■ 朝カフェ読書の前にTSUTAYAで「ルパン三世 カリオストロの城」のDVDを探したが、見つからなかった。で、「風立ちぬ」を借りた。このアニメ映画の予備知識は全く無く、堀辰雄の同名小説が映画化されたもの、と思っていた。でも違っていた。ストーリーに反映されていたから、全く外れというわけではなかったが。
この映画には黄緑色を多用した背景(風景)が多いと感じた。彩度が高すぎかなとも感じたが、総じて美しい風景だった。動画では列車や飛行機などのパースペクティブなアングルも、登場人物の動きもなかなか好かった。細部にまできちんと手が入っていることにも気が付いた。
茅葺きの民家が点在する田舎の風景が列車の窓外を流れる(屋根の棟の納まりの特徴から北関東辺りではないかと思う)シーンでは民家の横に背の高い火の見櫓が立っていることに気がついた。 余談だが、朝ドラ「らんまん」にも小屋の屋根に立つ簡易な枠火の見がちらっと映ったことがある。
「風立ちぬ」に描かれているのは、主人公・堀越二郎の懸命な生き様。飛行機好きな少年・二郎はやがて飛行機を設計する技術者になる。関東大震災の時、列車の中で二郎が出会った少女・里見菜穂子。何年か後、堀越は偶然菜穂子と再会して、ふたりは互いに惹かれ合うように。二郎が菜穂子に結婚を申し込んだとき、彼女は結核に冒されていた・・・。
ただ、美しい飛行機を設計したいと願っていた二郎だったが、時代的に設計するのは戦闘機だった。映画では観光用(?)の飛行機が描かれているが、戦争では攻撃用に改変できるということも観る者に伝えられる。海軍の艦上戦闘機の設計チームのトップに抜擢され、二郎はそれを受け入れる。戦争に加担することに苦悩する二郎を描いたらこの映画の雰囲気、印象がかなり変わっただろう。まあ、このようなことを考えないで恋愛物語として観るのがよさそうだ。
観ていて気になったのは二郎が設計した飛行機の主翼が逆への字形に折れていたこと。この形って航空力学的にありなんだろうか、と思って、ネットで調べてみた。逆ガル翼と呼ばれる主翼で、実際にあることが分かった。知らなかった・・・。いくつになっても知らないこと、解らないことばかり。
当時20歳、おこちゃまには深すぎて理解できませんでした💦
当時は火の見を知らなかったので
今度は気にしてもう一度見てみよっと
宮崎作品はこれで5作。
後、「ルパン三世 カリオストロの城」を見なきゃなんだけど、渚のTSUTAYAで見つからないんだよね。