映画「ジョイランド わたしの願い」を映画館で観てきました。
映画「ジョイランド 私の願い」は初めて観るパキスタン映画、カンヌ映画祭でもある視点部門で審査員賞を受賞している作品だ。監督は1991年生まれの新鋭サーイム・サーディク。ヒンズー教のインドと異なりイスラム教国家だとはわかっている。ビンラディンが暗殺された国とかの暗黒なイメージとしての知識しかない。人口1000万強の都市ラホールが舞台といってもピンとこないが、ムガール帝国の都とした王アクバルの名前を聞くと高校の世界史を思い出す。だいたい3時間の放映時間で腰がひいてしまいがちなインド映画と異なり、2時間ちょっとでまとめられているので助かる。
パキスタンの大都市ラホール、ラナ家は3世代で暮らす9人家族。次男で失業中のハイダル(アリ・ジュネージョー)は、子守や料理もする主夫のようだ。兄夫婦に赤ちゃんが生まれたが予想に反して女の子だった。父から「早く仕事を見つけて男の子を」というプレッシャーをかけられていた。妻のムムターズは結婚式のメイクアップの仕事をしている。
ある日ハイダルは、就職先として紹介された劇場でバックダンサーの職を得た。慣れないダンスに辞めるつもりだったが、トランスジェンダーの人気ダンサービバ(アリーナ・ハーン)と出会い一気に惹かれる。ハイダルは単なる下っ端だったが、突如急接近して行くうちに、夫婦関係に支障がでてくるようになる。
予想よりもよくできている映画だ。映像のレベルは高い。
後進国の映画という感じがしない。そもそも英国統治下から大戦後一国で独立するのが宗教問題に二国になったくらいなので、パキスタンとインドとは同じようなものだ。しかも、インド映画のレベルは直近であがっている。宗教的問題が理由かわからないが、パキスタンでは当初公開されていない。そんなにヤバイシーンがあるように見えないが、イスラム教とLGBTは相性が悪いのであろう。
パキスタンには当然行ったことがない。ラホールの街並みを観るのが楽しみだった。調べるとムガール帝国の痕跡を残す建物が観光地としてあるようである。残念ながら、そのシーンはなかった。煉瓦積み?のような建物が並んで建っている。列車の車窓から見る風景もそんな感じだ。
強度的に問題があるように思える建物だ。以前パキスタンでは大きな地震があったようで、地震がきたらまずいだろうなあと感じる。どの建物もほとんど手を入れていないようで、内壁ははがれている。それでもノーヘルメットでバイクが疾走する猥雑な町の映像がよく見える。
イスラム教国なので女性はベールをかぶる。ただ、主人公の家庭では母親を除いては普段はしていない。女優陣はいずれも美形である。加えてトランスジェンダーのダンサーを演じるアリーナ・ハーンも魅力的だ。主人公がグッと惹かれるのもわかる。主人公とのディープキスのシーンがあってもそれ以上はきわどくない。とは言うものの主人公の浮気はよく捉えられていない。悲劇につながっていく。
夜のシーンに見どころあるショットが数多く見られる。兄と弟の嫁同士が夜の遊園地で遊ぶシーンのネオンがきれいだし、トランスジェンダーのダンサーが携帯の灯りをバックに踊るシーン、赤外線系の灯りの中で主人公ハイダルとビバが部屋で過ごすシーンには監督とカメラマンの美的センスを感じた。その映像体験を味わえただけで、映画を観た甲斐がある。
映画「ジョイランド 私の願い」は初めて観るパキスタン映画、カンヌ映画祭でもある視点部門で審査員賞を受賞している作品だ。監督は1991年生まれの新鋭サーイム・サーディク。ヒンズー教のインドと異なりイスラム教国家だとはわかっている。ビンラディンが暗殺された国とかの暗黒なイメージとしての知識しかない。人口1000万強の都市ラホールが舞台といってもピンとこないが、ムガール帝国の都とした王アクバルの名前を聞くと高校の世界史を思い出す。だいたい3時間の放映時間で腰がひいてしまいがちなインド映画と異なり、2時間ちょっとでまとめられているので助かる。
パキスタンの大都市ラホール、ラナ家は3世代で暮らす9人家族。次男で失業中のハイダル(アリ・ジュネージョー)は、子守や料理もする主夫のようだ。兄夫婦に赤ちゃんが生まれたが予想に反して女の子だった。父から「早く仕事を見つけて男の子を」というプレッシャーをかけられていた。妻のムムターズは結婚式のメイクアップの仕事をしている。
ある日ハイダルは、就職先として紹介された劇場でバックダンサーの職を得た。慣れないダンスに辞めるつもりだったが、トランスジェンダーの人気ダンサービバ(アリーナ・ハーン)と出会い一気に惹かれる。ハイダルは単なる下っ端だったが、突如急接近して行くうちに、夫婦関係に支障がでてくるようになる。
予想よりもよくできている映画だ。映像のレベルは高い。
後進国の映画という感じがしない。そもそも英国統治下から大戦後一国で独立するのが宗教問題に二国になったくらいなので、パキスタンとインドとは同じようなものだ。しかも、インド映画のレベルは直近であがっている。宗教的問題が理由かわからないが、パキスタンでは当初公開されていない。そんなにヤバイシーンがあるように見えないが、イスラム教とLGBTは相性が悪いのであろう。
パキスタンには当然行ったことがない。ラホールの街並みを観るのが楽しみだった。調べるとムガール帝国の痕跡を残す建物が観光地としてあるようである。残念ながら、そのシーンはなかった。煉瓦積み?のような建物が並んで建っている。列車の車窓から見る風景もそんな感じだ。
強度的に問題があるように思える建物だ。以前パキスタンでは大きな地震があったようで、地震がきたらまずいだろうなあと感じる。どの建物もほとんど手を入れていないようで、内壁ははがれている。それでもノーヘルメットでバイクが疾走する猥雑な町の映像がよく見える。
イスラム教国なので女性はベールをかぶる。ただ、主人公の家庭では母親を除いては普段はしていない。女優陣はいずれも美形である。加えてトランスジェンダーのダンサーを演じるアリーナ・ハーンも魅力的だ。主人公がグッと惹かれるのもわかる。主人公とのディープキスのシーンがあってもそれ以上はきわどくない。とは言うものの主人公の浮気はよく捉えられていない。悲劇につながっていく。
夜のシーンに見どころあるショットが数多く見られる。兄と弟の嫁同士が夜の遊園地で遊ぶシーンのネオンがきれいだし、トランスジェンダーのダンサーが携帯の灯りをバックに踊るシーン、赤外線系の灯りの中で主人公ハイダルとビバが部屋で過ごすシーンには監督とカメラマンの美的センスを感じた。その映像体験を味わえただけで、映画を観た甲斐がある。