友人が赤坂に『ライブの出来るお店』を開いたらしい。
まだ行っていないのだけれど、ひとまず落ち着いてから
と言うのが、僕の主義。
ごちゃごちゃと人が居る場所は、好きじゃないのでね・・・。
相方がオールディーズの演奏を聞かせる店を「ライブハウス」と呼ぶんだけど、
僕にとっての「ライブハウス」はちょっとイメージが違う。
友人が開いた店はまだ見ていないので何ともいえないが
はっきり言って、ここ数年で「ライブハウス」と称している
お店は『音響機材』と呼べるものを揃えている店は少ない。
アマチュアでもちょっと金を出せば買えそうな音響機材や
演奏者と客席の区分けがはっきりしていない店は「ライブハウス」とは呼べない。
そういう意味で最近の「ライブハウス」は、ただ演奏が出来るだけの店
という感じが多いかな?
ファッション性に目が向いてるって言うか、僕のような
古い人間には『狭くて汚いけど、音響だけは力が入っている』ような
音楽を聞かせる事に重きを置いた「ライブハウス」は、本当に少なくなった。
食べ物が美味いとか、そんなことはどうでも良いのですよ。
演奏を聴いて、それにお金を支払う。そういうのが大事だと思うけどね。
出演者のノルマ制なんてシステムは愚の骨頂。
金儲けしたければ、客の呼べるミュージシャンを呼べる店にすればいい。
昨日行った『荻窪ルースター』はメインにJBLを備えて
出てくる音も迫力が有って「ライブハウス」って、云う感じで良かったかな?
僕の知ってる中では『大塚GRECO』なんかは、PAは普通だけれど
音楽そのものを聞かせる雰囲気が有って、僕は大好きなんだけど
最近は、すっかりご無沙汰しちゃってるなぁ・・・・
いわゆるオールディーズの専門バンドを抱える店の出演者は
確かに演奏は上手いんだろうけど、僕は興味が無いのです。
ただ演奏が上手い人間や唄が上手いだけでは、何も伝わってこない。
JリーガーやJリーグの試合を見ている感じなんだな。
プレミアリーグや、セリエAの試合を見ている感じじゃない。
演奏が上手くても、唄が上手くてもオリジナリティが無ければ本物じゃない。
何か独特のものを持っていて、何かが伝わってくるのがプロだと思うし、
そういう人間を輩出するのが「ライブハウス」の役目だと思っている。
昔、僕らが運営していた『三ノ輪モンド』はロフト、曼荼羅、ルイードなどと
並んで、東京で間違いなく5本の指に入る「ライブハウス」だった。
山下達郎の居たシュガーベイブ、浜田省吾のいた愛奴、
柳ジョージとレイニーウッド、クリエイションなどの、
今となっては蒼々たるバンドが出演したことがある「ライブハウス」だったからね。
かといって、お客さんのニーズがファッション性のほうに向いているんだから
別に否定するわけじゃないのですよ。誤解なきよう・・・・