映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

愛を読むひと ケイト・ウィンスレット

2010-04-30 20:50:29 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ケイトウィンスレットがオスカー主演女優賞を受賞した作品である。映画を観れば受賞は当然と思わせる熱演である。彼女と15歳の少年との性的かかわりの前半戦には、渡辺淳一の小説のような激しさがある。後半はシリアス劇に転換して重い話となってくる。
クリスメンデスの撮影映像は美しく、ショーン・ペンの「プレッジ」のあの美しいコンテを撮影した同一人物ということがよくわかる。

1958年のドイツ15歳の少年である主人公は大雨にうたれているところを、ケイトウィンスレットに助けられる。彼女は路面電車の車掌である。少年の症状は重く3ヶ月の隔離生活を余儀なくされた。その後病状が弱まったあとで、助けてくれたケイトの家にお礼に伺う。ケイトの家に入り浸るうちに二人は男女の関係になる。少年は20歳以上年上の彼女との情事に毎日のように狂う。ケイトに少年の好きな本を読んで聞かせてあげる。ホメロスの「オデュッセイア」や「チャタレー夫人の恋人」などである。
車掌をしているケイトは勤務態度がよく、事務に職種転換をするようにいわれる。しかし、彼女はそれに落胆し、少年に当り散らしていくのであるが。。。。



ケイトウィンスレットはタイタニックから10年以上たち30代半ばに近づいている。2度結婚して子供も生んでいるせいか熟女の域に達している身体である。それをあらわにして大胆に少年と交わる。同時期に作られた「レボリューショナルロード」でもディカプリオと絡みを見せる。でも今回の映画ほど大胆ではない。まさに体当たり演技だ。そのあとの展開にしてもキズのある女性をうまく演じていた。
レイフファインズは大人になったあとの少年主人公を演じる。今回は存在感はない。でも彼の映画は不思議と相性が良く、外れたことはない。

途中からドイツナチスの残党が裁判を受ける場面になってくる。これは逆の意味で悲惨だ。戦争裁判というのは、本質的な首謀者でない人物までが裁かれる。しかも裁かれている人間は責任のなすりあいである。首謀者一味に指令を受けてそれに逆らえば、自分がやられてしまう。これはつらいなあ!戦争の時代に、それにかかわった国に生まれたことをうらむしかないのである。でも彼女は。。。。。
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入学式の奇妙な写真 朱川湊人

2010-04-30 06:00:41 | 
毎日見ている日経新聞の裏面は文化欄になっていて、私の履歴書とエッセイが連載されている。今月の私の履歴書は有馬稲子さんで、月中一瞬ドキッとさせられたけれど、途中からは割りと普通であった。それを見ている時に何げなくエッセイに目をやったら、すごく素敵なエッセイで一気に引きずりこまれてしまった。4月18日にでていた。

入学式の奇妙な写真 朱川湊人である。

作者のプロフィルをみると、自分よりすこし年下で同じ大学の出身のようだ。直木賞をとっているらしい。顔写真は非常に温和な顔をしている。そんな印象だった。
読み始めて文面のもつやさしさに感銘を受けた。

内容としては、
両親が離婚して男ばかりの3兄弟の末っ子で父親に育てられた筆者である。見栄っ張りで宵越しの金を持たない出来の悪い親父であった。筆者が実力以上の第一志望の大学に受かってしまったときにその親父が歓喜して入学式についてきた時の話である。そもそも高校と中学校の写真を一枚のフィルムに収めるような親父なのに、入学式で写真を撮りまくる。そうして撮った写真の中に2枚ほど奇妙な写真があった。それは見ず知らずの他の新入生と一緒に撮った写真である。親父さんが勢いで横を歩いている人をつかまえて、写真を撮ったというのだ。結局2度とあわなかった人になったようだ。でもその2人とも満面の笑みをたたえている。入学が嬉しかったからそういうノリのいいこともしてくれたんだ。でもいい写真だと思っている。
という話である。読んでさわやかな気持ちになった。

すごく素敵な文章を書く人だと思って、会社の行き帰りに朱川湊人さんの本を読むようになった。期待にそぐわない素敵なタッチの文面である。また別の機会に詳細は伝えたいが、ストーリーの大半は自分が生まれた昭和30年代に時間をタイムスリップさせている。ノスタルジックでいい。
昨日「超魔球スッポぬけ」というエッセイを読んでいたら、その中にこのエッセイの原型となる文面が載っていた。そして古新聞を引っ張り出してもう一度よんだ。
しばらく彼を追いかけてみよう。
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蛇イチゴ 西川美和

2010-04-29 19:58:59 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
西川美和監督の処女作ようやく観れました。実にいい作品です。
現代社会でいかにもありそうな話で、家庭崩壊をうまく描いている。観るものを飽きさせない脚本は実に見事で最後の最後まで目を離せない展開であった。

小学校の教員であるつみきみほの家は実直なサラリーマンの父親とその妻、そして要介護の祖父の4人家族である。つみきみほには同じ小学校に働く婚約者がいて、自宅に招待する仲であった。ある日娘が父親に電話すると携帯電話が止められていた。父親の挙動も少しおかしかった。母親大谷直子は義父の介護に疲れかけていた。そんなある日義父が食事を喉に詰まらせて死んでしまう。葬儀を迎えたとき、つみきみほは兄と葬儀会場で偶然出くわす。兄は勘当状態で家を飛び出したはずだが。。。。。


話が実に良く練られている。
小学校の生徒同士の会話に介入する主人公の話、結婚承諾にうかがう娘と婚約者の挙動、ボケた義父がうろたえているのを覚めた目で見る嫁の姿、香典泥棒の話、借金取立てと回収者の話などなど。。。
二重三重にリアルな話が展開していく。どうしようもない家族である。
その家族を取り巻くいくつもの話のつくり方が実にうまい。舅の最期の話など女性的な見方で作られている話もなるほどとうなずけられた。

本当はもっと語りたいがネタばれになりそうなのでこの辺でやめる。
おもしろかった。
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第9地区

2010-04-29 05:51:47 | 映画(洋画 2010年以降主演男性)
「第9地区」を劇場で観てきました。
批評家の評価がやけにいいので本来好きなジャンルじゃないけれどつい観ました。SF系は苦手な自分ですが、一言で言うと「遊星からの物体X」「ET」「ツォツイ」「アイアンマン」の要素をもったSF映画といったところか?
あえて南アフリカのヨハネスブルグで撮る背景は観ていると納得させられる。

南アフリカのヨハネスブルグに宇宙船が紛れ込んできた。そこから異星人が地上に降りたってきた。彼らは第9地区と呼ばれるエリアに住み着くようになった。しかし20年たって、共存していたにもかかわらず、トラブルも発生した。そこで別の地区に移るように撤去の交渉を役所の異星人担当の主人公が政府に命じられエリアに入るが、妙な液体を浴びせられた。彼は身体に変化がおきていることに気づくが。。。。


オタク好みの映画だ。
異星人を活躍させるが、そこにスラム街に住むギャング団までからませ、異星人退治の国家組織と主人公の4つが入り乱れる。最初気持ち悪かったが、目が慣れてくる。しかも映画としては重みがある。
ヨハネスブルグはかなり発展しているのに関わらず、黒人スラム街が同居するところでこの映画の撮影には適していると思う。映画の中では「ヨハネス」ではなく「ジョハネス」と発音していた。本当はそうなのかな?

確かに良く出来た映画だと思うが、本質的にはやっぱりこのテイスト苦手。。
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不愉快!千葉法務大臣

2010-04-28 22:30:44 | Weblog
テレビをみていたら殺人の時効がなくなる旨ニュースで出ていた。
国会で深々と頭をさげる千葉景子法務大臣が映像に写され、それと同時にご家族を亡くされた人たちが目頭を押さえるシーンが出ていた。法案成立はそれでけっこうなことである。

でも問題なのは千葉法務大臣である。
支持者たちは千葉大臣が死刑執行に慎重なのはたぶん知っているであろう。でもこれって滑稽な光景だと思った。何のために死刑制度が日本の法律に残っているのか?それを理解していない低脳な千葉法務大臣は自分の公務に職務怠慢であるといえよう。傍聴席で目頭おさえていた人たちも「大臣目を覚ませ!」というべきであろう!

千葉大臣が偽善者のような顔をして堂々とテレビに出てくる姿をみて本当に腹が立ったので書いた。評判の悪い鳩山政権で任命責任を一番問われるのは千葉大臣だ。次の内閣改造で同じような人が選ばれたら死刑執行がされないことを社会問題にするべきだと思う。
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娘のテスト

2010-04-28 06:16:13 | 家族
ようやく飲み会も落ち着いてきた。
先週あたりはγーgtpも最悪の状態だったと思う。月曜日の千葉の飲みでいったん終了にしたい。疲れたなあ!

日曜日は娘の北辰テスト(埼玉の中学生向け会場テスト)だった。いつものように車で送って、離れたところで待ち合わせる。前回は偏差値70こえだったので成績優秀者に名前が載っていた。
でもいつもそうはいかない。英語は前回よりプラスであったが、もう少し取れてもよかった。前回70超えの国語と社会が下がった。特に社会
地理の常識問題で間違えたのもあったが、教科書ベースでいくと、あまり出ていないようなこともいくつかあった。逆に一般常識を知っている人からすると当たり前の問題だが、中3の普通の常識の女の子にはきついだろう。
例えば、ベトナムの宗教は何かという問題。教科書にはまともに出ていない。でも4択でいけば、ヒンズーはインドだけのようなものだし、イスラム圏のアジアはインドネシアとなれば自然と仏教だとわかる。彼女は間違えた。
もう一つは大日本帝国憲法のときの首相は誰かを4択で答える問題だ。木戸孝允、大久保利通とあって残りは黒田清隆と板垣退助である。板垣退助が首相になっていないことがわかれば、残りは黒田清隆とわかる。娘は黒田清隆の名を知らず、これは違うだろうとしてしまったようだ。黒田清隆については教科書の挿絵に出ているだけで、文中には出てこない。問題集いくつか見たが、彼の名前を答えさせる問題はない。あまり良くない問題だと思うが、常識で4択なら解ける。でも中3の女の子にはそうはいかないんだろうなあ。

今回は成績優秀者に名前が載るところまでいかないだろう。でもそれでよかったのかもしれない。急にやる気が出てきたようだ。中間テストの範囲の問題集の進み具合も加速度的になっている。
中3数学のこれから習うことも昨日早帰りだったので教えた。なんだ2次関数も、三平方の定理もたいしたことないなあとのこと。そうまわりくどく教えるとろくなことない。まずは教科書と教科書ガイドさえあれば、概要がつかめる。
今回塾にいっている連中はみんなあせったかもしれない。学校で一番いい点数で名前載っている子は塾に行っていないらしい。うちの子も塾にいっていない。埼玉県立の入試程度ではそれでいい気がする。公立高校の過去問中心に知識のすき間をつくらない。あとは自分のやる気だろう。今回点数が下がったのがやる気復活に良い方向に出てくる気がする。模試は刺激にやっぱりいい。
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カリブの熱い夜 ジェフ・ブリッジス

2010-04-25 11:27:28 | 映画(自分好みベスト100)
ジェフ・ブリッジスがオスカー主演男優賞を今年ようやくもらえた。無冠の帝王とも評された彼のこれまでの活躍はすばらしかった。若き日の「ラストショー」から始まって、ずっと続いた活躍がようやく実ってうれしい。
でも初めて彼の映画をロードショーで観たのは「カリブの熱い夜」である。まさに1Q84年でもう26年になる。なんとハイセンスな映画だと思った。そして美人女優レイチェルウォードとからまるのが実にうらやましく思えた。DVDを買って改めてみた。色あせていない。

プロのアメリカンフットボールプレイヤーであるジェフブリッジスは肩の故障でコーチから干されて解雇された。所属チームのオーナーにからんだが、受け入れられなかった。そんなとき旧知のクラブ経営者であるジェームス・ウッズから逃げられた恋人レイチェルウォードを探して欲しいと言われる。そして金にも困っているジェフはカリブの島に彼女を探しにいくのであるが。。。。

この映画ほど見所のある映画は少ないと思う。
まずは音楽の素晴らしさ。フィルコリンズの主題歌は全米ヒットチャート№1の大ヒットとなり、このころは街でよくかかった。でもこれはラストで歌われるだけである。何よりラリーカールトンのギターが素晴らしい。ラリーカールトンがクルセーダースを抜け、「ルーム335」を発表したのはこの映画よりも5年強前である。まだフュージョンミュージックが全盛だった。カリブの海に溶け込んだ美しい音楽は彼の最高傑作かもしれない。

パーティーの場面に出てくるキッド・クレオール&ザ・ココナッツには最初観たときおったまげた。脇毛をもじゃもじゃさせた美女3人がリードヴォーカルの後ろでダンスして踊る。すごい衝撃だった。今もって色あせないハイセンスな音楽である。米米クラブが彼らをコピーしたのは知る人ぞ知る話だ。
歌いまくるキッド・クレオール&ザ・ココナッツ


あと印象に残るシーンを述べる。
まずは映画史とかかわりの強いハリウッドのサンセット通りでのカーチェイスのシーン。ポルシェとフェラーリの2台にジェフとジェームス・ウッズがラリーをする。この衝撃も大きい。最近かなりきわどいカーチェイスシーンも出ているが、歴代の映画のなかでもかなり上位に来てもいい場面だ。

カリブの海辺での主演二人の絡みのシーン。バックのラリーカールトンの音楽が良すぎるので、より映えるが、観ているものをうらやましくさせてしまうベタベタ度である。こんな場所で素敵な女性と数週間にわたっていちゃいちゃしていたいというのは男性だったら誰もが思うであろう。ヌード寸前で寸止めしているのがより興奮度を高める。


ジェフが夜のロスをさまようシーン。ロスの夜にはニューヨークの夜とも違うサスペンスの匂いがある。魔物が住んでいると評されることだけある。

などなどやっぱりいいよ!!




カリブの熱い夜
カリブの浜辺での熱い交わり
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1Q84 3巻

2010-04-21 21:37:47 | 
アマゾンに予約していたら発売当日届いた。通勤を利用して読んだ。
なんせ600ページにおよぶ長さである。全2巻もそうだったが、厚みのある村上春樹の文章なるゆえ読み応えがある。結局千葉への電車2往復で読み終えた。

2巻が終わったとき、女性主人公青豆がピストル自殺をしたように思えた。それなので続作が出来るという話で、どうしたのか?と思った。結局ピストルを撃たずにそのまま生きる設定になっている。ストーリーの詳細はここでは書かないが、基本的には身を潜める青豆とそれを追う男そして男性主人公の3人を中心として語られる。それに絡むのが数人である。いずれもディテイルに細かい村上春樹特有の文面でじっくり語られる。
実に深みのある文章だ。

これを映像にしたらどうなるんであろうと思う。でも村上春樹のあの文章のタッチを映像にしたら、誰が脚本を作っても陳腐になってしまう気がする。日本人監督でなく、外国人監督に思いっきり予算をかけてつくってももらいたい。でも映像化は困難ではないか?

「1Q84」は村上春樹得意の純愛物語である。それが根底にあるから奇怪ないくつかの話やサスペンスタッチの展開もより引き立つ気がする。これで終わるのであろうか?まだ続くような気もするし、謎が解けていないことも多い。ただ12月が過ぎ1Q84年が終わってしまうので続くとなるとどうするのであろうか?気になる。
もう一度1巻目から読み直してみようか?
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トランスポーター3

2010-04-21 18:29:21 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
リュックベッソンのシリーズ第3作である。ジェイソンステイサムがいつもながら冴える。

ある輸送話を断ったジェイソンステイサムの家にいきなり車が突っ込む。その車に乗っているのはジェイソンが推薦した運び屋仲間である。瀕死の重傷を負っている運転手を助けようとして、救急車を呼ぶ。
ところが運転手を乗せた車が爆発してしまう。座席に若い女性が乗っていた。
運転手の腕には腕輪がかかっていた。この腕輪は若い女性にもかかっている。
一定距離離れると爆破するように仕組まれていたのである。
その後ジェイソンは何者かに気を失わされるのである。腕輪をはめられ任務を遂行させられる

いつもながらリュックベッソンの作品は簡潔にまとめられている。
今回もヤマが3つから4つほどできる。
007並みのアクションである。中でも奪われた車を取り戻すために自転車で追いかけるシーンが良かった。

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剣岳 点の記 浅野忠信

2010-04-18 22:30:54 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
ようやく観ることができた。「剣岳 点の記」は実にすばらしい作品だ。
噂で聞いていたように画像が美しい。撮影条件は天候条件の良いときだけではないのでさぞかしたいへんであったろう。主演の浅野忠信や香川照之にはかなりハードだったと思う。



明治39年陸軍の測量部門では、正確な日本地図をつくるにはまだ未登頂の剣岳を早く測量するべしとの話がでていた。そしてその指令を測量官浅野忠信が受ける。以前陸軍に在籍していた役所広司が剣岳登頂に挑戦したが、夢かなわなかった。役所に相談した浅野は地元の山案内人香川照之と行動を共にするようにアドバイスを受ける。そして現地に行った浅野は香川と一緒に山歩きをして、剣岳の山登りの難しさを知ることになる。そのころ、仲村トオルをはじめとした日本山岳会の面々が剣岳の初登頂を目指していた。一度帰還した浅野は軍の上層部より、軍の面子をかけて初登頂するように指令を受けるが。。。。。



美しい画像である。スタッフと俳優とも本気で登頂して撮っただけに迫力が違う。一部合成と思われる画像もあるが、雪崩や落石のシーンだけに仕方ないであろう。本気で山から転げ落ちていくシーンにはこちらの方が心配になってくる。けが人も多数出たであろう。この映画に関しては下手な論評は加えられない。それくらいすごい作品だ。
カメラマン木村大作が監督しただけに映像のコンテについては満点だと思う。初めてで最後の映画だというが、ずっとこの新田次郎の作品に狙いを定めていたのであると思う。日本はやっぱり美しいというのを改めて感じさせる。

明治時代の光景が愛知県の明治村で撮られたのは、昨年夏行ったばかりなのですぐわかった。陸軍測量部の建物は北里研究所跡の移築の建物だと思う。夏目漱石の旧家の建物も使われていたと思う。それだけにセットでないリアル感もあった。
音楽はひたすらヴィヴァルディの「四季」である。効果的に使われていたと思う。でもこの作品で日本アカデミー賞音楽賞をもらったのはどうかと思う。あくまでヴィヴァルディを使っただけなのであるから主旨は違うと私は思う。こんなことをすると格を落とす。

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有馬稲子 私の履歴書

2010-04-15 06:23:41 | 映画(日本 昭和35年~49年)
いつも読んでいる日経新聞「私の履歴書」
今月は女優の有馬稲子さんだ。このころの映画が大好きな自分は興味深く読んでいた。

でもこの3日間の展開は予想外!!
ちょっとびっくり!

彼女が萬屋(中村)錦之助と結婚していたことはあまりにも有名。その前7年間ある監督と不倫の恋に落ちていたことを今回告白していた。はっきり書いていないけど、映画ファンなら「ビルマのロケ」「川口浩と岸恵子の共演」という文面で市川崑監督とはっきりわかる。
どうも生まれなかった子供までいたらしい。
錦ちゃん知っていたのかな?

日本を代表する知的新聞にでたゴシップ話にちょっとびっくり!
まだまだあるのかな?
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ハート・ロッカー

2010-04-14 20:09:53 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
オスカー作品、劇場でようやく観られた。
個人的には好きなタッチではない。でも戦争に出征する人たちの究極の心理状態を表現している。この映画を観ていると、アメリカが日本パッシングするのも無理はないと思わせてしまう。



バグダッドで爆弾処理をするアメリカ軍兵士が妨害するイラク人のために処理に失敗してしまうシーンからスタートする。その兵士が亡くなった後配属になるのが主人公である。彼は黒人軍曹と未熟な処理兵と一緒に行動を始めるが。。。。



主人公はアメリカに妻と生まれて間もない子供を置いて出征している。期限付きではあるが、次から次へと危険な爆弾処理に取り組む。こんな危険な仕事についている米軍兵がいると思うと心が痛む。アメリカ人は当然のようにイラク人から歓迎されない。次か次へと裏組織が米軍に抵抗する。一寸先が闇である。手持ちカメラの撮影を中心にリアル感があり、ドキュメンタリータッチに近い形で描く。カメラの方向性も米軍の方からだけでなく、抵抗勢力側からも写す。手が込んでいる。

この映画を観て思ったのは、第2次世界大戦に負けた後の日本の占領時代のことである。当然日本でも闇勢力が台頭したものの、米軍にこのような対抗意識を示したことはなかったのではないか?テロ勢力らしきものは出現せずに、明らかに米国に迎合していた。
バグダッドでの抵抗には宗教的な匂いを感じる。ある意味無宗教に近い日本人であるからどうにでも合わせられるのであろう。イスラム教に全てをゆだねている彼らは簡単にはいかない。そんな気がした。

いずれにせよ、現在もこの映画と同じようにイラク駐留する米軍兵がいると思うと本当に敬意を表する。鳩山さんがオバマさんに完全に無視されるのも無理はないよねと改めてこの映画を観て感じた。この映画がオスカー作品をもらっているのは日本の映画ファンからすると異様かもしれない。でもこの作品がもらっていること自体がアメリカの精神なのである。
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酒を5日ぬくと

2010-04-12 06:02:28 | Weblog
7日に買った車が納車した。もう色気もないので家族3人が普通に乗れる車である。
中古車で十分だと思い、初めて中古のサイトを見たりした。
実際昼間千葉に行っているし、平日乗ることはほとんどない。

その車で蕨まで家族3人で買い物へ行った。ダイアモンドシティは混んでいた。
名古屋資本のカレーうどん屋で昼食を食べた。これはうまい。蕎麦屋のカレー南蛮はちょっとあますぎる。このくらいがいい。
あとは本屋で立ち読みをしていた。そうしたら文庫コーナーのところで高校の現代国語の参考書「新釈現代文」が売っていた。復古版で小西甚一氏の古典の本と共に文庫になっていた。その昔読んだことがある。軽く立ち読みしたら、読んだときの記憶がよみがえった。古文が苦手で高校のとき国語はほとんど勉強しなかった。そのときにこの参考書がいいとどこかに書いてあり読んだ。1100円もするのかと思ったが購入した。通勤の時に読書のつもりで読もう。問題をやる方が頭脳への刺激になっていい。

結局5日間酒を抜いた。飲むチャンスもあったが、飲まなかった。
そうしたら少し気持ちに余裕が出た。血圧も下がっていた。
昔書いた読書ノートを引っ張り出した。これも通勤時に読み返そう。
異動後多忙な日々がこれからも続く、今日は飲み会あるが、今後積極的にセッティングするのはやめよう。映画もペースは落ちるが復活せねば。。。。

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飲みすぎシール

2010-04-08 06:02:24 | Weblog
1日から千葉の席につく。
1日は逃げるようにして帰ったが、2日は担当役員とのみに誘われた。
ロックというよりもストレートに近い焼酎を飲まれる。強いなあ。
勢いに押されて飲んでしまう。一軒余計にいった。帰りの電車を東所沢まで乗り過ごしてしまう。結局6000円タクシー代払うことになる。
3日は埼玉の送別会。これは浦和でやった。すこししんみりした。2軒目は得意のカラオケの歌を次から次へと歌う。早めに帰ったのでそれはそれでよかった。

5日は千葉での歓送迎会
業者の人たちもたくさん来ていた。名刺を次から次へと交換して訳のわからないことになった。もう一軒いったあと帰る。帰りの電車乗り過ごさないように用心した。そのため水を大量に飲んだ。そうしたら途中でトイレに行きたくなった。これにはまいった。おしっこ漏らしかけた。いったん駅を降りると次の電車まで20分ほど待つことになる。
6日は営業部署の年初の研修会があり、そのあと飲み会
これは飲みすぎてしまった。若い人たちの活気に押されると同時に、人数が多いとついつい飲んでしまう。記憶を失う。埼玉までタクシーで帰ると20000円を超えていた。その日タクシーチケットをもらっていたので安心していたら、その個人タクシーは対象外だった。え!お金が数千円足りず、深夜のコンビニで金をおろした。

結論、飲むときは千葉に泊まるしかない!
ビジネスホテルいいところ探そう。
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海なし県からの異動

2010-04-02 05:20:18 | Weblog
一ヶ月前に千葉に異動の辞令が出ていて、いよいよ4月1日が訪れた。
埼玉栃木と16年も海なし県にいた。その前の和歌山が海を見ながら会社へ通っていたので本当に久しぶりだ。会社の座席から海が見えるのでわくわくする。

ただ通勤はどう考えても1時間半かかる。座っていけるのでそれはいい。
通勤時間に何をするのか?勉強でもしようか?
何かしないと芸がないなあ。
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