今日も立ち稽古。
台詞だけの台本読みと違って、立って動きが加わりながら、
セリフのやり取りをするので、台詞の言い回しや身振りなどが加わって
ただ台詞を言うのとは全く違ったものになる。
そんな訳で、立ち稽古で台本を手にしてやっていると、
いわゆる身振りが上手く出来無い事が多く、台本を持たずに出来るように
台詞も早く覚えないとならなくなる。
例え台詞を完全に覚えていなくても、台本を手放すつもりで居れば、
自然と台詞も体に入って来て、芝居に変化が出てくる。
それでも意外と欠席者が多くて、そういう時は誰かが代役をやるのだけれど、
所詮は代役なので、いくらやっても本当の意味での稽古にはならない。
これは芝居の中で唄う楽曲についても同じ。
楽譜を手放さない人は、いつまで経っても歌詞を覚えないのと同じ。
僕は楽譜を手にする初日以外は、譜面を持たないようにしている。
その為には次の稽古までの一週間で、歌詞を書いてみたりして覚えている。
唄は台詞と違って、何回も練習して覚えればいいだけですからね。
芝居のセリフのやり取りに比べれば、個人のレベルで解決できる。
唄を覚えないと、次にやってくる『振付け』も覚えられない。
『振付け』をして頂くための大前提が、譜面なしで唄えること。
台本だって、一日1時間、芝居と同じテンポで読めば2日で読めるはず。
1週間で最低3回は台本に目を通すことが出来る。
大方の人は自分のセリフのあるシーン中心でしょう。
その他のシーンは、いわゆる流し読みで済ませちゃうんじゃないかな?
サボって、何もしないよりはいいです。
それでも練習して来ない人が居る。
僕にはそれがどうしても理解できない。
こんな楽しい『遊び』を、楽しまないなんて勿体ないと思うのです。