夏からずっと待っていた、実験用部品がやっと揃い始めて、
重い腰を上げたまでは良かったんだけれど、機械設計に依頼して
作ってもらったものが、設計ミスで改造を余儀なくされている。
板金にコネクタを取り付ける穴が大きすぎて、部品が固定できなかったり
穴が貫通していなくて、全く意味のない加工になっていて、そのまま使えない。
これを作り直したら、やれ金がかかるだとか、また時間がかかるだとか
設計者が責任を持って直すのなら良いのだけれど、得てしてやりっぱなし…
仕方がなく、大きすぎる穴はスペーサーを挟んで、エポキシ樹脂で隙間を塞いだり
ボール盤で貫通していない穴の追加工を施したり・・・・
そう云う事を、僕がやってしまうのが悪いのだろうか?
他にこれといった仕事がないから、構わないのだけれど、
自分のやった仕事に対する責任感とか、感じていないんだろうなあ…
で、そんなことをやりながら実験を進めようとしているんだけど
つい数年前まで持っていた『ワクワク感』が全くない。
いわゆるモチベーションが低下して居るのです。
只でさえ、そういう状況なのに、他人の尻拭いをしているような事を
やっていると、モチベーションの低下に拍車がかかってしまう。
これも以前なら笑ってやっていた事なんだけどね・・・・
スポーツや、音楽も含めて、どんな事でもそうなのだけれど、
何かを継続してやって行く以上、いずれは衰え、右肩下がりになって、
いわゆる『潮時』という、引き際がやってくる。
その引き際を出来るだけ先へ伸ばすには、継続して続けることが大事。
スポーツも続けていれば衰えるスピードを遅く出来る。
音楽などは、衰えずに年齢に関係なく成長し続けられる事だと思っている。
それでも一旦止めてしまうと元に戻すのは不可能に近い。
『昔取った杵柄』は、過去のレベルを凌駕することはないと思うし
もしそう云う事が出来たとしたら、相当な努力があるはず・・・・
僕はいつもそう考えている。
仕事を若手に託し、自分の手から離すことを努力していたから
今となっては、自ら何かをするモチベーションは低下している。
すでに『漕ぎ手』では無くなっているのです。
一旦落ちたモチベーションは簡単には元に戻らない・・・・
仕事の事だけじゃない、人生でもなんでもそうかな?
失ったものは、元には戻らないものです。