『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

被災者の苦悩

2013年11月16日 | Weblog

東北だけじゃない、この間の伊豆大島も一緒だな・・・

どうも、東北復興支援プロジェクトに参加してから
頭の中はずっと被災地の事ばかり・・・・
決して悪い事では無く、むしろ今まで真面目に捉えて居なかった自分に
ちょっと恥ずかしい感じがして、かと言って自分の無力さにもどかしい感じ・・・

被災地の復興を加速させるとか、政府は言って居るけれど、
何だか心が通って居ない行政の事の進め方にため息が出たり・・・・

この間出かけて来た大船渡や陸前高田の現状を見ると
街が復旧して、機能し始めて初めて『復興』という事になるのだろうけれど
実際には、そこに住む人の事や現実が全然わかって居なくて、
机上でのみ、復興計画が練られ、進められているような気がしてならない。

例えば、復興商店街。
今は仮設の商店街で営業しているけれど、大船渡は来年の12月、
陸前高田はたしか2年後で契約が切れ、仮設の商店街は撤去されるそうだ。
その後は、わずかな補助金で、実質自己負担が殆どの状態で
新たな場所で、事業を始めなければならないらしい。

店舗を構えるのに、建物を建てるとしたら早くても3カ月~半年は準備が要る。
と言う事は、大船渡の場合は来年6月、陸前高田でも再来年前半の
立ち退きを迫られる時期までに、それを決めておかなければならない。

ところが、道路整備に始まって、住宅建設以前に街の都市計画が先決で
大船渡に至っては、まだこれから施設を作る土地の埋め立てが必要なのに
いまだに始まって居ない事を考えると、到底無理な話になる。
陸前高田も同様に、期限は2年後らしいが、9mの土地のかさ上げが優先で
それが終わってから、街づくりと言う話らしく、時間軸を考えるとどうも噛み合わない。

もっとひどいのは土地。
震災で沿岸部から丘陵地へ避難した被災者なのだが、
もともと使って居なかった二束三文の丘陵地の持ち主が売り惜しみをして
地価が急騰したらしく、去年の岩手県の地価上昇率は日本一だったとか・・・
最初に国が、地価上昇前の値段で買い上げて事業を進めなかったために
被災者は、災難にあった後もお金の面で苦労している。
まさに『泣きっ面に蜂』とはこのことだと思って、憤りを覚えたり・・・・

海の向こうのフィリピンでも、強力な台風によって同じような被災者が出たが
日本と違うのは、『略奪』行為が横行したこと。
そう云う意味では日本と言う国は、世界に誇れる民族だと思うのだが、
もっと、被災者の苦悩に目を向け、耳を傾けて欲しいと願うのです。

コメント
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