給料は『労働の対価』・・・・
こんな当たり前の事を理解していない人が多く居る。
今の事務所は、倒産した町工場の人間が路頭に迷わないようにと、
会長の温情で、引き取って雇っているのだけれど、最近は
『倒産するような会社の職場に居た人達の資質にも問題があるんじゃないか?』
なんて思うようになってきた。
皆、収入を得るために仕事をする。
小遣い稼ぎとは言え、ぼくもそういう面では同じです。
ただ、引き取ってきた人達の殆どが『会社に居る時間』が仕事だと思っている。
その典型が残業。
僕は、所長が不在の事が多い事務所で『所長代行』を任されている。
生活のために残業をするのは致し方が無い。
だから残業をするのは認めている。
ただ、定時間内と違って残業時間にはそれなりの理由が要る。
だから普段から『自分の抱えている仕事の計画を立てなさい』
と言い続けている。
定時間内にやる仕事が無いとしたら、それは会社の責任。
だからそう云う状況になったとしても従業員に文句は言わない。
ところが残業になると話は別。
残業をするには、それなりの理由が必要になる。
だから残業をしたいと言われた時に必ず『何の仕事をするのか?』
と訊くのだけれど、それが面倒くさいらしく『じゃぁ、良いです』と言う。
残業が出来るように与えた仕事をいつまでに終わらせるのか?
その計画を立てて、日程を守りなさい・・・・とも言っている。
計画通りやるために、残業が必要・・・・ならば理由が出来る。
終わらせるために残業をするのだから、逆に残業をしたら終わらせないと意味がない。
こんなのは普通の事なんですけどね。
そういう事が判っていないから、困ったものです。
居た時間が給料になるのは定時間内だけの話。
それだって、事業が赤字ならば人員を減らすか。給与を減らすしかないのです。
収入が『労働の対価』だと言う事を判っていない人には、これが解らないのでしょう。
挙句の果てに、生活が苦しいのは、僕が残業をさせてくれないから・・・・という話になる。
往々にしてこう云う人は仕事の質も悪くて、残業してまでやるような仕事は任せられない。
幸いなことにその方は3月いっぱいで辞めると言い出してきた。
こちらにすれば好都合なので、引き留めなんかしません。
それよりも僕自身が早く辞めたいと思っているのに・・・・