透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

君の名は?

2014-11-02 | D キミの名は?



観察日 141102

明らかにヒヨドリとは違う野鳥が柿の実を啄ばんでいた。ヒヨドリよりひとまわり小さい鳥。名前が分からない。

ネット検索してみてマミチャジナイという似ている鳥を見つけたけど・・・。

安価なデジカメで、ピントも露出もカメラ任せ。となると、なかなか野鳥にピントが合わない。手前に柿の実があるとそれにピントが合って前ピンになってしまう。この写真は20枚くらい撮ったうちの1枚、このように体の側面を写すことができたのはよかった。

野鳥を撮るとなると一眼レフが欲しくなるし、三脚も必要だろう。でも、このくらいの写真が自宅の窓から撮れれば良しとしよう。発散人間故、興味の対象が広く、ひとつのことを深めることができない。


 マミチャジナイについてネット検索してみた。夏季に中国北東部やロシア東部で繁殖し、冬季に東南アジアに渡って越冬するとのこと。

渡りの途中で遠回りして日本に立ち寄るわけだが、滞在期間が短く、観察機会はごく少ないとのこと。もしこの鳥がマミチャジナイであれば(ネット上の写真と見較べると極めて似ているので間違いないと思うが、野鳥に詳しい方に確認したい)かなりラッキーな出来事だったと言えるのでは。

ヒヨドリよりも小さく、動きも違っていたので気がついた。野鳥に関心を持たなければ全く見えてこない世界。

人はどのようなことに関心を持っているかで、明らかに異なる環境に囲まれていることに気がつく。野鳥に関心がなく、知識もなければ野鳥を識別することはできない。昆虫然り、野草然り・・・。自然から受け取る情報内容、情報密度の違い、これは大きい。

もう少し野鳥の世界に入りこんでもいいかな、とも思うが・・・。


 


ブックレビュー 1410

2014-11-02 | A ブックレビュー



■ 10月早々に読み始めた小松左京の長編SF小説『日本アパッチ族』だが、10月中に読み終えることができずに11月2日にようやく読み終えた。10月に読み終えた本は1冊もなかった・・・。なんということだ。ブックレビューを書き始めて初めてではないかな・・・。



 


― 塩尻市広丘原新田の火の見櫓

2014-11-02 | A 火の見櫓っておもしろい



■ この火の見櫓を取り上げるのは2回目。JR広丘駅から西に延びる幹線道路と郷原街道(善光寺西街道)との交差点近くに立っている。

火の見櫓のすぐ近くに電柱が立っていて、薬局の駐車場から写真を撮ろうとすると両者が重なってしまう。火の見櫓を撮るとき、時々このようなことになる。



屋根の反りは少し強すぎないか。この屋根に和を感じない。屋根の勾配や反り、むくりは屋根の印象上、重要だ。

見張り台の手すりのデザインはなかなか良い。細い手すりをやはり細い丸鋼の手すり子で支え、中間に帯状の装飾を、床面近くにくるりんちょな装飾を付けている。エレガントなデザインだ。




櫓の脚元の斜材の入れ方が構造的に合理的なのかどうか・・・。




火の見櫓では丸鋼のブレースにリング式ターンバックルを使っている。これが意匠的な特徴にもなっているわけだが、この櫓はリングと丸鋼を溶接している。これでは現場で組み立てたり、建て方の際に生じる櫓の歪みを修正できない。精度よく建てるにはこれではダメでしょう。


 

 


513 塩尻市広丘吉田の火の見櫓

2014-11-02 | A 火の見櫓っておもしろい


513 塩尻市広丘吉田

 4角形の櫓に円形の屋根、8角形の見張り台。高さはおそらく18メートルを超える。高い部類の火の見櫓。後方の赤い瓦棒葺き屋根の建物は北部子育て支援センター。



見張り台に5つ、その下に4つスピーカーが付いている。物々しい姿だ。



背が高い分、脚の間隔がひろい。脚部の前後2面にはアーチ材を、両側面には斜材を用いている。



櫓の下から見上げてみる。



寄附者の名前を記した銘板。昭和32年11月30日竣工。寄附金の合計20万円は建設費用を十分賄う金額だろう。


*1 昭和30年に建設された火の見櫓で施工費が13万、15万と確認できている事例から推定できる。当時の20万は現在の500万くらいに相当するか。