映画「YOLO 百元の恋」を映画館で観てきました。
映画「YOLO 百元の恋」は安藤サクラ主演「百円の恋」の恋の中国版リメイクである。なんと730億円もの興行収入の大ヒットだという。2023年の日本のランキングはスラムダンクの158億円だけにちょっとレベルが違う。「百円の恋」は自分の映画歴の中でも上位に入る好きな作品だ。自堕落な生活をしていた安藤サクラがトレーニングを始めてからシェイプアップした姿を見せるシーンには躍動感がある。
基調は同じストーリーと聞いていたが、今回主演と監督を兼ねるジア・リン(ジャー・リン)がなんと50kgの減量を成し遂げたという。残念ながら上映館は少ないが、閉館寸前の東映の映画館に向かう。気分が高揚するいい映画だ。
食品店を営む父母と暮らす32歳のドゥローイン(ジアリン)は長い間家に引きこもって、食べては寝ての繰り返しでブクブク太っている。離婚した妹が子供の小学校通学のため出戻りとなり、大げんかしてドゥは家を出ていく。一人暮らしになったドゥは居酒屋でバイトをする。そこでボクシングジムのトレーナーのハオクン(ライチャイン)と出会う。ハオクンはジムから練習生を集めるノルマを課せられていて、ドゥも引っ張られる。
成り行きでハオクンがドゥの部屋に潜り込み、ハオクンが大事な試合にでるのをバックアップする。でも、結局試合に負けたハオクンとケンカ別れしてしまう。その後もいやなことが続き、吹っ切れるためにボクシングを本格的にやりたいとジムに志願する。
最高のリメイクだ。必見である。
安藤サクラの「百円の恋」は傑作であるが、実際には低予算で作られている気がする。それを安藤サクラの超越した個人プレイでカバーしている。今回は中国のコメディアンであるジア・リンが自ら監督兼主演で大活躍する。基本ストーリーは同じでも、ボクシングジムの勧誘イベントや、TV局でのオンエア場面など原作にない場面も多い。それなりの予算がかけられている。
何せ主人公を演じるジアリン(ジャー・リン)は1年かけてやせていくのだ。映画の最後にその1年間の減量続けた軌跡が映像となっている。よくぞやせたものだ。最後に向けて、試合の控え室から廊下に颯爽と外に出る時のシェイプアップした姿はかっこいい。安藤サクラも自堕落な状態からやせたがこんなレベルではない。ライザップのCMで見る体験前後の姿のようなもの。それよりもすごい。
太ると人間は老け顔になるのだろうか。元々のジアリンの顔は30代40代を飛び越えて50代ぐらいの人相である。それがやせて一気に若返るのを見ると,シェイプアップのためにボクシングをやろうとする中国人が増えるはずだ。中国ではコメディアンだというジアリンのもともとの姿を知っている人たちはアッと驚いたはずだ。
安藤サクラもそうだったが、ジアリンも訓練された鋭いパンチをくり出す。一昨年岸井ゆきの「ケイコ 目を澄まして」が高い評価を受けたが、自分は過大評価と思っていた。岸井のパンチが貧弱すぎるのである。これでは相手は倒せないでしょう。もっと鍛錬してから出て欲しかった。あの映画をよく評価するやつはおかしいと思っていた。
「百円の恋」と基調のストーリーは同じである。もともと観客に高揚感を呼び起こすストーリーだ。中国人も同様に感動しただろう。シェイプアップした安藤サクラを見ていて、自分のようにワクワクさせられた日本人は多いといっても大ヒットではない。
コメディ的要素は「百円の恋」よりもこの映画の方が強い。中国で興行収入730億の超大ヒットになるのは,それもあるのか。ここまで笑える中国映画って自分は観ていなかったのかもしれない。この興行収入はただ人口の多い少ないだけの要素ではないと感じる。丹念につくった観客に親切ないい映画だった。
映画「YOLO 百元の恋」は安藤サクラ主演「百円の恋」の恋の中国版リメイクである。なんと730億円もの興行収入の大ヒットだという。2023年の日本のランキングはスラムダンクの158億円だけにちょっとレベルが違う。「百円の恋」は自分の映画歴の中でも上位に入る好きな作品だ。自堕落な生活をしていた安藤サクラがトレーニングを始めてからシェイプアップした姿を見せるシーンには躍動感がある。
基調は同じストーリーと聞いていたが、今回主演と監督を兼ねるジア・リン(ジャー・リン)がなんと50kgの減量を成し遂げたという。残念ながら上映館は少ないが、閉館寸前の東映の映画館に向かう。気分が高揚するいい映画だ。
食品店を営む父母と暮らす32歳のドゥローイン(ジアリン)は長い間家に引きこもって、食べては寝ての繰り返しでブクブク太っている。離婚した妹が子供の小学校通学のため出戻りとなり、大げんかしてドゥは家を出ていく。一人暮らしになったドゥは居酒屋でバイトをする。そこでボクシングジムのトレーナーのハオクン(ライチャイン)と出会う。ハオクンはジムから練習生を集めるノルマを課せられていて、ドゥも引っ張られる。
成り行きでハオクンがドゥの部屋に潜り込み、ハオクンが大事な試合にでるのをバックアップする。でも、結局試合に負けたハオクンとケンカ別れしてしまう。その後もいやなことが続き、吹っ切れるためにボクシングを本格的にやりたいとジムに志願する。
最高のリメイクだ。必見である。
安藤サクラの「百円の恋」は傑作であるが、実際には低予算で作られている気がする。それを安藤サクラの超越した個人プレイでカバーしている。今回は中国のコメディアンであるジア・リンが自ら監督兼主演で大活躍する。基本ストーリーは同じでも、ボクシングジムの勧誘イベントや、TV局でのオンエア場面など原作にない場面も多い。それなりの予算がかけられている。
何せ主人公を演じるジアリン(ジャー・リン)は1年かけてやせていくのだ。映画の最後にその1年間の減量続けた軌跡が映像となっている。よくぞやせたものだ。最後に向けて、試合の控え室から廊下に颯爽と外に出る時のシェイプアップした姿はかっこいい。安藤サクラも自堕落な状態からやせたがこんなレベルではない。ライザップのCMで見る体験前後の姿のようなもの。それよりもすごい。
太ると人間は老け顔になるのだろうか。元々のジアリンの顔は30代40代を飛び越えて50代ぐらいの人相である。それがやせて一気に若返るのを見ると,シェイプアップのためにボクシングをやろうとする中国人が増えるはずだ。中国ではコメディアンだというジアリンのもともとの姿を知っている人たちはアッと驚いたはずだ。
安藤サクラもそうだったが、ジアリンも訓練された鋭いパンチをくり出す。一昨年岸井ゆきの「ケイコ 目を澄まして」が高い評価を受けたが、自分は過大評価と思っていた。岸井のパンチが貧弱すぎるのである。これでは相手は倒せないでしょう。もっと鍛錬してから出て欲しかった。あの映画をよく評価するやつはおかしいと思っていた。
「百円の恋」と基調のストーリーは同じである。もともと観客に高揚感を呼び起こすストーリーだ。中国人も同様に感動しただろう。シェイプアップした安藤サクラを見ていて、自分のようにワクワクさせられた日本人は多いといっても大ヒットではない。
コメディ的要素は「百円の恋」よりもこの映画の方が強い。中国で興行収入730億の超大ヒットになるのは,それもあるのか。ここまで笑える中国映画って自分は観ていなかったのかもしれない。この興行収入はただ人口の多い少ないだけの要素ではないと感じる。丹念につくった観客に親切ないい映画だった。