■ レイ・ブラッドベリの『華氏451度』が映画化されていたことを知り、DVDを借りて観た。
本を読むことも所有することも禁じられた社会が舞台。隠匿されている本を探し出し、消火器ならぬ、昇火器で焼くことを仕事にしている昇火士(ファイアマン)のモンターグが主人公。偶然知り合った女性、クラリスによって本があること、本を読むことの意義に気づかされたモンターグが取った行動とは・・・。
知的美人のクラリスとモンターグの妻・リングを一人二役で演じたジュリー・クリスティ。既視感のある女優だな、と思って調べると「ドクトル・ジバコ」でラーラを演じていた。
本を所有することが禁じられている社会で、物語を暗記している人々が映画のラストに出てくる。物語を暗記している、と言えば古事記の稗田阿礼が浮かぶ。古事記は稗田阿礼が暗記していた物語を太安万侶が筆録したもの。
『華氏451度』を読むか、映画「華氏451」を観るか。どちらもおすすめしたいと思う。