映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

私の秘密の花  ペドロ・アルモドバル

2010-06-30 21:25:32 | 映画(洋画 99年以前)
ワールドカップのスペインのユニフォームを見ていたら、急にペドロ・アルモドバル監督の作品を観てみたくなった。「私の秘密の花」は95年の作品。いつものように原色が基調の美術と衣装の美しさにはうならせられる。

マドリッドに住む女主人公は、グリスというペンネームで小説を書いている。これは夫さえ知らない秘密だった。軍人の夫はベルギーへ出たままである。彼女は夫が買ってくれたブーツを履いてタイプライターに向かっていた時、どうしてもブーツが脱げなくなり、パニックに陥る。そこで親友の心理カウンセラーに助けを求める。カウンセラーは、気分を変えさせようと新聞社の知人を紹介する。彼女は編集者を訪ねるが、編集者がひと目惚れ。さっそく文芸批評を依頼する。それは彼を唸らせる出来ばえだった。しかし、彼女は新作に気が乗らない。そこへ夫が帰国することになった。期待して待っていたのに2時間しか家にいられないと言われた上、別れの言葉を口にされた。絶望して睡眠薬をあおった彼女だったが。。。

ペドロ・アルモドバルの映画には独特のにおいがある。これもそうだ。
スペイン人と感覚が違うのか?よく理解できない部分も多々ある。それでもいつもながらの画像の美しさと奇妙な登場人物の会話を楽しんだ。下手なインテリア雑誌読むよりも、彼の映画を観ているほうがよっぽどいいインテリアの手法が学べると思う。美術担当の色づかいのうまさと小物を選ぶセンスは卓越している。

でも「オールアバウトマイマザー」以降の作品のほうがなじみやすいかも?
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あの日、欲望の大地で  シャーリーズ・セロン

2010-06-28 20:55:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
自分の大好きなシャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーの共演となれば見るしかない。いきなり気前良く脱いでしまうシャーリーズ・セロンにドキッとする。キムは最近得意な中年の色きちがいな役柄だ。一瞬この二人が平行して交わらないのはどういうこと?と思うが、しばらくたって、そういうことか!とわかる。実際映画の内容はかなりきわどい内容である。同じように時間軸をぶれさせる湊かなえの「告白」を思わせる危険な匂いを感じた。

シャーリーズセロンはポートランドのレストランで働く女性。所帯持ちの厨房のシェフと付き合っているが、誰とでも寝てしまう尻軽女だ。そんな彼女の前にメキシコ人の男性が現われる。キムベイシンガーは子供4人いる奥さんだが、同じような所帯もちの男性と密会を重ねているが。。。。



いきなり真っ暗な部屋の中に入って、暗闇を模索しているうちにだんだん目が慣れていくということがある。この映画も二人の関係がしばらくわからなかった。時間軸を前後に思いっきり振り回す映画の手法は時おりある。「パルプフィクション」や「21グラム」などを連想させるなと途中で思った。そうして見終わったときキジェルモ・アリテガ監督の履歴を読んで、まさに「21グラム」や「バベル」といった時間軸を前後に大きく揺さぶる作品の脚本家と確認して「やっぱり!」と思った。犯罪に関する捉え方がショーンペン、ナオミワッツ主演の「21グラム」に実に良く似ているではないか。

セクシー女優と言ってもいいキムベイシンガーは、割と気前良く美しい裸体を見せてくれた。魚のようにベットで暴れる姿にはいつもドキッとさせられたものだ。でも彼女も50代も半ばになると、若干控えめになる。所帯持ちの男性とのからみもきわどいところまではさすがに見せない。
それに反して30台半ばの女盛りのシャーリーズセロンはやけに気前がいい。何でだろうか?キムの分までサービス精神を発揮しているのかとも思う。



舞台となるポートランドには一度いったことがある。花がきれいな港町で消費税がアメリカとしては珍しくゼロという街だ。勢いづいてたくさん買い物した覚えがある。
映画としてまあまあだと思う。バラバラになっている事柄が最後に向かって一つに収束していく過程づくりがうまいなあという気がした。
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荒野の七人  ユル・ブリンナー

2010-06-27 20:31:23 | 映画(洋画 69年以前)
「荒野の七人」はいわずと知れた黒澤明監督「七人の侍」のアメリカ版リメイクである。今だったらギャラにいくらかかるんだろうと思わせる豪華キャストである。エルマーバーンスタインの映画音楽が非常に画像にマッチしていて、気分を高揚させる。
イーストウッド主演「荒野の用心棒」が黒澤の「用心棒」をストーリーを完全にパクっているのに対して、この映画は七人のキャラも若干変えて、まったく同じにはしていない。「用心棒」のように一対一の戦いではないので、まったく同じにしづらい部分も多かったであろう。後半戦の盛り上げは本家に比べて落ちるが、ユルブリンナーの颯爽たるリーダーぶりはもう少し評価されてしかるべきだと思う。

メキシコのある農村には収穫の季節になると、たちの悪い盗賊たちがいつも来て収穫の農作物をさらっていった。そのことは村中の悩みであった。そこで村人3人が盗賊たちに対抗するために助っ人を探しに旅にでる。ある町でユルブリンナー扮する浪人のガンマンがスティーブマックイーンとくんで町人たちを札付きたちから助ける場面に直面する。その直後に農民3人はユルブリンナーのもとを訪れて事情を話し、自分たちを助けてくれないかと懇願する。態度を保留するが、結局引き受けることになり、仲間を探しはじめる。報酬が安いため、二の足を踏むガンマンたちだが、結局引き受けることになり7人が農村に向かう。農村では暴れ棒たちの来襲に備えて、防御のための石垣を積んだり、銃の演習をしたりして防戦の準備に入ることになるが。。。。

本家と比較すると、当然ながら役者の面構えがちがう。60年代初頭のユルブリンナーはまさに絶頂のとき、リーダーぶりに貫禄を感じる。実にかっこいい!本家のリーダーは志村喬であるので、戦略家とプレイヤーの要素が入ったリーダーとの違いがでてくる。彼とマックィーンの存在でリメイク映画のいやらしさを消している。



この映画を機として人気が出てくるスティーブ・マックィーンやジェームス・コバーンもいい。スティーブ・マックィーンは何せかっこよすぎる。本家の作品で宮口精二が演じた剣の達人に対応するのがジェームス・コバーンである。宮口精二が宮本武蔵的な修練の鬼のような日本人的達人であるのに対すると、若干違うがイメージは同じであろう。



チャールズ・ブロンソンもいい味出している。この映画では村の子供たちとの彼の会話に重みを持たせている。ブロンソンは70年初頭「マンダム」のコマーシャルで日本中を沸かせたものだった。自分の部屋にもひげのブロンソンのポスターが貼ってあった。あの人気ぶりは異常だったと思う。この作品やアルドリッチ監督「特攻大作戦」のころの彼もいいと思う。



本家で三船敏郎と木村功が演じていた役を混ぜて一人の農民出身の若者を登場させる。ドイツ人の俳優と聞くが、この映画では重要な役である。黒澤明は未熟者と達人を一緒に登場人物として、その対比を示すのが得意である。宮口と木村を対比させた「七人の侍」もそうだし、三船と志村を対比させた「野良犬」も同様である。ここではそんなに顕著には対比を出してはいない。この観点でみると黒澤映画の人物設定の重みを感じる。

音楽もいいし、途中までは快調だけれども、締めに向かってがちょっと弱いなあ!
あの雨の中の戦いのようなスリリングさにかけるのではないか?
改めて「七人の侍」が海外でもあれほどまでに評価されるのがわかる気がする。

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北国の帝王  ロバート・アルドリッチ

2010-06-27 20:04:46 | 映画(洋画 89年以前)
男の世界を描かせたら天下一品といわれたロバート・アルドリッチ監督による活劇である。リーマーヴィンとアーネストボーグナインのアウトサイダーな動きをする二人を前面に対決させる。話自体は非常にばかげている気もするが、流れるムードは競い合う「男の世界」だ。

1930年代の大恐慌のアメリカは失業者であふれていた。その失業者の中に貨物列車に無賃乗車をするホーボーというグループがいた。その一人がリーマーヴィンである。逆に目の敵のように無賃乗車の連中を列車から突き落とす車掌がいた。それがアーネストボーグナインである。二人のほかにリーマーヴィンと連れ添って無賃乗車をする若者がいる。映画はすきを見て貨物列車に乗ってやろうとするリーマーヴィンと取り締まるアーネストボーグナインの対決で続いていく。。。。。



無賃乗車くらいでこんなに争うなんて、現代を基準に考えるとおかしな気もする。
でもそれを言ってはこの話は始まらない。
両者は意地になっているのである。

アルドリッチ監督は多彩なジャンルでその才能を発揮している気がする。西部劇やアウトサイダー劇だけでなく、狂気を超越したスリラーとも言えるベティデイヴィス主演の「何がジェーンに起こったか」という傑作を撮っている。彼の映画では対立する両者の善悪がはっきりしないところがある。この映画でもリーマーヴィンとアーネストボーグナインのどっちが悪いのかよくわからなくしている。しかもこの二人はいずれもしぶとい。
この映画では走っている列車の上で、すでにオスカー主演男優賞をとっていた二人の名優を大暴れさせる。
これってかなり危ない撮影だったのではないか?
スタントマンもいたであろうが、二人の面構えと好演に拍手を送りたい。
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マイライフ マイファミリー ローラリニー

2010-06-27 10:19:43 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
マイライフ・マイファミリーはフィリップシーモアホフマンとローラリニーのアメリカ映画で欠くことのできない二人が認知症の父親の面倒をみる兄妹を演じた映画である。小品であるが、観だすと画像から目が離せない。病気だった父母を看取った自分と妹を照らし合わせながら観た。



フィラデルフィアで大学の教員をしているフィリップシーモアホフマンは40過ぎにして独身、その妹のローラリニーも独身であるが、妻子ある中年男性と付き合っている。二人の両親は老いていて、認知症の父親を母が面倒見ていた。ところが、その母親が突如としてなくなってしまい、認知症の父親が残され、二人はどうしようかと考える。結局「老人ホーム」に入れるしかなく、兄の家の近くの施設に入所させるが、認知症の父親はそこをホテルかと思い好き勝手なことをしだす。。。。

認知症とまでいかなくても、死んでいく少し前は頭が少しづつボケていくものである。母は意識のなくなる寸前まで頭脳が明晰であったが、心臓疾患を10年以上わずらっていた父はこの映画の父親に似ているような奇怪な動きは若干あった。そういう父親をどうしようという話である。まったく違う環境で暮らしている兄妹だけど、肉親は面倒見なければならない。あくせくしている様子が良くわかる。両親が具合が悪くなってはじめて兄妹の付き合いが、子供のころのように戻っていくというのは自分も経験した。プライベートにはお互い深く干渉せずだが、親の取り扱いについてしょっちゅう大喧嘩するところは似ているかもしれない。

この二人の映画は再三取り上げている。ローラリニーはよくもまあ違うキャラができるものだと感心する。年齢よりも若く見えるせいか役柄も幅広く演じられる。
日本未公開というのは、一般的な日本での二人の知名度からすると仕方ないと思う。でも兄妹の愛情というのに言及したこの映画に流れるムードはやさしい。
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一週間前 港区散策

2010-06-25 05:14:09 | 散歩
日曜日出ていたので、水曜日と木曜日は連休としていた。
木曜日は朝から高輪まで墓参りに行った。

今年は父と母がなくなって2年たつ、3回忌である。
いつにしようかと思ったが、娘が中学校3年ということもあり、土曜日曜は模擬試験もあり
夏休み中の平日にやることにした。お寺に行って住職に依頼した。
平日なので問題なし。妹とうちの家族3人の計4人で簡単にやろうと思う。
食事は中華かな?

そのあと昼飯どうしようかと思った。急に母校によろうかと思った。
地下鉄三田で降りて、中央の通りを学校に向けて歩いていった。そうすると昔二郎ラーメンがあった交差点の角に「矢沢永吉」の新しいCDの宣伝看板があった。先日は東大で歌ったらしい。大学生から攻めていく作戦なのかな?

三田のラーメン二郎本店に行った。学窓を離れたあとも時間があれば寄るようにしている。
以前よりも回転が速くなったのではないか?行列にならんで座るまで15分強程度
山田店主は相変わらず元気だ。我々が学生のときからずっとやっているのであるから
化石のような存在だ。交差点の角からいったん店を移転するときには日経新聞にも掲載された。

以前はメガネを掛けた奥さんと二人でやっていた。テーブルの上に小銭をだして、いい加減なものであった。
それが今は自動販売機となっている。食券を買う。一瞬「小ブタダブル」にしようかと迷ったら、小銭が
足りなかった。それで「小ブタ」にした。これでもものすごい量であった。
昔は「大ブタダブル」を食べていた。今は絶対にお腹に入らないと思う。
ここは「男の世界」だ。昔から来ていると思われる常連も多そうだ。武道系体育会OBと思しき隣の人間は「大ブタ」だった。これはどう見ても家畜のえさのようだ。デジカメでとろうかと思ったが、店内には殺気が走っていてそれは無理というものだ。
山田さんは昔は声を張り上げて、店に来る常連の学生と話をしていた。教授の姿も時おり見られた。今は静かである。人間国宝のようなものだ。
待つ間山田さんの顔を見ていた。今は大会社の社長さん風だ。髪の毛が若干すくなくなり、白い。柔和になった気がする。身体の動きは非常にエネルギッシュだ。
もくもくと二郎という食べ物をつくっている。

腹いっぱいになった後、母校のキャンパスに入った。
中央大学の事件もあったせいか、大学の入り口には警備員が立っている。
中等部に近い綱町側の入り口のそばに生協がある。その横を通って体育会本部の前の坂を登った。山食がある。今は場所が移ったようだ。そうするとキャンパスのメインに出てくる。昼休みで学生たちの姿も目立った。
軽くぶらぶらした。
教員棟の前で足が止まった。1年先輩と4年後輩が教授になった。
教授なんて絶対になれないものと思っていたが、意外になれるものだ。
でも忙しい中久しぶりといって呼び出すのもどうかと思う。
幻の門に向かった。でも今は図書館の増築工事の後で「幻」ではけっしてない。
建物がいくつか変わっていて、いくつかの建物以外はイメージが違う。
早々と母校の前を去った。

そのあとで六本木の国立新美術館に行った。
オルセー美術館展を見に行った。
建物自体は黒川紀章設計による現代的なすばらしい建物である。

今まで見たこともある作品が多い。しかし、人が多すぎる。
モネ、ゴーギャンもいいが、今回はシスレーの絵が気に入った。
気分が高揚したが、こみすぎているのでさらっと見て、絵葉書を15枚ほど買って帰った。
ここは以前は軍の施設だった気がする。このあたりにはおもしろいバーもあった。
昭和40~50年代を描いた小説に出てくるあたりである。
この隣のレンガタイル貼りのマンションの一部屋を先輩の父上が所有していた。
立派なマンションだった。一階に「EST」というカフェと、「セック」というディスコがあった。大学入ってすぐ酔いつぶれて連れて行かれたことがある。
すごいマンションだと思った。その父上は日経新聞の私の履歴書まで書いた大物であった。
マンションに入ってとき、寝室に行くと若い女性のワンピースがあった気がした。
今思うとあれは誰のものだったのであろう。
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レッド・バルーン  ジュリエット・ビノシュ

2010-06-24 21:32:13 | 映画(フランス映画 )
アルベール・ラモリス監督「赤い風船」にオマージュを捧げた、中国の巨匠侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の「レッド・バルーン」である。パリを舞台にして映像美に重点がおかれた映画だ。



7歳の少年が赤い風船をパリの街角で発見する。風船はふわりと空に浮かび上がった。風にのってパリの街の中を飛んでいく。メトロに乗った少年は、停車駅でさっきの赤い風船を見つける。
少年の母ジュリエット・ビノシュは人形劇の声優。公演を目前に控え、準備に忙殺されている。そのせいか情緒不安定となっている。その息子は、ベビーシッターの中国人・ソンと、パリの街を遊び歩く。ソンは映画を学ぶ大学生。シモンはソンに、別居中の父親や姉のことを話して聞かせる。。。。

静かなピアノとあわせた叙事詩のような映画だ。ある家族の日常を描いているのにすぎないが、ファンタジーを挟み込むことで普通の映画とは違う味わいをだす。パリの街をとらえた映像が素晴らしい。高架線を走るメトロ、カフェ、ジュークボックス、ピンボールマシーン、公園、人形劇……。パリの風景が、侯孝賢という異邦人の眼差しに応えて、新鮮な表情を見せている。

でもちょっと地味すぎるかな?刺激が少なすぎるのもさびしいところだ。
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この自由な世界で  ケン・ローチ

2010-06-20 06:32:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
カンヌ映画祭の常連ケンローチ監督の人材派遣に伴う不法な仕事にかかわったある女性の物語である。美人の主人公がアバズレシングルマザーながらたくましく生きていく姿を描く。イギリス映画だが英語が聞きづらい。

シングルマザーのアンジーは職業安定所の仕事をしている。彼女は同僚の男性からお尻を触られる。何度もあったことなので、相手に水をぶっ掛けて怒りを表わす。しかし、相手のセクハラにもかかわらず、逆にある日突然クビを告げられてしまう。彼女は、今までのノウハウと経験を生かして、自分で職業紹介所を立ち上げる。親友のローズを共同経営に、二人は移民労働者たちを集めて仕事の斡旋を始めた。アンジーの努力もあり、仕事は増えていくが、やがてトラブルが出始める。会社の賃金未払いのため、移民たちにお金を払えなくなったが。。。。。

最近のヨーロッパ映画をみると、東欧の人たちの移民問題が話題になっていることが実に多い。イギリスもまだ移民が多く人口が増えていると聞く。おそらくはそれに伴う問題は多々起きているのであろう。
同時に父母が好き勝手にする中、その子供が路頭に迷ってしまい、祖父や祖母が面倒を見てあげるといったシーンも数多く散見される。祖父や祖母が親を信用していないのである。マギーチャン主演の「クリーン」も同じような場面があった。どの映画もけなげな子供たちの振る舞いがかわいそうに見える。
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この一週間1

2010-06-18 22:32:18 | Weblog
月曜日は大阪時代の上司とのみに行った。
異動後、千葉県在住の方には、こちらにきてから順番にあいさつをしている。
嘱託となり関連会社にいかれて、本来は65歳の昨年任期終了の方であった。
それを嘱託先の希望で一年延長して今年までということになった。まだ仕事は忙しいらしい。それでも今年いっぱいで終了することになっているようだ。
相手も66歳なので船橋で一軒飲んで終了、飲み足りなくて部下を呼んで終電ギリギリまで飲んだ。
帰ったら12時半をかなり過ぎ、テレビを見たらなんと日本が勝っているではないか?
「本当?」これは一瞬目の錯覚かと思った。でも真実だった。
激しい攻勢を受けたが、勝ってしまった。それを確認してから就寝。。。。。

火曜日気合で早起きをして、会社へ行った。一番乗りであった。その日は会社の各協力会の総会があった。
午後からずっとそれぞれの部会に参加した。業種別に4つ会があってその後は全体まとめての懇親会であった。
前夜大学の同級生である上海の友人から日本に帰国しているとの電話があった。一時帰国のようだ。火曜日の一連の総会に出席せざるを得ないので、夜9時過ぎからスタートだといった。

それでもということで8時に千葉を出て、9時に銀座へ行った。
銀座の帝王とも言える友人がいつも行く店に行った。かれは相変わらずたんまり交際費を使っている。
ソニービル近くのクラブ?スナック?いわゆる銀座式の店である。美女に囲まれた。
その彼と彼の部下、そして上海からの友人合わせて4人で3時間半、午前1時までいた。
楽しかった。最近会社の飲み会がおもしろくない。後輩はともかく、同じくらいの会社の連中と飲むとつまらない。学生時代の友人はやはりいい。
勘定はそんなに安くはないが、適度に渡して残りはある程度交際費がたぶんにきれる友人に頼った。
上海の友人は羽振りがよさそうだ。転職を続けて、年収がそのたびにアップするなんて奴
日本にはいない。500万増えたという、たいしたものだ。中国は奥が深い。
その上海の友人が知っている店にいってから帰った。タクシーで家に着いたら、日が明ける直前であった。

水曜日は休みでひたすら死んだように寝た。
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エルカンタンテ  熱情のサルサ

2010-06-18 05:29:01 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
ニューヨークでサルサの黄金時代を築いたエクトル・ラボーの半生を描いた本作は、成功するほどに堕落して行った男の情熱と哀切をまざまざと浮かび上がらせた。タイトルの『エル・カンタンテ』は彼の代表曲であり“歌手の中の歌手”を意味する。演じるのはサルサ・シンガー、マーク・アンソニー。彼の妻ジェニファー・ロペスが歌手ラボーを愛した妻を自ら演じている。



1963年、17歳のエクトルは父親の反対を押し切ってプエルトリコから歌手を夢見てニューヨークへやって来る。ナイトクラブで彼の歌声は評判を呼び、新進レーベルと契約し、67年の「El Malo」によって一躍スターダムにのし上がる。運命の女ジェニファーロペスと結ばれ、やがて息子も生まれるが、輝かしい成功の代償のように酒と女とドラッグに溺れてゆくのだった…。ジェニファーとの感情のぶつけ合いが続いていく。

映画としては普通。でも流れるサルサ音楽は最高である。
このリズミカルな雰囲気はかなり気分を高揚させる。
BGMのような感覚で観るんだったらいいんじゃないかな?

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華麗なる賭け  スティーブ・マックイーン

2010-06-17 19:43:42 | 映画(洋画 69年以前)
60年代らしいスティーブ・マックィーンとフェイ・ダナウェイの人気絶頂のコンビによるアクション映画である。銀行強盗の親玉マックィーンを保険調査員フェイダナウェイが色仕掛けで追いかける奇想天外な流れである。

一人のセールスマンが現金輸送を依頼される場面からスタートする。同じようにバラバラに役割分担を受けた5人が組んで銀行強盗がなされる。200万ドル奪われる。スティーブマックィーンは大富豪なのに現状で満足しない。奪われたほうの側は美貌の保険調査員フェイダナウェイを犯人探しとして登場させる。彼女はすぐに犯人をスティーブに絞って、彼に近づいていく。そして彼本人に率直に「あなたが犯人でしょ」と言う。お互いに関心をもった二人はより近づいていくようになるが。。。。

車好きのスティーブマックィーンらしく、次から次へと60年代の名車が出てくる。色合いも良く映える。海辺をオレンジのサンドバギーで走るシーンはなかなかかっこいい。黄色のセスナ機もいい感じだ。



音楽は古い匂いが強い。でも60年代の匂いが強いのは悪くはない。
自分が小中学生のころは、アクションスターといえばスティーブ・マックィーンだった。「ブリット」のカーアクションは有名だが、「ゲッタウェイ」のドタバタ逃亡劇も実に良かった。早くなくなったは残念だ。
フェイダナウェイは「俺たちに明日はない」の後で、この後ヒットの連発であった。
ここでも素敵な姿を見せている。
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波止場 マーロン・ブランド

2010-06-16 16:10:12 | 映画(洋画 69年以前)
エリアカザン監督の「波止場」はアカデミー賞8部門を受賞した作品である。若き日のマーロンブランドが主演
ハドソン川に面したニュージャージーの波止場で暮らす荷役たちの話である。
スタートは何かよくわからないなあといった印象だが、途中からエンジンがかかって後半にかけて大きく盛り上げる。マーロンブランドよりも脇役の活躍が非常に印象的だ。

ニュージャージーの波止場で飛び降り死傷者がでた場面からスタートする。波止場の荷役を仕切る顔役ジョニーの悪さ加減の証言を口封じといったところだ。死んだ男の妹エヴァ・マリー・セイントは非常に悲しむ。マーロンブラントは荷役の一人、顔役の子分ロッドスタイガーの弟でボクサーあがりであった。八百長試合でボクサーを辞めている。飛び降りる直前に死んだ本人に会っていた。
マーロンブラントは妹エヴァと出会う。彼女に強く惹かれる。そして、良心の呵責から兄や親分寄りではない行動を起こそうとする。

エリアカザンといえば、最初に「エデンの東」を観たとき、退屈で寝てしまった。2度目に観たときも最初が凡長で退屈で、途中から最後にかけておもしろくなってきた印象であった。「波止場」も同様である。登場人物同士の関係がよくつかみづらいし、レナードバーンスタインの音楽がちょっとうるさすぎてごちゃごちゃした印象だ。映画館にいたらたぶん寝てしまったかもしれない。
でも途中からさえる。撮影もよく、アップを効果的に使っている。
個人的には最初から飛ばしてもらわないとおもしろくない。でもここまで途中から盛り上げてくれたら許そうか。

この映画で冴えるのはリーJコッブの親分役だ。顔つきがいい。ネタばれになるのであまり語れないが、後半戦でのマーロンブラントとの絡み合いは見ごたえがある。

マーロンブラントの恋人役のエヴァ・マリー・セイントを観て、どこかで観たなあとおもった。
しばらくして「北北西に進路をとれ」のケイリーグラントの前に現れるなぞの女というのに気づいた。
「波止場」でオスカー助演女優賞をもらっている。

ロッドスタイガーもでてくる。この作品から10年後に「夜の大捜査線」でオスカー主演男優賞をとる。
本来主演はシドニーポワティエで、彼自体は助演賞じゃないのという気もする。
この作品ではまだ若い。10年後にみせる荒々しさはない。

レナードバーンスタインはどちらかというと指揮者としての巨匠のイメージが強い。ここではやけにうるさい。映画にはあまりあっていない気がする。「ウェストサイドストーリー」の方がまだいい。
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パブリック・エネミーズ  ジョニー・デップ

2010-06-12 20:52:54 | 映画(自分好みベスト100)
パブリックエネミーズは想像以上の傑作だ。

ジョニーデップがアメリカ大恐慌の時代に銀行強盗で名を上げた実在の人物デリンジャーを演じる。この悪役ぶりが実にかっこいい。捕らえようとする警察側のリーダーが「バットマン」のクリスチャン・ベールである。この両雄がそろって、アクション映画を熟知しているマイケルマンが監督となれば当然水準以上の出来を想像できる。でもそれ以上楽しめた。だれるところがない。さすがだ。

時代は1933年、大恐慌の真っ只中のシカゴである。いきなりジョニーデップの脱獄の場面が出てくる。
一度だけ脱獄するわけではない。逮捕されても再度脱獄していく。
そして銀行強盗の場面と繰り返される。脱獄が繰り返され、警察の権威は丸つぶれだ。
そこで抜擢されるクリスチャンベールが指揮を執り、名誉をかけてジョニーデップに立ち向かうがそう簡単にはへこまない。

マイケル・マン監督の作品でおもしろくないと思ったことがない。
一般にはロバートデニーロとアルパチーノの対決が激しい「ヒート」の銃撃戦の評価が高い。個人的には「コラテラル」が好きだ。トムクルーズを殺人鬼に仕立て縦横無尽に動かすあのテンポのよさはもう少し評価されてもいいと思う。
彼の作品には夜のムードが強い。「マイアミバイス」も夜のマイアミの匂いが強くでてよかった。

ここではジョニーデップの活躍が際立つ。
映画「ロードトゥパーディション」では主演トムハンクスに対決する殺人仕事人ジュードロウの薄気味悪い顔が印象に残った。この映画でのジョニーデップの薄気味悪い顔はそれを凌駕する。なんて役づくりがうまいんだろう。そこにマイケルマンのスリリングな演出が加わって、伝記映画なのにそうでないすばらしさがある。
ネタばれなので、ギリギリの話だけするが、ジョニーが映画の終り近くでシカゴ警察に現れる場面はヒッチコック映画でのドキドキ度を上回る心臓の響きを身体に感じた。

ジョニーの情婦役がフランス女優のマリオン・コティアールである。
「TAXI」の奥さん役で名を上げたあと、エディットピアフで若くしてオスカー女優賞をとってしまったという感じ。
彼女の作品も相性がいい。ラッセルクロウ競演の「プロバンスの贈り物」もよかった。ここでも相変わらずいい味を出している。
ジョニーデップの強引な口説きぶりに注目したい。


いずれにせよジョニーデップの怪演に脱帽である。

(参考作品)
パブリック・エネミーズ
稀代の殺人鬼を演じるジョニーデップ
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クリーン マギーチャン

2010-06-11 22:29:32 | 映画(フランス映画 )
マギーチャンは大好きな女優の一人である。
私のブログのプロフィルにある写真を「花様年華」から今のところ変えてはいない。
彼女が2004年にカンヌ映画祭で主演女優賞をとった「clean」は日本未公開で
DVDも観れなかったのは残念であった。昨年ミニシアターで上映の話を偶然FM放送で聞いて、
行こうと思ったらあと2日で終了とのこと。結局DVD発売を待ってようやく観れた。



カナダバンクーバーでロック歌手の彼を再度売り込もうと躍起になっているマギーチャン。
周りはインディレーベルでの復活を果たそうとするが、彼女は不満で意見に隔たりのある中
事件がおきる。なんと彼が薬物中毒で死んでしまったのである。
その時、彼女にも薬物使用の形跡があり収監される。半年留置され、薬物治療のあと
ようやく出て来た時、息子は夫の両親のもと育てられていた。母親が薬物の件で悪者になっていることもあり、彼女は以前住んだことのあるパリに移り住むことになった。
パリでは中華料理店のウェイトレスとして働こうとするが、うまくはいかない。
ジプシーのような生活となり、友人たちのコミュニティの中で立ち直っていこうとするのであるが。。。。。

マギーチャンは英語、仏語、中国語の3国語を器用にあやつる。
英語、仏語がこんなにできるとは知らなかった。どうも小さいころはロンドンにもいたらしい。
マギーチャンには華麗なチャイナドレスの印象が強すぎる。でも普段はほぼスッピンなのは有名である。
割と汚れ役で、こういう雰囲気はそもそも彼女の好きなパターンなのかもしれない。
それにしても冷静に考えてみると、この撮影時点でオリビエ・アサヤス監督とは離婚していたようだ。
よくやるな!?といった印象だ。



ただ映画自体はそんなにすごい映画だとは思わなかった。
ブログでいつも絶賛している撮影のエリック・ゴーシュに関してもここではすごいとは思わなかった。
義理の父親であるニック・ノルティがなかなか味のある演技をしている印象はある。
マギーチャンのファンはとりあえず見ておいたほうがいいだろうといった程度かな?
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96時間  リーアム・ニーソン

2010-06-09 21:30:30 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
リュックベッソン製作らしいアクション映画である。いつも通りテンポ良く90分で簡潔に無駄なくまとめる。リーアム・ニーソンが主演で年の割りにアクションが盛りだくさんだ。

昔はプロのスパイであったリーアム・ニーソンは今は独り者。秘密工作員であった彼はバイトで今でもアイドル歌手の警護を引き受けている。歌手の命を狙った男から身をもって守っていた。昔結婚していた妻との間に17歳の娘がいる。元の妻は富豪と再婚している。その娘が女2人でパリに旅行するらしい。承諾を父親から取ろうとするが、父親は大反対。でも毎日必ず連絡するという前提で承諾する。パリで親戚の家に止まるという話は友人のうそであった。パリについて知り合った男に宿泊先まで送ってもらったが、実はそれは罠でマフィアにつかまってしまうが。。。



リーアム・ニーソンにはこういう役はめずらしいかも?その昔「ダークマン」を演じたことはあったが、その後はちょっとテイストの違う役が多い。50過ぎているにもかかわらず、アクションシーンを連発、スタントもいるであろうがなかなかやる。パリでのカーチェイスも交え縦横無尽に活躍する。



誘拐犯としてアルバニアマフィアなんて名称が出てくる。東欧はどうも犯罪の魔窟となっている印象だ。我々が小さいときは「危ない人にさらわれて、香港マフィアに売られちゃう」なんて話よく映画やテレビの題材になっていたっけ。今は東欧経由で全世界に売られてしまうとのことだ。そういえば東欧系の女の子日本や中国でもずいぶん夜活躍しているなあ

リュックベッソンのアクション映画は序盤戦からぶっ飛ばす。見ている人間を退屈させない。単純でいい。
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