透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

柿を啄ばむヒヨドリを見て考えたこと

2014-11-17 | D キミの名は?


撮影日 141116

■ もう何回もヒヨドリの写真を載せています。さすがにヒヨドリは見分けがつくようになりました。この写真は16日(日曜日)の午後2時過ぎに撮りました。隣家の柿の木は3本あって、これは普段見ている木とは別の木です。渋柿ではないかと思いますが、野鳥は甘かろうが渋かろうが関係ないのでしょうかね~。

ヒヨドリは毎朝、陽が射す前から柿の実を啄ばんでいます。その数、ざっと10羽くらいでしょうか。日中は数が減るように思いますが、きちんと数えているわけではないので、なんとなくの印象です。

ヒヨドリは一体どんなところにどんな巣をつくっているのでしょう・・・。毎朝見ているとこんなことが気になってきます。やはりよく観察することが興味を抱くことに繋がるんですね。小学生のころの夏休みの何かを観察するという宿題は動機付けのためだったのかもしれません。あの頃、野鳥観察をしていれば、今ごろは・・・。いや、人生を「たら、れば」で振り返るのは止しましょう。

どうも歳を取ると、過去を振り返りたくなるようです。「過去は未来のためにのみある」 これは高卒30周年の記念文集に担任が寄せた文章のタイトルです。そう、まだまだ未来志向で日々過ごさなければいけませんね。


 せっかく撮った写真ですからボツにしないで駄文をつけて載せました。


この野鳥は?

2014-11-16 | D キミの名は?


撮影日 141116

隣家の柿の木にやってくる野鳥の観察を続けています。今日見かけたのがこの野鳥です。どうもヒヨドリではなさそうです。となると、この野鳥の名前は・・・。

野鳥が枝にとまっているのを見てカメラを構えたとたんに飛び去ってしまうこともしばしばです。柿の実や枝が邪魔してうまく撮れないこともあります。高い枝にとまっていると空が背景になり、逆光になるのでうまく撮れません。野鳥撮影は難しいですね。

野鳥に詳しければ直ちに名前が分かり、よく見かける鳥だとか、珍しい鳥だとかいうことも分かって楽しいでしょうね。

自然のデザインは実に多様です。それに比べたら人のデザインは・・・。脱櫓入鳥? いえ、もちろん櫓観察も続けます。


 

 


ひつじが編んでいたのはマフラーだった

2014-11-16 | A あれこれ

 
昔の年賀状も保存してあります

 2003年(平成15年)はひつじ年でした。その年の年賀はがきはひつじが何かを編んでいるデザインですが、何を編んでいるのか分かりません(写真)。

2003年から干支がひと回りする来年、2015年の年賀状はひつじが編み終わったマフラーを巻いて棒針を手に持っているというデザインなんですね(まだ買い求めてないので写真はアップできません。ネット検索で確認願います)。2003年にひつじがせっせと編んでいたのはマフラーだったのです。

12年がかりで完結したデザイン。たまたま同じデザイナーが担当することになって実現したそうですが、好きです、こういう発想。


 


高野山へ

2014-11-14 | A 読書日記



■ 読了した
『高野山』松長有慶/岩波新書に次のような件(くだり)がある。**インド密教の祖である龍猛(りゅうみょう)菩薩、龍智(りゅうち)菩薩、金剛智三蔵、不空三蔵、恵果和尚と嫡々と相承されてきた正統な系譜の密教(『広付法伝』)が、はるか東海の果ての日本から訪ねてきた、それまでは無名の沙門に過ぎなかった空海に、ことごとく伝授されたのである。それは極めて異例なことであった。**(104、5頁)



また、今日再読した『空海入門』加藤晴一/角川ソフィア文庫にも同じ内容の記述がある。**空海は名もない東海の一青年にすぎない。ただ密教を求めて長安に来ただけである。ちょうどその時に、大唐皇帝の国師であり密教の正しい相承者である恵果が法を授ける人を探していた。その人が空海を見込んで弟子に加え、すべてを惜しみなく授け終わるや、入滅してしまった。**(39頁)何とも綱渡りのような伝承だ。

作家高村薫は運命だったと新聞連載記事「21世紀の空海」で書いている。**千人以上の門下のなかで両部の大法を相承したのが最終的に空海一人であったという事実は、まさに運命と呼ぶ以外にないだろう。**(信濃毎日新聞2014年7月3日付朝刊 文化面)

空海は774年に現在の香川県善通寺市の豪族の家に生まれた。18歳になって、都に一校あるのみだった大学に入学するも、俗世間を生きていくための手だてとしかうつらなかった大学教育に満足せず、親戚や友人たちの激しい反対を押し切って中退してしまう。高位高官につける超エリートコースを自らドロップアウトしてしまったのだ。

やがて遣唐船で入唐して(渡航の許可が下りるのもぎりぎりのタイミングだった)、上述のようになるのだが、4船のうち中国にたどりついたのは空海と最澄が乗った2船で、残りの2船は沈没してしまった。

『空海入門』で著者はこのことについて、**もし第一船と第二船が無事に着岸していなければ、平安初期以後のわが国の宗教界はずいぶん変わっていたに違いない。**(36頁)と書いている。

**さて、中国南端の福州に漂着した遣唐大使一行は、役人に疑われて上陸することができない始末であったが、大使に依頼された空海が手紙を書き、その手紙を一見した中国側はただちに船の封を解き、慰問の挨拶を述べ、日本国の大使が来唐したという報告を長安に伝えたという。大使にかわって筆をとった空海の力強い筆跡と格調高い文章によって一行へのもてなしが一変した。**(同書36頁)

密教思想を体系化した空海、天才としか評しようのない知の巨人。その充実した62年の人生には驚く。

*****

18日に高野山に行くことになっているので、それまでにこの2冊を読んでおきたいと思っていた。なんとか間に合った。十分とは言えないが、下調べはこれで終わり。



 


ピグマリオン効果

2014-11-12 | A あれこれ

 朝のラジオ番組「鈴木杏樹のいってらっしゃい」を通勤途中の車で聞いています。今朝(12日)の放送の中で「ピグマリオン効果」という言葉が出てきました。

「ピグマリオン効果」って? 知らない言葉でした。

ネット検索してアメリカのロバート・ローゼンタールという教育心理学者が1964年に唱えた「人は期待された通りの成果を出す傾向がある」という主張だと知りました。

適度な期待は人にやる気を起こさせるということでしょう。反対にあまり期待されないとやる気も起こらず、成果も期待できないということで、このことはゴーレム効果というそうです。期待度が結果というか成果にに影響するということなんですね。

松本山雅のゲームに関する新聞記事にはサポーターの声援が選手のやる気、頑張りを引き出したということが毎回書かれています。選手も同様のコメントをよくします。確かにサポーターが少なくて、声援もなければ選手のモチベーションは上がらないでしょう。

プロ野球では長嶋がファンの期待に応えようと、影でものすごく練習していたということはよく知られています。

仮にK君としておきますが、彼は小さいころから「おまえは頭がいい、勉強ができる」と家族から言われて育ち、高校受験では長野県内の進学校に見事合格し、大学受験では難関大学に現役合格したということを聞いています。

まさにこのようなことをピグマリオン効果と言うのでしょうね。 デビュー当時はそれ程美人とも思えなかった歌手がきれいになっていくのもピグマリオン効果?違うか・・・。


 


― 朝日村の火の見櫓

2014-11-12 | A 火の見櫓っておもしろい



 長野県朝日村は役場前の火の見櫓。朝日村には大小合わせて17基の火の見櫓があるが、これが1、2番目に高い火の見櫓。3角櫓に円形の屋根と見張り台は松本平によくある組み合せ。役場の前という立地や櫓が東京タワーのように末広がりなっていないことから建設年は古いと推察する。木造の役場庁舎は戦前の建設(確か昭和11年)で、長野県内では最も古い部類に入る。



見張り台の大きさと比べ、屋根が小さくてアンバランスな印象を受ける。半鐘には雨がかからないように、見張り台の消防団員が雨に濡れるのは仕方がないと考えたのだろう。

梯子が見張り台の床で止まらないで上に突き出ているが、これは上り下りしやすいように配慮した結果。


追記 191225 以前は道路の反対側に立っていたとのこと。


柿を啄ばむヒヨドリ

2014-11-11 | D キミの名は?




撮影日 141111

 柿の実が甘いのか渋いのか分からないが、ヒヨドリはまだ薄暗い時間から実を啄ばんでいる。窓のカーテンを開けると、気配を感じるのか一斉に飛び立つ。しばらくするとまた木に戻ってくる。

今年は柿が豊作のようで、たくさんの実を付けているから、食べきれないかもしれない。いつ頃までヒヨドリはこの木にやって来るのだろう・・・。観察を続けて確認したい。


 


「交流」

2014-11-11 | A あれこれ

 『新建築』という月刊誌があります。書名から分かる通り、建築の専門雑誌です。その11月号のNEWS欄にふたつのプロポーザルの審査結果に関する記事が載っていました。長野県新県立大学施設整備設計プロポーザルと新潟県三条市の(仮称)全天候型広場建設設計業務指名型プロポーザルです。

**新しい学習環境を求めるという要求に対して、さまざまな場所に学びの空間を積極的に提案し、多様な交流促進に配慮した。(後略)**

**高齢者が子育て世代や中高生など多様な世代と交流が可能な全天候型の広場建設のためプロポーザルを実施した。**

どちらの記事にも交流という言葉があります。交流、交流・・・。交流はどんな用途の建築であれ、プロポーザルでは必ずテーマとして挙がる言葉です。それに対して交流広場、交流プラザ、交流ゾーン、交流エリア・・・と様々に呼称される空間が提案されます。

交流ってなんでしょう、どうすることでしょうか。プロポーザルの主催者は見知らぬ人と人が上に挙げた交流○○で出会い、会話をしたり、同じ目的の活動をしたりすること、このようなことを想定をしているのでしょう。

もちろん、公共施設に設えた空間でも人と人との交流は生まれるでしょう。建築家は交流を誘発するような空間を提案し、実現しようと創意工夫をしていると思います。

身近なところでは松本のサッカー場アルウィンで松本山雅の勝利に隣の見知らぬ人とハイタッチしたりすることもあるでしょうし、塩尻の図書館機能がメインの複合施設・えんぱーくでも出会いや交流が生まれているでしょう。ちなみにえんぱーくは愛称で施設の名称は塩尻市市民交流センターです。

このように大きな公共施設の大きなスペースでももちろん交流は生まれるでしょうが、街中のニッチな空間、例えば居酒屋やカフェのカウンター辺り、このような小さな空間でも交流は生まれます。

やはり人は出会い、そして交流を求めているのでしょう。人ととの繋がりなしでは生きていけませんから。

こんなことを考えるなんて、人恋しい秋だからでしょうか・・・。


 


516 岐阜県養老町の火の見櫓

2014-11-09 | A 火の見櫓っておもしろい


516 撮影日 141109

 昨晩(8日)はプチいとこ会で痛飲したが「早朝露天風呂」の効果か、ヤグラセンサーが冴えて、ホテルから大垣インターに向かう途中で火の見櫓を発見した。



4隅の柱はストレート、末広がりの曲げ加工は無し。屋根のてっぺんの様子は不明、蕨手無し。見張り台の手すりに飾りっ気なし、鋼板張りの床。



脚部としてのデザインをせにゃならぬ、という意識が無かったのかも・・・。

*****

Y君は短時間ではあったが講義の甲斐あって、ヤグラ―の兆しあり。 Yちゃんは私が持参した資料にも全く興味を示さなかった・・・。


 


515 続 岐阜県垂井町の火の見櫓

2014-11-09 | A 火の見櫓っておもしろい


515 岐阜県不破郡垂井町岩手の火の見櫓

 垂井町内をいとこのY君運転の車で移動中にこの火の見櫓に遭遇した。前々稿で取り上げた火の見櫓は4角形だが、これは3角形の櫓。遠隔地で下調べなしに火の見櫓に出会えたのは幸運という他ない。ふたつの櫓は4角形と3角形という違いはあるが、各部の意匠はよく似ている。同じ鉄工所で造られた可能性が高いだろう。



3角屋根の角をカットしてそこに蕨手を付けている。屋根の下り棟の鉄骨下地をそのまま伸ばしてくるりんちょな蕨手にしている場合が多いが、このように蕨手だけを付けている場合もある。

見張り台の手すりと床のデザインも同じ。



脚元のデザインも同じ。


 


61 いとこ会

2014-11-09 | C 名刺 今日の1枚



61枚目

 和室に布団がたたんであったりなんかして、あやしい・・・。さては遠路はるばる昔の彼女に会いに出かけたな・・・。なんてこと、あるわけない。

いとこのYちゃんに会うのは何年振りだろう・・・。8月の末にやはりいとこのY君と松本で飲んだ時、久しぶりにYちゃんにをした。その時に会いたいね、ということに。で、昨日、Y君とで遠路はるばる出かけたのだった。東京からT君もかけつけてきてくれて、4人でプチいとこ会、となった次第。岐阜県内某所のホテルで痛飲した。

夕方の6時ころからホテルの宴会場で、食べて、食べて・・・。普段はお酒を全く口にしないというYちゃんも生ビールをジョッキで1杯飲んだ。その後ホテルの売店で酒を買い求めて部屋でまた飲むという、よくあるパターンだった。

YちゃんとT君が迎えの車で帰っていったのは何時ころだったのだろう・・・、ホテルの車寄せで別れたのは11時頃だったような気がする。

また来年の秋にいとこ会をやろう!と約束した。Y君がそばを打ってくれるという。是非実現しなくては・・・。


 


514 岐阜県垂井町の火の見櫓

2014-11-09 | A 火の見櫓っておもしろい


514  岐阜県不破郡垂井町岩手の火の見櫓 撮影日 141108

 天下分け目の合戦の地、関ヶ原まで出かける機会があった。その隣の垂井町まで足を延ばしたが、そこで火の見櫓に出会った。

4角形の櫓はやや細身。リング式ターンバックル付きブレースは松本平の火の見櫓と変わらない。櫓が末広がりになっていない。末広がりに加工する地方は限られているのかもしれない。

反りのきつい4角形の屋根、幅広の平鋼の蕨手が目立っている。屋根のてっぺんの飾りに支えられるような状態で立つ避雷針には和弓の矢。

見張り台の手すり子の「下ふくらみ」はよく見かけるデザイン。



見張り台の床の処理に注目。



脚部としてのデザインがなされていないのは残念。櫓内部へ出入りするための開口部の両側は2段のブレースを設けて処理している。これは初めて見るやり方だと思う。

遠路はるばる出かけた先で火の見櫓に出会うことができたのはラッキーだった。


 


秋の朝 1108

2014-11-08 | E 朝焼けの詩


撮影日時 141108 06:09AM


06:13AM

久しぶりにきれいな朝焼けだった。
立冬が過ぎたから冬の朝だろうが、まだ冬という実感がないから秋の朝としておく。
刻々と朝焼けの様子が変化していくことがこの2枚の写真からわかる。
山際にしかなかった雲が5分後には広範囲に広がった。
これは瑞兆に違いない。
今日はいいことがあるかもしれない・・・。


 


この緑色の鳥はハト?

2014-11-08 | D キミの名は?


撮影日141107

■ このところ毎朝見ている柿の木、その枝に昨日の午後(7日:有給休暇で午後は自宅に居た)、ハトくらいの大きさの緑色の鳥がとまっているのを見かけた。あわててカメラを向けて1枚撮ったところで緑のハト(?)は飛び去ってしまった・・・。

体の側面がきちんと写っていないし構図も気に入らないが、名前を知りたいし、もしかして珍鳥かもしれないという思いから敢えて載せた。

初めて見る鳥だった。もっとも今まで野鳥には関心がなかったから、目にしていても気にも留めなかったのかもしれないが。このことを小難しく表現すれば視覚情報を脳が認識しなかったということ。

ネットで「ハト 緑」で検索して、確かにアオバトという鳥がいることが分かったが、どうやらアオバトにも何種類かあるようで、名前を特定できない・・・。

ヒヨドリ、ツグミ、マミチャジナイ、そして緑色のハト(?)、これでこの柿の木で4種類の鳥を見たことになる。春になれば秋とは違う鳥がやってくるだろう・・・。