今日は天王洲アイルにある、銀河劇場でミュージカル『ズボン船長』を観劇してきました。
銀河劇場は、『アートスフィア』と呼ばれていた劇場。
収容人員750名の中規模の劇場で、2階と3階にボックス席が設けられている
オペラハウス仕立ての劇場。
バブル期に設計された劇場らしく、見た目は凄く豪華な感じです。
座席もゆったりとしていて、前の席の人の頭が邪魔にならない。
そういう意味では、凄く良い劇場だと思います。
『ズボン船長』のオーディションに合格した、劇団の仲間山中君が
去年に続いてオーディションを通過し、CASTとして出演しているので、
その姿を観に行ったという訳。
芝居は、なかなかの内容でした。
僕らアマチュア劇団の芝居に比べて、圧倒的に違うのは唄。
とにかく、歌い手が本当にうまいですね。
リズム音痴がソロを取る事が出きる、うちの劇団と比べるまでも無い。
唄が下手な人は、当然ソロなどでは唄わせてもらえない。
アマチュア劇団だから・・・・なんて、甘えがある我々の舞台とは基本的に違いますね。
とは言え、我々の劇団がお客様に見せようとしているものと、プロの芝居とは違うし、
我々が、お客様にお分けしている『元気』は、プロの芝居では得られないでしょうから、
そういう意味では、比較しても仕方がないのかもしれません。
しかし、子供が出演するミュージカルは難しいですね。
以前に観た『24の瞳』でもそうでしたが、子供の役者は大人に比べると
早口で、台詞も何を言っているのか?良くわからないことが多い。
今回も子供のセリフは、何を言って居るのか良くわからなかったし、
子供だけのアンサンブルの唄に関しても、歌詞がはっきりしない。
そういう点で、子供が主役を張る『アニー』のレベルの高さを感じます。
対して、大人のアンサンブルは、唄に厚みがあって聴いていて心地よかった。
ダンスはそこそこだったかな?
日本のダンサーって、個人の技量がある程度あっても、
集団で踊る時に大切な『シンクロ』が今一つ。
ブロードウェイやハリウッド映画のダンスは、とにかくシンクロしている。
配役におじいちゃんや太っちょが居たりしても、そういう部分は揺るがない。
個人的に足の高さや、振りの大きさを見せようとしているんだろうけれど、
そのお蔭で、ちょっとした遅れが意外に目立つのですよ。
オリンピックのシンクロナイズドスイミングや、新体操のように
指先の動きや、首の向き、手の角度などをきっちり合わせると
ダンスも凄く格好よく、見栄えが良くなるのですがね。
しかし、芝居は楽しかった。役者も上手かったです。
若かりし日の船長役のなだぎ武も、お笑い芸人だと思っていたけど上手かった。
特に海賊役の畠中洋さんは、本当にうまいなぁって思いました。
今度、他の芝居に出演していたら観に行こうかと思ったくらいです。
そういう中で、しっかりと役を貰っている山中君は大したものです。
山中君の役もアンサンブルではなく、しっかりとした役名がある役。
台詞もよく聞こえたし、存在感もありました。
山中君のソロを聴ける日が、そう遠くない気もしました。