『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

立ち稽古:台詞は『パス』

2019年02月17日 | Weblog

立ち稽古も、演出を手掛ける座長が芝居の細部を拘るようになってきました。
それでも最初から演出の言うとおりにやるんじゃない。
台本をきちんと読んできた人は、自分の考えた動きやセリフの言い回しを
披露して、座長に見てもらう感じ。
これが我々の劇団の特徴なんじゃないかな?
だからこそ、台本を読んで来るのが最低の礼儀だと思っている。

台詞を覚えるのがやっとの人は、いわゆる『棒立ち』で台詞を言うか、
定位置まで動いてから台詞を言ったりする。
自分のセリフを言うタイミングにばかり神経を集中しているから、
芝居の流れなんて、全く考えていない事が多い。

サッカーに例えれば、台詞は『パス』なのですよ。
ノートラップのワンタッチパスが、チーム全体の動きのリズムを生み、
時にはボールをキープして味方が動く時間を稼ぐ『タメ』を作る。
緩急が相手を翻弄し、自分たちのペースで試合を進めることが出来る。
同じテンポでボール回しをすると、相手に読まれてしまいますからね。
こう云った緩急をつける事が出来る人間は、やっぱりサッカーでは中心選手になる。

芝居も似たようなもので、緩急が凄く大事。
例えば、言い争いのシーンでは相手の言葉が終わるのを待たずに、
相手の台詞の終わりに『喰って』台詞を言うと、テンポが上がって、
争う様子が表現出来たりする。

もう一つは距離感ですかね?
恋人や夫婦ならば、少し距離を短くする。
『そんなにベタベタしない』
という人が多いけれど、それは実生活の話。
芝居においては、見ただけで解る人間関係を距離で表現したりする。

実は日常生活でも、無意識のうちにそれをやっている。
嫌いな人の近くには寄らないようにしたり、こっそり離れたりするでしょう。
相手の話をじっくり聞く時は、話している最中に言葉は発しない。
逆に『聞く耳を持たない』状況の時には、
畳み込むように言葉を発している事に気が付く。

芝居は、そういった事を意識的にやれるかどうかです。
そう云う意味では、色々な事を経験している事が大事かもしれないですね。
芝居をやるようになって、若い頃から色んなことをやってきた事が、
生きて居るって感じることが多いですね。
ただ、まだまだ自分の思い通りには行きませんが・・・・・

コメント
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