棲息地:安曇野市穂高の屋敷門の瓦屋根 観察日:110206
■ 塩の道・千国街道は糸魚川と松本を結ぶ旧道で、糸魚川からは「海の幸」が、松本からは「山の幸」が運ばれる物流路であった。糸魚川から長野県に入るとまず小谷村だが、村内の急峻な山道には人も馬も難儀しただろう。
千国街道は小谷から白馬、大町から穂高へと続いているのだが、この写真は火の見櫓目当てに出かけた安曇野百選ウォークラリーのコースに組み込まれていた千国街道沿いで撮った。仁王像と同様に阿形と吽形一対の獅子が、屋敷門の屋根に据えられていた。
棲息地:安曇野市穂高の屋敷門の瓦屋根 観察日:110206
■ 塩の道・千国街道は糸魚川と松本を結ぶ旧道で、糸魚川からは「海の幸」が、松本からは「山の幸」が運ばれる物流路であった。糸魚川から長野県に入るとまず小谷村だが、村内の急峻な山道には人も馬も難儀しただろう。
千国街道は小谷から白馬、大町から穂高へと続いているのだが、この写真は火の見櫓目当てに出かけた安曇野百選ウォークラリーのコースに組み込まれていた千国街道沿いで撮った。仁王像と同様に阿形と吽形一対の獅子が、屋敷門の屋根に据えられていた。
■ 『感覚の幽(くら)い風景』 鷲田清一/紀伊國屋書店
今年の大学入試センター試験の国語はこの本から出題された。先日買い求めた。今週末の連休に読みたいが時間がとれるかどうか・・・。先に読み始めた『成熟と喪失 〝母〟の崩壊』 江藤 淳/講談社文庫もまだ読了していない・・・。このところ読書の時間がとれない。いや、忙中に閑ありではないか。
I-Love-Plantsさんのブログ「雨ニモマケズ」(←クリック)に火の見櫓の記事が載った。
真っ赤な火の見櫓・・・、珍しい。これはモダンアート、前衛的なモニュメントだ。銀世界によく映えるだろう。真っ赤な火の見櫓があるなんて、びっくり。まだまだ捜せば珍しい火の見櫓が見つかりそうだ。
I-Love-Plantsさん ありがとうございました!
①
138 スレンダー美人②
139 アングルのブレースとガセットプレート、骨太な櫓 ③
140
■ 先日所用で上田方面へ出かけた。松本から三才山トンネルを抜けて上田市丸子(旧丸子町)に入ると火の見櫓が何基も国道沿いに立っている。その立ち姿の特徴は細身ということだ。四角い櫓に四角い屋根、丸い見張り台は各火の見櫓共通。屋根のエッジがシャープなことも共通している。避雷針に付いている飾りも形が似ている。同じ鉄工所でつくられたのかも知れない。④
141 しなの鉄道大屋駅(上田市)の火の見櫓
櫓から踊り場がこぼれている。
138、139、140は国道254号沿いに立っている。
■ 火の見櫓の記事ばかり続けていると、「火の見櫓マニアのブログか」などと思われてしまうかもしれない。これは本意ではないので今回は別のことを書く。ということで先日書いた「ざっくり」再び。
関門鉄道トンネルは1942年、そう太平洋戦争中に完成した。その距離3.6km。一方、青函トンネルは1988年の完成。距離は54kmで関門鉄道トンネルの15倍。
距離をざっくりと押さえるからこのことに気がつくが、青函トンネルの距離は53.85km、関門鉄道トンネルは3.604kmなどと書くと青函トンネルのこの距離は軌道長で、関門鉄道トンネルのこの距離は上り線で、下り線は3.614kmだ、などと突っ込まれるかもしれないし、青函トンネルが関門トンネルのおよそ15倍の距離、などということにも気がつかないだろう。
このように、数量的な事項について、細かなことにこだわらず大雑把に捉えると同類のものを簡単に比較することができる。ちなみに日本の優れた土木技術が注ぎ込まれた英仏海峡トンネルの距離はおよそ50km。青函トンネルより少し短い、いやこの際ざっくりとほぼ同じ、としておこう。
数量的なデータをざっくりと記憶しておくと同類のものの比較が容易で、面白いというか興味深いことに気がつくことが少なくない。
ざっくり、ざっくり。
137
安曇野市穂高の火の見櫓
■ 穂高神社周辺をめぐる「安曇野百選ウォークラリー」のチェックポイントのひとつにこの火の見櫓が入っていた。このイベントのことを報じた先日の新聞記事には火の見櫓にのぼることができるとあったが、受付でのぼることができなくなったことを告げられた。残念だが仕方がない。
大きな櫓の踊り場になぜ小屋が設置されているのだろう・・・、用途は?
ウォークラリーの受付の方(*1)によるとこの火の見櫓はもともと黒四ダムの工事現場の監視塔だったそうだ。長時間監視するのにこのような小屋が必要だったのだろう。小屋の部分は視線が抜けていかないので遠くからでもよく目立つ。
手元の資料には海軍の無線塔や軍艦のマストを転用した火の見櫓が載っている。大町市美麻の木造の火の見櫓といい、茅野市の生活道路をまたいで立っている火の見櫓といい、それ程遠くないところにレアな火の見櫓がある。長野県内にはおよそ2,300基(*2)の火の見櫓があるそうだが、まだまだ珍しいものが何基もあるのだろう。
火の見櫓、みんな違ってみんなおもしろい。
*1 追記(160605):この時、安曇野のヤグラーのぶさんと初めて会った。
*2『火の見櫓 地域を見つめる安全遺産』 火の見櫓からまちづくりを考える会編/鹿島出版会による
■ 数日前の「市民タイムス」に安曇野市穂高で6日(日)に開催されるあめ市関連のイベント「安曇野百選ウォークラリー」のことが紹介されていた。これは穂高駅周辺の旧千国街道を歩くというイベントで、途中、写真の火の見櫓にのぼることもできるという。
この火の見櫓は大きな櫓の踊り場に小屋が設置されている珍しいタイプ。この機会に是非のぼってみたい。昔消防団員だった頃、火の見櫓にのぼって半鐘を叩いたこともある。火の見櫓にのぼるのは何年ぶりだろう・・・。