ケイトウィンスレットがオスカー主演女優賞を受賞した作品である。映画を観れば受賞は当然と思わせる熱演である。彼女と15歳の少年との性的かかわりの前半戦には、渡辺淳一の小説のような激しさがある。後半はシリアス劇に転換して重い話となってくる。
クリスメンデスの撮影映像は美しく、ショーン・ペンの「プレッジ」のあの美しいコンテを撮影した同一人物ということがよくわかる。
1958年のドイツ15歳の少年である主人公は大雨にうたれているところを、ケイトウィンスレットに助けられる。彼女は路面電車の車掌である。少年の症状は重く3ヶ月の隔離生活を余儀なくされた。その後病状が弱まったあとで、助けてくれたケイトの家にお礼に伺う。ケイトの家に入り浸るうちに二人は男女の関係になる。少年は20歳以上年上の彼女との情事に毎日のように狂う。ケイトに少年の好きな本を読んで聞かせてあげる。ホメロスの「オデュッセイア」や「チャタレー夫人の恋人」などである。
車掌をしているケイトは勤務態度がよく、事務に職種転換をするようにいわれる。しかし、彼女はそれに落胆し、少年に当り散らしていくのであるが。。。。
ケイトウィンスレットはタイタニックから10年以上たち30代半ばに近づいている。2度結婚して子供も生んでいるせいか熟女の域に達している身体である。それをあらわにして大胆に少年と交わる。同時期に作られた「レボリューショナルロード」でもディカプリオと絡みを見せる。でも今回の映画ほど大胆ではない。まさに体当たり演技だ。そのあとの展開にしてもキズのある女性をうまく演じていた。
レイフファインズは大人になったあとの少年主人公を演じる。今回は存在感はない。でも彼の映画は不思議と相性が良く、外れたことはない。
途中からドイツナチスの残党が裁判を受ける場面になってくる。これは逆の意味で悲惨だ。戦争裁判というのは、本質的な首謀者でない人物までが裁かれる。しかも裁かれている人間は責任のなすりあいである。首謀者一味に指令を受けてそれに逆らえば、自分がやられてしまう。これはつらいなあ!戦争の時代に、それにかかわった国に生まれたことをうらむしかないのである。でも彼女は。。。。。
クリスメンデスの撮影映像は美しく、ショーン・ペンの「プレッジ」のあの美しいコンテを撮影した同一人物ということがよくわかる。
1958年のドイツ15歳の少年である主人公は大雨にうたれているところを、ケイトウィンスレットに助けられる。彼女は路面電車の車掌である。少年の症状は重く3ヶ月の隔離生活を余儀なくされた。その後病状が弱まったあとで、助けてくれたケイトの家にお礼に伺う。ケイトの家に入り浸るうちに二人は男女の関係になる。少年は20歳以上年上の彼女との情事に毎日のように狂う。ケイトに少年の好きな本を読んで聞かせてあげる。ホメロスの「オデュッセイア」や「チャタレー夫人の恋人」などである。
車掌をしているケイトは勤務態度がよく、事務に職種転換をするようにいわれる。しかし、彼女はそれに落胆し、少年に当り散らしていくのであるが。。。。
ケイトウィンスレットはタイタニックから10年以上たち30代半ばに近づいている。2度結婚して子供も生んでいるせいか熟女の域に達している身体である。それをあらわにして大胆に少年と交わる。同時期に作られた「レボリューショナルロード」でもディカプリオと絡みを見せる。でも今回の映画ほど大胆ではない。まさに体当たり演技だ。そのあとの展開にしてもキズのある女性をうまく演じていた。
レイフファインズは大人になったあとの少年主人公を演じる。今回は存在感はない。でも彼の映画は不思議と相性が良く、外れたことはない。
途中からドイツナチスの残党が裁判を受ける場面になってくる。これは逆の意味で悲惨だ。戦争裁判というのは、本質的な首謀者でない人物までが裁かれる。しかも裁かれている人間は責任のなすりあいである。首謀者一味に指令を受けてそれに逆らえば、自分がやられてしまう。これはつらいなあ!戦争の時代に、それにかかわった国に生まれたことをうらむしかないのである。でも彼女は。。。。。