映画「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を映画館で見てました。
いよいよ週末に発表になるアカデミー賞
主演男優賞の下馬評では、マコノヒ―がとる可能性が高いと言われている。であれば、発表前にきっちり見てディカプリオと比較をしてみたいという誘惑にかられた。余命30日のエイズになった主人公が、認可されていないエイズの特効薬を自ら使って効果を確かめ、自己利用だけでなく、同じような悩みを持つ人たちに売り渡すためにつくったのが「ダラスバイヤーズクラブ」である。何度も取り締まりを受けながらもしぶとく生き延びていく。実際エイズになってから6年間も生存したようだ。
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映画としてのテンポは正直どんよりして、アカデミー賞作品賞には到底およばないだろう。ただ、主人公の演技は極めてすばらしい。「リンカーン弁護士」の彼を知っているだけに役作りも半端じゃない。その昔トムハンクスはエイズにかかった弁護士を演じた「フィラデルフィア」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。この映画は個人的に好きな映画である。ここのデンゼルワシントンが彼のベストだと自分は思っている。トムハンクスも当然いいのであるが、「ダラスバイヤーズクラブ」を見ると、エイズを演じた2人では明らかにマシュー・マコノヒーの方が上と言わざるを得ない。
1987年のテキサス州が舞台だ。
ロデオ好きの電気工のロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は酒とドラッグと女に狂うその日暮らしをしていた。当然家庭を持っていない。男っぷりを競うロデオ好きはゲイを毛嫌いしていた。ところが、ケガをして行った病院で、血液検査をしたらHIV陽性反応が出て余命30日と医者に伝えられる。彼はゲイでないのに何故?と驚き、図書館でエイズについて猛勉強を始める。
生きたい欲求にかられた彼は、自分を診察した女性医師イブ(ジェニファー・ガーナー)を訪ね、AZTという未承認の薬を処方してくれるように頼むが、断られる。そこで彼はメキシコへ渡り、毒性の強いAZTではなく、アメリカでは未承認だが効果がみこめる薬を国内に持ち込み、患者たちにさばき始める。
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同じくエイズ患者であるレイヨン(ジャレッド・レト)とともに非合法組織ダラス・バイヤーズクラブを設立し新薬の提供を始めたところ、会費を取る代わりに、政府が承認していない薬を会員に配布したのだ。最初は自分自身のためにはじめたことだが、それが奇妙な広がりをもっていく。ネットワークはどんどん拡大した。しかしそんな彼に薬事法を管理する当局は目をつけるが。。。。
堕落しきった男である。まともな人生とは程遠い。
金と引き替えに無理やり医者に処方箋を作ってもらって、エイズ特効薬を外国で仕入れる。それを密輸のように運び込む。
世間のために尽くしてというわけでもない。自分のためにするわけだ。でも幾分か悪知恵が働く。当然当局は目を付ける。薬の販売は日本もそうだが、当局の管理が厳しい。でも認可している薬ではむしろ容態が良くなるどころか、悪くなる一方である。まわりは彼のことを頼りにするわけで、口コミでクラブは繁盛する。
そんな役柄を実にうまく演じたと思う。
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マシュー・マコノヒーの一人舞台と言えるが脇を固めるジャレッド・レトやジェニファー・ガーナーの存在もよかった。
単なる女医と患者だった関係が少しづつ変わっていく。絶対に接近しそうもないと思われる2人が少しづつ接近する。そこには女医とも友人であるレイヨンの存在が媒介となるのであるが、淡々と双曲線のように近づけていく構図を見るのは悪くない。
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あとはマークボランの使い方がうまかったことが印象的かな。日本へ買い付けに行くシーンが出てきたのには驚いたが、どうも現代の渋谷のようだ。「林原」という会社の固有名詞もでてきた。
どうやらマシュー・マコノヒー有利で決まりそうな印象
いよいよ週末に発表になるアカデミー賞
主演男優賞の下馬評では、マコノヒ―がとる可能性が高いと言われている。であれば、発表前にきっちり見てディカプリオと比較をしてみたいという誘惑にかられた。余命30日のエイズになった主人公が、認可されていないエイズの特効薬を自ら使って効果を確かめ、自己利用だけでなく、同じような悩みを持つ人たちに売り渡すためにつくったのが「ダラスバイヤーズクラブ」である。何度も取り締まりを受けながらもしぶとく生き延びていく。実際エイズになってから6年間も生存したようだ。
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映画としてのテンポは正直どんよりして、アカデミー賞作品賞には到底およばないだろう。ただ、主人公の演技は極めてすばらしい。「リンカーン弁護士」の彼を知っているだけに役作りも半端じゃない。その昔トムハンクスはエイズにかかった弁護士を演じた「フィラデルフィア」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。この映画は個人的に好きな映画である。ここのデンゼルワシントンが彼のベストだと自分は思っている。トムハンクスも当然いいのであるが、「ダラスバイヤーズクラブ」を見ると、エイズを演じた2人では明らかにマシュー・マコノヒーの方が上と言わざるを得ない。
1987年のテキサス州が舞台だ。
ロデオ好きの電気工のロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は酒とドラッグと女に狂うその日暮らしをしていた。当然家庭を持っていない。男っぷりを競うロデオ好きはゲイを毛嫌いしていた。ところが、ケガをして行った病院で、血液検査をしたらHIV陽性反応が出て余命30日と医者に伝えられる。彼はゲイでないのに何故?と驚き、図書館でエイズについて猛勉強を始める。
生きたい欲求にかられた彼は、自分を診察した女性医師イブ(ジェニファー・ガーナー)を訪ね、AZTという未承認の薬を処方してくれるように頼むが、断られる。そこで彼はメキシコへ渡り、毒性の強いAZTではなく、アメリカでは未承認だが効果がみこめる薬を国内に持ち込み、患者たちにさばき始める。
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同じくエイズ患者であるレイヨン(ジャレッド・レト)とともに非合法組織ダラス・バイヤーズクラブを設立し新薬の提供を始めたところ、会費を取る代わりに、政府が承認していない薬を会員に配布したのだ。最初は自分自身のためにはじめたことだが、それが奇妙な広がりをもっていく。ネットワークはどんどん拡大した。しかしそんな彼に薬事法を管理する当局は目をつけるが。。。。
堕落しきった男である。まともな人生とは程遠い。
金と引き替えに無理やり医者に処方箋を作ってもらって、エイズ特効薬を外国で仕入れる。それを密輸のように運び込む。
世間のために尽くしてというわけでもない。自分のためにするわけだ。でも幾分か悪知恵が働く。当然当局は目を付ける。薬の販売は日本もそうだが、当局の管理が厳しい。でも認可している薬ではむしろ容態が良くなるどころか、悪くなる一方である。まわりは彼のことを頼りにするわけで、口コミでクラブは繁盛する。
そんな役柄を実にうまく演じたと思う。
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マシュー・マコノヒーの一人舞台と言えるが脇を固めるジャレッド・レトやジェニファー・ガーナーの存在もよかった。
単なる女医と患者だった関係が少しづつ変わっていく。絶対に接近しそうもないと思われる2人が少しづつ接近する。そこには女医とも友人であるレイヨンの存在が媒介となるのであるが、淡々と双曲線のように近づけていく構図を見るのは悪くない。
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あとはマークボランの使い方がうまかったことが印象的かな。日本へ買い付けに行くシーンが出てきたのには驚いたが、どうも現代の渋谷のようだ。「林原」という会社の固有名詞もでてきた。
どうやらマシュー・マコノヒー有利で決まりそうな印象