三日ほど前の日記で、若い人に
『若い人に、もっと欲を出して欲しいなって思う』って書いたけれど。
今の若い子は欲が無い、なんていうのは無責任だなって・・・
今の世の中は年寄りが元気になって、良い事だとは思うけど
こと会社という組織においては、この『元気な年寄り』が
組織の活性化を阻んでいるって僕は思っている。
確かに、今の60歳前後の人は凄いと思う。
高度成長期を支え、会社を大きくしてきたのも理解できる。
でもね、それはそれで一時代を担ったって考えればいいと思う。
俺はやってきたんだ・・・なんて言わなくても、若い人は解っている。
ところが、会社には雇用延長とか称して『元気な年寄り』が沢山残っている。
仕事が出来て、安い労働力として重宝する会社も否定しない。
でも、『元気な年寄り』が本当に役に立っているのはごくわずか。
半分以上は、元上司だったりでその人たちの意識が変わっていない。
立場が変わったというのに、上から目線で「指導」的な態度が目に付く。
過去の実績に、会社が報いるために雇っている部分もあるんだろうけど
僕にすれば「引き際が見苦しい」としか思えない。
そうじゃなく、立場をわきまえて仕事をしてくれる人が少ないからね。
組織の長って言うのは、若い人や後継者を育てて何ぼ。
そもそも、後継者が育っていないから、雇用延長なんていうのはおかしい。
後継者を育てる能力が無い人間が、組織の上に居たってことだからね。
うがった見方をすれば、自分の付加価値を高めるために
後継者を育てないって言うことが、行われている気がする。
実際に、僕はそういう上司に遭遇して嫌な思いをしてきたからね。
僕は会社ではもう、老木だって思っている。
老木は長い時間、風雨に晒されて、それに耐えて大きくなってきた。
僕は巨木ではないけれど、強い老木の気がする。
老木は年輪を重ねて大きくなって、若い芽が足元に生えてきたら
根がついて大きくなるまで、風雨をしのいで大きくしてやる。
若い芽がやがて、大きくなってきたら、その木が大きくなれるように
老木は枯れて、養分を若い木に譲って、朽ち果てて場所を譲る。
そうやって、世代交代が上手く進まないとどこかでおかしくなる。
会社という組織においては、老木たる『元気な年寄り』は要らないのですよ。
これは僕の持論です。
だから、僕は定年まで勤めたら、わざわざ安い給料で使われて、
朝早くから遠くまで通勤してまで、会社に残る気は無い。
かと言って、プライベートでは、いつまでも『元気な年寄り』で居ないと駄目ですね。
今の70代以上は、お金もあってまさに『元気な年寄り』が多い。
そういう世の中は、楽しくて良いなって思います。
僕は、若い世代に、医療費の負担をかけるのは申し訳ないから、
『元気な年寄り』になって、最後にぽっくり死んで行くのが理想です。
そういう意味では、今年亡くなったお袋は、最後の3ヶ月だけ皆の世話になった。
86年間生きて、僕ら兄弟を生んで60年。その間の、たった3ヶ月。
偉いよなぁ・・・・
若い世代のことを、色々いう人が居るけれど、言っている本人が
若い人の伸びる場所を奪っていないか?
考える必要があるんじゃないだろうか?