映画「ふきげんな過去」を映画館で見てきました。
小泉今日子が二階堂ふみと共演するという。予告編を何度か見たが、死んだはずのオバサンが突然戻ってくるという設定が興味深く、そのオバサン扮する小泉今日子が姪の二階堂ふみに自分が母親だと告白するシーンに対するあっけない娘の反応が滑稽で見に行きたいと思っていた。
映画を見はじめると、わけがわからない会話が続く。登場人物の名前をだして、あの人がどうしたこうしたと会話するのであるが、何が何だか良くわからない。状況説明もなく進行し、いよいよ小泉今日子の登場となるのであるが。。。
東京・北品川にある古びた食堂で生活している女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然現れる。古びた豆料理屋『蓮月庵』を営む果子の祖母サチ(梅沢昌代)と母サトエ(兵藤公美)、そしてなにもしない父タイチ(板尾創路)は、未来子との奇跡の再会に慌てふためく。そんな家族の様子を、果子は小学生のいとこのカナ(山田望叶)とともに冷めた目で見つめるのだった。
未来子は果子の母の姉だが、事件を起こし前科持ちとなり、死んだはずだった。戸籍もなく何かに追われているらしい未来子は「しばらく匿ってよ」と告げ、家族は果子の部屋に未来子を居候させようとする。図々しい未来子に苛立ちを隠せない果子だった。
果子は、商店街の喫茶店に通ってはその店に出入りする黒い帽子を被った謎の男・康則(高良健吾)を観察することで退屈をしのいでいた。その喫茶店の店主からある誘拐事件の話を聞き、いったい何かと聞きまわるのであるが。。。
1.小泉今日子
若いアイドル時代から彼女には好感を持っていて、「なんてたってアイドル」の奔放に踊る姿が大好きだった。でも40代すぎになり、年相応の魅力を若い時以上に感じるようになる。
映画では「トウキョウソナタ」でのリストラになった香川照之の妻役や「空中庭園」で崩壊する家庭の妻役が印象的だ。「空中庭園」で夫役だった板尾創路は今回も共演だ。TVドラマ「あまちゃん」で歌う「潮騒のメロディ」のメロディもいかにも昔のヒット曲ぽく自分もずいぶんとカラオケで歌ったものだ。紅白歌合戦での薬師丸ひろ子とのメドレー歌唱に感動したのが記憶に新しい。
気がつくと50歳になったんだ。この映画でも今の彼女の魅力が満ちあふれている。
いい女になったものだ。
2.北品川の町
東海道53次の最初の宿が品川で、現在の京急北品川駅の周辺が宿場になっていた。自分が小さい頃、品川区役所は第1京浜沿いにあった。五反田生まれの自分は幼い頃鉄道好きで、東海道線の車両を見に御殿山のソニー本社の前を通って八つ山橋から祖母と一緒に毎日のように眺めに行ったらしい。うっすらとその記憶はある。前田司郎監督は「五反田」出身らしい。もしかしたら、自分と同じような幼少期をおくっていて、たまに品川の宿場あとあたりをうろうろしていたのかもしれない。
そういえば、川島雄三監督フランキー堺主演の「幕末太陽傳」は時代劇だが、昭和33年売春防止法が施行される前の北品川の旅館が映るシーンがある。赤線地帯と思しき特飲街が立ち並んでいたらしい。今回は北品川の古典的商店街を映しだす。同時に屋形舟が停泊する運河を映しだすが、高層のマンション群が立ち並びいかにも東京のウォーターフロントの匂いが前面にでている。
3.二階堂ふみ
今回の二階堂ふみは決して悪くはないし、彼女らしいパフォーマンスは見えるのであるが、ひねくれた反抗期の女の子という設定があまりに極端すぎてちょっとついていけないようなセリフが多い。予告編を見ると見てみたい気にさせられるが、実際にの映画の場面でそれ以上のシーンがない。予告編がベストといった感じの映画という気がする。
このセリフのわけのわからなさは脚本家の頭脳の混乱を示している感じだ。そういえば彼女は八潮高校出身だから、このあたりは地の利があるのかな?
小泉今日子が二階堂ふみと共演するという。予告編を何度か見たが、死んだはずのオバサンが突然戻ってくるという設定が興味深く、そのオバサン扮する小泉今日子が姪の二階堂ふみに自分が母親だと告白するシーンに対するあっけない娘の反応が滑稽で見に行きたいと思っていた。
映画を見はじめると、わけがわからない会話が続く。登場人物の名前をだして、あの人がどうしたこうしたと会話するのであるが、何が何だか良くわからない。状況説明もなく進行し、いよいよ小泉今日子の登場となるのであるが。。。
東京・北品川にある古びた食堂で生活している女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然現れる。古びた豆料理屋『蓮月庵』を営む果子の祖母サチ(梅沢昌代)と母サトエ(兵藤公美)、そしてなにもしない父タイチ(板尾創路)は、未来子との奇跡の再会に慌てふためく。そんな家族の様子を、果子は小学生のいとこのカナ(山田望叶)とともに冷めた目で見つめるのだった。
未来子は果子の母の姉だが、事件を起こし前科持ちとなり、死んだはずだった。戸籍もなく何かに追われているらしい未来子は「しばらく匿ってよ」と告げ、家族は果子の部屋に未来子を居候させようとする。図々しい未来子に苛立ちを隠せない果子だった。
果子は、商店街の喫茶店に通ってはその店に出入りする黒い帽子を被った謎の男・康則(高良健吾)を観察することで退屈をしのいでいた。その喫茶店の店主からある誘拐事件の話を聞き、いったい何かと聞きまわるのであるが。。。
1.小泉今日子
若いアイドル時代から彼女には好感を持っていて、「なんてたってアイドル」の奔放に踊る姿が大好きだった。でも40代すぎになり、年相応の魅力を若い時以上に感じるようになる。
映画では「トウキョウソナタ」でのリストラになった香川照之の妻役や「空中庭園」で崩壊する家庭の妻役が印象的だ。「空中庭園」で夫役だった板尾創路は今回も共演だ。TVドラマ「あまちゃん」で歌う「潮騒のメロディ」のメロディもいかにも昔のヒット曲ぽく自分もずいぶんとカラオケで歌ったものだ。紅白歌合戦での薬師丸ひろ子とのメドレー歌唱に感動したのが記憶に新しい。
気がつくと50歳になったんだ。この映画でも今の彼女の魅力が満ちあふれている。
いい女になったものだ。
2.北品川の町
東海道53次の最初の宿が品川で、現在の京急北品川駅の周辺が宿場になっていた。自分が小さい頃、品川区役所は第1京浜沿いにあった。五反田生まれの自分は幼い頃鉄道好きで、東海道線の車両を見に御殿山のソニー本社の前を通って八つ山橋から祖母と一緒に毎日のように眺めに行ったらしい。うっすらとその記憶はある。前田司郎監督は「五反田」出身らしい。もしかしたら、自分と同じような幼少期をおくっていて、たまに品川の宿場あとあたりをうろうろしていたのかもしれない。
そういえば、川島雄三監督フランキー堺主演の「幕末太陽傳」は時代劇だが、昭和33年売春防止法が施行される前の北品川の旅館が映るシーンがある。赤線地帯と思しき特飲街が立ち並んでいたらしい。今回は北品川の古典的商店街を映しだす。同時に屋形舟が停泊する運河を映しだすが、高層のマンション群が立ち並びいかにも東京のウォーターフロントの匂いが前面にでている。
3.二階堂ふみ
今回の二階堂ふみは決して悪くはないし、彼女らしいパフォーマンスは見えるのであるが、ひねくれた反抗期の女の子という設定があまりに極端すぎてちょっとついていけないようなセリフが多い。予告編を見ると見てみたい気にさせられるが、実際にの映画の場面でそれ以上のシーンがない。予告編がベストといった感じの映画という気がする。
このセリフのわけのわからなさは脚本家の頭脳の混乱を示している感じだ。そういえば彼女は八潮高校出身だから、このあたりは地の利があるのかな?