐ伸びている。
奥宮は有明山山頂に鎮座している。 御祭神は天岩戸神話のキャスト、でも大巳貴命は違うか・・・。
日光東照宮の陽明門を模したと言われる裕明門。案内文にこの門は明治35年(1902年)の建築で彫刻は立川流清水虎吉の作品とある。 調べて山辺(現松本市山辺)出身の彫刻家だと分かった。
裕明門の手前、右側にある手水舎 案内文に飛騨の匠山口権之正の作とある。
手水舎の右側の木鼻の獅子 阿形と吽形とで鬣(たてがみ)の巻き方が微妙に違う。前足の爪がきちんと表現してある。狛犬もこの爪の表現に注目すべきだ。目つきが鋭い。
拝殿を望む。
社務所
社務所玄関の懸魚の龍 姿形が整っていて美しい。
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里の神社とは違う独特の雰囲気が漂っている。さて、この聖域を守護する狛犬観察。
裕明門の手前の狛犬はブロンズ造。御影石の台柱(350角、高さ約1750)に彫り込まれた文字により、明治37、8年の日露戦争の戦捷記念として明治44年10月に奉献されたことを知る。東郷平八郎の書が使われている。
足の爪に注目 細部まで表現してある。
次は裕明門の先にいる狛犬 なかなかガードが固い神社だ。
体に後から貼り付けたかのような鬣
玉子を嵌め込んだような目。頭でっかちなプロポーション。足の爪はきちんと表現してある。
後ろ姿 「緑化狛犬」
明治23年9月15日 石工 松本町 伊藤幸太郎
平成21年9月吉日 移築工事
この神社は今はやりのパワースポットなんだとか。