定年退職後の再就職。
余り乗り気じゃなかったけれど、始めてしまうと違ってくる。
いわゆる『食わず嫌い』だったのかなと思う事がある。
仕事っていうのは、目的は金を稼ぐこと。
これを綺麗事言う輩が居るけれど、僕の場合はハッキリしていた。
ただね、じゃぁ無駄な残業をして手取りを多くしようとするかと言えば
少なくとも僕はそうじゃなかった。
やる以上は一生懸命やって、楽しむことが一番だった。
楽しいから、どんどん一生懸命やる。
楽しいから辛い部分も楽しみのうち・・・・っていう考えだった。
だから、再就職するときに戸惑った。
仕事があるけれど、楽しめるのかな?って・・・・。
何も知らない業種へ行くことは、全然心配なかった。
むしろ何も知らない方が、覚える楽しみが出来るからね。
そういう意味では、一生懸命色んなことを調べたり勉強した。
まだまだ素人だけれど、不思議なことに今までの経験が生きる。
特に物理現象や、電気的な部分については経験が生きている。
とある案件を受けて、設計をやる事になった。
電気設計の僕が、機械設計に近い仕事をやり始めた。
図面を描いて、業者に渡すまでの試行錯誤の繰り返し。
不思議なもので、そんな事をやっているうちに、
若いころに体験した『設計』の楽しみが蘇ってきた。
若い人の意見を聞いて、僕だけでなくチームで考える。
僕がいろんなアイデアをぶつけて、それについて意見を聞く。
そんな事をやりながら、いよいよ物を作る段階に入ってきた。
素人ながらに一生懸命描いた図面を、業者に見せて相談する。
業者が、こちらの意図を汲み取って色々と話を聞かせてくれる。
仕事が楽しくなって来たお蔭で、帰りが遅くなるけれど
何となく、ワクワクしている自分が居る。
『エンジンがかかって来た!』
そんな風に感じる、今日この頃なのであります。
今日は雨で、出勤するのが嫌だったんだけど・・・・(笑)