922 富士見町境 撮影日 170924
蓋と火の見と秋空と
890 諏訪郡富士見町境 (信濃堺駅近く)の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日 170924
■ 消防団の屯所がなかなか渋くて好い。火の見櫓との組み合わせが絵になる。
凛とした立ち姿が秋空に映える。屋根がピシッとしていて実に美しい。見張り台との大きさのバランスも良い。「余分なも」のがついていないのも好ましい。
屯所の2階からも火の見櫓に登ることができるように梯子を架けてある。
銘板に昭和29年8月28日竣工とある。既に60年以上も経つのに老朽化しているとは全く感じない。すばらしい!
再訪したいと思う火の見櫓が何基かあるが、これもその1基。
この写真のみ撮影日は17年10月09日。
889 諏訪郡富士見町境 信濃境駅の火の見櫓 4脚44型 撮影日 170924
平面寸法が2,400×2,400の火の見櫓。亜鉛メッキした150×150のH形鋼で櫓を構成している。現地で確認しなかったが1段の高さも2,400かもしれない。梯子ではなく、階段も設置できたと思うが・・・。
888 火の見櫓のある風景 諏訪郡富士見町境高森(高森公民館前)の火の見櫓 4脚6〇型
このような遠近感のある風景は好い。
柱4本に平面が6角形の屋根を載せる。
887 火の見櫓のある風景
諏訪郡富士見町境小六の火の見櫓 4脚4〇型 撮影日 170924
急勾配の方形屋根
久しぶりに見た円形の見張り台。細かく割付けされた手すり子の間に装飾を施している。繊細な細工。
設置された銘板により昭和27年に建設されたことが確認できた。65年を経てなお、この健全な姿。
886 諏訪郡富士見町乙事の火の見櫓 ユニークな形、3脚3梯子型 撮影日170924
■ 3本の鋼管柱を横架材で繋ぎ、その一面を梯子にしている。梯子の構面だけ、横架材のピッチが小さい。櫓頂部に付けた円形の鋼板の上に4個のスピーカーを取り付け、1本柱で支える傘のような屋根を設置している。
①
884 諏訪郡富士見町乙事の火の見櫓 左後方に乙事諏訪神社がある。撮影日170924
■ ①の写真だと、火の見櫓がどんなところに立っているのか分かるが、②では分からない。やはり①の写真は必要だ。
②
この火の見櫓は後ろ側の柱とも横架材で繋いで櫓を構成している。3脚3無梯子型とでもすればよいか。横架材で繋いでいなければ、後ろの控え柱は櫓を構成していないと見て、この火の見櫓とは別の型とすべきだろう(北杜市の火の見梯子 写真④)。
③
この型で屋根があるのは少ないと思う。ただしこの大きさでは半鐘を叩く消防団員に雨はかかるし、半鐘には別の小屋根を付けているから、設置意図が分からない。デザイン上、屋根がある方が好ましいことは言うまでもないが。
3本の柱を丸鋼で△に繋いでいるが、頂部だけT形に繋いでいる。このようにした理由は分からない。屋根を載せるのに△で別に支障ないと思うが。
半鐘は表面に乳が付いた梵鐘型。柱に小さいフックが付いている。半鐘を叩く木槌の掛けてあったのだろう。
④
北杜市の火の見櫓 2脚無無
883 諏訪郡富士見町立沢 高榮寺(真言宗智山派)近くの火の見櫓 4脚44型 撮影日 170924
■ 道路沿いに立つ火の見櫓はやはり道路を中心に配置し、両側の家屋などで遠近感、奥行き感を示す道路山水の構図が好い。
882 諏訪郡富士見町立沢大下の火の見櫓 4脚44型 撮影日 170924
ピシッと端正な造り
シャープでハイテックな印象の脚
881 諏訪郡富士見町立沢(立沢構造改善センター)の火の見櫓 4脚44(面取り)型 撮影日 170924
■ 形の良い火の見櫓だが、消火ホースを引き上げるウインチのカバーが邪魔というのは勝手な言い分。放水後の消火ホースは重くて手で引き上げるのは大変だから設置は仕方ない。防錆塗装がきちんとされているのは好ましい。
踊り場で梯子の向きを90度変えているが、これは珍しい。逆向きか、同じ方向にするのが大半だろう。
脚は細く長い。
■ 読書の秋。昨日(23日)近くの書店に出かけた。書棚から気になる書名の本を取り出して紹介文を読む。その繰り返しが楽しく、至福の時と言って良い。
私の場合、中公新書におもしろそうな本が見つかることが多い。で、買い求めたのが『カラダの知恵 細胞たちのコミュニケーション』三村芳和。
書店で読んだカバー折り返しの紹介文を載せる。
**ケガや病原菌からカラダを守り、他者の表情から瞬時に感情を読み取るヒトの細胞。傷ついた患部に白血球はどう集まり、血小板は固まるのか。他者への共感をもたらすミラーニューロンはどんなものか。細胞たちのコミュニケーションには、人間社会にまさるとも劣らない大胆で精緻な仕組みが隠されている。本書は体内で行われる37兆個に及ぶ細胞たちの情報伝達を分かりやすく解説。
人間のカラダに潜む知恵と不思議に迫る一冊。**
再読中の『日本の仏像 飛鳥・白鳳・天平の祈りと美』長岡龍作/中公新書 を読み終えたら読み始めるが、この本は内容が難しくて速読できない・・・。
◎ 長野県の市町村数は77で、北海道の179に次いで全国2番目に多い。「長野県の全ての市町村を巡り、火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真を撮る」などというミッションを課したのは昨年の7月のことだった。
全77市町村巡りを達成し、66の市町村で上記条件の写真を撮ることができた。
諏訪市四賀にて 撮影日160924
地図で太い四角で示した11町村で撮れなかったわけだが、東信の北相木村と南相木村、南信の大鹿村、下條村、泰阜(やすおか)村、以上の5村は下水道が整備されていないので、上記条件を満たすことはできない。
また、断定はできないが上松町と平谷村、阿南町には火の見櫓が無いと思われ、写真が撮れなかった。
北信の栄村と南信の天龍村、豊丘村には火の見櫓もマンホール蓋もあるが、火の見櫓の近くにマンホール蓋が無く、やはり写真が撮れなかった。今後これらの村で撮れる所が見つかれば出かけることにし、一応ミッション達成!とする。