映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

レスラー ミッキー・ローク

2010-02-28 16:16:35 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
盛りの過ぎたプロレスラーの哀愁を描く作品。ミッキー・ロークが身体をいかにもプロレスラーらしく仕上げ、ハードなプロレス技を演じる。相手役のマリサ・トメイも年齢を感じさせない美しい裸体を見せ、子連れストリッパーを体当たりで演じている。作品的そのものの出来もいいが、何せ登場人物の頑張りには脱帽だ。



80年代にはプロレス界のヒーローだったミッキーロークは、今は盛りを過ぎたプロレスラーとしてドサ回りをしている。娘ヴァン・レイチャル・ウッドが一人いるが疎遠な関係である。時おりストリップバーに行って、なじみのマリサ・トメイにあっている。その関係はあくまで客とダンサーだ。衰えがきたミッキーはステロイド剤の注射をしながら、過酷な試合に出場している。しかし、身体を極限まで酷使した結果、試合後倒れてしまい、心臓の緊急バイパス手術を受けてしまうが。。。。

手持ちカメラによる映像が中心。それがミッキーロークの動きをリアルにとらえる。ライブ感が非常に強い。ミッキーはかなり激しいプロレスの格闘を実際に彼自身が演じているようだ。これは本当にハードだと思う。彼の肉体はかなりきつく痛みつけられたと思う。思わず目を伏せてしまう場面も多々あった。

「その土曜日、7時58分」の映画でも美しい裸体を見せていたマリサ・トメイが、ストリッパー役だけにここでも気前よく脱いでいる。40を過ぎているとは到底思えないような美しさだ。役に本当に入りきってしまう。本当にすごいなあと思う。
あとはミッキーの娘役ヴァン・レイチャル・ウッドが美しい。



この美しい二人をスパイスに使いながら、ミッキーロークがひたすら走る。そういった印象の映画だ。人間ドラマと考えてみるべきであろう。



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異動になった

2010-02-27 06:04:56 | 家族
昨日4月1日付の異動の辞令をもらった。
同じ部署に3年いたので移ると思っていた。しばらく埼玉地区を転々としていた。銀行などとは違って、異動はほぼ1年に1回である。
前日に連絡があり、26日に社長からの辞令があるので事務所に待機しているようにと内示があり、落ち着かなかった。今の場所にいないんだろうなあと思うと奇妙な感じがした。

行き場所についてある人からここではないかという話を2週間前に聞いていた。非常にもっともらしい話であった。本当にそこではないかと思っていた。
でも誰にも本当のことは話さなかった。家にも言わなかった。娘の期末テストがちょうど25日と26日であった。25日に内示を聞いて、家では翌朝まで黙っていた。テストの前に動揺してはいけないので、家族に伝えなかった。娘が学校に行くのを見計らって、妻に伝えた。どこに行くのか心配だったようだ。異動するたびに引っ越してきたので、気になったようだ。部下への辞令は自分が月曜日朝に口達するが、みんな家族ともども心配だろうと思う。

結局千葉だった。人にいわれた場所とは違っていた。社長の声が聞こえてアレと思い、同時に安堵した。今度は今より規模が大きくなる。通える距離ではある。家に帰って話をすると、しばらく通ってくれとのこと。受験が落ち着いたらまた考えようと言っていた。通勤距離が長い分、映画は前よりも観れなくなるかもしれない。その代わり本をいっぱい読める。生活スタイルが変わりそうだ。ブログの内容も変わるかもしれない。新聞を朝読みながらそう思った。
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エグザイル(放逐) ジョニー・トー

2010-02-26 06:23:53 | 映画(アジア)
「エグザイル・絆」は香港ノワールの巨匠ジョニー・トー監督が中国返還前のマカオを舞台にドンパチを繰り広げるアクション映画である。いかにも香港アクション映画らしいドタバタ拳銃劇が繰り広げられる。個人的にはあまり好きな雰囲気ではないけど、監督の作品「スリ(文雀)」の出来の良さに思わず観てしまったというのが本音

マカオの中国への返還を控えるときに、5人の男たちが集まっていた。裏稼業の集団であると同時に青年時代からのつながりがあった。戻ってきた男はボスを殺して身を隠していた。実際にはこの5人の中にも仲間割れする使命をうけた者もいた。そして同じような仲間たちの襲撃を受ける。といったことが繰り返される。



香港ノワールというとむごさ、どぎつさの激しさがいつも印象的。手や体の一部を切ったりする場面が出てくるのが日常茶飯事でえげつなさは日本のヤクザ映画を上回る。東映のヤクザ映画の場合、字幕がでてその人間の紹介をしたりしているので、観ている人にわかりやすい。こちらは関係がよくわからなくなることもしばしばだ。この映画も序盤戦がわかりづらい。
香港ノワールの傑作といえば「インファナル・アフェア」である。ストーリー自体ハリウッドでリメイクされたくらいだから、おもしろいし本当に良く練られている。香港人なりの独特の友情が語られる。この作品もそういう特有の流れをくむ。中国の原題「放逐」は組織から追い出すことだ。その言葉にはいろんな意味が込められている気がした。

マカオの光景はそれなりに楽しめた。欧風の建物もいくつか出てきてまた行きたくなった。
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浅田がんばれ

2010-02-25 06:49:49 | Weblog
女子フィギュアの浅田、キム両選手の演技をみた。
圧巻だった。非常に爽快な気分になった。

オリンピックという晴れ舞台で、ノーミスの演技をする二人、たいしたものである。
応援しているのはもちろん浅田だが、映画ファンとしてはキムヨナの「007」には圧倒された。すごい表現力だ。



50年近く映画のテーマソングであり続ける「007」のテーマはクラッシック音楽を越える普遍性を持つ。それをフィギュアでボンドガールのように妖艶に踊るキムヨナの表現力は本当にすごいと思う。「韓国人のボンドガールっていたっけかな?」なんて思いながら彼女の持つオーラに魅せられた。アジア系ではミッシェルヨーや浜美枝というよりも若林映子の匂いが感じられる。
一つだけ不思議なのは新聞の表記でいまだに彼女の難しい漢字の名前を使っていること。
韓国も40年位前はまだ漢字との両刀使いであったが、いまやハングル文字しか使っていない国なのに漢字の名前というのもどうかと思う。

でも浅田選手がんばってほしい。高いレベルの演技がフリーでも見れることを祈りたい。

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グッバイガール リチャード・ドレイファス

2010-02-24 08:05:46 | 映画(洋画 89年以前)
スピルバーグ映画の常連リチャード・ドレイファスが1978年にオスカー主演賞をもらった作品である。売れない舞台役者とダンサーがひょんなことから同居生活をはじめるコメディ?舞台劇のように演技がしっかりしている。室内撮影中心で夫婦で演技を競い合うような映画であった。

娘が一人いる女性ダンサーであるマーシャ・メイソンはある日恋人が家を出て行ったことに気づく。いい役がついたので一人で暮らしたいとの話。いつも彼女は男に同じ理由で逃げられる。不動産屋からは早く出て行ってくれといわれる。どうもアパートの権利を誰かに売ったようだ。寝耳に水の彼女はうろたえる。そんな時深夜に来客がある。彼は出て行った男を呼びだす。「そういう人はいない。」と彼女は言う。来客はどうやら彼からアパートの権利を買ったようだ。深夜でしかも外は雨が降っているので家に入れろと食い下がるので、家に入れる。ちょっと変わった男だ。しかし、家を出ようにも金がない。その上彼女は街で引ったくりにあってしまう。無一文同然の彼女はやむなくその男との共同生活をすることを承諾するが。。。。

娘はいるが、ほぼ二人劇といった展開。脚本の二ール・サイモンが、当時妻だったマーシャ・メイソンの存在をクローズアップするような話の展開だ。演技はうまいと思うのだが、舞台劇なら良くても、映画としてはものたりない。

でもおもしろいシーンがいくつかある。
ダンサーとして盛りの過ぎている彼女が、職がなく日本車「スバル」のコンパニオンをやるシーン。リチャードと娘がモーターショーを見学に来るが、二人の姿をみて彼女はしどろもどろ。彼女を日本語で日本人が酷評する場面がある。なぜか日本人ビジネスマンが出てきて日本語のセリフをしゃべる。やばいと思ったリチャードが「あのコンパニオンの説明いいね。大口の注文するから」というと日本人二人が手のひら返したように喜ぶという画面。いかにもアメリカ人にとって「日本人はビジネスの亡者」の印象が強いことを示しているようでおもしろい。最近のトヨタ騒動もその流れか?

音楽はデイブ・クルージンが担当。いつものように軽快なフュージョン音楽である。当時は日本でもフュージョン一色だった。今聞いても色あせていない。最後のテーマソングも軽快なフュージョンと思ったら、ボーカルが聞こえてくる。
あれ聞き覚えのある声だ。
しばらく考えてわかった。「ブレッド」じゃないかと。
70年代の前半非常にソフトなサウンドで一世を風靡した。「イフ」や「ベイビー・アイム・ウォンチュー」なんて歌はいまでもテレビを観ているとバックでかかってくる。どうやらリードヴォーカルだったデイヴィッド・ゲイツがソロで歌っている「グッバイガール」のテーマ曲のようだ。調べると末期の南沙織も歌っているらしい。これは記憶になかった。ネットで調べたらそのジャケットが出てきた。のちの亭主篠山紀信が写した美しい姿であった。
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スリ(文雀) ジョニー・トー

2010-02-23 05:39:39 | 映画(アジア)


思わず2回観てしまった。久しぶりだ。感動したわけではない。もう一度この独特の世界に浸ってみたいとおもったのだ。もっと詳細を追いかけてみたいと思った。
日本未公開香港映画である。香港ノワールの巨匠ジョニー・トー監督はちょっと違ったタッチで香港人を描いた。画像が美しく、香港のセントラル(中環)を中心に素敵な光景を映し出している。香港好きの自分にはたまらない映像だ。おしゃべりな中国人なのにセリフを極力おさえて、セリフの思いを映像で表現する。

香港のスリ仲間の4人がいる。観光客や金満家をねらって4人がコンビを組み、お金をさらっていく。そんな4人組の前に現れたのが、大陸から来た謎の女である。百戦錬磨の彼たちにそれぞれ出会い幻惑させる。



いきなりトラム電車が出てくるので香港島側の光景とすぐわかる。コロニアル調の建物なのでセントラル(中環)付近だ。中国銀行や香港上海銀行のような主要な建物やヒルサイドエレベーターを映像に映すわけではない。セントラルの坂の上を中心に地味に丹念に映し出す。通常香港ノワール映画は比較的九龍側で撮影されることが多い。今回は香港島側で中国文化と欧米文化の融合の姿を追う。伝統的な光景でもあるが、現代の香港の映像だ。

映像の鮮明度がちがう。香港映画は割と解像度の悪い画像が今までは多い気がした。美しい女主人公だけでなく、香港の古くからの光景を鮮明に映し出す。妙にすっきりとしている。音楽がやけにハイセンスだ。古典的な中国の匂いもだしながら、香港特有のコロニアル文化の匂いを音楽でかもし出す。どうやら監督は大きく変わっていく香港の中で今をきっちり撮っておこうと思ったようだ。

もともと貧富の差が激しい香港にはスリが大勢いたといわれる。でも経済の発展に伴い、大きく減ったようだ。 15年前スターフェリーのハーバーで妻が数人のスリに狙われたことがある。側に自分がいて彼らをガードして助かった。そんな印象が強くたまたまこのdvd手に取った。
謎の女を囲うボスがいる。風貌は大会社の社長風だ。正式には彼のプロフィールは出てこない。ただ香港の中心セントラルのビルの一角にオフィスを持ち、黒社会風の男たちを操る。このボスの存在も映画のキーポイントだ。彼も裏稼業の経験があるようだ。それで金をしこたま手に入れのし上がっていったように想像できる。このボスは香港にはいかにもいそうだ。こういう人物を入れることで、映画の奥行きを広げる。

観て本当によかった。出来ればこのdvd買って何度も観たいと思う。
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ウェディング・クラッシャーズ

2010-02-22 19:30:35 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
結婚式にかこつけてナンパを繰り返している男たち二人の物語。クラッシャーとはいえ、彼らは結婚式をぶち壊すわけではない。日本の結婚式では考えられないことであるが、ご祝儀無しですいすい入れるパーティー形式であれば、こういう悪さをする人間がいてもおかしくない。



主人公二人はワシントンにいる離婚調停の調停人。結婚式にでては、美しい女性に接近。パーティで大騒ぎして、その女の子としけこむことを繰り返していた。その女の子たちとは後腐れない関係で揉め事なくこれまで楽しんできた。今回新聞でアメリカ政府の財務長官クリストファーウォーケンの娘の結婚式があることを知る。その家族の予備知識を得て、出席するが。。。。

これこそ不純な話である。日本でこんな話があったなら結婚詐欺まがいの大騒ぎになるだろう。コメディとはいえ、そういう人物を主人公にしてハッピーエンドにしてしまうところに、日本とアメリカの国民性の違いということなのかもしれない。
日本の場合、結婚式に出るなら必ずご祝儀を支払う。席も決まっている。
そういう話ではこうはならない。あくまでアメリカの事情として割り切ってみるべきであろう。でもこの映画が2億ドルの興行収入でアメリカ映画史上100本の指に入る人気だったいう事実が信じられない。確かに笑える映画だけど。。。。
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マイ・ボディガード デンゼル・ワシントン

2010-02-21 21:26:11 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
デンゼル・ワシントンは好きな俳優の一人である。前の日に「オブセッション」を観たとき、主演の黒人男性が金融会社の重役を演じていた。そのこと自体ずいぶん変わったなあと思った。もともと黒人の演じる役はもっと低いレベルの役が多かった。この地位の改善にはシドニー・ポワチエはもとより近年ではデンゼル・ワシントンの存在が大きい。彼の作品は80%は観た。でも常に現役で多作の彼の作品でいくつか抜けているものがあった。トニースコット監督「マイ・ボディガード」もその一つである。

米軍で16年間特殊任務についていたデンゼルワシントンは独り身で怠惰な酒びたりの生活をおくっていた。そんな彼に旧友クリストファー・ウォーケンからメキシコでの子供のボディガードの話が来た。メキシコでは誘拐事件が多発していた。そのため富裕層は子供を誘拐から守るため住み込みのボディガードを雇っていた。
小学校に通う少女は非常に利発で、大人びた発言をデンゼルワシントンに投げかけてきた。最初はなまいきな子供と思っていたが、次第に情が移り、水泳大会出場のための特訓をしたりして二人の間の信頼関係が深まっていた。
ところが、ピアノ教室のお習い事に向かった際、デンゼルは警察のパトロールカーと不審な車に囲まれる。はっと気がつくと彼らは少女をさらおうとしていた。デンゼルは独りで抵抗するが銃弾に倒れる。逃げた娘も誘拐されてしまうが。。。。。



意図的だと思うが、途中目を伏せたくなる残虐な画面になるとトニースコット監督は目をちかちかさせる画面を多用する。ちょっと苦手な動きである。この映画はかなりむごい場面が多い。しかもカメラはメキシコの暗部に入っていく。仕方ないかもしれない。極悪人たちが住み着くメキシコの暗部はものすごい場所だ。「スラムドックミリオネア」のインドのスラム街や「ツォツイ」の南アフリカのスラム街と同様である。雰囲気は北アフリカのカスバのイメージもある。おそらくはこういう場所って世界中に残っているのであろう。

「トラフィック」やいろんな映画でとらえられるメキシコは犯罪の棲家というイメージが強い。西部劇でも同様だ。実際そうなのであろう。メキシコ警察も腐敗しているのであろうか?裏の組織と手を組んでかなり悪いことをやる。「ロス市警」が映画で常に悪くいわれるのと同じだ。映画を観ている限りは怖くてメキシコは行けない。本場の「メキシコ料理」本当は食べたいんだけれど。。。

いつもどおりデンゼル・ワシントンは安定している。ここでは相手への復讐ですごい残虐な行為をしたりしている。私生活では非常にまじめと伝えられる彼は比較的まじめな役をやることが多い。しかしオスカー主演賞の「トレーニングデイ」では極悪の警察官を演じた。優しい顔も時おり見せるが、そのあくの強いノリがここでも強かった。
あとは子役のうまさが光る。若くして大女優の貫禄を持っているところが末恐ろしい気がする。

一つだけあれっと思う場面があった。今から25年ほど前にジェフ・ブリッジス主演で「カリブの熱い夜」という映画があった。画像と音楽の調和がよく好きな映画だった。そのときバックに流れたクラシカルギターをベースにした曲が途中極悪人たちが誘拐の下見に現われる場面で使われていた。突如なつかしくなった。
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愛についてのキンゼイレポート リーアム・ニーソン

2010-02-21 21:17:51 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
中学生のころ性に目覚めてきて、男女の秘め事に関する本をずいぶんと読んだ。その中に「キンゼイ」という名が確かにたくさん出てきた気がする。「キンゼイリポート」という名も聞いたことがある。でも詳細は知らなかった。名前からしてそういう性のドキュメンタリーだと思っていたら、どうやらリーアム・ニーソンとローラ・リニーによる夫婦の物語だという。そういう観点でみた。



清教徒である大学教授のもとに生まれたアルフレッド・キンゼイことリーアムニーソンは父の教える大学で工学を学びエンジニアになるように父から期待されていた。しかし、虫に興味を持つ彼は父に反抗して別の大学で生物学を専攻することになった。関心のあることだけに、集中して学んで大学教員の道を歩むことになった。そんなときキンゼイは男女間の性の問題に関心を持つことになる。大学の教え子だった妻のローラ・リニーとの性の関係に関して当初うまくいかないこともきっかけであった。世間一般で言われている性の常識が本当にそうなのかを彼は不特定多数にインタビューをすることにより、サンプルを集めようとするが。。。。

このレポートが発表されたのは1948年とのこと。戦後間もない時期である。この時期の映画を観てもまったく性に関することはタブーであることはわかる。まさに革新的なレポートであったろう。実践的に性のことを語るために、スワッピングまがいのかなり大胆な生活をしたようだ。あまり深くは映画で語られないが、かなり変態に近い変わり者だたのかもしれない。

変態的な匂いをさせてもおかしくないところを、そうでなく観てしまうように仕向けるのが、夫婦二人の演技であろう。リーアム・ニーソンは妙に情熱的である。ロックフェラー財団から研究のお金を引き出させたのだからキンゼイはたいしたもの。性の研究への情熱が彼の演技で伝わる。この役は肌にあっている気がする。ローラ・リニーはいつもどうりの普通のアメリカの奥さんを演じる。彼女がいるからこそ、変態映画にならなかったという印象だ。この間「私がクマにキレタ理由」でマンハッタンのセレブ夫人を演じていた。それはそれでいいけれど、彼女はこの奥様のような優しい女性が似合う。

でもこの映画で驚いたのが、男性のあそこを丸出しにしてしまうこと。いまは女性のヘアよりも男性のあそこの方がうるさいと聞くけどよく通るなあ。「シンドラーのリスト」もそういうシーンがあったけど、あの映画とはちがうカラーだからね。同じく主演であるりーアム・ニーソンの念力か??
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オブセッション  ビヨンセ

2010-02-20 17:37:25 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
日本未公開の歌姫ビヨンセ主演映画のDVDをみた。オブセッションは妄想と訳すべきであろうか?原題は「OBSESSED」、白人の悪女に翻弄される黒人エリート男性がテーマである。40年も前では考えられなかった設定。B級映画だが、次から次へと悪女から放たれる波状攻撃がおもしろかった。



金融関係の会社の副社長を務めるイドリス・エルバには元秘書だった美人妻ビヨンセと幼い男の子がいる。新居も買って幸せ絶頂だった。その彼の会社に美しい白人秘書アリ・ラーターが入社してきた。派遣社員(TEMP STUFF)で仕事は有能で容姿端麗であった。彼女がイドリスに関心を持つ。秘書と言う特権を利用して彼の私生活まで探ってきた。男もまんざらではなかった。しかし、会社のパーティでお酒が入ったとき、トイレにいた彼の後ろから抱き付いてくる秘書に驚く。その時も懸命に振りほどくが、その後も彼女が追いかけるようになるが。。。。。



映画のクレジット上はビヨンセがトップではない。あくまで主演は悪女に翻弄される男性と言うことなのであろう。
この手の悪女に翻弄されるストーカー映画の代表作はクリントイーストウッド主演の「恐怖のメロディ」とマイケルダグラス主演の「危険な情事」であろう。ともに怖い映画であった。この映画はどちらかというと「恐怖のメロディ」に近い匂いがある。男の動きをひそかに探知しながら、陰から現れる動きが似ている。どこにでも現れてしまう。部屋の中をあらしたらりするのも同じだ。



一つ大きく異なるのが主演の美人度である。「恐怖のメロディ」と「危険な情事」のストーカー女性は十人並みである。今回の主演のストーカー女性アリ・ラーターは美しい白人女性である。主人公の男性が妻のビヨンセに新しい秘書が入ってきたという話をして、心配したビヨンセが夫にどういう女性かと確認し「十人並み」と答える。その後ビヨンセがオフィスを訪れて、彼女の美しさに対抗心を示す。そんなシーンもあった。今回くたびれた妻にあきての浮気でないことを示すようにビヨンセを登場させる。その対抗馬なので美しい白人女性でないと均衡がとれない。もし主人公と同じ立場にたてば、98%以上の普通の男性はこの美人秘書に狂うであろう。そうならないほうが不思議だ。でも主人公は自分の立場を考えて押しとどまる。どうかなと思うけど?!

なぜ日本で公開されなかったのであろう。
ビヨンセの知名度は急激に高まっているが、相手役の男性が弱い。一般に黒人映画の集客力が弱い。とも考えられる。
おととしから「派遣社員」という言葉に妙に日本人が敏感になっているのではないか?その事実に戸惑ったのではないかと思う。この映画では、英語の「temp stuff」という言葉を派遣社員と訳していた。そうなんだけど意味合いがちょっと違うのかなという気もする。
宣伝の仕方次第ではビヨンセ主演ということもあって、観客は動員できたのではないかと思う。

ビヨンセというクレジットだけにひかれて借りたdvdは予想よりはるかにおもしろかった
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インビクタス クリント・イーストウッド監督

2010-02-19 19:12:59 | クリントイーストウッド
クリントイーストウッド監督の新作「インビクタス」を観てきました。
驚いたのがいわゆる日本の70年代のスポーツ根性物のようになっているということ。実話に基づきできている話であるが、あまりに話ができすぎている印象を受けた。ここしばらく続いていたイーストウッド映画の中にある無常観はない。でも年をとってこういう映画を一度つくってみたかったのであろう。前作に続いて高い一般の評価はちょっと過大評価の印象を持った。



ネルソン・マンデラことモーガンフリーマンは27年間の留置期間を経て釈放され、黒人を中心に推挙されて大統領となった。就任後多々ある国内問題の処理に追われる一方で、95年に南アフリカで行われるラグビーワールドカップの準備も気にしていた。しかし、マットデイモンがキャプテンとして率いる南アフリカのラグビー代表チームは不振にあえいでいた。
長い間のアパルトヘイト政策への反感から黒人勢力の意見がいろいろな面で通るようになったために、弱いラグビー代表チームのチーム名やジャージを変えようと議決された。それに反発したのがマンデラ大統領である。黒人たちの反発する姿は国家の統一によくないと、彼はあえて白人たちのチーム名やジャージを残す方向としたのだが。。。。

できすぎた話と思うと同時に、マンデラ大統領の人心掌握に感心した。
大統領の気持ちにこたえたラグビーチームのメンバーの振る舞いも立派である。
大人が見るというよりも、文部省推奨的映画の色彩が強い。
こういうパターンは日本人が昔大好きだった匂いである。いつもいつも足の引っ張りあいでしらけムードになった日本人にはかえって合わないのかもしれない。

以前のひ弱さを脱却して最近では「ボーン」シリーズでたくましさを増しているマット・デイモンには適役だったと思う。今回はハーバード大出身でエリートカラーの持つ表情ができる彼をかってのことだと思う。「グラントリノ」はむしろ白人ブルーカラー階級の持つ匂いをぷんぷんさせたが、今度は南アフリカの特権白人たちを前面に出して逆であった。マット・デイモンが一時代前の森田健作風のまじめな、熱いセリフを語って、青春ドラマを彷彿させるのが滑稽に見えた。

そういえばラグビーがこれほど前面に出る映画は今まで見たことない。
アメリカでマイナーだからであろう。各国のラグビーの選手たちはそれなりにらしい顔をしていた。キャスティングで映画は決まってしまうと考えるイーストウッド監督もうまくいったと思ったであろう。マンデラということだけで観ると「マンデラの名もなき看守」の方が良かった。ただ、今回は大統領になったあとの話なのでやはり配役はモーガンフリーマンでよかったのだと思う。

あとはスタンドのものすごい大観衆、ケープタウンの美しい風景とその正反対の貧民街を撮るカメラがいつもながら良かった。
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飲み会続き

2010-02-18 21:21:55 | Weblog
月曜日はマカオ行きのメンバーにご馳走していただいた。
添乗員並みにスケジュールを実行したことを感謝された。

浦和のパルコにある有名高級焼肉店に入った。
メニューの単価は高い。好きなものを選んでといわれたが
なかなか選びづらい。
タン塩ネギ巻きがおいしかった。
単価が高いのであまり食べては悪いのでほどほどにした。

そのあと南浦和のキャバクラから浦和のキャバクラへはしご酒をした。
帰りはふらふらだ。

朝目をさめたら、妻と娘からくさいくさいと言われた。
焼肉のたれの匂いなのか?二日酔いでノンビリ会社にいこうと思ったけれど
追い出されるように家をでた。
ご馳走になったので御礼の電話をしたら同じように家の人から臭いと言われたそうな

火曜日は大学の同級生と六本木「比呂」で飲み会
上海から友人が帰国してきて、それに加えて3人来た。あと名古屋居住の同級生がユーミンのコンサートが苗場であって、その帰りに寄ると言う。昔合コンで知り合ってそのまま結婚した奥様と一緒に来た。



「比呂」も40周年を迎えるという。富司純子の兄上である俊藤社長はいつも元気だ。
バカな話をして過ごした。上海の友人は転職するらしい。タイの会社だ。タイというと貧乏国のイメージが強いが、年収がまた増えて、これから最低一億ためるぞと言っていた。10年以上前は強烈な借金あったのにすごいなあ。ついこの間高校の同級生がリストラになって職がないと言っていたのにこうも就職事情が違うものなのか。それにしても相変わらず中国の勢いはすごいなあ。2回目の離婚が成立して3回目?は20以上違う四川の女の子だ。

そこで一杯やってから、銀座へ行く。
銀座で高級店2軒はしごの後、木屋のうどんで締めた。
銀座はまだまだ忙しそう。。閑古鳥というわけではない。「鶴17年」を飲んでカラオケを歌った。
よりによって銀座で国産の最高峰ウィスキーを飲むとは、たいへんなことになった。



タクシーに乗り込み住所を言って寝た。気がつくと自宅前にいた。
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くたばれハリウッド

2010-02-18 20:48:49 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
ハリウッドの伝説的なプロデューサーであるロバート・エヴァンスの伝記。よくもまあ集めたと思われる古きよき時代の大量のスチール写真や画像を組み合わせながら彼の生き様をつづっていく映画である。彼の名前を知らなくても「ゴッドファーザー」「ある愛の詩」は誰でも知っているであろう。ひょんなきっかけから俳優を目指すのではなく、映画を取り仕切るプロデューサーになろうとする彼の話である。



あるとき有名女優に気に入られてしまい映画に出ることになった彼が目指すのは映画のプロデューサー。若くして「パラマウント映画」を取り仕切ろうとする彼には反発も強かったが。あの手この手で自分を追いやろうとする勢力に対抗してのし上がる。ピークは70年代前半であろう。日本でも大ヒットした「ゴッドファーザー」や「ある愛の詩」の制作秘話が語られる。そこに絡むのが彼の夫人だったアリ・マッグローである。当時すごい人気だった。
「ゲッタウェイ」でスティーブ・マックイーンと共演して結婚するのは有名な話だ。でもそのとき彼女は初婚だと思っていた。人気絶頂の彼女がいやいや出演した作品で知り合った。二人が結婚するのは奇妙な話である。

それにしても逆のエヴァンスは相当の女たらしだったようだ。プールつき大豪邸に住み、羽振りは良いなんてもんじゃなかった。彼に声をかけられないハリウッド女性はいないとばかりの話が出てくるのはおもしろい。「チャイナタウン」で全盛時のカトリーヌ・ドヌーブに表彰を受けるシーンはほほえましい。

ハリウッドには魔物がいると言う。それを実話中心に大量の資料から伝記のように編集をした腕さばきはさすがだと思った。
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仁義なき戦い  深作欣二

2010-02-17 17:48:18 | 映画(日本 昭和35年~49年)


スピード感あふれる展開は何度みてもおもしろい。有名なテーマ曲にのって深作欣二監督は菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫らをアナーキーな世界で自由に右往左往させる。単に仁侠映画にとどまらない完成度の高い映画である。

昭和21年の広島呉の闇市の画像がいきなり現われる。米軍兵に追いかけられる若い女性、それを助けようと立ち向かう菅原文太が現われる。手持ちカメラでその動きを躍動感をもってとらえる。闇市の裏で勢力争いをするチンピラの中で少しづつグループが出来ていく。ちょっとした出来事で大暴れ。暴れん坊の一人を銃で撃って、菅原文太は刑務所へ入る。そこで梅宮辰夫と知り合い兄弟の杯を交わし、出所後組んでいこうと約束するが。。。。

約1時間半次から次へと暴れん坊たちがドンパチを繰り返す。その中で裏切りが繰り返され、どっちが味方だかわからなくなる。細かいことは忘れて、深作欣二ワールドに身を投げるしかない。普通にテレビを見る人だったら誰でも知っているこのテーマソングが殺しがおこなわれるたびに高らかに響き渡る。その動きを追うのは手持ちカメラのカメラマン。リアルだ。映画の中身に無駄がない。緩慢な時間がない。なんと完成度の高い映画であろうか。
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リトル・ダンサー

2010-02-14 20:46:31 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
イギリス北部の炭鉱町に育った11歳の少年が、ひょんなきっかけでバレエを習うようになる話。単なる少年の成長を描くだけでなく、不況時の炭鉱町でのストライキ事情をからめた大人の人間模様の色彩も強い。「リトル・ダンサー」の少年が成長していく姿と父親の子供への愛情の美しさを観ていくうちに心がジーンとしてくる。



イギリスの炭鉱町で育った主人公には、炭鉱夫となっている父と兄と認知症気味の祖母がいる。母親はすでに亡くなっている。少年はボクシングジムに通っていた。ところが、あるときジムと同じ場所でやっているバレエ教室に紛れ込み、バレエに興味を持つ。そして父親に内緒でバレエを習うようになるが。。。。。

レンガ造りの家が立ち並ぶ炭鉱町はいつもストライキの連続で、父と兄はいつも大暴れしている。ストを鎮圧する警察ともしょっちゅう争っている。当然母親がいない息子は自由奔放に育てられていた。気がつくとバレエを息子が習っていることを知り、家族は大慌てだ。
この映画はイギリス北部が舞台だ。映画の英語が非常に理解しづらかった。出演者の顔もそう見えるせいか、東欧の言葉を聞いているような気がした。これはイギリス北部の訛りなのであろうか?思いっきりボリュームを上げてセリフを聞いても英語がわからず、なんかおかしいのかと思ったくらいだ。

オーソドックスなバレエ音楽を流すだけではなく、T-REXなどのポップス曲を流してお気楽な雰囲気を充満させる。無邪気な少年の動きを音楽でバックアップする。全体的流れが田舎のムードでおっとりしている。同じ英国映画でもロンドン舞台の映画と大きく違う。主人公とバレエ教室の教師や生徒たちのふれあいもおもしろい。主人公の少年はかなりダンスを特訓したことと思う。これには殊勲賞をあげたい。同様に父親役が非常に良い味出していた。味わい深い映画である。
コメント (1)
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