映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

2023年読んだ本

2023-12-31 20:17:27 | 
2023年読んだ本

1.現実脱出論 坂口恭平
2.ラストダンスは私に 岩谷時子物語 村岡恵理◎
3.フルライフ 石川美樹
4.才能を伸ばすシンプルな本 ダニエルコイル
5.自閉スペクトラムの少女が出会う世界 サラ・ヘンドリックス
6.脳はこうして学ぶ スタニスラス・ドゥアンヌ
7.60歳からはやりたい放題 和田秀樹◎
8.70歳の正解 和田秀樹◎
9.天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ダニエルコイル
10.正義の味方が苦手です。 古市憲寿
(1月 10冊)

11.この部屋から東京タワーは永遠に見えない 麻布競馬場
12.世界史の構造的理解 長沼伸一郎◎
13.加賀乙彦自伝 加賀乙彦◎
14.ある若き死刑囚の生涯 加賀乙彦
15.一生安心金持ち大家さん 高橋誠一
16.お金持ち大家さんの成功法則 高橋誠一
17.左翼の害悪 森口朗
18.東京水辺散歩 陣内秀信◎
19.東京凹凸散歩 大竹昭子◎
20.マルクスエンゲルス小伝 大内兵衛◎
21.永遠の都3 小暗い森 加賀乙彦◎
22.あの日の新宿  佐藤洋一◎◎
23.ある晴れた日に 加藤周一
24.永遠の都4 涙の谷 加賀乙彦◎
25.ザザビーズ 石坂泰明
26.桜庭一樹のシネマ桜吹雪 桜庭一樹
27.泥沼スクリーン 春日太一
28.雲の都 幸福の森 加賀乙彦◎
(2月 18冊)
29.数学者たちの楽園 サイモンシン
30.誰も知らなかった50歳からのご自宅戦略 沖有人
31.マンションは学区で選びなさい 沖有人
32.独身こそ自宅マンションを買いなさい 沖有人
33.イノベーションのDNA クリスクリステンセン◎
34.永遠の都5 加賀乙彦
35.2020年以降も勝ち続けるマンションバイブル 沖有人
36.ジョブ理論 クリスクリステンセン
37.教育×破壊イノベーション クリスクリステンセン
38.メグレと若い女の死 ジョルジュ・シムノン
39.非才 マシューサイド
(3月 11冊)
40.直観を科学する マイヤース
41.科学は「ツキ」を証明できるか ベン・コーエン
42.億トレⅢ 林知之◎
43.凄腕ディーラーの戦い方(億を稼ぐトレーダーたち 2) 林知之
44.勝率9割の選択 のぶき◎
45.ギャンブルだけで世界6周 のぶき
46.街とその不確かな壁 村上春樹◎◎
47.超「超」勉強法 野口悠紀雄◎
48.戦争と平和
(4月 9冊)
49.わかっちゃいるけど、ギャンブル!
50.波の音が消えるまで 風浪編 沢木耕太郎◎◎
51.波の音が消えるまで 雷鳴編 沢木耕太郎◎◎
52.波の音が消えるまで 銀河編 沢木耕太郎◎◎
53.魅惑の魔都マカオでバカラ浸け 田村光昭◎◎
54.幸せなお金持ちになるための日経225 ついてる仙人
55.賭博常習者 園部晃三
56.実践的スペキュレーション ビクター・ニーダホッファ
57.神楽坂芸者が教える女の作法 夏栄
58.黄金の稲とヘッジファンド 波多野聖
59.ウォール街のイカロス バートンビッグス
60.書き出しで釣り上げろ レス・エジャートン◎
61.資産設計の黄金比率 ロナルドコルデス
62.カジノ 黒野十三
63.カジノゲーム 田島ムーズ
64.カジノゲームパーフェクトガイド
65.カジノゲームバイブル ピータースヴォボダ◎
66.カジノ教本 アンドリューゴールドスミス
67.素数の音楽 マーカスデュソートイ◎
68.レンブラントの身震い マーカスデュソートイ◎◎
69.51のデータが明かす日本経済の構造 宮本
70.いま映画をつくるということ
(5月 22冊)
71.ストラクチャーから書く小説再入門 KMワイランド◎◎
72.歴史の中の多様な「性」 三橋順子
73.東京六花街-芸者さんに教わる和のこころ
74.知の果てへの旅 マーカスデュソートイ
75.数学が見つける近道 マーカスデュソートイ◎
76.画文でわかるモダニズム建築とは何か 藤森 照信   宮沢 洋◎
77.日本人の諷刺精神・東京の下層社会 紀田順一郎◎
78.数字の国のミステリー マーカスデュソートイ
79.最強のFX1分足スキャルピング ぶせな
80.ポストモダン建築巡礼-1975-95
81.シネドラ建築探訪 宮沢洋◎
(6月 11冊)
82.旅行が楽しくなる日本遺産巡礼 磯達雄、宮沢洋
83.オーバーヒート 千葉雅也
84.灘校物語 和田秀樹◎
85.東大医学部 和田秀樹&鳥巣徹
86.感情的にならない話し方 和田秀樹 
87.70歳の正解 和田秀樹◎◎
88.60歳からはやりたい放題 和田秀樹◎◎
89.100歳で現役! 女性曲師の波瀾万丈人生 玉川祐子◎
90.機械学習 エテム・アルペイディン
91.バカという生き方 和田秀樹◎
92.脳が老化する前に知っておきたいこと 和田秀樹◎
93.教育は遺伝に勝てるか 安藤寿康
94.ゲーム理論の裏口入門 野田俊也
95.カメラをとめて書きます ヤン・ヨンヒ◎◎
96.文学国語入門  大塚英志
97.シン・モノガタリ・ショウヒ・ロン大塚英志
98.新「階層消費」の時代 小沢雅子◎◎
99.最暗黒の東京 松原岩五郎◎
100.兄 かぞくのくに ヤン・ヨンヒ◎◎
101.朝鮮大学校物語 ヤン・ヨンヒ
102.中核と革マル上 立花隆◎◎
103.世界最高峰の経済学教室 広野彩子◎
104.幸福の経済システム 小沢雅子
105.図解正しい家計術 ゆりもと
(7月 24冊)
106.ママさんFPが教える貯蓄をラクラク10倍にする家計見直し術 ゆりもと
107.フェルマーの最終定理 Sシン◎◎
108.新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 橘玲◎
109.やってはいけない勉強法 石井貴士
110.リスク バーンスタイン◎
111.FXプロの定石 川合美智子◎
112.知的生活の方法 渡部昇一◎
113.記憶の切繪図 志村五郎◎
114.半七捕物帳ー江戸探偵怪異譚 岡本綺堂、宮部みゆき
115.ポスト大企業体制 井原哲夫
116.映画の正体-続編の法則 押井守◎
117.アダムスミス 高島善哉◎
118.モチベーションで仕事はできない 坂口孝則◎◎
119.素数の音楽 マーカス・デュ・ソートイ◎◎
120.フォンノイマンの生涯 ノーマン・マクレイ◎◎
121.気の導引術入門 早島正雄◎◎
122.頭が良くなる本 トニーブザン◎◎
123.実践論矛盾論 毛沢東◎
124.帳簿の世界史 ジェイコブソール◎◎
125.偶然のチカラ 植島啓司◎
126.続知的生活の方法 渡部昇一◎
127.社会学 加藤秀俊
128.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎
(8月 23冊)
129.数学による思考のレッスン 栗田哲也◎◎
130.女のくせに 江刺昭子
131.飴と飴売りの文化史 牛嶋英俊
132.これが答えだ少子化問題 赤川学
133.ウエストがくびれた女は男心をお見通し 竹内久美子◎◎
134.数学的思考の技術 小島寛之
135.日本のシン富裕層 大森健史◎
136.動物が教えてくれるLOVE戦略 竹内久美子◎
137.ミルトンフリードマンの日本経済論 柿埜真吾◎
138.そのビジネス課題、最新の経済学ですでに解決しています 安田他
139.相場の道 林輝太郎
140.相場金言集 林輝太郎
141.東京お散歩ノート 菅沢真衣子
142.運は実力を超える 植島啓司◎
143.賭ける魂 植島啓司◎
144.ようやく「自分」という動物のことがわかってきた 竹内久美子◎
145.占いはなぜ当たるのですか 鏡リュウジ◎
146.確率で言えば ジョン・パウロス
147.賭ける魂 月本裕
148.女は良い匂いのする男を選ぶ 竹内久美子
149.デイトレーダー 馬淵一◎◎
150.中二階の原理 伊丹敬之
151.億トレⅢ 林知之他◎
152.直感力を高める 数学脳のつくりかた バーバラオークリー◎◎
153.三行で撃つ 近藤康太郎◎
154.ラストワルツ 井波律子
155.ゼロからわかる歩いて知る神社と神さま 植島啓司
(9月 27冊)
156.タロットの秘密 鏡リュウジ◎
157.韓国女性映画 夏目深雪
158.ケルト十字法大辞典 鏡リュウジ◎
159.経済物理学の発見 高安
160.模倣の法則 タルド
161.カラ売り屋vs仮想通貨 黒木亮
162.カラ売り屋日本上陸 黒木亮
163.兜町の男清水一行 黒木亮◎
164.ぼくの浅草案内 小沢昭一
165.なぎの葉 野口冨士男
166.名人 川端康成
167.週4時間だけ働く ティモシー・フェリス
168.世界をこの目で 黒木亮◎◎
169.データの見えざる手 矢野和男◎◎◎
170.冬の喝采 黒木亮◎◎
171.コーチ マイケルルイス
172.100倍クリックされる超ウェブライティング実践テク 東香名子◎
173.人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法 ソニア・リュボミアスキー
174.リスクは金なり 黒木亮◎
(10月 29冊)
175.超ライティング大全 東香名子◎
176.獅子のごとく 黒木亮◎◎
177.すべてはノートから始まる 倉下忠憲
178.「書く仕事」のはじめ方 藤木敏明
179.歴史主義の貧困 Kポパー◎
180.高速仕事術 上岡正明
181.輝ける闇 開高健
182.果てしなき探求上 Kポパー
183.果てしなき探求下 Kポパー
184.勝つための準備 エディジョーンズ&持田昌典
185.株・日経225先物 儲ける「勝脳」の鍛え方 ついてる仙人
186.うねりチャート底値買い投資術 上岡正明
187.メイクバンカブル 黒木亮
188.法服の王国上 黒木亮◎
189.法服の王国下 黒木亮◎
190.うねり取り格式投資法 林知之
191.40歳でGAFAの部長に転職した男ぼくが20代で学んだ思考法 寺澤伸洋
192.巨大投資銀行上 黒木亮◎◎
193.巨大投資銀行下 黒木亮◎◎
194.アジアの隼上 黒木亮◎◎
195.アジアの隼下 黒木亮◎◎
196.花腐し 松浦寿輝◎
197.国家とハイエナ上 黒木亮◎
198.国家とハイエナ下 黒木亮
199.トップレフト 黒木亮◎
200.物質と記憶 ベルクソン
201.長銀破綻 須田慎一郎◎
202.私が行ったさびしい街 松浦寿輝◎◎
203.トリプルA 上黒木亮◎◎
204.トリプルA下 黒木亮◎◎
205.崩壊連鎖ー長銀日債銀粉飾決算 共同通信社◎
206.半島 松浦寿輝
207.経済学の道しるべ 岩田規久男◎◎
208.愚者よお前がいなくなって淋しくててたまらない 伊集院静◎
209.無月の譜 松浦寿輝◎◎
210.乳房 伊集院静◎
(11月 36冊)
211.あやめ 鰈 ひかがみ 松浦寿輝
212.ぼくの大好きな青髯 庄司薫
213.変哲もない一日 阿部昭
214.戦後思想の巨人たち 高澤秀次
215.晴れのち曇りときどき読書 松浦寿輝
216.赤い三日月上 黒木亮
217.赤い三日月下 黒木亮
218.シュルレアリズム宣言 アンドレブルトン
219.岬へ 伊集院静
220.黄昏客思 松浦寿輝◎
221.なんでもありか 伊集院静&西原理恵子◎
222.我、拗ね者として生涯を閉ず上 本田靖春◎
223.ぜんぜん大丈夫  伊集院静&西原理恵子◎
224.幸せがずっと続く12の行動習慣 リュボミアスキー◎◎
225.映画1+1 松浦寿輝◎
226.白鍵と黒鍵の間に 南博
227.EXIT売却 奈部誠
228.リーマンショックコンフィデンシャル上 アンドリュー・ソーキン◎
229.バーンスタイン 
230.東京の100横丁 矢吹申彦
231.黒田清記者魂は死なず 有須和也
232.危機と決断バーナンキ回顧録上 ベンバーナンキ◎
233.実録総会屋 小川薫◎
234.銀座の怪人 七尾和晃
235.もののたはむれ 松浦寿輝
236.酒と賭博と喝采の日日 矢野誠一◎◎
237.キネマ旬報物語 掛尾良夫◎
238.虚業 小池隆一 七尾和晃◎◎
239.アホー鳥に行く 伊集院静
240.修羅場の経営責任 国広正
241.バブルの肖像 都築響一
242.総会屋とバブル 尾嶋正洋
243.笠井重治 七尾和晃
244.ゴールドマンサックスM&A戦記 服部
245.ポールソン回顧録 ヘンリーポールソン
246.リーマンショックコンフィデンシャル下 アンドリュー・ソーキン◎
247.超メモ革命 野口悠紀雄
248.BB\PP 松浦寿輝
読書にも流れがある。今年の前半は飲む機会も多かったのか?落ち着かなかったのか?あまり読めなかった。こんなこともあるだろう。勉強法の本でたいへん参考になった和田秀樹が書いた老人になってからの過ごし方の本が既存概念と違う部分があり、ずいぶんと読んだ。加賀乙彦の本もその頃読んだ。大久保育ちだった少年時代のことも書いた自伝的要素も強い。2人とも東大医学部出のインテリだけど、世間が想像するような一直線な人生を歩んでいない。

競輪、競馬や麻雀、外遊してのカジノなどのギャンブルには手を出さなくなって久しい。でも、ギャンブル小説には親しみがある。人気作「深夜特急」にもその要素があるが、改めて読み直して沢木耕太郎の「波の音が消えるまで」は最高におもしろい。いわゆる究極のギャンブルの必勝法にとらわれた男の話だ。気がつくと、ギャンブル必勝法の本をたくさん読んだ。年末,伊集院静がなくなった。風来坊だった伊集院静のバクチパフォーマンスをいくつかの本で再読したのが楽しかった。ギャンブル必勝法はある意味ビジネス必勝法でもある。ただギャンブルは勝ちそうに見えても,こればかりは思い通りにならない。

ギャンブル必勝法は近世の数学者の課題だ。ギャンブル本から数学史に移る。バーンスタインの「リスク」は近世の数学者のギャンブルへの挑戦や確率論確立について書いてある。この本を読みながら科学者への奮闘について関心を持つ。数学者のマーカスデュソートイの数学史の本はおもしろい。若き日に読んだ数学史は何だったと思うくらいだ。素数の追求が楽しい。気がつくと会社の机の上に素数一覧が書いてある。ついでに「フェルマーの定理」の解決に向けての本を再読した。日本人数学者が解決に向けて大きく貢献している。コンピューター発展に尽くした天才「フォンノイマンの生涯」は何度も再読した。来年こそは「オッペンハイマー」を映画館で見たい。

難しい本を読むときのコツをつかんだ。各段落の先頭の行だけを読んで一旦全部読了してしまうことだ。実はそれで要旨はつかめる。重要部分は付箋をつける。それで取るに足らない本だと思ったら読まない。付箋の少ない本は却下だ。読むべき本だと思ったら,その先頭の行ないしはその近くの重要なセンテンスを黄色のマーカーで塗り続けていく。それをつなげていくと1つの本の流れが深くわかっていく。よく本屋で売っている数分で読みきる速読法では頭に入らないことが多い。取るに足らない本であればそれでも読めるかもしれない。でもまともな本はある程度文章を読まなければならない。

30代の頃オレンジのマーカーで本の重要な部分をひいていた時,そのセンテンスが浮き彫りになって頭にこびりつくことに気づいた。無機質な白い紙が意味あるものに変貌する。もともと色分けした本はそうはならない。本を読むコツがわかった時だ。なんでもっと若い時にもっと気がつかなかったんだろう。それ以降読書が楽になった。図書館で借りるときはマーカーは引けない。気になったところだけ付箋をつけておく。そしてその付箋のつけたページをiPadの写真に撮る。でもマーカー作戦にはかなわない。気に入った本はその後買ってしまうことだ。そしてマーカーを引く。

読書にのらない時は再読が1番良い。植島啓司、栗田哲也,竹内久美子いずれも自分に大きな影響を与えた本を書いた人たちだ。

大学2年の時に経済小説に目覚めた。城山三郎や山崎豊子、清水一行の本を貪るように読んだ。面白かった。その清水一行の評伝を黒木亮が書いた。それを立ち読みしているうちに気がつくと黒木亮の本を大量に読む。箱根駅伝で2回早稲田のタスキをつないだ後に国際金融の道に進んでいた黒木亮はロンドンに住み経済小説を書き続けている。いわゆる投資銀行や平成の金融危機などをここまで書いている作家は他にいない。同世代だけに妙に腑に落ちるところがある。黒木亮の本をきっかけに平成の金融危機やアジア通貨危機を追いかけ、総会屋についての本も読んだ。死語になりつつあるとは言え恐ろしく影響力を持っていたのだと理解した。

荒井晴彦の映画「花腐し」を見た。原作者は松浦寿輝だった。映画の内容を原作で読もうとしたとき、恐るべき筆力の人だと思った。その後猛烈に松浦寿輝の本を読んだ。難解な本もあり全部が全部自分に合うとは思わないが、「無月の譜」などの自分にあった本もいくつかあった。東大教授から小説家になった履歴の割には、上野近辺の下町生まれの素地を持ち、裏社会スレスレの話や優秀なのに社会を脱落した人たちの話が多い。これがいい。

松浦が書いた「私が行ったさびしい街」が今年の自分のベストである。文章のタッチがミシュラン並みの高級店のシェフの技である。これこそ至福の日本語だ。
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2022年読んだ本

2022-12-30 19:46:02 | 
2022年読んだ本

1.超説得法 野口悠紀雄
2.古地図で歩く江戸東京探訪ガイド
3.上野千鶴子に挑む 千田有紀編
4.反論が苦手な人の議論トレーニング 吉岡友治
5.日本人のリテラシー1600-1900 リチャード・ルビンジャー◎
6.性風俗のいびつな現場  坂爪真吾
7.女性同士の争いはなぜ起こるのか 妙木忍
8.上司のいじりが許せない 中野円佳
9.搾取される若者たち 阿部真大
10.東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ 遙洋子◎
11.記憶に残るキャラクターのつくりかた リンダ・シーガー
12.売国保守 森口朗
13.税をむさぼる人 森口朗
14.大番上 獅子文六◎
15.花の忠臣蔵 野口武彦◎

16.不確実性下の意思決定理論 イツァーク・ギルボア
17.おじさんはどう生きるか 松任谷正隆
18.金持ちの濃い理論 上念司◎
19.モチベーションの心理学 鹿毛雅治◎

20.大番下 獅子文六
21.合理的選択 イツァーク・ギルボア
22.メタ社会学 上野千鶴子
(1月 22冊)
23.日本を殺すのは誰よ 新井紀子
24.生涯弁護人上 弘中惇一郞◎◎
25.時代を撃つノンフィクション100 佐高信
26.経済学 ポールサミュエルソン
27.1960年代の東京 池田信
28.批評の技術 北村紗衣◎
29.戦慄の捏造事件ファイル 鉄人フィクション編集部
30.嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書 ラルフ・ジェームズ・サヴァリーズ
31.脚本の科学 ポール・ジョゼフ・ガリーノ
32.僕の散財日記 松任谷正隆
33.映画はいかにして死ぬか 蓮實重彦
34.自分史の書き方 立花隆
35.自由はどこまで可能か 森村進◎
36.生涯弁護士下 弘中惇一郞◎◎

37.あなたを陰謀論者にする言葉 雨宮純
38.学生のための法律ハンドブック 近江幸司、弘中惇一郞
39.ロッテを創った男重光武雄論 松崎隆司◎◎
40.リサーチの技法 ウェイン・C・ブース
41.平生の心がけ 小泉信三◎
42.仲代達矢が語る日本映画黄金時代 春日太一◎
43.エレクトリック・マイルス ポール・ティンゲン◎◎

44.マルジナリアでつかまえて 山本貴光
45.ジミーペイジの真実 クリス・セイルヴィッチ◎
46.大野雄二のジャズ放浪記 大野雄二◎

47.不良役者 梅宮辰夫
48.裏道を行け 橘玲◎
49.一度読むだけで忘れない読書術 池田義博◎
50.デイトレードよりも早く稼ぐ超速株式投資術 高野譲◎

(2月 28冊)
51.反資本主義が日本を滅ぼす 木村貴◎
52.僕の音楽キャリア全部話します 松任谷正隆◎

53.誤解の心理学 三宮真智子
54.戦後民主主義のリハビリテーション 大塚英志◎◎
55.最も賢い億万長者上 グレゴリー・ザッカーマン◎
56.最も賢い億万長者下 グレゴリーザッカーマン◎

57.教育の効果 ジョン・ハッティ
58.不動産投資家のリアルルール 上海摩天楼君◎
59.経営者交代 松崎隆司
60.100案思考 橋口幸生◎
61.ゴルゴ31はいつ終わるのか 竹熊健太郎
62.FXボリンジャー常勝の技 山中康司
63.問いの立て方 宮野
64.幸福とは何か 森村進
65.モータウンミュージック ネルソン・ジョージ
66.相続したボロ物件どうする 
67. 感情化する社会 大塚英志
68.20世紀の自画像 加藤周一
69.松任谷正隆の素 松任谷正隆
70.東大に合格する記憶術 宮口公寿◎
71.記憶のデザイン 山本貴光◎

72.日本人の給料はなぜ安いのか 坂口孝則
73.直球勝負の会社 出口治朗
74.レコーディングダイエット決定版 岡田斗司夫◎
75.「バカな」と「なるほど」 吉原英樹
76.マーヴィンゲイ物語 デイヴィッド・リッツ
77.横浜中華街 山下清海◎
78.積読こそが完全な読書術である 永田希
79.脳はなぜ都合良く記憶するのか ジュリア・ショウ◎
80.デジタルミニマにスト カル・ニューポート
81.コミュ障のための面接戦略 曽和利光
82.年収は住むところで決まる エンリコ・モレッティ◎◎
83.予測不能の時代 矢野和男◎◎
84.自閉症の世界 スティーブ・シルバーマン◎
85.最高の体調をつくる音楽の活用法 ステファン・ケルシュ◎

(3月 35冊)
86.感想文から文学批評へ 小林真大
87.甦る昭和脇役名画館 鹿島茂◎
88.昭和維新史との対話 保坂正康、鈴木邦男
89.今日から使える微分方程式 飽本一裕
90.老いと記憶 増本康平◎
91.眠れない夜は体を脱いで 彩瀬まる
92.日本近代史講義 山内昌之編集◎
93.タイミングの科学 乾信之
94.あなたが世界のためにできるたったひとつのこと ピーターシンガー
95.くちなし 彩瀬まる
96.暗い夜、星を数えて 彩瀬まる
97.ほったらかし投資術 山崎元、水瀬ケンイチ◎
98.ザ・フォーミュラ アルバート=ラズロ・バラバシ◎

99.泥沼スクリーン 春日太一
100.不安をあおりたい人 上念司
101.新ネットワーク思考 アルバート=ラズロ・バラバシ◎
102.投壜通信 山本貴光
103.東電殺人事件 佐野眞一
104.女と男なぜわかり得ないか 橘玲
105.仕事は準備が10割 山本直人
106.欲望の資本主義4 スティグリッツ&ファーガソン◎
107.映画を早送りで観る人たち  稲田豊史◎◎

(4月 22冊)
108.不道徳な見えざる手 ジョージ・アカロフ
109.巨乳バカ一代 本橋信宏◎
110.革命について ハンナアーレント
111.色街旅情 本橋信宏
112.江戸東京歴史散歩の道 
113.東京の階段 松本泰生◎
114.欲望の資本主義5 NHK◎
115.人生百年の教養 亀山郁夫◎◎
116.賭博者 ドストエフスキー◎
117.2025年日本経済再生戦略 冨山和彦&成毛真◎
118.ソロ活女子のすすめ 朝井麻由美◎
119.欲望の資本主義3 NHK◎

120.地下室の手記 ドストエフスキー
121.拝啓、父上様 倉本聰
122.自分の薬をつくる 坂口恭平
123.無形資産が経済を支配する ジョナサン・ハスケル◎
124.adaptive marketa アンドリュー・ロー
125.基礎からわかる論文の書き方 小熊英二
(5月 17冊)
126.ぼくの大好きな青髯 庄司薫
127.古本屋おやじ 中山信如
128.海の泡 檀一雄
129.私の銀座 銀座百点◎
130.闇市の帝王 七尾和晃◎

131.生活保護3兆円の衝撃 NHK
132.生家へ 色川武大
133.二度はゆけぬ町の地図 西村賢太
134.岡倉天心 松本清張◎
135.東京裏返し 吉見俊哉
136.昭和東京ジャズ喫茶 シュートアロー
137.超こだわりの店乱れ食い 伊丹由宇
138.お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 橘玲◎◎
139.ウォール街のアルゴリズム戦争 スコット・パターソン
140.発掘写真で訪ねる新宿区古地図散歩 坂上正一◎◎
141.酒場目指して 大川渉
142.いずれ我が身も 色川武大
143.編集者の時代 マガジンハウス
144.サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミス◎◎
145.豆腐屋の四季 松下竜一
146.投資の科学 マイケル・モーブッシン

147.偶然とは何か 竹内啓
148.飲水思源 佐高信◎
149.ルポ池袋アンダーワールド 中村淳彦&花房観音◎
150.東京のヤミ市 松平誠◎

151.ギャンブル考現学 黒川博行
152.偶然の科学 ダンカンワッツ
153.銀座旅日記 常盤新平
154.隅っこの昭和 出久根達郎
155.popye物語 椎根和
156.健全なる精神 呉智英

157.色川武大1929-1989
158.江戸前で笑いたい 高田文夫
159.直感を磨くもの 小林秀雄◎
160.東京風俗帖 木村荘八
161.大山康晴の晩節 河口俊彦
162.熔ける再び 井川意高◎
163.熔ける 井川意高◎

164.春宵十話 岡潔
165.不道徳的倫理学講座 古田徹也
166.山口組三代目 田岡一雄◎◎
167.ゾーン マークダグラス◎

(6月42冊)
168.ベストセラーの戦後史 井上ひさし◎
169.2000年の桜庭和志 柳澤健◎

170.ネガポジ反転で人生が楽になる エドはるみ
171.ネットニュースではわからない本当に日本経済入門 伊藤元重
172.あなたも株のプロになれる 立花◎
173.自伝大木金太郎 大木金太郎◎
174.新L型経済 冨山和彦&田原総一郎◎

175.NLPトレーディング ラリストグライ
176.1970年代の思い出のアルバム 坂上正一
177.実践日経平均トレーディング 国宗利広
178.マジメとフマジメの間 岡本喜八
179.東急全線古地図マップ◎ 
180.こち亀社会論 稲田豊史
181.武器としての資本論 白井聡◎
182.菊地成孔の欧米休憩タイム 菊地成孔
183.次の東京オリンピックが来てしまう前に 菊地成孔
184.世界一楽しい不動産投資の授業 浅井
185.絶対悲観主義 楠木建◎
185.社会思想としてのクラシック音楽 猪木武徳
186.ジョンレノンからはじまるロック名盤 中山康樹◎
187.菊地成孔の映画関税撤廃 菊地成孔
188.映画論の冒険者たち 堀潤之
189.孤獨の人 藤島泰輔
190.世界の名作数理パネル100 中村義作
191.世界は五反田から始まった 星野博美◎◎
192.投資の行動心理学 ジェイク・バーンスタイン◎

193.オードリータン天才 アイリス・チュウ
194.社長の条件 中西弘明、冨山和彦
195.悦楽王 団鬼六
196.ぼっちの歩き方 朝井麻由美
(7月 29冊)
197.江戸東京坂道辞典
198.アインシュタイン方程式を読んだら 深川峻太郞
199.黄金の1980年コラム 泉麻人
200.フォンノイマンの哲学 高橋昌一郎◎
201.コロナショックサバイバル 冨山和彦
202.歴史学との出会い 速水融◎
203.オンライン脳 川島隆太◎
204.リスクの心理学 アリ・キエフ◎
205.永続孤独社会 三浦展◎
206.たった12週間で天才脳を養う本 サンジェイ・グプタ◎
207.大学教授のように小説を読む本 トーマスフォスター◎

208.情報爆発 アン・ブレア
209.これを聴け アレックス・ロス
210.認識とパタン 渡辺
211.絶対音感を科学する 阿部淳一
212.悩むなら旅に出よ 伊集院静
213.義理と人情の経済学 山村英司
214.バレットジャーナル ライダーキャロル
215.歴史人口学事始め 速水融
216.路上のジャズ 中上健次
217.映画監督神代辰巳 ◎◎
218.酔っ払いは二度会計する 田中開
(8月 22冊)
219.異端者の快楽 見城徹◎
220.量子コンピュータが人工知能を加速する 西森秀稔
221.機械学習をめぐる冒険 小高知宏
222.量子コンピュータが変える未来 寺部雅能、大関真之
223.住宅営業マンぺこぺこ日記 屋敷康蔵◎
224.この一本 馬場康夫◎◎
225.フォンノイマンの生涯 ノーマン・マクレイ◎◎

226.ストーリーが世界を滅ぼす ジョナサン・ゴットシャル
227.歴史の中の江戸時代 速水融◎
228.補給戦 クレフェルト
229.歴史人口学で見た日本 速水融
230.大正デモグラフィー 速水融、小嶋美代子
231.こちらあみ子 今村夏子
232.人が好き 瀬戸内寂聴
233.新倭館 田代和生◎
234.喰うか喰われるか 溝口敦◎

235.禁断の市場 ベノワ・B.マンデルブロ
236.なぜ金融リスク管理はうまくいかないか リカルド・レボネト
237.ニッポン線路つたい歩き 久住昌之
238.野武士のグルメ増量新装版 久住昌之
239.推理小説作法 江戸川乱歩他◎◎
240.大阪堂島米市場 高槻泰郎◎

(9月 22冊)
241.知性は死なない 與那覇 潤
242.あれかこれか 野口真人
243.トレーダーの生理学 ジョン・コーツ
244.貢献する気持ち 滝久雄
245.東京の多様性 滝久雄編集
246.ぐるなび№1サイトへの道 滝久雄
247.面食い 久住昌之
248.工学部ヒラノ教授と最後の学生たち 今野浩◎
249.トレーダーの心理学 アリキエフ◎

250.金融工学は何をしてきたか 今野浩
251.美と破壊の女優 京マチ子
252.金融工学者フィッシャー・ブラック ペリー・メーリング◎
253.ヒラノ教授の論文必勝法 今野浩◎

254.世襲人事 高杉良
255.映画はフレームだ 吉村公三郎
256.トレーダーのメンタルエッジ ジェイソン・ウィリアムズ
257.新弓と禅 オイゲン・ヘリゲル
258.魔術師たちの心理学 Kタープ
259.文系のための統計学の教室 涌井良幸
260.確率の科学史 マイケル・カプラン
261.人生を賭けて家を買った人の末路 屋敷康蔵
262.勝ち目はあるか マイク・オーキン
263.生と死を分ける数学 キット・イェーツ
(10月 23冊)
264.バカと無知 橘玲◎◎
265.近代日本の優生学 本多創史
266.理財工学1 今野浩
267.リスク
268.トレーダーの精神分析 スティンバーガー◎
269.もっと! リーバーマン
270.「現代優生学」の脅威 池田清彦
271.近代日本の優生学 本多 創史
272.ヘッジファンドの売買技術 アルタッチャー,ジェームス◎◎
273.投資家のためのリスクマネジメント グラント,ケニス
274.最速で夢をかなえる!すごろくノート術 原麻衣子
275.愛の右翼赤尾敏 赤尾由美
276.映画は狂気の旅である 今村昌平◎◎
277.学校では学力が伸びない本当の理由 林純次◎

278.ほんとうの定年後 坂本
279.すごろく読書術 原麻衣子◎
(11月 16冊)
280.それはあくまで偶然です ローゼンタール
281.年収が10倍になるすごい読書法 山本直人
282.デタラメ バーグストローム
283.統計学ケンカ物語 安藤洋美
284.データ分析をマスターする12のレッスン 水落正明
285.成功する起業家は居場所を選ぶ 馬田隆明
286.大家さん、空室に困ったら管理会社を変えなさい 宮田直
287.新型格差社会 山田昌弘
288.neverland dinner 二度といけないあの店で 都築響一他
289.天才はしつこい ロッドジャドキンス◎
290.神保町二回世界巡り 坂崎重盛
291.ホラーの哲学 ノエルキャロル
(12月 12冊)
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2021年読んだ本

2021-12-31 20:47:36 | 
1.神楽坂ホン書き旅館 黒川鐘信◎
2.クヒオ大佐 吉田和正
3.不勉強が身にしみる 長山靖生
4.経済数学の直感的方法 確率統計編 長沼伸一郎◎
5.見るレッスン 蓮實重彦◎
6.半自叙伝 菊池寛
7.テレビの黄金時代 小林信彦◎
8.映画評論家未満 重政隆文◎◎
9.偉大な記憶力の物語  ルリヤ
10.押井守の映画50年50本 押井守◎◎
11.運と実力の間 木原直哉
12.若者はなぜ決めつけるのか 長山靖生
13.田中清玄自伝 田中清玄◎◎
14.東京 坪内祐三
15.小津安二郎東京グルメ案内 貴田庄◎
16.周恩来「十九歳の東京日記」 周恩来著 矢吹晋編
17.焼け跡のイエス他 石川淳
18.昼夜日記 坪内祐三◎
19.決定版私説コメディアン史 沢田隆治◎◎
20.ドナルド・キーン著作集思い出の作家たち ドナルド・キーン◎
21.大都会隠居術 荒俣宏編◎
22.映画批評は批評できるか 重政隆文◎

23.俺の遺言 野坂昭如
22.断言2 山形浩生◎
23.ヤクザと過激派が棲む街 牧村康正
24.田中角栄と国土建設 米田雅子
25.ファイアマン流物理がわかるコツ ファイアマン
26.一六世紀文化革命 山本義隆◎
27.確率的発想法 小島寛之
28.日本がバカだから戦争に負けた 大塚英志
29.ゆるく考える 東浩紀
30.日本的発想力の未来 東浩紀編◎
31.本の雑誌の坪内祐三 坪内祐三◎
32.中国の行動原理 益尾知佐子◎

33.酒日誌 坪内祐三
34.ストリート・ワイズ 坪内祐三◎◎
35.地獄で仏 ナンシー関、大月隆寛◎
36.反解釈 スーザン・ソンタグ◎
37.横丁の戦後史 フリート横田◎

38.誰もが嘘をついている セス・スティーブンス
39.運の技術 角田陽一郎
40.人口の中国史 上田信◎
41.昭和トワイライト百景 フリート横田
42.東京ノスタルジア百景 フリート横田
43.階級断絶社会アメリカ チャールズ・マレー◎
44.50年代新宿シネマグラフィティ 北村公一
45.東京放浪記 別役実
46.相続地獄 森永卓郎
47.中国人のお金の使い道 中島恵◎
48.スマホ脳 アンデッシュ・ハンセン◎

49.認知バイアス 鈴木宏昭
50.高速読書 上岡正明
51.すべての知識を20字でまとめる 浅田すぐる
52.寿町のひとびと 山田清機
53.ヒューマンネットワーク マシュー・ジャクソン◎◎
54.昭和の子どもだ君たちも 坪内祐三◎
(1月 54冊)
56.書くための勇気 川崎昌平
55.ネット右派の歴史社会学 伊藤昌亮◎◎◎
57.記憶の山荘 トニー・ジャネット
58.無礼講 坪内祐三、福田和也
59.地図帳の深読み 今尾恵介
60.東京バックビート族 林立夫
61.この不寛容の時代に 佐藤優◎
62.工学部ヒラノ教授の終活大作戦 今野浩
63.不謹慎 坪内祐三、福田和也
64.新書百冊 坪内祐三
65.同時代も歴史である1979問題 坪内祐三◎
66.システムトレード発見のポイント 斎藤正章
67.頭が良くなる速読術 川村明宏、若桜木◎
68.断薬記 上原義広
69.エマニュエル・トッドの思考地図 エマニュエル・トッド◎
70.速読×記憶術トレーニング 川村明宏
71.革命的飲酒主義宣言 坪内祐三、福田和也
72.数字で考えるは武器になる 中尾隆一郎◎
73.超速読知られざる受験勉強法 理数系を目指す人へ 川村明宏
74.最後の人生天語 坪内祐三
75.スクリーンが待っている 西川美和◎
76.英単語スーパー記憶術 川村明宏
77.されどわれらが日々 柴田翔
78.戦後が若かったころ 海老坂武◎
79.頭が良くなる速脳術 川村明宏◎

80.中国経済はどこまで崩壊するか 安達誠司
81.完全教祖マニュアル 
82.やさしい行動経済学
83.古くさいぞ私は 坪内祐三
84.マネジメント1 ピーター・ドラッカー◎◎
85.文化の定義のための覚え書き TSエリオット
86.かくも激しき希望の歳月 海老坂武
87.世界史の構造を読む 柄谷行人
88.世界の経営学者は今何を考えているのか 入山章栄◎
89.マネジメント2 ピーター・ドラッカー◎◎
90.僕らの頭脳の鍛え方 立花隆、佐藤優
91.5時間でわかるKOSEI式ネット株
92.21世紀を生きるための社会学の教科書 ケン・プラマー
93.ランキング ペーテル・エールディ
(2月 39冊)
94.国富論 アダムスミス◎◎
95.マネジメント3 ピーター・ドラッカー◎◎

96.貨幣の悪戯 ミルトン・フリードマン◎
97.百人十色の投資法1 JACK
98.百人十色の投資法2 JACK◎
99.百人十色の投資法3 JACK
100.マネジメント4 ピーター・ドラッカー◎◎
101.アイデアの99% スコット・ベルスキ
102.トレード・オフ ケビン・メイニー
103.評伝小室直樹上 村上篤直
104.評伝小室直樹下 村上篤直
105.メモの変態が手帳をスマホに変えた理由 堀越吉太郎◎
106.デザインされたギャンブル依存症 ナターシャ・シュール
107.祖国よりも一人の友を 海老沢武
108.戦後民主主義のリハビリテーション 大塚英志◎
109.貧乏人の経済学 アビジット・バナジー
110.百人百色の投資法4 JACK
111.百人百色の投資法5 JACK
112.1440分の使い方 ケビンクルーズ
113.風の歌を聴け 村上春樹
114.羊をめぐる冒険上 村上春樹
115.羊をめぐる冒険下 村上春樹
116.リスクテイクの経済学 アリソン・シュレーガー
117.ナイスの法則 リンダ・キャプラン・セイガー
118.人を助けるとはどういうことか エドガー・シャイン
119.パズルでひらめく補助線の幾何学 中村義作◎
120.一六世紀文化革命2 山本義隆◎

121.スーパー・インテリジェンス ニック・ボストロム◎◎
122.グローバルビジネスの隠れたチャンピオン企業 ハーマン・サイモン
123.日本人は右傾化したのか 田辺俊介
124.趣味の社会学 片岡栄美◎◎
(3月 31冊)
125.明日泣く 色川武大
126.数学する身体 森田真生
127.ステイ・スモール  ポール・ジャルヴィス◎
128.経済数学の直感的方法 確率統計編 長沼伸一郎◎◎
129.磁力と重力の発見2 山本義隆
130.小数と対数の発見 山本義隆
131.世界の見方の転換 山本義隆◎
132.ヒトラーの科学者 ジョン・コーンウェル◎

133.うらおもて人生録 色川武大◎◎
134.遺伝子の不都合な真実 安藤寿康◎◎

135.双葉山の邪宗門 加藤康男
136.帰郷 大佛次郎◎
137.ボリンジャーバンド×自動売買FX  山中康司◎
138.統計学が最強の学問である 西内啓
139.統計学が最強の学問である数学編 西内啓
140.統計学が最強の学問であるビジネス編 西内啓
141.経済数学の直感的方法マクロ経済学編 長沼伸一郎
142.ナッジ 那須耕介
143.ハリウッド式映画制作の流儀 リンダシーガー◎
144.専門知はもういらないのか トム・ニコルズ◎◎
145.どうしても頑張れない人たち 宮口幸治◎
146.ポチらせる文章術 大橋一慶
(4月 22冊)
147.鎌倉資本主義 柳澤大輔
148.ストーリーマッピングをはじめよう ドナ・リチョウ
149.岩井俊二 夏目深雪編
150.THIS IS MARKETING セス・ゴーディン
151.デジノグラフィ 博報堂生活総合研究所◎
152.数値と客観性 セオドア・M・ポーター
153.あなたは自分を利口だと思いますか  ジョン・ファーンドン
154.ヤバい予測学 エリック・シーゲル◎
155.あなたの会社が理不尽な理由 清水勝彦◎◎
156.アイデアを棄てるとうまくいく 堀宏史
157.すぐメモする人がうまくいく 堀宏史
158.クラウドファインディング革命 マクアケ中山亮太郎
159.奇想の系譜新版 辻惟雄◎
160.バルミューダ熱狂を生む反常識の哲学 上岡隆
161.菅政権 東大話法とやってる感政治 宇佐美典也◎
162. アメリカの反知性主義 リチャード・ホーフスタッター
163.分析力を武器とする企業 トーマス・ダベンポート◎
164.手書きの戦略論 磯部光毅◎

165.直感で発想、論理で検証、哲学で飛躍 伊丹敬之
166.アルゴリズム思考学 ブライアン・クリスチャン
167.ザ・セカンドマシンエイジ エリック・ブリニョルフソン◎
168.企業を大切にする会社 ヴィニート・ナイアー
169.考える練習帳 細谷功
170.エスノグラフィー入門 小田博志
171.調査と分析のための統計 上藤一郎
172.33年後のなんとなくクリスタル 田中康夫
173.分析力を駆使する企業 トーマス・ダベンポート
174.意識と脳 スタニスラス・ドゥアンヌ
175.ニッポンのおじさん 鈴木涼美◎
176.ストーリーのつくりかたとひろげ方 イシイジロウ
177.リサーチドブリンイノベーション 安斎勇樹
178.話題を作り出すしくみのつくり力 西山宏
179.DX思考法 西山圭太
180. 真実を見抜く トーマス・ダベンポート
181.ラディカル・マーケット エリック・A.ポズナー◎
182.データ・ドブリン・マーケット マーク・ジェフリー◎◎
183.FXボリンジャー常勝の技 山中康司◎
184.パーソナルネットワーク 安田雪◎

(5月 38冊)
185. つながり ニコラス・クリスタキス
186.人脈作りの科学 安田雪
187.スポーツの経済学  小林至
188.測りすぎ ジェリー・ミュラー
189.予測不能の時代 矢野和男◎
190.模倣の法則 ガブリエル・タルド◎
191.一年仕事がなくても倒産しない経営術 坂口孝則◎

192.大佛次郎一大初心 福島行一
193.文庫本千秋楽 坪内祐三
194.ツウが語る映画この一本 中村千晶
195.なりすまし スザンナ・キャラハン
196.花街の引力 三浦展◎◎
197.映画評論家への逆襲 荒井晴彦他◎
198.ガラパゴス政党日本共産党 柳原滋雄◎◎
199.バカに唾をかけろ 呉智英◎
200.保身 藤岡雅◎
201.1970年代のプログレ 馬庭教二
202.老いぼれ記者魂 青山学院春木教授事件 早瀬圭一
203.日本衆愚社会 呉智英◎
204.日本の分断 平川新
205.東京80年代から考えるサブカルチャー 仲正◎
206. 戦国日本と大航海時代 平川新◎◎

207.東大首席弁護士が教える7回読み 山口真由
208.内田裕也 スクリーン上のロックンロール
209.孫基禎 
210.1971年 土谷英夫
211.夢中になれる東大世界史 福村国春
212.億万長者だけが知っている教養としての数学 ヒューバーカー
(6月 28冊)
213.中国の見方がわかる中国史入門 福村国春
214.林彪事件と習近平 古谷浩一◎
215.毛沢東と林彪 笠井孝之◎

216.柔軟的思考 レナード・ムロディナウ
217.名指導書で読むなつかしの高校国語 
218.ピーター・ティール トーマス・ラッポルト
219.最も賢い億万長者上 グレゴリー・ザッカーマン
220.最も賢い億万長者下 グレゴリー・ザッカーマン
221.全米は泣かない 五明拓弥
222.物理学者のすごい思考法 橋本幸士◎
223.スピリチャルズ 橘玲◎

224.経済のトリセツ 山形浩生◎◎
225.養子縁組みの社会学 
226.地上最強の男 百田尚樹
227.最高の集い方 プリヤ・パーカー
228.和僑 安田峰俊
229.闇の脳科学 ローン・フランク
230.さっさと不況を終わらせろ ポール・クルーグマン◎
231.日本経済はなぜ浮上しないのか 片岡剛士
232.お金の改革論 ジョン・メイナード・ケインズ◎◎◎
233.自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント 中尾隆一郎
234.経済政策で人は死ぬか デヴィッド・スタックラー◎◎
235.論集蓮實重彦 工藤庸子編◎
236.すべてはノートから始まる 倉下忠憲◎

237.ライティングの哲学 千葉雅也、読書猿、山内朋樹、瀬下翔太◎◎
(7月 25冊)
238.ゾンビとの論争 ポール・クルーグマン
239.歴史修正主義とサブカルチャー 倉橋耕平
240.円山町瀬戸際日誌 内藤篤◎
241.いねむり先生 伊集院静
242.ファンベースな人たち 佐藤尚之
243.女性向け風俗の現場 柾木寛◎
244.戦後世界経済史 猪木武徳
245.21世紀の資本 トマ・ピケティ◎
246.東京貧困女子 中村淳彦◎
247.ワルに学ぶ黒すぎる交渉術 多田文明
248.世界でいちばん素敵な建築の教室 田所辰之助
249.行動科学と投資 ダニエル・クロスビー
250.1980年代 斎藤美奈子、成田龍一
251.仮住まいと戦後日本 平山洋介◎
252.静かな生活 大江健三郎
253.取り替え子 大江健三郎◎
254.ナイアガラに愛を込めて 木村ユタカ
255.大義の末 城山三郎
256.IPのつくりかたと広げ方
257.日本型格差社会からの脱却 岩田規久男
258.立花隆最後に語りたいこと 立花隆◎◎
259.普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門 山崎俊輔
260.チョンキンマンションのボスは知っている  小川さやか
261.黒澤明の映画 喧々囂々 岩本憲児◎
262. 無理ゲー社会 橘玲◎◎
263.歪む社会 安田浩一、倉橋耕平
(8月 26冊)
264.学校選択制のデザイン 安田洋祐
265.マイホームの彼方に 平山洋介
266.自閉スペクトラム症 岡田尊司◎
267.吉田茂の自問 小倉和夫
268.勝率9割の選択 のぶき
269.賭けの考え方 イアン・テイラー
270.言葉はどこからやってくるのか 蓮實重彦◎
271.フレデリック・ショパン フランツリスト◎◎
272.60年代郷愁の東京 本橋信宏
273.理系のお姉さんは苦手ですか 内田麻理香
274.わが闘争猥褻罪 大坪利夫
275.アンダークラス2030 橋本健二◎
276.人新世の資本論 斎藤幸平
277.教育論の新常識 松岡亮二ほか◎
278.東京23区×格差と階級 橋本健二◎
279.自由と成長の経済学 柿埜新吾◎

280.やっぱり友だちはいらない 押井守
281.秋葉原は今 三宅理一
282.東京から 現代アメリカ映画論議 蓮實重彦、黒沢清
283.渋谷の秘密 三浦展ほか◎
284.危ない読書 佐藤優◎◎
285.上野新論 五十嵐泰正
286.思考術 大澤真幸
287.シネマの神は細部に宿る 押井守
288.首都圏住みたくない街 逢阪まさよし◎
289.映画時評修正2004ー2016 伊藤洋司◎
290.中流崩壊 橋本健二◎

291.新東京風景論 三浦展
292.東京β 速水健朗
293.Z世代 原田曜平
294.ゼロ 堀江貴文◎
295.死ぬこと以外かすり傷 箕輪厚介◎

296.テレビリサーチャーという仕事 高橋直子
297.トランプ自伝 ドナルドトランプ◎
298. 小説と映画の世紀 菅野昭正
299.東京の忘れもの 村木与四郎
300.クーデターの技術 クルツィオマラパルテ◎◎
301.ヒトラーの秘密図書館 ティモシーライバック
302.金のつくり方は億万長者に聞け ドナルドトランプ
303.創造元年1968 笠井潔、押井守
304.アジアの中の日本映画 四方田史彦
305.科学的管理法 フレデリックテイラー◎◎
306.かつてチョイスという名の英語教材があった 斎藤雅久
307.音楽の黙示録 森本恭正
308.類似と思考 鈴木宏昭
(9月 45冊)
309.記憶術と書物 メアリー・カラザース
310.プロパガンダ戦史 池田徳真
311.獣たちの夜 押井守
312.リスクと流動性 ヒュン・ソン・シン◎
313.トロツキー ロバート・サーヴィス
314.日本映画僕の300本 双葉十三郎
315.シンギュラリティは近い レイ・カーツワイル◎◎
316.もの忘れの脳科学 苧阪満里子
317.暴走する能力主義 中村高康◎
318.ふと浮かぶ記憶と思考の心理学 関口貴裕/編著 森田泰介/編著 雨宮有里/編著
319.押井学の人生のツボ 押井守
320.21世紀の経済政策 浜田宏一◎◎
321.経済社会の学び方 猪木武徳
322.幼児教育の経済学 ジェームズ・ヘックマン
323.暴走する世界 アンソニー・ギデンズ
324.マイルスデイビスの真実 小川隆夫
325.妖怪少年の日々 荒俣宏
326.学力心理家庭環境の経済分析 赤林英夫他◎
327.危機の中の若者たち 本田由紀、中村高康他
328.ラクして稼ぐ不動産投資33の法則 今井基次◎◎
329.ビッチェズブリュー 中山康樹◎
330.日本のGPAトップ大学生たちはなぜ就職で楽勝できるか 辻太一郎、曽和利光
331.アヌイ作品集 ジャンアヌイ
(10月 23冊)
332.東大生と語り尽くした6時間 立花隆の最終講義
333.知っているつもり 西林克彦◎◎
334.映画監督三隅研次 吉田 広明
335.スクリプトドクターの脚本教室 初級篇  三宅 隆太◎
336.水の女 中上健次◎
337.データエコノミー入門 野口悠紀雄
(11月 6冊)
338.映画監督神代辰巳◎◎
339.トッド自身を語る エマニュエルトッド
340.老人支配国家 日本の危機 エマニュエルトッド◎
341.使える行動分析学 島宗理
342.左翼商売 森口朗
343.共産主義批判の常識 小泉信三◎◎
344.情報生産者になってみた 上野ゼミ卒業生チーム◎◎

345.「日本」ってどんな国? 本田由紀
346.シャルリとはだれか エマニュエル・トッド
347.その言葉だと何も言っていないと同じです 吉岡友治◎
(12月 8冊)

緊急事態宣言で飲み会禁止令が出ると、本はとにかく読める。映画館は移動の時間も含めて拘束時間があるが、本にはない。ある本を読んでインスパイアして編み出した「18分法」で時間を計って読む。1日のうち何回「18分」が取れるかだけど、意外に隙間時間ってある。途中まで400冊ペースだったのに、11月にこの年にしてある資格試験に挑戦したから10月より読書ペース落ちる。資格の国家試験はものすごく久々、今さら資格なんて関係ないが、酒なき日々が充実して過ごせた。試験前の緊張感久々味わった。やはり勉強は繰り返しだ。もっと早く気づいていればとも思う。

ケインズが1920年代前半に書いた「お金の改革論」という本をはじめて読んだ。今年いちばん感銘を受けた本だ。こんなに経済のこと、いやどういう風にビジネスをするかを優しく語ってくれる本だとは思っていなかった。

何せわれわれの世代は翻訳に恵まれていなかった。ケインズの名著と言われる「雇用利子および貨幣の一般理論」にせよひどいもんだった。最近の若者はなんて恵まれているのかと思う。普通こういう場合原著を読むと、なんだこんなにやさしく書いてあるのにと思うことが多い。でも、ケインズの英語は関係代名詞とカンマの連続で逆に発狂しそうですぐ断念。それだけに妙に感動した。

これを読むと、実はケインズの基本はマネタリストであることもわかる。当然「一般理論」で語られる不況時の処方箋もあるが、あくまで平常時の根本はそういうことなのかとも思う。
あとは「ネット右翼の歴史社会学」が読み応えあった。これはよく調べていて感心した。普通こういう右傾化問題はどちらかの方向に一方通行の議論だけど、これは偏見が抜けていてよかった。

読書数の激減はコロナ解禁後飲み会のお誘い急増のせいもあるかもしれない。いくら高級店の料理にありつけても酒は週3回までが限界、4回はキツい。それもいつも行かなくてもいいのに2軒目以降の余計な店行ってしまうからだ。今年も常連の店はいくつも潰れた。残念。12月初めに久々銀座クラブ突入したら、意外に一杯だった。ママが気前よくヴーヴクリコをサービスしてくれていつもの半額以下だった。どうして?

いずれにせよイベント事以外家では飲まない。酒は頭脳には悪影響、そろそろ逆方向に向かいたい。
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本「映画評論家への逆襲」 荒井晴彦

2021-06-07 20:32:45 | 
先週末書店で面白そうな本を見つけた。「映画評論家への逆襲」である。SNSで誰でも評論家になれる時代に、荒井晴彦や白石和彌をはじめとした脚本家、映画監督4人が、世間の評価に異議をとなえるトークショーの内容が収められている。

個人的には受け入れられない発言もあったりするが、おもしろく読めた。「映画芸術」の主宰でもある脚本家の荒井晴彦には個人的に一目置いている。ただ、彼の独演会だとどうしても偏る。確かに他の3人を含めたトークショーという形式がいいかもしれない。他のメンバーの出来が悪い発言が続くと、どうしても荒井晴彦の発言が一味違って引き立って見える。


取り扱うのは、70年代の傑作深作欣二監督「仁義なき戦い」から入って、昨年のアカデミー賞「パラサイト」を始めとしたポン・ジュノ作品、今回のメンバーの親分格若松孝二監督に絡んだ話、イーストウッドへのそれぞれの思い入れ、キネマ旬報でトップで、映画芸術のワーストである「スパイの妻」の評価など盛り沢山である。

井上、森というのが中心になって話をして荒井晴彦が口を挟む展開だ。特に井上はうっとうしい発言も多い。井上の「ウイキペディアをみると」という言い方に知性のなさを感じる。集合知は大事だが、そもそもの引用元の内容が間違っていることもある。蓮實重彦に関する荒井晴彦とのやりとりを見ても皮相的なのが見え見えで、反体制政治にこだわる低次元の男だ。

個人的に好きな作品も多い白石和彌監督「仁義なき戦い」を自作と照らし合わせて語る序盤戦は切れ味良いトークだが、途中から失速気味だ。74年生まれだけに、昭和現役でない分、ベテラン勢に対等になれない。妙にかっこつけた発言で荒井晴彦にバカにされる。いい映画作るけどね。

⒈荒井晴彦
このブログでも荒井晴彦脚本である火口のふたり遠雷のアクセスがたえず上位で、内田裕也主演「嗚呼!おんなたち 猥歌も同様だ。いずれも軽いエロチックな要素がある映画だ。荒井晴彦の脚本作品幼な子われらに生まれがよかったので、監督だった三島有紀子の次作2つとも観たが、さほどいいとは思えなかった。そうか、やっぱり荒井晴彦ならではの脚本のおかげなんだなとその時思ったもんだ。長く映画界にいただけあり、今の日本映画では一段上の存在だ。


映画芸術ベストテンでは、ワーストテン作選択であえてキネマ旬報の逆をとることも多い。かぶらないようにしている気配もある。荒井晴彦はあまのじゃくの部分があるのかもしれない。ただ、昨年では37セカンズ」「空に住むなど「映画芸術」と「キネマ旬報」の両方でベストテンに入っている作品には外れはない。それだけを追ってもいい作品に出会える。

荒井晴彦の発言を2つだけピックアップする。

*パラサイトに対しては

格差社会っていうのはまず家族が崩壊するんだよ。あんな一致団結した家族ってありえないよ。かなり前の階級社会っていうかな。貧乏人チーム、もう家族じゃなくてチームなわけだよ。で、結束してパラサイトしていく。そこがもう嘘なわけなんだよ。ソン・ガンホのお父さんはチームリーダーなんだけど、それがおかしいよね。家族がバランバランになっていて、お父さんなんか何の権威もないぜというのが現実だと思うけど。そこだけ旧態依然とした家族像で話を作っているところが非常にご都合主義的だと思うんだけどな(映画評論家への逆襲 荒井晴彦他 p48)

なるほど、下流社会でドロップアウトしている奴は家庭崩壊が進んでいることが多い。教育もまともに受けていない奴も多い。確かにそうだなとは思う。でも、在日コリアンにありがちだけど、貧乏人の連帯感みたいな部分もある気もする。そのときは家族の連帯感も強い。
ある程度同意はしてもこの映画やっぱりおもしろい。

*吉永小百合の「キューポラのある街」については

吉永さんの代表作は『キューポラのある街』(62年、浦山桐郎監督)でしょう。『キューポラのある街』は完結編を作るべきで、吉永さんというか石黒ジュンは脱北者に謝らなければいけないと思うんだよ。『続・キューポラのある街 未成年』(65年、野村孝監督)で北朝鮮に帰った方がいいって言って、行きたくないお婆さんを説得しているんだからさ。やっぱり映画の責任ってあると思うんだ。(同 p196)

実は、このトークショー比較的左巻きの人が多いけど、左派右派いずれもこれには実に同感とうなずくであろう、よくぞ言ったという感じだ。


この映画を吉永小百合と浜田光夫の純愛と思っている人はかなり多い。実は主に語られているのは今よりも数段上の格差社会だった時代の北朝鮮帰還事業での在日の悲哀と高校に行きたくてもいけない吉永小百合の悲しい物語だ。

自分が左翼人を胡散臭いと思っているのも1970年代まで左巻きの人は北朝鮮大絶賛で、1966年になっても日本共産党は政府が帰国事業を遅らせていると主張していた。ここで帰国を説得する映画を作ったことに対して反省がない人が多いということ。でも、いまだ現役女優の吉永小百合を担ぎ出してこの続編を作るのはさすがに不可能でしょう。いくら何でもサユリストが怒る。

⒉「スパイの妻」と「罪の声」への批判
キネマ旬報トップのスパイの妻を映画芸術ではワーストにして露骨に批判している中で、自分も「スパイの妻」はいい映画には見えない。自分もブログ記事で意味不明であることを言及したが、当然の如くこのトークショーでも語られる。

俺(荒井晴彦)は歴史モノ時代モノは山田風太郎の明治モノのように「実」をベースにして「虚」を作らないとダメだと、「虚」の上に「虚」を重ねたら、ただのウソ話にしかならないと言った。小林多喜二の虐殺や「ゾルゲ事件」のように特高は甘くない。東出昌大の憲兵は高橋一生や蒼井優をすぐ釈放している。尾崎秀実やゾルゲは特高が逮捕している。大体、スパイ容疑なら特高が出てくるのでは、とか人体実験の映像を誰が撮ったのかとか、首をひねるとこが多いから。(同 p229)

あと、森が「満州で何があったかの描写が安易で、妻が突然夫の行動を支持する理由がわからない」としている。同感である。蓮實重彦の指摘通り、憲兵が坊主でないとかの時代考証を含めて難が多い。ピントがちょっとズレていても面白ければいいが、そうでもないなあ。海外の賞受賞でみんな評価点が上がった。


罪の声日本アカデミー賞脚本賞にもたくさんツッコミが入っている。そもそも日本アカデミー賞自体に対する疑問も多い。どちらかというと、原作もあるので、脚本賞というより脚色のような気もする。ブログで自分がおもったことを荒井晴彦も指摘している。

いい加減なのは星野源が脅迫電話の声が自分だということを35年間憶えていなかったということ。子供の声はテレビでも流れたし、自分がテレビ見なくても友達が見て、あれ、お前の声では、と気がつく可能性を排除している。「ラジカセの録音スイッチを押す真由美。幼い俊也、指示を読み上げる。」。全部ひらがなで書いてあっても7歳じゃスラスラ読めない。何度もやり直したのだろう。それに何これと訊いたに違いない。それを忘れるだろうか。モノによっては憶えていることにするのだろう。(同 p277)



そうなんだよね。この映画の脚本には突っ込むところ多数である。白石和彌が、日本アカデミー賞の脚本賞となっている作品の中では脚本はもっともまともな方と言って、荒井晴彦から一喝される。でも、そうはいうものの、この映画昔懐かしというような俳優さんも大勢出演していて個人的には面白かったです。

意見が合わない部分も多々あれど、最近の映画を扱った新書の中では一読の価値はある。
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2020年読んだ本 

2020-12-31 08:53:02 | 
1.努力2.0 ときど◎
2.シンギュラリティは近い レイ・カーツワイル◎◎

3.人類の未来 NHK出版 
4.脳の右側でかけ ベティ・エドワーズ
5.トランジション ウィリアム・ブリッジズ
6.最強のFX 15分足デイトレード ぶせな◎
7.直観と論理をつなぐ思考法  佐宗国威◎

8.在野研究ビギナーズ 荒木優太
9.クリエイティブ・マインドセット トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー◎◎
10.ビートルズの謎 中山康樹
11.デザイン思考が世界を変える  ティム・ブラウン
12.アーチストのためのハンドブック デイヴィッド・ベイルズ
13.一生モノの人脈力 キース・フェラッジ◎
14.描いて売り込め!超ビジュアルシンキング ダン・ローム◎
15.消費税10%以降の日本経済 安達誠司◎

16.4日で使える実践超ビジュアルシンキング ダン・ローム
17.脳は楽観的に考える ターリ・シャーロット
18.イノベーションの達人 トム・ケリー◎
19.週刊文春 シネマチャート全記録 
20.アベル式テクニカル売買のコツ ジェラルド・アベル
(1月20冊)
21.カベの超え方 スティーブン・プレスフィールド
22.ミルトン・フリードマンの日本経済論 柿埜 真吾◎◎
23.真トレーダーズバイブル 小次郎◎

24.日経225先物ストレスフリーデイトレ勝利の方程式 ついてる仙人
25.ミレニアム世代革新者たち 日本経済新聞社編
26.日本の右翼 猪野健治
27.文豪文士が愛した映画たち 根本隆一郎編
28.日銀日記 岩田規久男◎◎
29.モチベーション革命 尾原和啓
30.イノベーションファシリエーター 野村恭彦
31.プラットフォーム 尾原和啓
32.ポジティブ・チェンジ ダイアナ・ホイットニー
33.やりとげる力 スティーブン・プレスフィールド
(2月 13冊)
34.受験英語と日本人 江利川春雄◎
35.ザ・タートル マイケル・コベル◎

36.ツキの科学 マックス・ギュンター
37.ハリウッド白熱教室 ドリュー・キャスパー◎
38.免疫力を強くする 宮坂昌之
39.作家との遭遇 沢木耕太郎
40.伊藤和夫の英語学習法 伊藤和夫◎
(3月 7冊)
41.確実に利益を生み出す不動産投資の教科書 姫野秀樹
42.頭がよくなる本第4版 トニーブザン◎◎
43.「数字で考えるは武器になる」 中尾隆一郎
44.投資家のためのマネーマネジメント ラルフ・ヴィンス
45.矢口新の短期トレード教室 矢口新◎
46.新エクセレントカンパニー トム・ピーターズ◎◎
47.生き残りのディーリング 矢口新◎◎
48.現代経済学の直感的方法 長沼伸一郎◎

49.デジタル・デイ・トレーディング
50.WDギャン著作集 ◎◎
51.鉄壁FX  笹田喬志
52.サハラの歳月 三毛
(4月 12冊)
53.株の技術大全 相場師朗
54.世界一安全なカラ売り 相場師朗◎
55.バカを一撃で倒す日本の正解 高橋洋一◎
56.教育は何を評価してきたのか 本田由紀◎◎

57.ADHDでよかった 立入勝義
58.運は人柄 鍋島雅治◎
59.マニュアルをなめるな 中田亨◎

60.ファンベース 佐藤尚之
61.勝ち続ける意思力 梅原大吾
62.人はなぜ集団になると怠けるのか 釘原直樹
63.武器としての決断思考 瀧本哲史
64.偏差値10の差を逆転する 山崎元
65.物語の体操 大塚英志◎
66.キャラクター小説の作り方 大塚英志◎

67.朝日ぎらい 橘玲
68.セクシープロジェクトで差をつけろ トム・ピーターズ◎◎
69.知能販のプロになれ トム・ピーターズ◎
70.超一流になるには才能か努力か? アンダース・エリクソン◎◎

71.グリッド 
72.最高の結果を出すKPIマネジメント 中尾隆一郎
73.ソーシャル物理学 アレックス・ペントランド ◎
74.リベラルアーツの学び方 瀬木比呂志◎

75.株を極める! リスク管理・資金運用 プロのノウハウ 矢口新
76.究極の独学術 瀬木比呂志◎
77.大収縮1929-1933「米国金融史」第7章 ミルトン・フリードマン◎◎
78.エクセレントな仕事人になれ トム・ピーターズ◎
79.ブランド人になれ トム・ピーターズ◎◎
80.経済学の巨人危機と闘う 日経新聞社◎
81.ノンフィクションの技法 ジョン・マクフィー◎

82.東大キャリア教室で1年生に伝えていること 
83.日本の15歳はなぜ学力が高いのか? ルーシー・クレハン
84.正直シグナル アレックス・ペントラン
85.人は原子、世界は物理法則で動く マーク・ブギャナン◎
86.敗者の読書術 高橋弘樹◎

(5月 34冊)
87.リスク上 Pバーンスタイン◎
88.記憶の箱舟 鶴ヶ谷真一◎
89.職場の人間科学 ベン・ウェイバー◎

90.覚えられない人の3秒記憶術 竹下和男
91.東京さんぽ図鑑 スタジオワーク◎
92.デザインされたギャンブル依存症 ナターシャ・ダウ・シェール
93.市場は物理法則で動く マーク・ブギャナン◎
94.英語は頭から訳す 竹下和男
95.リスク下 Pバーンスタイン
96.複雑な世界、単純な法則 マーク・ブギャナン
97.誰も教えてくれなかった運とツキの法則 林野宏
98.精神分析と自閉症 竹中均
99.自閉症の時代 竹中均◎
100.新自由主義の妖怪 稲葉振一郎◎
101.リスクの心理学 アリ・キエフ◎
102.政府からの自由 ミルトン・フリードマン◎◎
103.日本人にとってエルサレムとは何か 臼杵陽◎
104.戦後日本史は嘘ばかり 高橋洋一◎
105.名著から学ぶ創作入門 ロイ・ピーター・クラーク◎◎

106.自閉症とラノベの社会学 竹中均
107.巨匠が解く日本経済の難問 日本経済新聞社◎◎
(6月 21冊)
108.室内生活 楠木建◎◎
109.書を読んで羊を失う 鶴ヶ谷真一
110.紙背に微光あり 鶴ヶ谷真一
111.経済物理学 高安秀樹◎
112.トレーダーの心理学 アリ・キエフ◎

113.勝つ人の考え方負ける人の考え方 林野宏
114.一年有半 中江兆民
115.アインシュタインの旅行日記 
116.知的ヒントの見つけ方 立花隆
117.血族の王 岩瀬達哉◎
118.ソーシャルメディアの経済物理学 高安美佐子
119.ビジネスフォーパンクス ジェームズ・ワット◎◎
120.あれか、これか 野口真人◎
121.受験必要論 林 修◎

122.とんでもなく役に立つ数学 西成活裕
123.科学的管理法の諸原理 フレデリック・テイラー◎
124.道端の経営学 マイケル・マッツェオ
125.お金はサルを進化させたか 野口真人
126.たった一つを変えること ダン・ロスステイン◎
127.秘密な事情 清水一行◎
128.アウトプットする力 「話す」「書く」「発信する」が劇的に成長する85の方法  斎藤孝◎

129.モーツァルト 小林秀雄
130.イノベーション5つの原則 カーティス・カールソン
131.断言-読むべき本・だめな本 山形浩生◎◎
132.緊急重役会 城山三郎
133.経済と人間の旅 宇沢弘文
134.ハーレム・チルドレンズ・ゾーンの挑戦 ポール・タフ◎◎
135.深作欣二ラストメッセージ 映像塾プロジェクト
136.ワインバーグの文章読本 GMワインバーグ◎
(7月 29冊)
137.歴史の思考法 東大歴史学部会
138.不倫の流儀 ホイチョイ・プロダクションズ
139.コンサルタントの道具箱 GMワインバーグ
140.新教養主義宣言 山形浩生
141.漂えど沈まず 白川道
142.浮かぶ瀬もあれ 白川道
143.ケインズ雇用と利子とお金の一般理論要約 山形浩生◎
144.雇用と利子とお金の一般理論 山形浩生訳 ジョンメイナードケインズ
145.私の財産告白 本多静六◎
146.好きになる数学入門 宇沢弘文◎
147.半歩遅れの読書術2 日経新聞社◎

148.蜂の寓話 バーナード・マンデヴィル
149.読書のとびら 岩波書店
150.功利主義者の読書術 佐藤優
151.二度読んだ本を三度読む 柳広司
152.書物の愉しみ 井波律子◎◎
153.消えゆく横丁 藤木TDC
154.日本の町並み集落1300 川村善之◎
155.だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ 都築響一
156.訳者解説 山形浩生
157.多元化する能力と日本社会 本田由紀◎◎
158.グレングールド発言集 グレングールド◎

159.東京の横丁 永井龍男 
160.永井荷風一人暮らしの贅沢 永井永光
161.大読書日記 鹿島茂◎
162.読書のとびら 岩波編
163.月光に書を読む 鶴ヶ谷真一
164.書いては書き直し ニールサイモン◎
165.六本木六丁目残影 伊藤照彦
166.ぼくの昭和ジャズ喫茶 高瀬進
167.赤坂檜町テキサスハウス 永六輔、大竹省二
168.虚人のすすめ 康芳夫◎◎
169.コンサルタントの秘密 GMワインバーグ
170.コンテンポラリーアートライティングの技術  ギルダ・ウィリアムズ◎◎
171.トレーダーの精神分析 ブレット・N・スティーンバーガー◎
172.フリーランス40歳の壁 竹熊健太郎◎

173.図解統計学入門 高橋洋一
174.篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 竹熊健太郎
(8月 38冊)
175.中国文章家列伝 井波律子◎
176.経済のしくみがわかる数学の話 高橋洋一
177.虚人魁人康芳夫 康芳夫◎◎
178.李陵弟子名人伝 中島敦◎◎

179.東京花街粋な町 上村敏彦
180.江戸→TOKYOなりたちの教科書2丸の内銀座神楽坂から東京を解剖 岡本哲志◎
181.名妓の夜咄 岩下尚史
182.60年代pop少年 亀和田武
183.昭和という時代を生きて 氏家齋一郎
184.田村敏雄伝 小林英夫◎
185.すごい記憶術 青木健
186.マインドマップ活用塾 トニーブザン◎
187.超格差社会アメリカの真実 小林由美◎◎

188.アラブ革命はなぜ起きたか エマニュエル・トッド
189.自閉症スペクトラムとは何か 千住淳
190.江戸→TOKYOなりたちの教科書1 岡本哲志◎
191.世界史の中の文化大革命 馬場公彦◎◎

192.神楽坂本 帰ってきた
193.ふだん使いの神楽坂
194.問題は英国ではない、EUなのだ エマニュエル・トッド◎
195.東京時間旅行 鹿島茂
196.80年代スキャンダラス報道の時代 須田慎太郎
197.家族システムの起源1ユーラシア エマニュエル・トッド◎
198.超一極集中社会アメリカの暴走 小林由美◎
199.酒池肉林 井波律子◎◎

200.東京一極集中が日本を救う 市川宏雄
201.半値になっても儲かる「つみたて投資」 星野泰平
202.超簡単お金の運用術 山崎元
203.親リッチ 宮本弘之
204.土井英司の超ビジネス書講義 土井英司
205.終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 星野泰平
206.アガサクリスティの秘密ノート上下 アガサ・クリスティ
207.本当に偉いのか 小谷野敦
208.現代日本の中国像ー日本敗戦から文化大革命・日中復交まで 馬場公彦◎◎
209.日本人は知らない中国セレブ消費 袁静
210.統計データが語る日本人の大きな誤解 本川裕◎
211.俺の日本史 小谷野敦◎

212.東京のナゾ研究所 河尻定
213.情報だけ武器にしろ 堀江貴文
214.ハーバードビジネススクールー不幸な人間の製造工場 フィリップ・ブロートン
215.ゼロからわかる積立投資のすすめ方 星野泰平
216.悪人のつくった会社はなぜ伸びるのか 曽和利光◎
217.読書の腕前 岡崎武志
218.熱狂する現場の作り方 松山洋◎
(9月 44冊)
219.忘れられたベストセラー作家 小谷野敦
220.日本統治時代を肯定的に理解する 朴贊雄◎
221.溥儀 入江曜子◎

222.コンビニ店員は見た 和田静香
223.東京ロックバー物語 和田静香
224.あかいひと 須田慎太郎
225.勉強法が変わる本 市川伸一◎
226.教育の職業的意義 本田由紀◎◎

227.ベストセラーだけが本である 永江朗
228.スー女のみかた 和田静香
229.定本私の二十世紀書店 長田弘
230.奇人と異才の中国史 井波律子
231.現代日本の中国像ー日中国交正常化から天安門事件・天皇訪中まで 馬場公彦◎◎
232.不安な経済・漂流する個人 リチャード・セネット◎

233.腐敗と格差の中国史 岡本隆司
234.工学部ヒラノ教授と昭和のスーパーエンジニア 今野浩◎
235.歴史で読む中国の不可解 岡本隆司
236.昭和史が面白い 半藤一利◎◎
237.自分とは違った人たちとどう向かい合うか ジグムント・バウマン
238.クラウツマン リチャード・セネット◎
239.紫禁城ー清朝の歴史を行く 入江曜子◎

240.エマニュエル・トッドで読み解く世界史 鹿島茂
241.古本道入門 岡崎武志
242.人と会う力 岡崎武志
243.奇跡の論文図鑑 NHK
244.暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史 牧久◎
245.書評の仕事 印南敦史◎

246.風水という名の環境学 上田信
247.論文の技法 ハワード・ベッカー
248.プロになるための文章術 ノア・リュークマン
249.運を加速させる習慣 矢澤亜希子
250.稼ぐ人は思い込みを捨てる 坂口孝則
251.教養としての投資入門 ミアン・サミ
252.絵はすぐに上手くならない 成富ミヲリ
(10月 34冊)
253.開発主義の時代へ 高原明生&前田宏子
254.中国の歴史 海と帝国 上田◎
255.書くことについて 野口悠紀雄◎◎

256.努力不要論 中野信子
257.利益は率より額をとれ 坂口孝則◎
258.AI時代の超発想法 野口悠紀雄◎
259.超AI整理法 野口悠紀雄◎
260.話すだけで書ける究極の文章法 野口悠紀雄◎◎
261.ディープシンキング ガリル・カスパロフ◎◎
262.美徳のよろめき 三島由紀夫◎

263.清朝と近代世界 吉澤誠一郎
264.知の旅は終わらない 立花隆◎◎
265.奇跡のメモ術 池田義博
266.日本共産党の研究1 立花隆◎◎◎
267.肉体の学校 三島由紀夫◎
268.ビジネススクールでは学べない世界最先端経営学 入山章栄◎
269.左翼老人 森口朗◎◎
270.使える国語の考え方 橋本陽介◎

271.スパークする思考 内田和成
272.ヒトラー演説 高田
273.キリンビール高知支店の奇跡 田村潤◎◎
274.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎

275.幸福優位7つの法則 ショーンエイカー
276.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎
277.おいしいから売れるのでない 正垣泰彦◎◎
278.日本共産党の研究2 立花隆◎◎

(11月26冊)
279.外遊日記 三島由紀夫
280.日本共産党の研究3 立花隆◎
281.リアルオプションの思考と技術 川口有一郎◎
282.臨死体験 立花隆◎

283.カジノ 黒野十一
284.極私的東京名物案内 坪内祐三
285.1972 坪内祐三◎
286.文庫本を狙え 坪内祐三◎

287.中核と革マル上 立花隆
288.天皇と東大上 立花隆◎
289.令和版 神速の麻雀 堀内システム55 堀内正人◎
290.米国製エリートは本当にすごいのか 佐々木紀彦◎
291.ベストセラー伝説 本橋信宏◎
292.禁断の説得術 村西とおる◎
293.酒中日記 正 坪内祐三◎

294.酒中日記 続 坪内祐三
295.証言 臨死体験 立花隆
296.田中真紀子研究 立花隆◎
297.四百字十一枚 坪内祐三
298.右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない 坪内祐三
299.昭和にサヨウナラ 坪内祐三
300.旅心はリュートにのって 星野博美◎◎
301.零の発見 吉田
302.天皇と東大下 立花隆◎◎◎
303.文庫本玉手箱 坪内祐三◎

304.破滅ー梅川昭美の30年 毎日新聞社会部
305.おたくの本懐 長山靖生
306.文庫本宝船 坪内祐三◎
307.決定版上方芸能列伝 澤田隆治◎◎

308.青春の東京地図 泉麻人
309.神楽坂純愛 深井美野子
310.懐かしい東京を歩く 森本哲郎
311.葉山日記 吉田仁
312.文庫本福袋 坪内祐三◎
313.昭和天皇・マッカーサー会見 豊下楢彦◎◎◎

314.自由の精神 萩原延壽
315.映画をたずねて 井上ひさし対談集
316.石川淳 評論選
317.2016年の週刊文春 柳澤健◎◎
(12月 38冊)

合計317冊

2016年225冊→2017年264冊→2018年201冊→2019年268冊→2020年317冊
楠木建、鹿島茂、山形浩生、坪内祐三といった読書家の薦める本を今年はずいぶんと読んだ。たとえば、幅広く本をピックアップする坪内祐三は自分と同世代の東京育ちで似たような体験をしているのに驚く。今年亡くなったけど、「酒中日記」を読むと夜の銀座、新宿をはしご酒をする酒好きだということがわかる。似たような飲み方をしている自分は彼を反面教師にしなければならない。でも、彼の文庫本紹介の連載がなくなるのはさみしい。ただ、坪内祐三の薦める本にはビジネス系の本はない。一橋大学の楠木建がチョイスした経済学、経営学の本をピックアップしてみて自分に合うかどうかを書店や図書館で判断して読むだけでも補足できる。翻訳家山形浩生もある意味同系統で、この2人の存在は大きい。山形浩生の頭脳は極めてするどく訳はピカイチだ。2020年の世の中株式で資産が増えているといわれるが、こっちの方は本を読んでもダメだな。

同世代の佐藤優も嫌いじゃないが、新自由主義を目の敵にする態度が気に入らない。知性はあるけど、牢獄時代を含めた外務省のキャリアを終わった時点で実体験人生が止まっている。そこが弱い。中国史の井波律子さんが今年亡くなった。残念である。とんでもない奇人が多い中国史に登場する人物を心やさしく紹介する。書評集「書物の愉しみ」をよむだけで、中国に関係する本で何をピックアップしていいのかわかる。2018年から2019年にかけてはイスラム史および中国回族との関係に強い関心を持ったが、今年は明と清の時代に引き寄せられた。星野博美さんの「旅心はリュートにのって」は一瞬リュート体験記かと思ったら、イベリア半島の歴史や十字軍の顛末に焦点があてられ快適な読後感を持てた。

今年改めてすごいと思ったのは立花隆である。田中角栄研究もあってか自分は彼を反体制左翼人と誤解していた。うっかりしていた。むしろ日本の学生運動と左翼運動をまったく信じていない。ここが佐藤優との違いだ。中立な立場で左右両面の立場にするどく切り込む立花隆の姿勢にもっと早く気づけばよかった。「日本共産党研究」、「天皇と東大」における徹底的な取材と重量級の内容には恐れ入る。そう思っていたら、自分の好きな柳澤健2016年の週刊文春という本を年末に出した。休みに入ってから読む。彼も自分と同世代、今までの柳澤の著作同様にむちゃくちゃ面白い。題名で損している気がする。文藝春秋のいい意味での池島信平時代からの歴史が刻み込まれている。快適に年を越せそうだ。
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2019年読んだ本

2019-12-31 13:39:16 | 
1.習慣の力 チャールズ・デュヒッグ◎
2.朝鮮通信使 仲尾宏
3.歴史の常識をよむ 歴史科学協議会
4.戦中と戦後の間 丸山真男
5.世界の中のパレスチナ問題 臼杵陽◎◎
6.江戸東京《奇想》徘徊記 種村季弘◎◎

7.FEAR恐怖の男 ボブ・ウッドワード
8.すごいイノベーター70人のアイディア ポール・スローン
9.地面師 森功
10.都道府県格差 橘木俊詔
11.完全履歴消去マニュアル フランク・アハーン
12.東京路地裏暮景色 なぎら健壱
13.世代の正体 長山 靖生
14.ひとり空間の都市論 南後 由和
15.ヤメ検 森功
16.門 夏目漱石
17.1分間ノート術 石井貴士
18.山手線29駅ぶらり路地裏散歩 舘野 允彦
19.東大vs京大入試文芸頂上決戦 永江 朗
20.もっと言ってはいけない 橘玲◎
21.ビジネスの限界はアートで超えろ! 増村岳史
22.ぐにゃり東京 平井玄
23.一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 cis
24.固有名詞子育て 加藤久美子
25.貧者を喰らう国 阿古智子◎
26.リバタリアニズム 渡辺靖◎

27.東大のクールな地理 
(1月 27冊)
28.メモの魔力 前田裕二◎
29.機会損失 清水勝彦◎
30.お金の流れで読む 日本と世界の未来 ジム・ロジャーズ◎◎

31.株カンニング投資術  JACK
32.やばいですその金遣い 石原伸浩
33.昭和20年東京地図 西井一夫◎◎
34.昭和20年東京地図続 西井一夫◎

35.歌舞伎町より愛をこめて 李小牧
36.一晩寝かせてしっかり儲けるオーバーナイト投資術 二階堂重人
37.「意識高い系」の研究 古谷
38.音楽のアマチュア 四方田丈彦◎
39.効率を超える力 モートン・ハンセン◎
40.新宿「性なる街」の歴史地理 三橋順子◎◎◎

41.橘玲の中国私論 橘玲
42.使える!「国語」の考え方 橋本陽介◎
43.この映画を観れば世界がわかる 東京フィルメックス
44.超大国中国のゆくえ 新保
45.ナラトロジー入門 橋本陽介
46.物語の哲学 野家啓一
47.かけひきの科学 唐津一◎
48.プロ家庭教師の技 丸谷馨
49.自分の仕事をつくる 西村佳哲◎
50.モチベーションで仕事はできない 坂口孝則◎◎

51.あなたの勉強法はどこがいけないのか 西林克彦
52.武器としての交渉思考 瀧本哲史◎
53.勝負論 梅原大吾◎

(2月 26冊)
54.なぜ人は学ぶのか 教育を生物学的に考える 安藤寿康◎◎
55.思いつきで世界は進む 橋本治
56.左翼老人 森口朗
57.日本共産党の正体 福富健一
58.人生は攻略できる 橘玲
59.小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報 中司 祉岐
60.『羊の歌』余聞  加藤周一◎◎
61.思考脳力のつくり方 前野 隆司
62.散歩本を散歩する 池内 紀
63.錯覚する脳 前野 隆司
64.小室直樹の学問と思想  橋爪 大三郎、 副島 隆彦◎
(3月 10冊)
65.データは騙る: 改竄・捏造・不正を見抜く統計学  ゲアリー・スミス
66.副業愛人 中山美里
67.自閉症という知性  池上英子
68.昭和の店に惹かれる理由  井川直子
69.幸せのメカニズム 前野 隆司◎
70.歴史は実験できるのか ジャレド・ダイアモンド
71.あなたの生産性を上げる8つのアイディア  チャールズ・デュヒッグ
72.木村伊兵衛昭和を写す 1
73.実践ポジティブ心理学 前野 隆司◎◎
74.三島由紀夫紀行文集  三島由紀夫◎

75.写真への旅 荒木 経惟
76.私の知的鍛錬法 竹内均◎◎
77.天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) エドワード・ソープ◎

78.明治の東京写真 石黒敬章
79.記憶‐脳は忘れるほど幸せになれる 前野 隆司
80.地図と愉しむ東京歴史散歩 お屋敷のすべて編  竹内正浩◎
81.地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編 竹内正浩◎
82.ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則 バーバラ・フレドリクソン◎
83.友達の数は何人? ロビン・ダンパー◎◎
84.天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(下) エドワード・ソープ◎
85.なぜ僕は炎上を恐れないか イケダハヤト◎◎
86.数学による思考のレッスン 栗田哲也◎◎

(4月 22冊)
87.40歳からの記憶力 和田秀樹
88.日本電産 永守イズムの挑戦
89.運は実力を超える 植島啓司◎
90.ピカソ 剽窃の論理 高階秀爾◎◎
91.可変思考 広中平祐◎

92.サマる技術 船登惟希 
93.あの日の新宿 佐藤洋一◎
94.考証永井荷風下 秋庭太郎
95.エレクトリックマイルス1972-1975 中山康樹
96.ジャズ喫茶リアルヒストリ― 後藤正洋◎◎
97.スパークする思考 内田和成◎
98.孫社長にたたき込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
99.コリンローズの加速学習法 
100.クリントイーストウッド 中条省平
101.23区大逆転 池田利道◎
102.近代絵画史 上 高階秀爾◎

103.数学の問題の発見的解き方1 ポリア
104.トヨタで学んだ「紙一枚」にまとめる技術 浅田すぐる
105.近代絵画史 下 高階秀爾
106.哲学ノート 上巻 レーニン
107.戦争論 中 クラウゼヴィッツ
108.ポジティブ心理学の挑戦  マーティン・セリグマン
109.方法序説 デカルト
110.データサイエンス「超」入門 松本健太郎
111.子どもは40000回質問する イアン・レズリー◎
112.記憶に自信がなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック ドミニク・オブライエン◎◎

113.人類進化の謎を解き明かす ロビン・ダンバー
114.必要な情報を手に入れるプロのコツ 喜多 あおい◎◎ 
115.リクルートが教える営業マン進化術 中尾隆一郎
116.つよい子を育てる心のワクチン マーティン・セリグマン
117.シンク・クリアリ― ロルフ・ドベリ◎
118.オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン◎◎
119.なし遂げる力 ショーン・ヤング◎

120.世界天才紀行 エリック・ワイナー
121.神童は大人になってどうなったのか 小林哲夫
122.記憶術全史  桑木野 幸司◎◎
123.意味がない無意味 千葉 雅也
124.世界天才紀行 -ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで- エリック・ワイナー
125.60年代新宿アナザー・ストーリー -タウン誌『新宿プレイマップ』極私的フィールド・ノート 本間 健彦
126.チーズは探すな! ディーパック・マルホトラ
127.ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由  ジョシュア・フォア◎
128.成功する子失敗する子  ポール・タフ◎
129.無理せず勝てる交渉術 リチャード・シェル◎◎

(5月 43冊)
130.記憶術 イエイツ◎
131.ウォートンスクールの本当の成功の授業  リチャード・シェル◎

132.東京B級グルメ放浪記 鈴木隆祐
133.東京「裏町メシ屋」探訪記 苅部山本
134.大人のための超計算 後藤卓也
135.ポジティブ心理学が1冊でわかる本 イロ―ナ・ボニウェル◎
136.全裸監督村西とおる伝 本橋信宏◎◎
137.木村政彦外伝 増田俊也◎
138.読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑◎
139.スポーツ遺伝子は勝者を決めるのか デイヴィッド・エピスタイン◎

140.手塚治虫映画エッセイ集成 手塚治虫
141.ビブリア古書堂の事件手帖 三上延
142.意味がなければスイングはない 村上春樹◎
143.国立の先生山口瞳を読もう 常盤新平
144.積極的考え方の力 ノーマンピール
145.成功が約束される選択の法則 ショーン・エイカー◎◎
146.モチベーション3.0 ダニエル・ピンク◎

147.混沌からの秩序 プリゴジン
148.脳のはたらきのすべてがわかる本  ジョン・レイティ◎◎
149.経済数学の直感的方法 マクロ経済学編 長沼伸一郎◎◎

150.幸せはいつもちょっと先にある ダニエル・ギルバート
(6月 21冊)
151.このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? ポー・ブロンソン
152.社会はなぜ左と右にわかれるのか ジョナサン・ハイト
153.経済数学の直観的方法 確率・統計編 長沼伸一郎
154.幸せ優位7つの法則 ショーン・エイカー◎◎◎
155.フロー体験入門 M.チクセントミハイ
156.文化人類学の思考法 松村 圭一郎
157.自閉症学のすすめ 野尻英一
158.イタリア映画を読む 柳澤一博
159.夫・車屋長吉 高橋順子◎
160.映画を聴きましょう 細野晴臣◎
161.楽しむということ チクセントミハイ◎
162.俳優の教科書 三谷一夫◎
163.映画を見る眼 小栗康平◎

164.知の巨匠加藤周一 菅野昭正編
165.加藤周一青春ノート 加藤周一 鷲巣力編◎◎
166.クロードシャノン 情報時代を発明した男 ジミーソニ、ロブ・グッドマン
167.昭ー角栄と生きた女 佐藤あつ子
168.俳優の演技訓練 三谷一夫
(7月18冊)
169.加藤周一はいかにして加藤周一になったか 鷲巣力◎◎
170.日教組 森口朗
171.自由のこれから 平野啓一郎
172.日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学  小熊正二◎◎
173.自治労の正体 森口朗
174.都心集中の真実 三浦展◎
175.心を開かせる技術 本橋信宏◎

176.老いる家崩れる街 野沢千絵
177.納屋を焼く 村上春樹
178.上級国民下級国民 橘玲◎
179.やくざと芸能と なべおさみ
180.未来の束縛 河合雅司
181.侏儒の言葉 芥川龍之介◎
182.映画から見える世界 上野千鶴子◎

183.日本の少子化百年の迷走 河合雅司
184.ライムスター宇多丸の映画カウンセリング 宇多丸
185.映画ー社会から世界への架け橋 宮台真司
186.植草甚一の勉強 大谷能生◎
187.教育格差 松岡亮二◎◎◎

188.エリック・クラプトン マーク・ロバーティ
189.物語論 基礎と応用 橋本陽介
190.ヒトラーの正体  舛添要一
191.「カッコいい」とは何か 平野啓一郎◎
192.スポーツ映画キネマ館 田沼雄一
193.ピアニストの脳を科学する 古谷晋一
194.映画の中の昭和30年代 片岡義男
195.近代日本の発想の諸形式 伊藤整
196.植草甚一ぼくたちの大好きなおじさん-J・J 100th Anniversary Book
197.小説の認識 伊藤整
198.善の研究 西田幾多郎
199.東京どこに住む 速水健朗
200.東京郊外の生存競争が始まった 三浦展
201.色川武大、阿佐田哲也ベストエッセイ◎
202.田中小実昌ベストエッセイ
203.昼は散歩、夜は読書 三浦展
204.知的トレーニングの技術 花村太郎◎◎
(8月 36冊)
205.M/D上 菊池成孔、大谷能生
206.M/D下 菊地成孔、大谷能生
207.哲学ノート上 レーニン◎
208.考現学入門 今和次郎
209.夕陽妄語2 加藤周一
210.平岡正明論 大谷能生
211.東京大学のアルバートアイラ―歴史編 菊池成孔、大谷能生
212.私とは何か 平野啓一郎◎
213.思考のための文章読本 花村太郎
214.ロビンズカップの魔術師たち チャック・フランク
215.禁断の説得術応酬話法 村西とおる◎
216.掏摸 中村文則
217.AIに負けない子どもを育てる 新井紀子◎◎
218.夕陽妄語3 加藤周一
219.さいごの色街 飛田 井上理津子
220.頭のいい説明は型で決まる 犬塚壮志◎
221.世界は数字でできている 野口悠紀雄
222.建設業コスト管理の極意 中村秀樹、志村満、降旗達生◎◎
223.感動のメカニズム 前野隆司
224.行動経済学の使い方 大竹文雄◎◎◎
225.ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治◎◎

226.本当に住んで幸せな町 島原万丈
227.現代日本人の意識構造第8版 NHK
228.たった1年で利益を10倍にする建設業のための経営改善バイブル 中西宏一
229.日本のロック名盤ベスト100 川崎大助
230.今すぐできる建設業の原価低減 降籏達生
(9月 26冊)
231.ビッグデータベースボール トラヴィス・ソーチック
232.事務ミスをなめるな 中田亨
233.クリエイターになりたい ミータ・ワグナー
234.裏社会の日本史  フィリップ・ポリス◎
235.格闘 高樹のぶ子
236.東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く ◎
237.手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法  ミニマリストしぶ
238.僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた アダム・オルター
239.「マニュアル」をナメるな! 中田亨◎◎◎
(10月 9冊)
240.貧民の帝都 塩見鮮一郎
241.戦後の帝都 塩見鮮一郎◎
242.東京最後の異界鶯谷 本橋信宏
243.群集心理 ギュスターヴ・ル・ボン
244.バーのマスターはなぜネクタイをしているか 林伸次
245.勉強の哲学 千葉雅也
246.アウトライナー実践入門 
247.世界の危険思想 悪いやつらの頭の中  丸山ゴンザレス
248.スタンフォード式 人生デザイン講座  ビル バーネット◎
249.哲学嫌い ポストモダンのインチキ 小谷野敦◎
250.書けるひとになる! 魂の文章術 N・ゴールドバーグ◎◎◎

(11月 11冊)
251.他人に軽く扱われない技法 内藤誼人
252.嘘を見破る質問力 荘司雅彦
253.スターは楽し 映画で会いたい80人 芝山幹郎◎
254.読んでいない本について堂々と語る本 ピエール・バイヤール
255.記憶がなくなるまで飲んでもなぜ家にたどり着けるのか 川島隆太
256.横町と路地を歩く 小林一郎
257.ヤバいビル 三浦展
258.昭和幻景 藤木
259.日経225先物 必勝トレード術 ついてる仙人◎
260.日和下駄とスニーカー 大竹昭子
261.カブドットコム流勝ち残り法則 斉藤正勝
262.本気論 斉藤正勝
263.相場の赤本 相場 師朗
264.物語を書く人のための推敲入門  ラリー・ブリックス◎
265.最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールド◎

266.オリンピックと東京改造 田辺謙一
267.映画の中にある如く 川本三郎◎
268.東京あの時ここで  共同通信社
(12月 18冊)

今年読んだ中ですごいと思ったのが教育格差 松岡亮二である。なんとなく雰囲気で格差を言及している論と違い、圧倒的な量の統計を分析して出身家庭と地域の違いで教育格差が生まれることを幼児教育、小、中、高に分けて分析している。お見事である。ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治もある意味教育格差いやそれ以前の問題に言及した好著である。新宿「性なる街」の歴史地理 三橋順子は遊郭の歴史を丹念に調べている。新宿三丁目、ゴールデン街によく飲みに行く自分からすると、ここで書いてある新事実はいい話のネタになった。
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「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」バーバラ・フレドリクソン

2019-06-17 20:26:04 | 
「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」

4月上旬に顔に大ケガをした。夜の会合が重なりつかれてきて、そろそろ抑えようと思った時である。かなり強い精神的な打撃を受けた。翌日は片目は見えず、2日間会社を休んだあと、サングラスをして出勤。人様に見せられる顔でなくなったのだ。当然酒は飲まず、会合があってもウーロン茶で済ます。これまででは考えられない話である。憂鬱でブログの更新も2か月しなかった。約一か月酒断ちした後、業界の会合で復活、何回か飲んだ。でも完全に治るまではやはり断酒しようと今は禁酒中である。

そうすると頭は冴える。4月下旬から読書のピッチは上がった。ちょうどいい具合にゴールデンウィークとなる。自分自身は最初と最後に出勤して8連休とした。そんな時にピックアップしたのが前野隆司「幸せのメカニズム」である。その本でポジティブ心理学というものを知る。

筆者は身体的な要因、性格や心の状態、社会的自己の状態などの「幸せのチェックリスト」をつくってチェックが多いほど幸せなのかどうかと調べた。その際、チェックが少なくても幸せだという人にであう。もしそうならば、どれを満たせばよいのかということで幸せの因子分析を行う。これは多変量解析の一種で、4つの因子を心的要因に絞り第一因子「やってみよう」因子(自己実現と成長)、第二因子「ありがとう」因子(つながりと感謝)、第三因子「なんとかなる」因子(前向きと楽観)、第四因子「あなたらしく」因子(独立とマイペース)にわけて質問と回答によるデータを分析していくのだ。(前野 2013 pp.96-111)
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門
前野 隆司

へえこんな手法あるのかと思い、ポジティブ心理学の本を次々と読み進めていく。

「実践ポジティブ心理学」 前野 隆司、「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」 バーバラ・フレドリクソン、「オプティミストはなぜ成功するか」、「ポジティブ心理学の挑戦」、「つよい子を育てる心のワクチン」 マーティン・セリグマン、「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」 イロ―ナ・ボニウェルの6冊はまず読んだ。イロ―ナ・ボニウェルによれば、ポジティブ心理学とは「人間の生活におけるポジティブな側面、つまり、幸福やウェルビーイング、繁栄について研究する学問」であるとする。(ボニウェル 2015 p.22)

「実践ポジティブ心理学」「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」
の2冊でポジティブ心理学の概要をつかむ中で、ポジティブとネガティブの比率に着目した「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」の内容が気になった。
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則


まずフレドリクソンはポジティビティが持つ6つの重要な事実を説明する。
事実1 ポジティビティは気分がいい。
「いい気分」こそ生き方を変える動機づけになる
事実2 ポジティビティは精神の働きを変化させる。
ポジティビティが思考の幅を広げる
事実3 ポジティビティは未来を変える。
ポジティブな感情を経験するうちに人が自分の中に蓄えている能力やエネルギー(リソース)を形成する。
事実4 ポジティビティはネガティビティにブレーキをかける。
ポジティビティこそが困難から立ち直る秘密のカギ
事実5 ポジティビティは「ティッピングポイント」をもつ。
いい瞬間が続いて起こると、さらに上昇外向モードになって、もはや下降・内向が起こらなくなる。
事実6 ポジティビティは増やすことができる。
ポジティビティを増やすことで、新たな可能性を発見し、挫折から立ち直り、良い人間関係を築き、自分をよい状態に保つことができる。

バーバラ・フレドリクソンはポジティブでいることの2つの効果について語る。1つは拡張効果でポジティビティは精神の働きを広げ視野を拡大するとする。ポジティビティで広い視野を持てば上方スパイラルが起きるとする。広い視野で異質のものを取り入れると相乗効果がでていい成果を得ることができるのだ。またポジティビティでいると悪い感情を流し切り、逆境の時に解決策を思いつくこともできる。逆境に耐えうるレジリエンスの力をアップさせる。速やかに立ち直る人は、ストレスに直面したときに、ほかの人に比べて複合的な感情を持っているのである。(フレドリクソン p109,p156,p183)

もう1つは形成効果でポジティビティが個人的リソースを形成して人を成長させるとする。ポジティビティにより心を開く実験により証明する試みも行われている。それにより生き方をよい方向に転換させるのに有効であることがわかった。また、人とかかわるときにポジティビティは大きく上昇することもわかる。かかわりによって活力が得られるのである。

ポジティビティとネガティビティの割合を少なくとも「3:1」にする。
フレドリクソンはネガティビティもまた大事で、ネガティビティなしの繁栄などないとする。(フレドリクソン pp.62-63 )ゴットマン博士によると「繁栄する結婚」のポジティビティ比はおよそ「5:1」、ロバート・シュワルツ博士によれば、最適なポジティビティ比が「4:1」、大多数の人の比率は「2:1」、うつ病は「1:1」以下であるとしている。(フレドリクソン pp.190-191 )いずれもゼロとしないところが、肝心である。ネガティビティゼロは現実から遊離しているのだ。

うつ病というわけではないが、思い切って目の前にある対象の事柄に飛び込めない奴も多い。常に言い訳を言いつつ前に進めない。目標はネガティビテイを減らすことで、完全になくすことはない。減らすべきは、不適切で不当なネガティビティ。(フレドリクソン pp.224 )そうして、ネガティブ思考に反論するエクササイズを示す。マーティンセリグマンの本でも取り上げられた。
気持ちは何が起こっても何とかなるだろうというスタンスが大切なのであろう。

オプティミストはなぜ成功するか
マーティン・セリグマン


長い人生いろんな上司についた。ガードが固く人の行動を常に疑問視する性悪説の人もいる。一方であいつはやってくれるだろうと人を信じる性善説の人もいる。両方支えたが、性悪説が正解の局面に出くわしたことも多い。営業状況の確認やプロジェクトの進行のチェックにあたって任せぱなしではうまくいかないことも多い。そういうのをネガティヴというのかはわからない。ただ、ふつうにルーティン的な業務であれば、人に任せて何も問題ないと思う。むしろ「9:1」くらいルーティン的に業務が流れるように下を育てることが必要なんだろう。でも我々が取り組むことの難易度には差がある。平常時とそうでない時の比率を「3:1」と考えると間違いなく業務が流れるのであろう。

営業の世界で自信過剰な奴っている。すべて自分の都合のいいように解釈して、常にハイで前向きに進む。それ自体はいいことである。前足はよく、仕事をとってきても、ネガティヴゼロで用心深くない奴も多い。必ずどこかで引っかかる。関係者にも大きな迷惑をかけていることも多い。こういう奴が「3:1」のリズムがベストと考え、自分を振り返るコツを覚えたら押しも押されぬトップセールスになるのであろう。

これからも読んでポジティブ心理学というものを整理してみたい。
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2018年読んだ本

2019-01-01 10:03:47 | 
1.きづく、つなぐ、すすむ 半歩先を行くビジネス JBCC
2.計算力の鍛え方 小杉拓也
3.会社の目標を絶対に達成する「仕組み」 石田淳
4.日本最大の総会屋「論題」を支配した男 大下英治◎◎
5.テンバガーを探せ! 10倍儲かる低位株投資術 鮎川健
6.61歳の大学生、父野口富士男の遺した一万枚の日記に挑む 平井一み◎◎
7.きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか
8.ビジョナリー・カンパニー3 
9.運は実力を超える 植島啓司◎◎
10.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎

11.一度は泊まりたい粋な宿 山口由美
12.フルタイムトレーダー ジョン・カーター◎
13.小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏
(1月13冊)
14.データの見えざる手◎◎
15.昭和のテレビ欄
16.数学難問BEST100  小野田
17.伝説の投資家12人の学ぶ儲けの法則
18.天才数学者列伝
19.人生論ノート 三木清◎
20.観れずに死ねるか!傑作絶望シネマ88
21.80's エイティーズ 橘玲
22.ノイマン・ゲーテル・チューリング 高橋昌一郎
23.工学部ヒラノ教授の事件ファイル 今野浩
24.組織は変われるか 加藤雅則
25.欲望直撃のしかけ 殿村美樹
26.ツキをつかむ70の法則 早島正雄◎
27.金融排除 橋本宅典◎
28.ゆるり京都おひとり歩き 柏井壽◎

29.ビジネスに効くスケッチ 山田雅夫
30.不死身の特攻兵 鴻上尚文◎
31.新・日本の階級社会 橋本健二◎
32.運は人柄 鍋島雅治◎
33.天才脳をつくる マイク・バイスター&クリスティン・ロバーグ◎

34.マインドマップ リーダーシップ トニーブザン他
35.近代日本150年 山本義隆
36.若き科学者への手紙 エドワード・D・ウィルソン
37.京都の路地裏 柏井壽
38.ファンベース 佐藤尚之◎
39.批評について・芸術批評の哲学 ノエル・キャロル
40.株価指数先物必勝システム アート・コリンズ
41.格差の戦後史 橋本健二◎◎
42.左翼も右翼もウソばかり 古谷経衡◎◎

43.リバタリアン宣言 蔵研也
44.映画館をはしごして 小泉敦
45.スパークする思考 内田和成
46.トレードシステムの法則
47.近代デザインの美学 高安啓介
48.経験としての芸術 デューイ
49.戦前日本のポピュリズム 筒井清忠◎◎
50.道徳自警団が日本を滅ぼす 古谷経衡
51.偉人の残念な息子たち 森下賢一
(2月 38冊)
52.あざむかれる知性 村上宣寛◎
53.日本を蝕む「極論」の正体 古谷経衡 
54.数字マニアック 1~200の数字 デリック・ニーダーマン◎
55.ネット右翼の終わり  古谷経衡
56.リスク、人間の本性、経済予測の未来 アラン・グリーンスパン
57.悪い奴ほど合理的 レイモンド・フィスマン
58.歴代天皇総覧 笠原英彦
59.善意で貧困はなくせるのか Dカーラン&Jアベル
60.共感のレッスン 植島啓司&伊藤俊治
61.ボクには世界がこう見えていた 小林和彦
62.スパイのためのハンドブック ウォルフガング・ロッツ
63.昭和史講義 筒井清忠編◎
64.昭和史講義2 筒井清忠編◎
65.利食いと損切のテクニック アレキサンダー・エルダー◎
66.AIvs教科書が読めない子どもたち 新井紀子◎
67.デカルトの憂鬱 津崎良典◎

68.帝都復興の時代 筒井清忠
69.元老西園寺公望  伊藤之雄◎ 
70.はじまりの戦後日本 橋本健二
(3月 19冊)
71.47都道府県格差 木原誠太郎
72.アナタはなぜチェックリストを使わないのか? アトゥール・ガワンデ
73.投資苑3 アレキサンダー・エルダー
74.リズムの哲学ノート 山崎正和
75.方法序説 デカルト
76.月給百円サラリーマン
77.A4脳が成功する。 三木
78.満州事変から日中戦争へ 加藤
79.日本統治下の朝鮮 木村光彦◎
80.テンプレート仕事術 信太明
(4月 10冊)
81.サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 三戸政和
82.映画の瞬き ウォルター・マーチ
83.スポーツアナウンサー 山本浩
84.モノが少ないと快適に働ける 土橋正
85.学びの技 後藤芳文ほか
86.東京たてもの伝説 藤森照信、森まゆみ
87.ニッポン戦後サブカルチャー史 宮沢章夫
88.ニッポン戦後サブカルチャー史 深堀り進化論
89.ぼくらは数学のおかげで生きている 柳谷晃
90.東京建築みるあるくかたる 
91.宮脇壇の間取り図鑑 山崎健一
92.iphone力
93.男はなぜこんなに苦しいのか 海原純子
94.俺の日本史 小谷野敦◎
(5月 14冊)
95.乾隆帝 中野美代子
96.誰も戦後を覚えていない(昭和20年代後半) 鴨下信一◎
97.誰も戦後を覚えていない(昭和30年代) 鴨下信一
98.戦後10年東京の下町 京須偕充◎
99.1949年の大東亜共栄圏 有馬哲夫
100.悲の器 高橋和巳◎◎
101.渋谷まち歩きレシピ
102.あなたの隣のモンスター社員 石川弘子
103.ブラック企業1 今野晴貴
104.戦争まで 加藤陽子◎
105.シニア左翼とは何か 小林哲夫 
106.ひと目でわかる「大正、昭和初期」の真実  水間政憲
107.邪宗門 高橋和巳
108.朝日ぎらい 橘玲◎
109.クリエイターのためのセルフブランディング全力授業  青山裕企◎

(6月 15冊)
110.袴田事件を裁いた男 尾形誠規
111.テレビショッピングはなぜ値段を最後に言うのか 理央周
112.暴力的風景論 武田徹
113.戦前昭和の社会1926-45 井上寿一
114.桂太郎  千葉功 
115.大阪不案内 森まゆみ
116.我が心は石にあらず 高橋和巳◎
117.大正デモクラシー  成田龍一
118.河合栄治郎  松井慎一郎
119.評伝高橋和巳 川西政明
120.魂の文章術 ナタリー・ゴールドバーグ◎◎
121.中国における社会主義的近代化 小長谷有紀・川口幸大・長沼さやか編
122.イスラームへの回帰 松本ますみ◎
123.20世紀中国の国家建設と民族 王柯
124.現代中国の民族と経済 佐々木信彰
125.民衆のイスラーム 赤堀雅幸
126.中国のムスリムを知るための60章 中国ムスリム研究会◎
127.中華と対話するムスリム 中西竜也◎

128.クロニクル1945-49  共同通信
129.大正クロニクル  世界文化社
130.創氏改名  水野直樹
131.梅棹忠夫  山本紀夫
132.書きたいのに書けない人のための文章教室 清水良典
133.シカゴスタイルに学ぶ論理的に考え書く技術 吉岡友治◎◎
134.日本の悪霊 高橋和巳◎

135.文科系学生のレポート卒論術 渡辺潤&宮入恭平
136.感性は感動しない 椹木 野衣
137.改訂新版 ロボットは東大に入れるか  新井紀子
138.「悪くあれ! 」窒息ニッポン、自由に生きる思考法 モーリー・ロバートソン
139.勝つための論文の書き方 鹿島茂◎
140.頭を前向きにする習慣 赤羽雄二
141.第一次世界大戦と日本 井上寿一
142.市場って何だろう 松井彰彦
143.知っているつもり  スティーブン・スローマン◎
(7月 34冊)
144.ファイナンス思考 朝倉佑介◎
145.AIビッグデータの罠 キャシー・オニール
146.わが解体 高橋和巳
147.テクニカル分析 最強の組み合わせ術 福永博之◎
148.運がよくなる 月の習慣、太陽の習慣  松永修岳
149.3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる ダナ・サスキンド◎
150.火宅の人 檀一雄
151.テクニカル分析 最強の組み合わせ術  福永博之
152.いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資  柳橋
153.イスラームと近代 中村
154.「回教から見た中国―民族・宗教・国家」張承志◎
155.「中国回教史論叢」 金吉堂、傅統先著◎

(8月 12冊)
156.神楽坂ホン書き旅館
157.イスラーム世界の女性たち 白須英子
158.ムスリマを育てる  服部美奈
159.イスラーム世界のジェンダ―秩序
160.イスラームにおける女性とジェンダー
161.矢口新の短期トレード教室
162.『「周縁」を生きる少数民族』澤井充生・奈良雅史編◎◎
163.『現代中国のイスラーム運動』奈良雅史◎◎

(9月 8冊)
164.情報生産者になる 上野千鶴子◎
(10月 1冊)
165.物理学的ストーリー創作入門
166.「ヘーゲル法哲学批判序説」カール・マルクス:城塚登訳
167.データサイエンティスト
168.紅衛兵の時代 張承志
169.中国文明史 清 文明の極地
170.才能の正体 坪田
171.回回民族の諸問題 中田◎◎
172.中国文明史 明・在野の文明 王 莉
(11月 7冊)
172.知的生活の設計 堀正岳◎
173.中東の世界史 臼杵陽◎
174.クリエイティブ・スーパー・パワー ローラ・ジョーダン・バーンバック他◎

175.イスラームはなぜ敵とされたのか 臼杵陽
176.論破力 ひろゆき
177.コーラン 井筒訳
178.北京と内モンゴル、そして日本 金 佩華◎
179.スポーツ映画トップ100 芝山幹郎◎

180.記憶日本一が教える記憶術 池田義博
181.日本の中国人社会 中島恵◎◎
182.東京格差 中川寛子
183.アンダークラス 橋本健二
184.籠の鸚鵡 辻原登◎
185.京都に行く前に知っておくと得する50の知識 柏井壽
186.イスラエル 臼杵陽◎
187.本と映画と「70年」を語ろう 鈴木邦男、川本三郎◎

188.作家の収支 森博嗣
189.池波正太郎と歩く京都
190.東京の流儀 福田和也
191.1秒でつかむ 高橋弘樹◎◎
192.脳を鍛えるには運動しかない ジョン・J・レイティ
193.なぜ中国人は財布を持たないか 中島恵◎
194.微分積分いい気分 オスカー・フェルナンデス
195.大川周明 臼杵陽◎◎
196.秘伝「書く」技術 夢枕獏
197.黄土の疾風 深井律夫
198.中国人エリートは日本人をこう見る 中島恵
199.誰が何を論じているのか  小熊英二◎◎
200.人望の研究 山本七平◎◎
201.実践論、矛盾論 毛沢東◎

(12月29冊)

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2017年読んだ本

2017-12-31 09:19:58 | 
1.女性たちの貧困 NHK
2.一発逆転記憶術 渡辺剛彰
3.職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない本 内藤
4.超附箋法 片上徹也
5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄◎
6.セラピスト 最相葉月
7.唯幻論物語 岸田秀
8.異業種競争戦略 内田和成
9.偏差値10の差を逆転する 山崎元
10.地頭力を鍛える 細谷功
11.高原好日 加藤周一
12.ダブルマリッジ 橘玲
13.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎
14.日本人の9割が知らない遺伝の真実 安藤寿康◎

15.棘 勝目梓
16.東京残影 川本三郎◎
17.私にとっての20世紀 加藤周一
18.正義から享楽 宮台真司
(1月 18冊)
19.見える化 遠藤功
20.小説家 勝目梓
21.14歳 澤地久枝
22.たいていのことは20時間で習得できる ジョシュ・カウフマン
23.歴史・科学・現代 加藤周一対談集◎
24.why型思考が仕事を変える 細谷功
25.女優で観るか、監督を追うか 小林信彦
26.ADHDでよかった 立入勝義◎
27.モンローが死んだ日 小池真理子◎

28.モテる構造 山田昌弘
29.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
30.映画は呼んでいる 川本三郎
31.映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 フィオヌラ・ハリガン
32.10のストーリータイプから学ぶ脚本術 ブレイク・スナイダー
33.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド◎
34.映画時評2012-2014  蓮實重彦
35.3年でプロになれる脚本術 尾崎将也◎
36.これが答えだ!少子化問題 赤川学◎◎

37.ぼくがクリエイターとして生きていく方法 ベン・タロン
38.ストーリー式記憶法 山口真由
39.朝鮮紀行 イザベラ・バード◎◎
40.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎
41.観察力を磨く 名画読解  エイミーハーマン◎◎

42.東京番外地 森達也
43.問いの読書術 大澤真幸◎
44.東芝粉飾の原点 小笠原啓
45.仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする 坂口孝則◎
46.騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編 村上春樹◎◎
47.騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹◎◎

(2月 28冊)
48.週末アジアでちょっと幸せ 下川裕治
49.なぜ、間違えたのか? ロルフ・ドベリ
50.申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン 
51.日本電産流「V字回復経営」の教科書  川勝宜昭◎◎
52.ゲームチェンジャーの競争戦略  内田和成
53.クリエイティブマインドの心理学 ジェフ・クラブトゥリー
54.1964年のジャイアント馬場 柳澤健◎◎
55.原因と結果の経済学 中室牧子
56.退職金貧乏 塚崎公義
57.熊本の桜納豆は下品でうまい 太田和彦
58.考現学入門 今和次郎 
(3月 11冊)
59.ユーミンの罪 酒井順子
60.オオカミ少女はいなかった 鈴木光太郎
61.週刊文春編集長の仕事術 新谷学◎
62.映画系女子がゆく 真魚八重子
63.運は数学にまかせなさい ジェフリー・ローゼンタール
64.珍日本超老伝 都築響一
65.シュリーマン旅行記清国・日本 ジュリーマン◎
66.ほったらかし投資術 山崎元
67.西部邁と佐高信の思想的映画論
68.老後破産 NHKスペシャル
69.東京高級住宅地探訪 三浦展
70.不動産投資は新築木造三階建で始めなさい 田脇宗城
71.東京江戸地名の由来を歩く 
72.残業ゼロで目標200%達成
73.算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 山根誠司
(4月 15冊)
74.スコールの夜 芦崎
75.最高に楽しい大江戸MAP
76.ハリウッド白熱教室
77.危険な世界史 中野京子
78.すごい実行力 石田淳
79.生身の暴力論 久田将義◎
80.入りにくいけど素敵な店 木村悦子
81.東京の100横丁 矢吹申彦◎
82.失敗学実践講義 畑村洋太郎◎
83.星新一1001話をつくった人上 最相葉月◎◎
84.星新一1001話をつくった人下 最相葉月◎◎

85.起業は一冊の本から始めなさい 上野光夫
86.新ビジネス書のトリセツ 水野俊哉
87.佐藤可士和の打ち合わせ 佐藤可士和
88.なぜ日本は若者に冷酷なのか  山田昌弘
89.最後の恋に彷徨う男たち 亀山早苗
90.サイエンス異人伝 荒俣
91.全員参画の最強理念経営 河越誠剛◎
92.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎◎

93.一生に一度だけの旅GRNDE
94.気まぐれ指数 星新一
95.旅ノート・散歩ノートのつくりかた 奥野 宣之 
96.好きになる数学入門5 関数 宇沢弘文
97.運は実力を超える 植島啓司◎◎
98.週末香港マカオでちょっとエキゾティック 下川裕治
99.映画絶景旅 アジア編◎
100.別海から来た女 佐野眞一◎

101.ツキの科学 マックス・ギュンター 
(5月 28冊)
102.あなたの一日を3時間増やす超整理術 高嶋美里
103.突っ込み術 村瀬健
104.ふだん使いのマインドマップ 矢嶋美由希
105.ヤバい経営学 フリーク・ヴァーミューレン
106.データの見えざる手 矢野和男◎◎
107.30の戦いで読む世界史 関
108.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
109.昭和酒場を歩く 藤木TDC
110.ぼくらの60~70年代熱中記 黒沢哲哉
111.のうだま2 上大岡トメ&池谷裕二
112.女子の国はいつも内戦 辛酸なめこ
113.ゲーム式暗記術 西岡壱誠
114.大正天皇 原武史◎◎
115.いかにして問題をとくか 実践活用編 芹沢光雄
116.カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意 平田信也◎
117.巨匠に学ぶ構図の基本 視覚デザイン研究所
118.テレ東的一点突破の発想術 濱谷光一◎
119.数学×思考=ざっくりと いかにして問題を解くか 竹内薫
120.わかる使える色彩学 勝馬ちなつ
121.見える学力、見えない学力 岸本裕史
122.「谷根千」地図で時間旅行 森まゆみ◎
123.「行動観察」の基本 松波晴人◎

124.出雲国歴史読本
125.消えた風景を訪ねる大人の東京散歩
126.東京煮込み横丁評判記 坂崎重盛
127.真説長州力1951-2015 田崎健太◎
128.成功する練習の法則 タグ・レモフ◎

129.修羅場の極意 佐藤優
130.超合格術 有賀悠◎◎
131.聖の青春  大崎善生◎

132.本当に偉いのか 小谷野敦
133.1976年のアントニオ猪木 柳澤健◎
134.データサイエンティストに学ぶ分析力 ディミトリ・マークス、ボールブラウン◎

135.運の良くなる生き方 西中務
136.クロニクル戦後日本の70年1955-59
137.時間資本主義の到来 松岡真宏◎◎
138.40歳からの記憶術 和田秀樹◎

139.超集中術 野口悠紀雄
140.皇后考 原武史◎
141.AI経営で会社は甦る 富山和彦
142.東京右半分 都築響一◎
143.ビジネスマンのための「行動観察」入門  松波晴人◎
144.科学的管理法 フレデリックWテーラー◎

(6月 43冊)
145.幸福の資本論 橘玲
146.日常に侵入する自己啓発 牧野智和
147.東京ひがし案内 森まゆみ
148.60年代のリアル 佐藤
149.古地図で歩く江戸東京歴史探訪ガイド
150.毎日が幸せになる魔法のほめ言葉 杉山 美奈子
151.編集者という病い 見城徹
152.経験値を伝える技術 ドロシー・レナード&ウォルター・スワップ◎
153.時間消費で勝つ 松岡真宏◎

154.宅配がなくなる日 松岡真宏
155.アジャルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン マリリン・マンズ
156.リーダーの基準 清水勝彦
157.晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる 田中香津奈
158.人工知能はどのようにして名人を超えたのか 山本一成◎
159.今日はヒョウ柄を着る日 星野博美
160.人工知能は人間を超えるか 松尾豊
161.1985年のクラッシュギャルズ 柳澤健◎◎
162.クロニクル戦後日本の70年1960-64
163.データを武器にする 渡辺啓太◎
164.本を味方につける本  永江朗 
165.ロボットは東大に入れるか 新井紀子
166.レンズがとらえた幕末明治日本の風景
167.ビジュアルブック江戸東京
168.固有名詞子育て 加藤久美子
169.テレビの企画書 栗原美和子
170.学力の社会学
171.勉強法の科学 市川伸一
172.経済は予想外のつながりで動く ◎
173.国富論 山岡訳 アダムスミス◎◎
174.統計の9割はウソ 竹内薫
175.マーケターの罪と罰 ウィリアム・コーエン
176.真説アダムスミス ジェイムズ・バカン
177.クロニクル戦後日本の70年1965-69
178.戦後70年日本の記憶 橋本五郎編
(7月 34冊)
179.平均思考は捨てなさい トッド・ローズ◎◎
180.OPTION B シェリル・サンドバーグ
181.かくて行動経済学は生まれり マイケル・ルイス
182.成功はゴミ箱の中に レイ・クロック◎◎
183.明日のプランニング 佐藤尚之◎

184.世代論の教科書 阪本節郎&原田曜平
185.ユダヤの商法 藤田田◎◎
186.映画評論・入門 モルモット吉田◎◎

187.世界一やさしい読書習慣定着メソッド 印南敦史
188.ベストセラーコード ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ◎
189.アマゾノミクス アンドレアス・ワイガンド
190.私の読書法 大内兵衛、茅誠司他
191.超常識のマネー戦略 藤田田
192.老舗古町お忍び散歩 坂崎重盛
193.数学者たちの楽園 サイモン・シン
194.なぜローカル経済から日本は甦るのか 富山和彦◎
195.明日の広告 佐藤尚之
196.リクルートすごい構想力 杉田浩章
(8月 18冊)
197.戦後スタディーズ60、70年
198.戦後スタディーズ80,90年
199.23区大逆転 池田利道◎
200.稲盛和夫の実践アメーバ経営 稲盛和夫◎
201.孫社長に叩き込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎

202.矢口新 相場の21の心得集
203.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
204.バッドエンドの誘惑 真魚八重子
205.我が闘争 堀江貴文◎
206.1980年代 成田龍一、斎藤美奈子編
207.弘兼憲氏流「新老人」のすすめ
208.日本レスリングの物語 柳澤健◎
209.統計学が最強の学問である ビジネス編
210.深夜快読 森まゆみ
211.創造的脱力 若新 雄純
212.チームの力 西條 剛央
(9月 16冊)
213.HOW GOOGLE WORKS エリック・シュミット
214.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
215.競争社会の歩き方 大竹文雄◎

216.クロニクル1950-1954
217.若尾文子 宿命の女からこそ
218.昭和の風景
219.清張映画にかけた男たち 西村 雄一郎
220.基礎から学ぶデイトレード 林康史
221.小澤征爾さんと音楽について話をする 村上春樹◎
222.生涯投資家 村上世彰◎◎

223.タケダアワーの時代 友井健人
224.異端の統計学 ヘイズ
225.神宮の奇跡 門田
226.にほんの建築家伊東豊雄
227.年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書 和仁達也
228.あゝ荒野 寺山修司◎
229.残酷すぎる成功法則 エリック・バーカー◎

(10月 17冊)
230.株はチャートでわかる パンローリング◎
231.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
232.ハーバード・ビジネスレビュー マネジャーの教科書◎ 

233.分類脳で地アタマが良くなる 石黒謙吾
234.アイデア・ハンター アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー◎
235.たまらなく、アーベイン 田中康夫◎
236.孫社長のyesを10秒で連発した瞬間プレゼン 三木雄信
237.ラリーウィリアムズの短期売買法◎◎

238.しつもん仕事術 松田充弘
239.プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった一つ 高木晴夫
240.ローリング・ストーンズを聴け 中山康樹◎
241.金持ち父さんの投資ガイド入門編 ロバート・キヨサキ
242.デールカーネギー上 スティーブン・ワッツ◎
243.デールカーネギー下 スティーブン・ワッツ
244.朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術 坂本慎太郎
245.1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 DUKE◎
246.いまむかし東京街歩き 川本三郎
247.超思考 北野武
248.追憶の東京下町銀座編 川本三郎
(11月 18冊)
249.最難関のリーダーシップ ロナルド・A・ハイフェッツ
250.植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない」
251.営業力100本ノック 北澤孝太郎
252.専業主婦は2億円損をする 橘玲
253.使える脳の鍛え方(make it stick) ピーター・ブラウン◎
254.デイトレで2億儲けた方法1億損した失敗 うり坊
255.株で儲ける 明地文男
256.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎
257.最貧困女子 鈴木大介◎
258.世界一の記憶術 斎藤直子◎

259.知の仕事術 池澤夏樹
260.片づけない技術 岩波邦明
261.計算力の鍛え方 小杉拓也
262.フラッシュ・ボーイズ マイケルルイス
263.哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉
264.競争の戦略 マイケル・ポーター◎◎
(12月 16冊)
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本「映画評論入門」 モルモット吉田 

2017-08-09 08:41:08 | 
「映画評論・入門」モルモット吉田著を読みました。


これは予想外の面白さである。
題名からすると、映画評論とはこうするもんだというノウハウ本のように見えるが、違う。日本の映画史で映画評論家と俳優、監督が絡む逸話を紹介する。その逸話にからんだ当時発行された映画記事を構成しているので、事実と批評を織り混ぜたよくできたノンフィクション的な要素をもつ。ずいぶんと映画を見ている自分でも知らない逸話が多々あり、名作がロードショー当時どう評価されたのかを知る意味でもよく調べて込んである本書を読むのは価値がある。

当時ピンク映画中心の活動をしていた若松孝二監督の作品が有名映画祭に出品されることになった話、映画「稲村ジェーン」をめぐって桑田佳祐ビートたけしが言い争いをする話。それに加えての「仁義なき戦い」の名脚本家笠原和夫ビートたけしの言い争いを笠原和夫の脚本「骨法十箇条」に絡めて解説する。
そのほか「ゴジラ」「七人の侍」「2001年世界の旅」「仁義なき戦い」といった有名作品が当初どう評価されたのかという話などなど、興味深い話題が多く、久々に映画本で楽しめた。

全部取り上げてみたいが4つほどピックアップする。

1.映画評論家「増田貴光」の失脚
久々に見る名前である。現在50代半ば以降の人なら、テレビの司会などで毎日のように見た増田貴光の端正な顔立ちはすぐ目に浮かぶであろう。思春期に入りつつあった自分からすると、テンポよく司会をする増田の口調はすごいとしかいいようになかった。その彼を取り上げた著者の視点に感心する。


「ベルトクイズQ&Q」は賞金が270万円と当時あまりにも高く、賞金が100万円以内と当局に決められるはしりの番組であった。昼にやっているので、そんなに見れるわけではなかったが、その番組の初代司会である増田貴光のパフォーマンスが目に焼き付く。映画解説はあまり記憶にないが、若くして土曜映画劇場の解説をすること自体すごい。

でも突然の転落だ。ゲイと自白せざるをえない離婚騒動を起こして週刊誌ネタになる。その後覚せい剤で逮捕されるくらいであるから、クスリが大きく絡んでいたのは間違いない。それさえなければ、テレビ界で長い間活躍していたのだと思う。それにしても当時人気絶頂の川口松太郎ファミリー詐欺未遂事件の話には驚いた。ここまで何でやらなければならなかったのであろうか?履歴からすると大学の先輩にあたる。70年代後半の三田キャンパスには増田貴光に似た風貌は割といたし、テンポのいい話し方と容姿が世話になった先輩にそっくりである。それだけになお残念。

2.市川崑監督の逆襲
市川崑監督石原慎太郎原作「処刑の部屋」を映画化した。その際、朝日新聞の記者井沢淳より、この映画で主人公(川口浩)が睡眠薬の入っている酒を女子大生(若尾文子)に飲ませて自分の部屋に連れ込みいたしてしまうシーンがあるけど、このシーンはカットせよというクレームが大映に入った。それをきっかけに諸団体から次から次へと映画に対する批判が沸騰する。


自分も映画「処刑の部屋をブログにアップしている。いかにも早慶戦を彷彿させる応援席のシーンから始まる映画では、野球の応援を終えて新宿の小料理屋で飲んでいる男女大学生の振る舞いをとりあげる。新宿で飲む設定だから早稲田の学生が悪さしたと連想させる。三島由紀夫がこの作品にはいい評価を与えているので、こういった映画への批判があることは知らなかった。内容からしてこの騒動は無理もないであろう。

でも犯すシーンはエンディングというわけでない。犯された若尾文子川口浩の前に姿を現し、「私のこと好きなの?」と問い詰めるのだ。好きでやったのなら許せるということであろう。そこから当時の若者の遊び三昧が浮き彫りになるが、最終天罰を食らうという構図である。それが「処刑の部屋」の処刑である。


市川崑監督は朝日新聞社の記者が映画に対しての批評をせずに倫理面だけを強調していると反論する。確かにそれらしき作品に対する批評はしていないようだ。「書くなら感情ではなく、徹底的に、いやだということを、つきつめて書かなければ批評にならないとおもう。」という市川崑の主張はその通りである。

3.映画「東京オリンピック」評価と高峰秀子の直訴
自分は前回1964年の東京オリンピックをリアルで知っている一番下の世代だろう。オリンピックが終わった後は大きなグラビア雑誌の特集が家に転がっていて、食い入る様に見た気がする。オリンピックを記録した映画「東京オリンピック」はかなり大人になってから観た。映画ではハードルの依田郁子選手のスタート前逆立ちパフォーマンスが強く印象に残り、ひと時代前の東京の風景の中をアベベ選手がさっそうと走る姿と、苦しそうに走る円谷幸二選手が最後競技場内で抜かれるシーンに悲哀を感じた。

そんな映画が完成した後の1965年3月10日の上映会で、天皇をはじめとした皇族も観ているのに、当時の実力者オリンピック担当大臣だった河野一郎(外務大臣河野太郎氏の祖父)が「芸術性を強調するあまり、正しく記録されているとは思われない」と批判する。そのあと「記録か芸術か」で世間を揺るがす大きな話題となる。建築家丹下健三をはじめとした映画支持者と河野一郎の権威にひざまずく官僚をはじめとした茶坊主軍団であるオリンピック関係者との論争が続く。しかも、河野一郎は外国版の編集を市川崑でない第三者に依頼させようとしていた。

その時、大女優高峰秀子が東京新聞に「わたしはアタマにきた」と投書するのだ。この話にはほんとにしびれた
高峰の文章は「東京オリンピック」を絶賛し、映画作家市川崑の特色を指摘したうえで河野大臣やスポーツ関係者の不見識を具体的に指摘して反論したもので、意見文というよりも「東京オリンピック」の映画評であり、優れた市川崑論になっている。(本文引用 p82)



実はこの3年前にも高峰秀子林芙美子の「放浪記」の映画化にあたっても朝日新聞に対して徹底抗戦している。いやはや、これらの話にはビックリである。一般公開され、時の佐藤栄作総理も鑑賞し、全体としてはよくまとまっているという評価を加える。高峰秀子の投書をきっかけに一気に世間の評価の流れが変わっていく。映画は記録的大ヒットとなる。最終的には河野一郎と高峰秀子は3月26日週刊誌で対談して和解。そこでも直訴してすでに始まっていた第三者による外国版編集を取りやめさせるきっかけを作る。なんという行動力だ。

映画人に味方がいないなら、私がやるわ!というすごい気概をみせる凄みには感動する。その後、河野一郎氏はその年7月8日その生涯を終える。まさかこの件は何も関係ないと思うが。。。

4.日活ロマンポルノと評論家煽動
自分は中学生の分際にもかかわらず、18禁の日活ロマンポルノにこっそり?入ってみていた。受験勉強の合間にすっきりしたかったのだ。
大映が倒産し、日活映画がポルノ路線に入ったとき、映画雑誌では全然取り上げられなかったのが、徐々に注目を集めるようになる。その時、キネマ旬報社の白井佳夫編集長は、ロマンポルノを見ない老映画評論家たちをわざわざ試写に参加させる。歴代のキネマ旬報ベストテンをみて、あるとき日活ポルノ作品が出てきたなあと思っていた理由がわかった。

その時反発を示して、キネマ旬報のベスト10の評者から退いた評論家もいた。津村秀夫である。実は津村秀夫は私の大学で「映画論」を教えていた。いわゆる一般教養の日吉での講義でなく、専門課程の三田での定例講義であった。テストもあり、今でもその時の教科書は私の書棚にある。昔のベスト10を見るとき、津村秀夫と私の高校の大先輩である双葉十三郎の2人がどう評価しているのかをチェックしている。ある時選者からはずれ、自分が講義を受けたのはずっと後なのでどうしたのかと思っていた。なるほどこういうことなのね。

映画公開時を知らない1978年生まれのモルモット吉田の丹念な映画資料の調査力に感動する。

映画評論・入門! (映画秘宝セレクション)
最近の映画本ではいちばんおもしろい。


処刑の部屋
酒を飲ませて悪さする悪い奴(ブログ記事


東京オリンピック
64年の日本の躍動状況がよくわかる
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2016年読了本

2016-12-31 11:17:03 | 
1.ヘイトスピーチ 安田浩一
2.ふわふわ主婦のインバウンド旋風で儲ける「おもてなし」不動産投資 板垣ひろ美
3.中古アパート・マンションが生まれ変わる airbnb空室物件活用術
4.常識外の一手 谷川浩司
5.桁外れの結果を出す人は、人の見ていないところで何をしているのか 鳩山玲人
6.「オモロー式」不動産投資講座
7.映画時評2009-2011 蓮實重彦◎
8.映画が語る昭和史 川西怜子
9.脳内イメージと映像 吉田直哉
10.権力の終焉 モイセス・ナイム
11.旅はゲストルーム 浦一也
12.僕の死に方 金子哲雄
13.WORK RULES ラズロ・ポック
14.老後破産したくなければいますぐ「都市型新築アパート」に投資しなさい  長岐隆弘
(1月)
15.まだ東京で消費しているんですか イケダハヤト
16.あの日 小保方晴子◎
17.好きなようにしてください 楠木建◎◎
18.女子高校生社長経営を学ぶ 椎木
19.東京七福神の町歩き 泉麻人
20.箱の産業 松村秀一他
21.オーソンウェルズ アンドレ・バザン
22.偉人たちのブレイクスル―勉強術 齋藤孝
23.学問の下流化 竹内洋
24.ぼくらの近代建築デラックス 万城目学
(2月)
25.映画西口東口 芝山幹郎◎◎
26.自分を成長させる極意 ハーバードビジネスレビュー
27.反戦、脱原発、リベラルはなぜ敗北するのか 浅羽通明
(3月)
28.年収1億円を実現するFP独立開業読本 黒松雄平
29.リーダーのためのレジリエンス入門 久世
30.言ってはいけない残酷な事実 橘玲◎
31.ザ・町工場 諏訪貴子
32.映画なしでは生きられない 真魚八重子◎
33.仕事で成長する人はなぜ不安を転機にかえられるのか 久世
34.闇経済の怪物たち 溝口敦◎
35.自分で治す気の健康術 早島正雄
(4月)
36.読書は格闘技 瀧本哲史◎◎
37.暴力団 溝口敦
38.東京最後の異界 鴬谷 本橋信宏
39.なぜ人は詐欺師にだまされるか 内藤誼人
40.映画の奈落完結編 伊藤彰彦◎◎
41.面白くて眠れなくなる数学 桜井進
42.天才を考察する デイヴィッド・シェンク◎◎
43.打撃の真髄 榎本喜八伝 松井浩
44.超面白くて眠れなくなる数学 桜井進
45.殺人犯はそこにいる 清水潔◎◎
46.マネーの闇 一橋文哉
47.天才の脳科学 ナンシー・アドリアセン◎
48.日本人が知らない「怖いビジネス」 門倉貴史
49.わかるということの意味 佐伯胖
50.遅読家のための読書術 印南敦史◎
51.翻訳の手法 斎藤兆史
52.暴力団 続 溝口敦
53.ポジショニング戦略 アルライズ、ジャックトラウト◎
54.創作の極意と掟 筒井康隆
55.ニッポンの貧困 中川雅之
56.成瀬巳喜男映画の面影 川本三郎
57.圏外編集者 都築響一◎
58.ノンフィクションはこれを読め2014年
59.アウトローたちの履歴書
60.好き嫌いと才能 楠木建◎
61.天国は水割りの味がする 都築響一
62.波の音が消えるまで上 沢木耕太郎◎◎
63.波の音が消えるまで下 沢木耕太郎◎◎

64.居酒屋ほろ酔い考現学 橋本健二
65.ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット
(5月)
66.真実 高田昌幸
67.格差の戦後史 橋本健二
68.成功する練習の法則 ダグ・レモフ ◎
69.ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい クリスティン・バーネット 
70.家族喰い 小野一光
71.リベラルさがうさんくさいのには理由がある 橘玲
72.キリンビール高知支店の奇跡 田村潤◎
73.ヤクザマネー
74.無縁社会 NHK
75.自殺の9割は他殺である
76.はみだす力 スプ二ツ子
77.元祖プロコーチが教える育てる技術 ジョン・ウッデン
78.ニッポンの書評 豊崎由美
79.完全なるチェス 天才ボビーフィッシャーの生涯◎
80.ギャンブル酒放浪記
81.確率思考のコツ
82.愛に生きる 鈴木鎮一◎
83.書いて稼ぐ技術 永江朗
84.覆す力 森内俊之
85.恋する天才科学者 内田真理香
86.江戸の理系力 洋泉社編集部 
87.決定力を鍛える ガルリ・カスパロフ◎
88.賭博偶然の哲学 檜垣立哉
(6月)
89.伯爵夫人 蓮實重彦◎
90.ミライの授業 瀧本哲史
91.超企画会議 川村元気 
92.靴下バカ一代 越智直正
93.「暗黒・中国」からの脱出 顔 伯鈞 ◎
94.詐欺の帝王 溝口敦
95.早期教育と脳 小西行郎
96.伝わる文章を書く技術 印南敦史◎
97.悪い奴ほど出世する ジェフリー・フェファー◎
98.タテ社会の人間関係 中根千恵
99.知性とは何か 佐藤優
100.世界記録はどこまで伸びるのか
101.パトリの方へ
102.1974年のサマークリスマス 柳沢健◎◎
103.あやしい統計フィールドガイド
104.経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由 清水勝◎
(7月)
105.直観力を高める数学脳のつくりかた バーバラ・オークリー◎
106.「勝ち方」の流儀 桜井章一、勝間和代
107.調べる論 木村俊介
108.習得への情熱 ジョッシュ・ウェイツキン◎◎
109.だれも買わない本はだれかが買わなきゃならないんだ 都築響一
110.働く、編集者 加藤晴之
111.正直書評 豊崎由美
112.ヒラノ教授の線形計画法物語 今野浩
113.野生の教育論 野村克也
114.世界史の極意 佐藤優
115.面白い本 成毛眞
116.私の東京町歩き 川本三郎◎
117.私説東京繁昌記 小林信彦、荒木経惟◎
118.死んでもいい:マニラ行きの男たち 浜なつこ
119.47原則 服部周作
120.即決営業 堀口龍介◎
121.超一流になるのは才能か努力か アンダース・エリクソン◎

122.超箇条書き 杉野幹人
123.細木数子魔女の履歴書 溝口敦
124.ほとんど記憶のない女  リディア・デイヴィス
125.パーキンソンの法則  CNパーキンソン◎
126.不格好経営 南場智子◎

127.間取りの手帳 佐藤和歌子
128.映画放浪記 色川武大◎
129.反知性主義に陥れないための必読書70冊 文藝春秋
130.でっちあげ 福岡殺人教師事件の真相 福田ますみ◎
131.東京の空の下、今日も町歩き 川本三郎◎

132.めぐらし屋 堀江敏幸
133.リクルート創刊男の大ヒット発想術 くらたまなぶ◎
134.わが悲しき娼婦たちの思い出 Gガルシア・マルケス
135.島へ免許を取りに行く 星野博美
136.小説の方法 伊藤整◎
137.シンプルに考える 森川亮
138.安部公房とわたし 山口果林
139.ヤクザと原発 鈴木智彦
140.大村智物語 馬場◎
141.適応の条件 中根千枝
142.先生と私 佐藤優
143.新宿情話 須田慎太郎
144.東京ひがし案内 森まゆみ
145.六本木アンダーワールド 杉
146.ROADSIDE BOOKS 都築響一
147.覚えない記憶術 樺沢紫苑 
(8月)
148.君は一流のデカになれ 
149.731 青木冨美子◎
150.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎

151.あのメニューが生まれた店 菊池
152.ノンフィクションはこれを読め2013 
153.絆 田中京
154.日本映画を歩く 川本三郎◎
155.ケンブリッジ数学史探偵 北川智子
156.GRIT やりぬく力 アンジェラ・ダックワ―ス◎◎
157.クリントイーストウッド 中条省平
158.時間をかけずに成功する人、こつこつやっても伸びない人 シェーン・スノウ
159.帝都東京を中国革命で歩く 譚 璐美
160.南方熊楠 唐澤太輔
161.東大で文学を学ぶ 辻原登
162.営業と詐欺の間 坂口孝則◎
(9月)
163.リーダーを目指す人の心得 コリンパウエル◎
164.検証学歴の効用 濱中淳子◎

165.映画批評は批評できるか 重政隆文
166.フィールドワーク 佐藤郁哉◎
167.賭けるゆえに我あり 森巣博◎

168.読書は1冊のノートにまとめなさい
169.批評の事情 永江朗◎
170.ギャンブラーの数学 ジョセフ・メイザー
171.映画は爆音でささやく 樋口泰人
172.影響力の正体 チャルディーニ◎
173.バースト!  アルバート=ラズロ・バラバシ
174.究極の鍛練 ジョフ・コルヴァン◎
175.なぜ占い師は信用されるのか 石井裕之
176.日本に絶望している人のための政治入門  三浦瑠璃◎
(10月)
177.日本を滅ぼす教育論議 岡本薫◎◎
178.正直シグナル Aペンドランド
179.格差固定 三浦
180.図解なぜ人は詐欺師にだまされるか 内藤誼人
181.狼の牙を折れ 門田隆将
182.世界の経済学者はいま何を考えているのか 入山章栄◎
183.教育と平等 苅谷剛彦
184.ブラックスワンの経営学 井上龍彦
185.ザ・会社改造 三枝匡◎◎
186.非道に生きる 園子温
187.伝説のロックライヴ名盤50 中山康樹
188.するめ映画館 吉本由美
189.週末香港マカオでちょっとエキゾチック 下川裕治
190.飛田の子 杉坂圭介
191.あなたを天才にするスマートノート  岡田
192.週末作家入門
193.アナロジー思考 細谷功◎
194.道徳感情論 アダムスミス
195.ピカソ剽窃の論理 高階秀彌
196.上海時間旅行 佐野眞一ほか
197.分類脳で地頭がよくなる 石黒謙吾
198.台湾海峡1949 龍應台
(11月)
199.「超」進学校開成・灘の卒業生 濱中淳子◎
200.古市くん、社会学を学び直しなさい!! 古市憲寿◎
201.映画の戦後 川本三郎◎

202.撮る 今村昌平
203.路上観察学入門 藤森他
204.「あたりまえ」を疑う社会学 好井裕明
205.社会学入門 見田宗介
206.生産性 伊賀泰代◎
207.パクリ経済 カル・ラスティアラ
208.帰郷 大佛次郎
209.ずるい勉強法 佐藤大和
210.説得力を強くする 藤沢
211.開成番長の記憶術 繁田和貴
212.犬養由美子の人生を変える一皿
213.成功することを決めた 遠山正道
214.仕事の中の曖昧な不安 玄田
215.ジャズメン、ジャズを聴く 小川隆夫◎◎
216.マイルス・デイヴィス 中山康樹
217.マイルス・デイヴィスの真実 小川隆夫◎
218.頭がよくなる本(第4版) トニー・ブザン◎

219.金子勝の仕事道 金子勝
220.5分間で自分の考えをつくる 斎藤孝
221.知のソフトウェア 立花隆◎◎
222.働き方は自分で決める 古市憲寿
223.軋む社会 本田由紀◎
224.模倣の経営学 井上達彦
225.ものぐさ精神分析 岸田秀◎


◎◎GOOD ◎気にいる ▼ ちょっと。。。

2013年202冊→2014年278冊→2015年179冊だったので、少しはまとも
購入しなくても図書館で借りれるならば、その方が優先で金もかからない。気になったところは附箋をつけて、そこだけをipadで写真を撮っておく。そうすると、いいとこどりの部分がいつでも見れる。その中で気にいるものが出てくる。アマゾンで関連作品を検索すると、いい推薦書が出てくる。それをまた借りればいい。でも、新刊はそうはいかないので購入する。

新刊では「1974年のサマークリスマス 柳沢健」「ジャズメン、ジャズを聴く 小川隆夫」の二冊は音楽関係の本だけど、抜群によかった。

会社での社員の成長を祈りつつ、教育関係の本は割と読む。今年は天才と遺伝との関係に興味をもったので、その類は読んだ。努力志向でいえば「超一流になるのは才能か努力か アンダース・エリクソン」「天才を考察する デイヴィッド・シェンク」の見方も大切だと思う。
橘玲は近年の著作で盛んにとりあげているが、今年は「言ってはいけない」で遺伝子の件でとどめをさす。橘玲のネタ本の作者である慶大教授安藤寿康はこう言う「行動にあまねく遺伝子の影響がある以上、そしてその遺伝子の組み合わせが人によって異なる以上、いくら学校でみんなが同じことを同じだけ学んでも、そこには成績の出来不出来、能力の得意不得意があるのは当然なはずです。ところが、学校ではそれが好ましくないものと考えられ、勉強のできない子は努力が足りないとか、しかるべき時にしかるべきしつけができていなかったと考えられて、本人や親に負の烙印を押されがちです。このほうが、真の意味で遺伝子の不都合な真実なのではないか」
その通りだと思う。いくらやってもダメなものはダメ。早くに自分にあった動きをする必要がある。

「圏外編集者 都築響一」の中で「ひとよりたくさん本を読む必要なんてない。それよりはるかに大切なのは、100回読み返せる本を、何冊か持つこと。映画監督になるのだって、たぶんそう。寝る間を惜しんで何千本観た。というのは評論家にとっては大切だろうけど、作り手はそうじゃない。100回見ても感動する、そういう映画と出会って、繰り返し見続けて、自分のものにするほうがはるかに大切なはずだ。」と書いてあった。

暇さえあれば本か映画かというより、もう少しアウトプットを意識した生活に転換する必要がある。


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1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代

2016-09-04 12:35:03 | 
「1974年のサマークリスマス」はTBSアナウンサーであった林美雄の半生記とも言うべき物語である。ノンフィクションとしては最高峰のレベルの作品だ。同じころに青春を過ごした自分としては実にハイな気分になれる。


1970年代前半の深夜放送の絶頂期、TBSラジオ「パックインミュージック」の第二部深夜3時はスポンサーもつかない中、DJの林美雄が自分流で曲の構成も考え、まだ人気の出ていなかった石川セリや荒井由美(松任谷由美)に注目する。同時に公開当時はほとんど注目を浴びなかった藤田敏八監督作品「八月の濡れた砂」などの人気のなかった映画にも番組内でスポットをあてる。そういう内容は一部ファンから強く支持されていた。


その時間帯のライバル番組に長寿番組日野自動車提供「走れ歌謡曲」がある。深夜運転するドライバーが聞く番組だ。それに対抗して、いすゞ自動車がTBSの午前3時からの時間帯を丸ごと買い取るのだ。TBSとしては大歓迎だが、林美雄のパックインミュージックは終了が決まる。1974年7月26日林美雄は突然番組で8月いっぱいでの終了を告げる。

本来、一人でじっと聴いている視聴者が交流を持つことなんてありえない。しかし、林パックを聴いている女性視聴者が自分一人では敷居が高いから「深夜映画を観る会」をつくってくれれば行きやすくなると投書をする。それに乗ったのが林美雄だ。放送中に呼び掛けるとあれよあれよという間にその会ができてしまうのだ。

深夜映画を見る会が誕生したことで、本来は出会わないはずのリスナーたちが、横のつながりを持ちはじめる。マニアックな若者たちが、最先端の日本映画情報を発信し続ける林パックに集結し、映画業界も音楽業界も注目するようになった。(P171)

若者たちは、愛する番組の消滅を座視することができず、パ聴連(パック 林美雄をやめさせるな!聴衆者連合)を結成して、番組の存続を求める署名活動を開始した。(P179)。。。。8月25日サマークリスマスと名づけられた林美雄の誕生日は400人のリスナーが集まり、石川セリ、荒井由美、中川梨絵のゲストたちも番組存続の署名にこぞって参加した。(P179)

その後署名を持って番組存続を希望するファンがTBSに押し掛けたけれど、放送は終わってしまう。最後の放送は劇的なものだった。しかし、これで終わってしまうわけではない。林美雄をとり込む仲間たちがものすごいプロジェクトを企てるのである。そういうドラマが続いていく。

ここでは林美雄の人生も語られる。東京生まれの林はいろんな商売をやって失敗していた父のもと育った。学校の名簿には全員の電話番号が書いてあったけど、僕の家だけ空白だった。お金がなくてひけなかったからだ。(P117)裕福ではなかった。都立第三商業高校から三菱地所に就職する。ところが、高校時代放送部でNHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で優勝していた彼は、アナウンサーになるなら大学卒しかとらないので、早稲田大学の第2法学部に進学し、難関の試験を経て1967年4月TBSに入社するのだ。久米宏と林美雄は早稲田の同窓でかつ同期入社である。

その彼の同棲していた女性、高校の放送部の後輩だった妻になる女性の2人との絡みも語られていくが、ちょっと複雑でなので語らない。

1.荒井由美(松任谷由美)
まだ無名時代の荒井由美をラジオで支援したのが林美雄だ。のちのスーパースター松任谷由美はデビューからおよそ1年半にわたって、林パック以外のメディアでは取り上げられなかった。ただひとり林美雄だけがデビューアルバム「ひこうき雲」を一聴して「この人は天才です!」と絶賛。「八王子の歌姫」と紹介し、他の番組が無視する中、前週は三曲、今週は四曲、翌週は録音したての新曲と執拗に紹介し続けた。(P17)
大人になった時の演奏だけど、ベルベットイースター

密かに荒井由美を支援する人たちは増えていったはずだ。このころ自分の学校でもクラスに数人彼女の歌はいいよという連中が出ていたと思う。でもそれは1974年の暮れごろではないだろうか。自分が初めて荒井由美の歌をまともに聴いたのは従兄の部屋で1975年になってからだ。そのすぐ後にレコードを買い、レコードがすりきれるくらい「ひこうき雲」「ミスリム」「コバルトアワー」を聴いた。そして、1975年10月にテレビドラマの主題曲だった「あの日にかえりたい」が大ヒットする。しかも、作詞作曲でバンバンに提供した「いちご白書はもう一度」が11月に連続して大ヒットする。この時の勢いは記憶に新しい。それからはご存じの大ブレイクである。

松任谷由美いわく「林さんとの関係は「旅立つ秋」を贈ったくらいまでがタイトだったけど、私がメジャーになったからといってつきあいを変える人ではなく、会えば以前と同じ感じで接してくれた。少数が支持しようが、多くの人が支持しようが、林さんにとっては関係ない。かといって、自分はまだ誰も気付かないときに(ユーミンを)見つけたんだという振りかざしもまったくなかった。林さんはそういう人です。」(P271)
林美雄は素敵な人だ。

2.石川セリ
映画「八月の濡れた砂」の主題歌を歌ったのが石川セリである。その後井上陽水の妻になる石川セリはエキゾティックな容姿で「ダンスはうまく踊れない」のヒット曲などで人気を集めるようになるが、まだその時期はきていない。林パックで映画「八月の濡れた砂」を紹介し、石川セリの歌う主題歌が数カ月にわたって流され続けるのだ。この映画がいろんな名画座で放映されるようになり、徐々に注目を浴びるようになる。

石川セリと井上陽水との馴れ初めも語られる。林美雄のパックにゲストとして石川セリと荒井由美が出演する。荒井由美が「あの日にかえりたい」で大ブレイクしたころだ。その時、なんと吉田拓郎と井上陽水が番組に乱入してくるのだ。どうも陽水は石川セリに興味ありげだったようだ。そして番組が終了して4人は飲みに行く。いきなり石川セリをお持ち帰りとは行かなかったようだが、これがきっかけだったのは確かだ。当時陽水には妻がいた。でも子供がいない。それだったらいいっかというのが石川セリの言い分だ。

3.パックインミュージックでとりあげる映画
紹介したのは「八月の濡れた砂」だけではない。
初期の林パックが特に力をこめて紹介したのは、日活ニューアクションと呼ばれる作品である。たとえば澤田幸弘監督の「斬りこみ」「反逆のメロディー」、藤田敏八監督の「新宿アウトロー」「野良猫ロック 暴走集団71」。。。など。かつて日活のアクション映画には石原裕次郎。。に代表されるハンサムでかつかっこいいヒーローが不可欠であった。だが、ニューアクションには明確な主人公が存在しない。原田芳雄、藤竜也。地井武男らアンチヒーローたちの偶像劇なのだ。(P136)

やがて林美雄は、日活がロマンポルノに移行してからの作品も紹介するようになった。たとえば田中登監督の「牝猫たちの夜」であり、村川透監督の「白い指の戯れ」であり、神代辰巳監督の「濡れた唇」「恋人たちは濡れた」などである。(P137)

そして林美雄の最愛の映画はキャロルリード監督ミアファロー主演「フォローミー」だ。林美雄の映画紹介は短い。印象的だったシーンへの共感を語っても映画論を語ることはない。それでも不思議なことに「フォローミー」林美雄にとってかけがえのない映画であることは、リスナーにははっきりと伝わる。(p157)

4.このころの自分と荒井由美と石川セリ
1970年代前半オトナ文化に関心を持ちはじめた時、自分は中学生だ。各放送局で深夜放送のスターがいた。文化放送は落合恵子、土居まさる を筆頭にしてみのもんたが力をつけ「セイヤング」が人気だった。一番人気はニッポン放送の「オールナイトニッポン」で、TBSは「パックインミュージック」だった。中学1年から洋楽のヒットチャートに夢中になり、夜遅くまで起きようとするのであるが、自然と10時半くらいになると眠くなるので続かなかった。

高校の時一人の女性のことを好きになる。なぜか荒井由美と石川セリのファンであった。いつか同窓会があった時に確認してみたいのであるが、もしかして林パックを聴いていたのではないか?従兄の影響で荒井由美を聞くようになったが、彼女に話を合わせるために荒井由美の歌を深く聴くようになった。石川セリの話題もなぜか出てくるので、「朝焼けが消える前」が入っている「ときどき私は」のLPはレコードがすりきれるくらい聴いた。この本を読みながら、75年~76年くらいの想い出が鮮明に映像化されてきた。著者柳沢健氏は自分と同世代で同窓のようだ。どんな青春を過ごしてきたんだろう。

1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代
今年一番のノンフィクション


八月の濡れた砂
テレサ野田の妖艶さ
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2015年に読んだ本

2016-01-01 18:30:27 | 
1.いつも彼らはどこかに 小川洋子
2.多元化する能力と日本社会 本田由紀◎◎
3.創造の方法学 高根正昭
4.スプートニクの落とし子たち 今野浩◎
5.誤解学 西成活裕
6.「灘→理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方 佐藤亮子◎
7.武器としての交渉思考 瀧本哲史◎
8.続 見える学力見えない学力 岸本裕史
9.商売心得帖 松下幸之助
10.仕事の手帳 最相葉月
11.不平等社会日本 佐藤俊樹
12.階層化日本と教育危機 刈谷剛彦◎
13.教育の職業的意義 本田由紀
14.00年代の格差ゲーム 佐藤俊樹
15.ダニエル・カーネマン心理と経済を語る。 ダニエル・カーネマン
16.裸の経済学 チャールズ・ウィーラン 
17.自由の条件 フリードリッヒ・ハイエク
18.脳には妙なクセがある 池谷裕二◎
19.工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち 今野浩
20.物語論で読む村上春樹と宮崎駿 大塚英志
21.教育改革の幻想 苅谷剛彦
22.迷宮の花街 円山町 本橋信宏
23.常識人の作法 加藤秀俊
24.餃子の王将社長射殺事件 一橋文哉◎
25.学力と階層 苅谷剛彦
26.サマる技術 船登惟希◎
27.間違えだらけの学習論 西林克彦◎

28.新資本論 トマ・ピケティ  
29.わかったつもり 読解力がつかない本当の理由 西林克彦
30.創造的論文の書き方 伊丹敬之
31.死ぬまでに見たい洋館の最高傑作
32.フィールドワークの技法 佐藤郁哉◎
33.キャラクター小説の作り方 大塚英志◎
34.「機会不平等」論 橘木俊詔◎
(1月合計34冊)
35.勉強法の科学 市川伸一
36.学び方の科学 辰野千壽
37.学ぶ意欲とスキルを育てる 市川伸一
38.心理学から学習を見直す 市川伸一
39.見える学力、見えない学力 岸本裕史◎
40.勉強法が変わる本 市川伸一
41.ニッポン欲望列島 本橋信宏
42.建築とモノ世界をつなぐ 松村秀一
43.複眼の映像 私と黒澤明 橋本忍◎
44.裁判官が日本を滅ぼす 門田隆将
45.プロの知的生産術 内田和成◎
46.科学で勝負の先を読む ウィリアム・パウンドストーン
47.人はいかに学ぶか 稲垣佳世子、波多野誼余夫
48.1秒24コマの美 古賀重樹
49.A6ノートで思考を地図化しなさい 松宮義仁
50.すべて僕に任せてください。 今野浩
51.映像から音を削る 武満徹
52.君に友達はいらない 瀧本哲史
53.人はなぜ約束の時間に遅れるのか 島宗理
54.A6ノートで思考を地図化しなさい
55.「建築学」の教科書
56.人はなぜ忘れるのか 
57.映画監督への道
58.認知心理学 心のメガ二ズムを解き明かす 
59.凡才の集団は孤高の天才に勝る  キースソーヤー
60.HOT PEPPERミラクルストーリー 平尾勇司◎◎
(2月合計26冊)
61.タックスヘイブンの闇
62.工学部ヒラノ教授の青春 今野浩
63.ソニーはなぜ不動産業をはじめたのか 茂木俊輔
64.あなたの勉強法はどこがいけないのか? 西林克彦
(3,4月 多忙すぎて本読めず)
65.現場主義の知的生産法  関満博
66.流通大変動 伊藤元重
67.商店街はなぜ滅びるのか  新雅史
68.あんなお客も神様なんですか? 菊原智明
69.不労所得のつくり方 吉川英一
70.年収は「住むところ」で決まる エンリコ・モレッティ◎
71.世界が日本経済をうらやむ日 浜田宏一 安達◎
72.イノベーションのジレンマ  クレイトン・クリステンセン
73.取材学 加藤秀俊
74.三越伊勢丹ブランド力の真髄 大西洋◎
75.ビジネスは非言語で動く 博報堂
76.ヤル気の科学 イアンエアーズ
77.人生と投資で成功するために ジム・ロジャーズ
78.地名に隠された東京津波 谷川彰英
79.知識ゼロからのマインドフルネス
80.リーダーは自然体 
81.リスクにあなたは騙される 
82.ヴァージン流 世界を変える非常識な仕事
83.クリステンセン経営論 クレイトン・クリステンセン◎
84.社長は少しバカがいい 鈴木
(5月)
85.稼ぐまちが地方を変える 木下斉◎
86.ストレスフリーの仕事術 デビッドアレン◎
87.黒い迷宮 リチャード ロイド パリー◎◎
88.スタアのいた季節 中島賢◎
89.絶歌 元少年A◎

90.東京パワスポ散歩 まのとのま
91.学生による学生のためのダメレポート脱出法 慶應義塾出版会
92.住宅 安藤忠雄
93.日本の絶景&秘境100
94.東京B面ぶらぶら散歩 まのとのま
95.香港無問題 池上千恵
(6月)
96.マカオノスタルジック紀行 芹澤和美
97.学力の経済学 中室牧子◎
98.他力本願 押井守
99.エレクトラ 中上健次の生涯 山文彦◎◎
100.えんぴつ1本で始めるスケッチ手習い帖
101.映画を書くためにあなたがしなかればならないこと
102.全身翻訳家 鴻巣友季子◎
103.1日ひとつだけ強くなる 梅原大吾
104.ろくでなし 小島武夫
105.植草甚一スタイル
106.翻訳教室 鴻巣友季子
107.ノンフィクションの書き方 
108.勝てる「資料」をスピーディーに作るたった1つの原則 喜多あおい
109.建築デザインの解剖図鑑 スタジオワーク◎
110.傑作から学ぶ映画技法完全レファレンス
111.映画脚本100のダメだし
112.生きて帰ってきた男 小熊英二◎
113.成功する人は2時間しか働かない。ジョシュ デイヴィス
114.イラストルポの時代 小林泰彦
115.まちを歩く
(7月)
116.東京六花町 浅原須美
117.日本魅録 香川照之
118.なぜ一流はその時間をつくりだせるのか 石田淳
119.誰も教えてくれない人を動かす文章術  齋藤孝◎
120.赤を身につけるとなぜもてるのか タルマ・ローベル
121.1行バカ売れ 川上徹也
122.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎
123.セールスのプロが教える!相手を思いどおりに動かす超数字術 菊原智明
124.だから日本はズレている 古市憲寿
125.小説家になる方法 清水義範
126.エッセイ脳 岸本葉子
127.大放言 百田尚樹◎
128.わが封殺せしリリシズム 大島渚
(8月)
129.アナログ主義の情報術 岩中祥史
130.歴史の作法 山内昌之
131.人の心を見抜いて成功する法 井原哲夫
132.職業としての小説家 村上春樹◎
133.超集中法 野口悠紀雄

134.断片的なものの社会学 岸政彦
135.水曜日の凱歌 乃南アサ
136.生身の暴力論 久田将義◎
137.窓と街並みの系譜学 東京工大 塚本研究室
138.上手な旅行記の書き方 岳真也
139.書いて稼ぐ技術 永江朗
140.シナリオ虎の巻 新井一
141.私の60年代 山本義隆◎◎
(9月)
142.頭の回転が速い人の話し方 岡田斗志夫
143.「空き家」が蝕む日本 長嶋修
144.教室カースト 鈴木翔
145.社会を結びなおす 本田由紀
146.キャロル夜明け前 ジョニー大倉
147.現代小説の方法 中上健次
148.涙の川を渉るとき 遠藤実◎
149.磁力と重力の発見2 山本義隆◎
150.「多様な意見」はなぜ正しいのか スコット・ペイジ◎

151.翻訳のこころ 鴻巣友季子
152.数字は武器になる 野口悠紀雄
153.超階級(スーパークラス) デヴィッド・ロスコフ◎
154.紀州木の国・根の国物語 中上健次◎
155.ヒトラーの科学者 ジョン・コーンウェル◎◎

156.それぞれの東京 川本三郎
157.十八歳海へ 中上健次
158.深夜特急2 沢木耕太郎
159.この店あの場所 松浦弥太郎
160.超思考 北野武
161.岬 中上健次
(10月)
162.日本売春史 小谷野敦
163.中上健次 路地はどこにでもあるか
163.みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記  星野博美◎◎
164.発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学  ジェイコブズ
165.戦争論(上) クラウゼヴィッツ(何度も読んでいる)
166.ラオスに何があるというのですか 村上春樹
167.本物の教養 出口治明
168.「読まなくていい本」の読書案内 橘玲
169.安売り王一代 安田隆夫◎
170.23区格差 池田利道◎◎

(11月)
171.映画を見る眼 小栗康平
172.イザベラバード「日本奥地紀行」を歩く 
173.記憶と沈黙 辺見
174.賢者の投資、愚者の投資 山崎和邦◎
175.のめりこませる技術 フランクローズ
176.解決!空き家問題 中川寛子
177.戦略がすべて 瀧本哲史◎

178.平成史 小熊英二
179.損したくない日本人 高橋秀実
(12月)

◎◎は非常に好き、◎はよい。
3,4月に忙しくてまったく本が読めなかった。
12月もだめ
結局2013年202冊→2014年278冊→2015年179冊
映画ともども量がこなせなかった1年だった。
本田由紀さんの本の構成の仕方はさすがだ。学術本ってこういうふうに書くんだなという見本だ。もともと自分とは思想が違う人だけど、山本義隆の「私の60年代」は綿密に資料を調べて、的確に引用を重ねて本を作り上げていく。「磁力と重力の発見」の時も感じたが、単なる学園紛争経験者とは知性に大幅な違いがあることを感じる。でも27年で一番好きだったのは「みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記」星野博美著だな。普通の日本史の教科書で触れられていない、江戸時代のキリシタンたちの悲しい殉死の歴史が淡々と語られる。お見事であった。
ルーシー・ブラックマン事件と織原受刑者の過去を追った「黒い迷宮」リチャード ロイド パリー、第一次大戦の毒ガス製造からドイツの科学者による科学の軍事利用の歴史を著述する「ヒトラーの科学者」ジョン・コーンウェルもノンフィクションとしては超一級品だ。

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2014年読了本

2014-12-31 09:50:27 | 

1.昭和史の深層 保阪正康
2.国家の謀略 佐藤優
3.風景は記憶の順にできていく  椎名誠
4.確率思考のコツ 西内啓
5.日本の景気は賃金が決める 吉本佳生
6.シゴトの渋滞学 西成克裕◎(組織の理想は0.9+0.9+0.9=5、個人が発揮できる能力は0.9が限度)
7.福翁自伝(現代訳) 福沢諭吉
8.読書脳 立花隆
9.数式を使わないデータマイニング入門 岡嶋裕史
10.警察庁長官を撃った男 鹿島圭介◎◎(本年1番の優れ本、警察庁長官狙撃事件の真犯人とは)
11.ノンフィクションはこれを読め2013 成毛眞ほか
12.映画はやくざなり 笠原和夫◎◎(社会の裏を知り尽くした東映ヤクザ映画の脚本家の生き方)
13.財政学から見た日本経済 土居丈朗
14.思考体力を鍛える 西成克裕
15.ネット時代の反論術 仲正昌樹
16.無駄学 西成克裕
17.渋滞学 西成克裕
18.たまたま レナード・ムロディナウ
19.なぜ彼らは天才的能力を示すのか
20.ブラックマネー 須田慎一郎
21.辺境・近境 村上春樹
22.どうして子供は勉強しないといけないの 森満保◎
(子供時代にある領域の勉強を全くしなかったら、勉強するために大脳に準備されていた軸索や樹状突起は、細くなり、終いに消えてしまう。)

23.運は数学に任せなさい ローゼンタール
24.リカと3つのルール: 自閉症の少女がことばを話すまで
25.脳のワーキングメモリーを鍛える トレーシー・アロウェイ
26.RM収益管理のすべて ロバートGクロス◎(閑散期の仕事をしのぐレヴェニューマネジメント)
27.金正日は日本人だった 佐藤守◎(父金日成の戦前戦後の謎を追い金正日のルーツに迫る)
28.特捜検察vs金融権力 村山治
29.その科学が成功を決める リチャード・ワイズマン
30.遺伝子が解く 男の指の秘密 竹内久美子
31.18分集中法 菅野仁◎(本の内容は普通だが、主題の18分法は今年取り入れて成功する)
32.日本を守るには何が必要か 佐藤守
33.世界史の叡智 本村凌ニ
34.あの戦争は何だったのか 保阪正康
35.ウソを見破る統計学 神永正博
36.嫉妬の世界史 山内昌之◎(世界史は人への嫉妬で大きく左右される)
37.経済学の巨人危機と闘う 日経新聞
38.吉行淳之介 人と文学 高橋広満
39.すごい人の頭ん中2 ビジョネット編
40.英文の読み方 行方昭夫
41.晩年の研究 保阪正康
42.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎(何回も再読している本)
43.ザ・ラストバンカー 西川善文
44.現場主義の競争戦略 藤本隆宏
45.中国近現代史 小島晋司
46.失敗の本質 戸部、野中他
47.英文快読術 行方昭夫
48.円安シナリオの穴 池田雄之輔
49.続く力 伊藤
50.ひらめきはカオスから生まれる オリ・ブラフマン(ひらめきを生むには「余白」を設け「異分子」を入れることが重要)
51.和僑 安田峰俊
52.構造がわかる世界史 ゆげ塾
53.すごい人の頭の中3
54.行動科学に基づく「復習持続法」 石田淳 他
55.実験心理学が見つけた超効率的勉強法 竹内龍人
56.任せ方の教科書 出口治明○
57.宰相鈴木貫太郎 小堀桂一郎
58.ぼくはなぜ炎上を恐れないのか イケダハヤト◎◎(このブロガーの文章にはまる)
59.女のいない男 村上春樹
60.まるでダメ男じゃん 豊崎由美(書評の仕方が巧み)
61.使える行動分析学 島宗理
62.武器としての書く技術 イケダハヤト◎(実践的文章術に思わず感心)
63.凶悪 新潮21
64.たった一度の人生を記録しなさい 五藤隆介
65.年収150万円で僕らは自由に生きていく イケダハヤト
66.ゼロ秒思考 赤羽雄二
67.「今すぐやれば幸福体質」 高嶋美里
68.狭小部屋 新庄耕
69.ブログ運営テクニック100 コグレマサト
70.「ビジネス書」のトリセツ 水野俊哉
71.勝負論 梅原大吾
72.ヤンキー経済 原田曜平
72.人はなぜ集団になると怠けるのか 釘原直樹◎(運動会の綱引きや選挙のように個人の努力が見えないときに社会的手抜きが発生する。そのために努力の効果を可視化することで作業者の自己効力感を高める)
73.感動集客 松野正寿
74.野心のすすめ 林真理子
75.お金がたまる本 横山光昭
76.仕事で数字を使うってこういうことです 深沢真太郎
77.東京来譚集 村上春樹
78.クイズ王の超効率勉強法 日高大介
79.先を読む頭脳 羽生善治
80.七ヶ国語をモノにした人の勉強法 橋本陽介
81.真相はこれだ 祝康成
82.この道を生きる心臓外科一筋 天野篤
83.心を操る文章術 清水義範
84.勝ち続ける意志力 梅原大吾
85.google革命の衝撃 NHKスペシャル取材班
86.臆病者のための億万長者入門 橘玲
87.居酒屋コンフィデンシャル 
88.サラリーマンでも大家さんになれる46の秘訣 藤山勇司
89.不良のための文章術 永江朗◎
90.お客をつかむウェブ心理学 川島康平◎

91.勉強の鬼原則 板野博行
92.キャラクター小説の作り方 大塚英志◎(「欠けている」→「それを回復する」がお話の根源的なリズム)
93.世紀末の作法 宮台真司
94.本気で小説を書きたい人のためのガイドブック ダヴィンチ
95.運命の人1 山崎豊子
96.ぼくらの頭脳の鍛え方 立花隆 佐藤優
97.外資系金融のexcel作成術 慎泰俊
98.ストーリーメーカー 大塚英志
99.その街の今は 柴崎友香
100.調べて、伝える、魅せる 武田徹
101.勝つために戦え 監督編 押井守◎(高校の柔道の先輩)
102.ルポライター事始 竹中労◎◎(無頼派ルポライター稼業の実態と戦後焼け跡描写の見事さ)
103.物語の体操 大塚英志
104.運命の人2 山崎豊子
105.ハリウッド脚本術 ニール・D・ヒックス
106.浮上せよと活字は言う 橋本治
107.無頼の点鬼簿 竹中労
108.不良のための読書術 永江朗
109.レキシントンの幽霊 村上春樹
110.だから僕は書く 佐野眞一◎(聞き書きの重要なことは「知識」でない「知恵」を書きとめること)
111.ノンフィクションと教養 現代プレミア
112.団塊一人ぼっち 山口文憲
113.勝つために戦え 監督絶叫編 押井守
114.実写映画オトナの事情 押井守
115.中国人と日本人 邱 永漢 
116.完本・美空ひばり 竹中労◎(闇市から這い上がろうとする美空ひばりの人生)
117.読ませる技術 山口文憲
118.荷風さんの戦後 半藤一利
119.絶対音感 最相葉月◎(音楽を聴いた途端に音名がいえて、その音を楽器で奏でることのできる能力のある人たち)
120.この命、義に捧ぐ 門田隆将◎(戦後、蒋介石を助けた日本軍残党がいた)
121.大学論 大塚英志
122.日本の単身赴任 重松清
123.「羊の歌」余聞 加藤周一◎(戦後日本の知性の「羊の歌」その後)
124.人に強くなる極意 佐藤優
125.ハーバードの「世界を動かす授業」 リチャード・ヴィートー◎(各国史の絶好のテキスト)
126.小説作法ABC 島田雅彦
127.脳内麻薬 中野信子
128.ハリウッド脚本術3アクションアドベンチャーを書く ニール・D・ヒックス
129.李鴻章 岡本隆司
130.在日 姜 尚中
131.三重スパイ 
132.日本の路地を旅する 上原善広◎(ノンフィクションの極み)
133.遊ぶ奴ほどよくデキる 大前研一
134.日本の難点 宮台真司
135.知の武装 佐藤優&手嶋龍一
136.学歴貴族の栄光と挫折 竹内洋
137.旗を立てて生きる イケダハヤト◎
138.詐欺の心理学 取違孝昭
139.脳は何かと言い訳をする 池谷裕二◎
(作業興奮のすすめ:やる気がなくても始めてみる。すると脳が次第に活性化し、やる気が出てのめり込んでいく。)
140.ビジネスをつくる仕事 小林敬幸◎
(一度に売れる量は増えない。一度優良顧客と良好な関係をきづくと、長寿になったため、ビジネスを継続できる期間は長くなった。)

141.昭和の終りと黄昏ニッポン 佐野眞一
142.愚民社会 宮台真司&大塚英志◎
(6月末)
143.あんぽん 佐野眞一◎◎(孫正義のルーツ)
144.この国の品質 佐野眞一
145.凡人として生きるということ 押井守
146.特捜検察の闇 魚住昭
147.昭和史発掘1 松本清張
148.従業員をやる気にさせる7つのカギ 稲盛和夫
149.バカが多いには理由がある 橘玲◎
150.思索紀行 立花隆◎(人間の知性は、その人の脳が過去に食べた知的食物によって構成されている。)
151.好き嫌いと経営 楠木建◎(経営者との対談まとめたもの)

152.自分史の書き方 立花隆
153.東大主席弁護士が教える7回読み勉強法 山口真由
154.ドキュメント敗れざるサラリーマンたち 永井隆
155.芸能人別帳 竹中労◎
156.ベイズ確率の基本と仕組み 松原望
157.ふるさと納税生活 金森重樹
158.大人の算数トレーニング 栗田哲也◎(訓練するということはアタリマエ世界をつくるただ1つの方法だ。理屈抜きのアタリマエ世界にだけ、人は安心して住むことができる)
159.数学的決断の技術 小島寛之
160.不思議な数列フィボナッチ数列の秘密 イングマル・レーマン
161.今日も元気だ映画を見よう 芝山幹郎◎◎(私淑する映画評論家が書く近年の映画評)
162.映画は狂気の旅である 今村昌平◎(映画の出来はシナリオ六分、配役三分、演出一分で決まる)
163.アメーバ経営 稲盛和夫◎(小単位での事業採算をみることで構成員の士気をあげる)

164.人は自分が期待するほど  見城徹&藤田晋
165.仁義なき戦いをつくった男たち 山根貞男、米原尚志
166.続 映画を旅する 田沼雄一
167.ヒトラー演説 高田博行◎◎
(大衆にメッセージを伝えるには文字によってではなく、音声によって訴えかけるのが重要)

(7月末)25冊
168.錯覚の科学 クリストファー・チャブリス◎
(知的能力を長く保つ最良の方法は脳を直接鍛えるよりも体を鍛える方が効果がある)

169.喰らう読書術 荒俣宏
170.ノマドワーカーという生き方 立花岳志
171.期待の科学 クリス・バーディング
172.バブル獄中記 長田庄一
173.数学による思考のレッスン 栗田哲也◎◎(日頃から考えていない人にいきなりひらめきの訪れる至福の時間はまず来ない。)
174.書くことについて スティーヴン・キング◎

175.宮本常一が撮った昭和の情景1
176.京セラフィロソフィ 稲盛和夫
177.宮本常一のまなざし 佐野眞一
178.ウォール街の物理学者 ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール◎(数学者でなく物理学者ということに注目)
179.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎
(覚えるという作業は、今まで自分が学習してきた事項と関連付け、構造化して覚えていかないと、すぐ忘れるし、使い物にならない。)

180.CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる
181.反きれいごと学力論 栗田哲也、米谷達也◎◎(栗田先生ほど世の中の現象に対する鋭い目をもった人はいない)
182.東大教授がゼミで教えている人生で大切なこと 伊藤元重◎◎(私の頭脳は短距離型だ。瞬発力はあるが、持続性がない。喫茶店で短時間で集中的に作業する方が、書斎で思索するより向いている。)

183.街を変える小さな店 堀部篤史
184.新目標達成法 小宮一慶
185.決断力 羽生善治
186.勝負脳の鍛え方 林成行
187.反ポピュリズム論 渡辺恒雄
188.東大理Ⅲへの道 岩波邦明
189.カリスマ 上 佐野眞一◎◎(中内功の人生)
190.天才数学者はこう賭ける ウィリアム・パウンドストーン
191.クリエイティブ喧嘩術 大友啓史
192.カリスマ 下 佐野眞一
193.はじめてのGTO ストレスフリーの整理術 デビッド・アレン
194.ギャンブルに人生をかけた男たち M・コニック
195.中国共産党 支配者たちの秘密の世界 リチャード・マグレガー◎◎(中国共産党の怖さがよくわかる名著)
196.トレーディングシステム入門 トーマス・ストリズマン
(8月末)29冊
197.物理学者ウォール街を往く エマニュエル・ダーマン
198.竹中労 没後20年反骨のルポライター
199.ニューリッチの成功法則 高城幸司、原田曜平
200.チャイナ・ジャッジ 遠藤誉
201.トレーダーの生理学 ジョン・コーツ
202.人質の朗読会 小川洋子
203.ダメじゃこりゃ いかりや長介◎
204.悪韓論 室谷克実
205.なぜ女と経営者は占いが好きか 副島隆彦
206.ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった。 岡田博紀
207.ミステリーの書き方 日本推理作家協会◎
208.リスクにあなたは騙される ダン・ガードナー
209.オタクの息子に悩んでます  岡田斗司夫
210.小説家になる方法 清水義範
(9月末)14冊
211.ラーメン二郎に学ぶ経営学 牧田幸裕
212.就職力 齋藤孝
213.そそるマーケティング
214.リアルのゆくえ 大塚英志、東浩紀
215.経済学に何ができるか 猪木武徳
216.中島敦「山月記伝説」の真実 島内景二◎(中島敦の人生にこんな秘話があった。年末の日経連載もグッド)
217.ベストセラー小説の書き方 ディーン・R. クーンツ◎(何回も読んでいる本)
218.下流社会 三浦展
219.工学部ヒラノ教授と七人の天才 今野浩
220.構図がわかれば絵画がわかる 布施英利
221.創価学会と平和主義 佐藤優
222.英会話不要論 行方昭夫
223.自閉っ子のための友達入門
224.日本の地価が3分の1以下になる 三浦展▼(経済音痴というイメージをもつ)
225.三本線ノート術 橋本和彦
226.誰でもできる、いつでもできる、どこでもできる、身のたけ起業 井口晃
227.自閉症の本 佐々木正美
228.ハーバードビジネスレビューBEST10論文◎(よく1冊にまとめてくれた)
229.暴走族だった僕が大統領シェフになるまで 山本秀正
230.超部下マネジメント術 石田淳
231.突破者外伝 宮崎学◎(社会の裏をよく知る突破者)
232.工学部ヒラノ教授 今野浩
233.スル―されない技術 石田章洋◎(妙に納得する生き方論)
234.林修の仕事原論 林修
235.どんどん決めて、どんどん動け 吉越浩一郎
236.組織が大きく変わる「最高の報酬」 石田淳◎(わかりやすいんだよなあ。仕事に役立つ)
237.うほほシネクラブ 内田樹
(10月末)27冊
238.学力低下は錯覚である 神永正博
239.買い物難民を救え 村上稔
240.フリードリヒ・ハイエク ラニ―・エーべンシュタイン◎◎(社会主義崩壊をいち早く読みとっていたハイエクの人生)
241.脚本を書くための101の習慣 カール・イグレシアス◎

242.ケインズ100の名言 平井俊顕
243.映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールド◎
244.「やりがいのある仕事」という幻想 森博嗣
245.村上式シンプル仕事術 村上憲郎
246.許永中 日本の闇を背負い続けた男 森功
247.偏差値29からの東大合格 杉山奈津子
248.影響力の武器 実践編 RBチャルディーニ他
249.100年の難問はなぜ解けたのか 春日真人
250.独裁者の教養 安田峰俊
251.エンディングノートのすすめ 本田桂子
252.ルポ電王戦 人間vsコンピューターの真実 松本博文
253.ツキの科学 マックス・ギュンター
254.映像の原則 富野由悠季◎
(11月末)17冊
255.金持ち父さんのサクセスストーリーズ ロバートキヨサキ
256.ノーベル賞経済学賞の40年 トーマス・カリア◎(現代経済学思想の歴史がよくわかる本)
257.経済学をめぐる巨匠たち 小室直樹
258.反転―闇社会の守護神と呼ばれて  田中森一◎◎(特捜検事からバブル弁護士となる人生:今年死んだ)
259.キャンプ論 あたらしいフィールドワーク 加藤文俊◎(街に出てフィールドワークをやる気になる)

260.映画技法完全レファレンス ジェレミー・ヴィンヤード
261.木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか 増田俊也◎(2回目、今回ディテイルいくつか発見。2段600pの大著)
262.33年後のなんとなく、クリスタル 田中康夫
263.フィールドワーク  佐藤郁哉
264.行け行けわがまち調査隊 岡田知弘
265.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド
266.正義の正体 佐藤優&田中森一
267.ゼロからの脚本術 10人の映画監督、脚本家のプロット編
268.実践フィールドワーク入門 佐藤郁哉
269.数字で世界を操る巨人たち スティーヴン・ベイカー
270.素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールド◎◎(映画の構造がよくわかる本)
271.天才たちの日課 メイソン・カリー
272.仁義なき映画列伝 大高宏雄
273.あたりまえを疑う社会学 好井裕明
274.工学部ヒラノ名誉教授の告白 今野浩
275.格差社会のサバイバル術 三浦展
276.愛という言葉を口にできなかった二人のために 沢木耕太郎
277.ヤクザ1000人に会いました。 鈴木智彦
278.「昔はワルだった」と自慢するバカ 小谷野敦
(12月末)24冊

◎◎はかなり気にいる ◎も大好き 

今年はノンフィクションを中心に伝記を多く読んだ。ビジネス本少々、小説はあまり読んでいない。
物語は映像化したものが自分にはなじむ。
目標達成で2014年終了!
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「女のいない男たち (シェエラザード)」 村上春樹

2014-05-01 20:23:05 | 
村上春樹の短編集「女のいない男たち」を読んだ。

自分には面白い小説だった。結婚しない男あるいは妻に逃げられた男、浮気された男といろいろと出てくる。
この小説は若者が読むよりも、中年男性が読む方が楽しめると思う。それなりの人生経験を踏んだほうがこれらのストーリーにすんなり入っていけるかもしれない。

短編小説について吉行淳之介がこんなことを言っている。
「長い棒があるとしますね。長編は左から右まで棒の全体を書く。短編は短く切って切り口で全体をみせる。あるいは、短い草がはえていて、すぐ抜けるのと根がはっているのとがある。地上の短い部分を書いて根まで想像させるものがあれば、いくら短いものでもよいと思う。」
名言だ。

今回の村上春樹の短編集で、シェエラザード」と「木野は吉行淳之介の言う「地上の短い部分を書いて根まで想像させる」という匂いを感じた。両方とも決して超短いわけではないが、読者に想像させる行為を起こさせる。

「シェエラザード」の大意を追っていく。
この小説は「女のいない男」よりもその「面倒を見る女性」がクローズアップされる。
シェエラザードとは千夜に渡って毎夜王に話をしては気を紛らわさせた「千夜一夜物語」の王妃である。


(大意:文章より引用)
羽原は北関東の地方小都市にある「ハウス」に送られ、近くに住む彼女(シェエラザード)が「連絡係」として世話をすることになった。シェエラザードは35歳。。。身体のあちこちに贅肉が付着し始めた地方都市在住の主婦で、見るところ中年の領域に着実に歩を進めつつあった。羽原がそこに落ち着いた翌週から、ほとんど自明のこととして彼をベッドに誘った。シェエラザードは週に二度のペースで「ハウス」を訪れた。彼女は近所のスーパーマーケットで食品の買い物をし、それを車に積んでやってきた。時計の針が4時半を指すと。。ベッドを出て、床に散らばった服を集めて着こみ、帰り支度をした。

「十代の頃だけど」とある日、シェエラザードはベッドの中で打ち明けるように言った。
「私はときどきよその家に空き巣に入っていたの」
シェラザードが初めて他人の家に侵入したのは、高校二年生の時だった。彼女は地元の公立高校の、同じクラスの男の子に恋をしていた。。。しかし、それは女子高校生の多くがおおかたそうであるように、報われない恋だった。でも彼女はどうしてもその男の子をあきらめることができなかった。なんとかしないとそのままでは頭がおかしくなってしまいそうだった。

ある日シェエラザードは無断で学校を休み、その男の子の家に行った。彼の家には父親がいない。母親は隣の市の公立中学校で国語の教師をしていた。玄関のドアにはもちろん鍵がかかっていた。シェエラザードはためしに玄関のマットの下を探してみた。鍵はそこに見つかった。応答がないのを確かめ、また近所の人の目がないことを確認してから、シェエラザードは鍵を使って中へ入った。

彼の部屋は思った通り二階にあった。部屋の中はきれいに片づけられ、整頓されている。シェエラザードは勉強机の椅子に腰をおろし、しばらくそこでじっと座っていた。それから机の抽斗をひとつひとつ開けて、中に入っているものを細かく調べた。


「私は彼の持ちものがなにか欲しかった。だから彼の鉛筆を1本だけ盗むことにした。」
「そのかわりに、そこにしるしとして後に残していこうと思った。。。仕方ないからタンポンを一つ置いていくことにした。それを彼の机の一番下の抽斗の、いちばん奥の、見つかりにくいところにおいていく事にした。。。たぶんあまりに興奮したからだと思うけど、そのあとすぐに生理が始まってしまった」
「それから一週間ばかり、私はこれまでになく満ち足りた気持ちで日々を送ることができた」とシェエラザードは言った。
「彼の鉛筆を使ってノートにあてもなく字を書いた。その匂いを嗅いだり、それにキスしたり、頬をつけたり、指でこすったりした。。。」
「私は頭がまともに働かない状態になっていたのだろうと思う。」

彼女は十日後に再び学校を休み、彼の家に足を向けた。午前十一時。前と同じように玄関マットの下から鍵を取り出し、家の中へ入った。今回、半時間ばかりその部屋の中にいた。彼のノートを抽斗から出して一通り目を通した。彼の書いた読書感想文も読んだ。夏目漱石の「こころ」について書いたものだ。それからシェラザードは洋服ダンスの抽斗を開け、中に入っているものを順番に見ていった。どれも清潔に整頓されている。彼女は毎日彼のためにそういうことができる母親に、強い嫉妬を覚えた。無地のグレーのシャツを1枚抽斗から取り出し、それを広げ、顔をつけた。彼女はそれを手に入れたいと思った。

結局そのシャツを持って行くことをあきらめた。今回は鉛筆のほかに、抽斗の奥に見つけたサッカーボールをかたどった小さなバッジを持っていくことにした。ついでに、いちばん下の抽斗の奥に隠しておいたタンポンがまだあるかどうか、確かめてみた。それはまだそこにあった。
今回シェエラザードは二つ目のしるしとして、自分の髪を三本おいていく事にした。抽斗の中の古い数学のノートの間にはさんだ。彼女はそこを出て、その足で学校へ行き、昼休みのあとの授業に出席した。そして、その後の十日ばかりを、また満ち足りた気持ちで過ごした。彼のより多くの部分が自分のものになったような気がした。

空き巣に入るようになってから、学校の勉強にはほとんど身が入らなかった。シェエラザードはもともと成績は悪くなかった。だから彼女が授業中に指名されてほとんど何も答えられないとき、教師たちは怒るより前に怪訝そうな顔をした。

「私は定期的に彼の家に空き巣に入らないではいられないようになってしまった。」とシェエラザードは言った。
「二度目の<訪問>の十日後、私の足はまた自然に彼の家に向ってしまった。そうしないことには頭がおかしくなってしまいそうだったの。」
「私はまた玄関マットの下から鍵を取り、ドアを開けて中に入った。なぜかいつにも増して家の中はしんとしていた。。。途中で一度、電話のベルが鳴り出した。大きく響きわたる耳障りな音で、私の心臓はほとんど止まってしまいそうになった。。。十回ばかり鳴ってから止んだ。ベルが鳴り止んだあと、沈黙は前よりも深くなった」

浴室の脱衣場に洗濯かごをみつけ、その蓋を開けてみた。そこには彼と母親と妹と三人分の洗濯物が入っていた。シェエラザードはその中から男物のシャツを1枚見つけた。そのシャツを持って二階に上がり、もう一度彼のベッドに横になった。。。そしてシャツに顔を埋め、その汗の匂いを飽きることなく嗅ぎ続けた。。。とにかくその汗を吸い込んシャツを持ち帰ることにした。。。彼女は自分の下着を置いていくことを考えた。。。しかし、脱いでみると、実際にその股の部分が暖かく湿っていることがわかった。私の性欲のせいだ。しかし、そんな風に性欲で汚れてしまったものを、彼の部屋に残していくわけにはいかない。さて、何を置いていけばいいだろう。

シェラザードは黙り込んだ。「ねえ、羽原さん、もう一度私のことを抱けるかな?」と彼女は言った。
「できると思うけど」と羽原は言った。。。。この女は実際に時間を遡り、十七歳の自分自身に戻ってしまったのだ。。。そして二人はこれまでになく激しく交わった。。。
「それで結局、彼のシャツの代わりに何を置いていったの?」と羽原は沈黙を破って尋ねた。。。。


この後転換点を迎える。
それは読んでのお楽しみだが、村上春樹は吉行の言う「根を想像させる」という読者の楽しみを残していく。
狂っていくシェエラザードの心理状況を実にうまく描写している。実際にありそうな話に聞こえる。出来心で忍び込んだあと、徐々にヒートアップしていく。その心理状況を彼女が語る形で表現していく。当然その話を聞いての主人公の心の動きも伝わるが、ここでは特筆すべきことではない。

1.2人の素性はわからない。
主人公はなんで北関東のある町にある「ハウス」にいるのか?全く語られない。宗教法人の特殊な工作員なのかもしれないし、犯罪に関わり匿ってもらっている男なのかもしれない。謎である。
彼女も名前がない。普通の主婦であることは明らかだが、どういう生活をしているかわからない。村上春樹らしい。

2.恋する惑星
この映画でフェイ・ウォン演じる女の子が香港島のヒルサイドエスカレーター横にあるトニーレオン扮する警官のアパートに忍び込む。ひょんなことから以前店の常連だったトニーレオンの自宅の鍵をフェイウォンが手に入れる。忍び込んで部屋の模様替えをするフェイウォンの姿が脳裏に浮かぶ。でもシェエラザードはそんな大胆なことはしない。自分が侵入しているという証拠を少しは残すがあからさまにそうだという形にしない。全然ちがうのだが、女の子が片思いの男の部屋に忍び込むという設定はこの2つくらいしか知らない。


3.美貌の女性としない設定
この短編集に出てくる女性は美女ではない。「ドライブマイカー」の女性運転手は「彼女はおそらくはどのような見地から見ても、美人とは言えなかった」としている。「独立器官」の主人公が好きになった女性も「彼女より容貌の優れた女性。。。とつき合ったことがあります。でもそんな比較は何の意味も持ちません。なぜなら彼女は私にとって特別な存在なのです。」と言う。ブスではないかもしれないが、美人ではなさそうだ。「木野」でも「美人という範疇に入るか微妙なところだが、髪がまっすぐで長く、鼻が短く、人目を惹く独特の雰囲気があった。」どぎつい謎があった。
これらの言葉にすごく自分は魅かれる。美人でなくても独特の吸引力があるということなのであろう。
1Q84に出てくる主人公と交わりあった中年女性もノルウェーの森で一緒にギターをひいた女性もその系統である。

4.謎をつくる。
「転換点」をむかえた後、その時点からしばらく経ったあとの近未来物語があるという。
それが語られたら面白いなあと思う場面でストーリーは終末を迎える。主人公もシェエラザードが語るであろうストーリーを知りたがっていたのにと思っていた。研修で芥川龍之介「藪の中」を読んで、グループワークで事実を推定せよというのをやったことがある。近未来物語がどうなるのか?想像するとわくわくする。

「ネタばれあり」の別ブログを読むと、この作品についてすごい推理があります。
ネットで検索されることをお勧めします。
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