映画「渇き」を早速映画館へ見に行ってきました。
予告編を見て、役所広司の動きに刺激的な匂いがした。二階堂ふみが出演しているというのも気になる。
中島哲也監督作品はコメディの傑作「下妻物語」以来「告白」まで連続して見ている。コミカルに編集されているのが特徴。前作「告白」は巷の評判ほどいいとは思わなかった。松たか子はよかったが、映像をいじりすぎている印象をうけた。原作深町秋生の「果てしなき渇き」は未読で「告白」の時と違い原作に関する先入観はない。
いきなり短いカット割りで、激しく場面が変わる。一体何?という感じで見始める。
不良グループ、ヤクザなど似たような連中が大勢出てきて見分けがつかない。深作欣二監督「仁義なき戦い」と同じで登場人物が多いからテロップで名前の但し書きがあってもいいかも?役所広司の怪演で激しいシーンが多いので途中退屈にはならない。終わってみると、ストーリーは単純なのであるが、途中は訳がわからないまま目をスクリーンに向ける場面も多い。
元刑事のロクデナシ親父・藤島(役所広司)に離婚した元妻(黒澤あすか)から連絡が入った。
成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。
自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。娘の交友関係をたどって行く先々で、語られる「知らない加奈子像」に戸惑う藤島。想像を超えて肥大し、踏み入れるほどに見失う娘の正体。やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる―。
離婚した妻が依頼者になり、警察を退職した今は警備員の主人公が自分の娘を探すというわけだ。
本来であれば、警察に任せればいいものの、娘の所持品から覚せい剤が見つかっている。別れた元夫のこと、本当は大嫌いなのに仕方なく頼っている。でもこうやって娘の行方を探そうとしても手掛かりがない。母親も男と遊んだりしているので、娘は好き勝手に夜遊びをしているようだ。
でも主人公が元いた所轄署の刑事(妻夫木聡)と相談しながら、刑事流に担当医(国村隼)、高校の担任(中谷美紀)、友人(橋本愛)を追跡すると出てくる出てくる悪い話が。。。
1.役所広司
改めてここ10年くらいの彼のキャリアを見直してみたが、ここまで狂喜に浸る役所は初めてかもしれない。ともかくめちゃくちゃな男を演じる。この手の元刑事はアメリカ映画にはよく出てくるかもしれない。
何をするにも自分勝手で、捜査中も酒は浴びるほどのむし、公私混同はする。刑事を退職したのにもかかわらず、昔の名刺を持って知らん顔をして聞き込みをしている。相手に暴力をふるうなんてことは朝飯前だ。元妻をむりやり犯すシーンなどを見て、彼に同情する映画鑑賞者はいないだろう。
そういう男を演じた役所がうまい。
2.小池義幸の編集
モンタージュ理論丸出しで、かなりの数におよぶカット場面を巧みな編集でつなげている。アメコミの影響やタランティーノ映画の影響も見える。映画の最初に次から次へと変わるカットの連続は、映画のまとめをいきなり鑑賞者に見せるという役割のようだ。アニメ映像の挿入タイミングがいい。
こういう映像がつくれる編集者も日本には他には見当たらない。さすがだ。
でもこの映画ツッコミたくなることが多すぎるなあ(ネタばれ注意)
1.何で死なないの?
刺されても、バットで打たれても、車に轢かれても簡単に死なない。
こんなに人間って不死身かしら?
2.真昼のスーパーの屋上に誰もいないなんてことあるのかしら?
役所広司とオダギリジョーがビルの屋上で対決する。後ろにはスーパーらしい効果音が流れる。でも誰もいない。
真昼のスーパー屋上駐車場に車も人もいないなんてことないでしょう
3.警察の追跡かわせるの?
役所広司がオダギリジョーとの格闘を終えて、ボロ車で必死に逃げる。スーパーの屋上には警察が来ている。ボロ車で脱出する。でもこれって逃げ切れるはずがないでしょう。当然緊急体制をひいているし、逃走車をヘリで行き場所を追うことだってできる。GPSなんて現代の兵器もある。役所広司が逃げ切れるのはありえない気がするけど
4.雪の中に死体を隠す?
最後真犯人と役所は遺体を探しに、雪が深く積もる場所へ一緒に向かい、掘り出そうとする。雪が溶けたら遺体見つかるじゃん。仮に雪の下にある地面の下だとすると、ここまで埋めるのは一人じゃ無理だよ。。。
これも不自然
今回は期待した割には、出番も少なく二階堂ふみちゃんは普通でした。モスクワ映画祭グランプリはおめでとう!「私の男」いい演技だったよね。よかった。
役所広司の怪演ばかりが目立つ映画だったなあという印象「冷たい熱帯魚」で使い古した?乳輪(失礼)をあらわにしていた黒澤あすかの好演も目立った。
予告編を見て、役所広司の動きに刺激的な匂いがした。二階堂ふみが出演しているというのも気になる。
中島哲也監督作品はコメディの傑作「下妻物語」以来「告白」まで連続して見ている。コミカルに編集されているのが特徴。前作「告白」は巷の評判ほどいいとは思わなかった。松たか子はよかったが、映像をいじりすぎている印象をうけた。原作深町秋生の「果てしなき渇き」は未読で「告白」の時と違い原作に関する先入観はない。
いきなり短いカット割りで、激しく場面が変わる。一体何?という感じで見始める。
不良グループ、ヤクザなど似たような連中が大勢出てきて見分けがつかない。深作欣二監督「仁義なき戦い」と同じで登場人物が多いからテロップで名前の但し書きがあってもいいかも?役所広司の怪演で激しいシーンが多いので途中退屈にはならない。終わってみると、ストーリーは単純なのであるが、途中は訳がわからないまま目をスクリーンに向ける場面も多い。
元刑事のロクデナシ親父・藤島(役所広司)に離婚した元妻(黒澤あすか)から連絡が入った。
成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。
自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。娘の交友関係をたどって行く先々で、語られる「知らない加奈子像」に戸惑う藤島。想像を超えて肥大し、踏み入れるほどに見失う娘の正体。やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる―。
離婚した妻が依頼者になり、警察を退職した今は警備員の主人公が自分の娘を探すというわけだ。
本来であれば、警察に任せればいいものの、娘の所持品から覚せい剤が見つかっている。別れた元夫のこと、本当は大嫌いなのに仕方なく頼っている。でもこうやって娘の行方を探そうとしても手掛かりがない。母親も男と遊んだりしているので、娘は好き勝手に夜遊びをしているようだ。
でも主人公が元いた所轄署の刑事(妻夫木聡)と相談しながら、刑事流に担当医(国村隼)、高校の担任(中谷美紀)、友人(橋本愛)を追跡すると出てくる出てくる悪い話が。。。
1.役所広司
改めてここ10年くらいの彼のキャリアを見直してみたが、ここまで狂喜に浸る役所は初めてかもしれない。ともかくめちゃくちゃな男を演じる。この手の元刑事はアメリカ映画にはよく出てくるかもしれない。
何をするにも自分勝手で、捜査中も酒は浴びるほどのむし、公私混同はする。刑事を退職したのにもかかわらず、昔の名刺を持って知らん顔をして聞き込みをしている。相手に暴力をふるうなんてことは朝飯前だ。元妻をむりやり犯すシーンなどを見て、彼に同情する映画鑑賞者はいないだろう。
そういう男を演じた役所がうまい。
2.小池義幸の編集
モンタージュ理論丸出しで、かなりの数におよぶカット場面を巧みな編集でつなげている。アメコミの影響やタランティーノ映画の影響も見える。映画の最初に次から次へと変わるカットの連続は、映画のまとめをいきなり鑑賞者に見せるという役割のようだ。アニメ映像の挿入タイミングがいい。
こういう映像がつくれる編集者も日本には他には見当たらない。さすがだ。
でもこの映画ツッコミたくなることが多すぎるなあ(ネタばれ注意)
1.何で死なないの?
刺されても、バットで打たれても、車に轢かれても簡単に死なない。
こんなに人間って不死身かしら?
2.真昼のスーパーの屋上に誰もいないなんてことあるのかしら?
役所広司とオダギリジョーがビルの屋上で対決する。後ろにはスーパーらしい効果音が流れる。でも誰もいない。
真昼のスーパー屋上駐車場に車も人もいないなんてことないでしょう
3.警察の追跡かわせるの?
役所広司がオダギリジョーとの格闘を終えて、ボロ車で必死に逃げる。スーパーの屋上には警察が来ている。ボロ車で脱出する。でもこれって逃げ切れるはずがないでしょう。当然緊急体制をひいているし、逃走車をヘリで行き場所を追うことだってできる。GPSなんて現代の兵器もある。役所広司が逃げ切れるのはありえない気がするけど
4.雪の中に死体を隠す?
最後真犯人と役所は遺体を探しに、雪が深く積もる場所へ一緒に向かい、掘り出そうとする。雪が溶けたら遺体見つかるじゃん。仮に雪の下にある地面の下だとすると、ここまで埋めるのは一人じゃ無理だよ。。。
これも不自然
今回は期待した割には、出番も少なく二階堂ふみちゃんは普通でした。モスクワ映画祭グランプリはおめでとう!「私の男」いい演技だったよね。よかった。
役所広司の怪演ばかりが目立つ映画だったなあという印象「冷たい熱帯魚」で使い古した?乳輪(失礼)をあらわにしていた黒澤あすかの好演も目立った。