映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

終着駅 ジェニファー・ジョーンズ

2010-03-29 06:46:50 | 映画(洋画 69年以前)
イタリアの名監督ヴィットリオ・デ・シーカを起用してハリウッド資本でイタリアの駅の別れを描く。主演はこのあと「慕情」で中国人とのハーフ医師を演じたジェニファージョーンズ、モンゴメリークリフトがイタリア人の恋人を演じる。いかにもイタリアの駅らしいせわしなさの中、ひたすら駅のみを舞台にして二人の別れの2時間を描く。



ジェニファー・ジョーンズは7歳の娘がいる人妻で、ローマでモンゴメリークリフトと恋に落ちる。しかし、家族を思うジェニファーはモンゴメリーに別れを告げずに、ローマの駅からミラノ経由でパリに向かおうとしている。そこから空路アメリカに帰国するつもりだ。あわてて家路を急いだので、荷物をおいのリチャード・ベイマーに駅まで持ってきてもらおうとした。午後7時出発の汽車に乗ろうとしたときにモンゴメリークラフトが現われる。汽車に乗ろうとしたが、別れを惜しみ二人は駅でたたずむが。。。。

ヴィットリオ・デ・シーカ監督が作る映画のバックは本当にせわしない。さまざまな通行人が次から次へと通り過ぎる。イタリア人特有の猥雑な感じだ。同じようにロケ中心の「自転車泥棒」もソフィアローレン主演「昨日今日明日」もイタリア的ざわめきを感じた。その中に二人の恋人が映る。
バックの音楽が派手に響き渡る。主題の音楽をさまざまにアレンジしながらひたすら音楽が響く。これはいい方にも悪い方にも両方にとれる。いかにも50年代の映画という匂いだ。

ストーリーは単純でたいしたことはない。なんでジャニファージョーンズがこの男に惹かれるのかがよくわからない。自分には不自然と思える場面が割とあった。
でも50年代の恋愛像と割り切ってみると、さぞかし大胆な話だったんだろうなあ?!とは思う。当時の日本の恋人たちがこの映画を観てなんとしびれたことか想像できる気がする。
あとはダイアログという名目で作家トルーマン・カポーティのクレジットがあることだ。これはセリフということか?確かにきざなセリフがいくつかある。この起用もおもしろい。「ティファニーで朝食に」よりもかなり前でまだ20代である。世間に存在感を見せつけようとしているころである。
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まだまだ送別会が続く

2010-03-28 08:29:19 | Weblog
ほぼ一週間ブログ更新もしていなかった
映画も観たが、キーラナイトレイ主演の「つぐない」であまりおもしろくなかった。
かえって録画で観た松本清張ドラマ「書道教授」の方がキャスティングが絶妙で良かった。

23日は現所属の幹部会メンバーの送別会で、浦和ロイヤルパインズホテルの中華料理でやった。埼玉では一番高級感がある中華かもしれない。その前の週に大衆的中華を食べていたのでなおのことおいしく感じた。カメラを持っていったが、最初から取り分けるように言っていたので小さい皿ではどうかと撮らなかった。そのあと居酒屋に軽く行って帰った。その日は埼京線が止まって大変なことになっていたらしい。そんなことは翌朝まで全然知らなかった。
24日は雨も降っているし休憩
25日は親しい不動産屋さんにご馳走してもらった。スタートは先日と違うタイ料理屋で。まずまずであった。その後浦和から北浦和へ2軒行って午前様。ひたすら歌いまくった。
26日は本部の幹部会メンバーで韓国料理屋へ行った。
最近思うが、若い女性に異様な韓国料理熱があるらしい。その店にも女性の姿が目立った。超満員だ。どちらかというと交際費を持つおじさんたちにねだって、2対2くらいで来ているといった雰囲気だ。キムチが苦手な自分としては大好きな「チャプチェ」がよかった。この間鳩山首相もいっていたらしい赤坂の韓国料理屋「おんがね」にもひけはとらなかった。でも25日に期末特有の顧客クレームがあり、27日の朝に行かねばならない状況となり、あまり酒が飲めなかった。9時前には家路についていた。これが一番健全。でも千葉の場合帰るのに1時間半かかる。これからはたいへんだ。

26日は娘の通知表が帰ってきた。3学期の定期テストが1,2学期に比較すると合計点が約15点程度落ちたので若干心配であった。特に3学期の定期テスト国語で作文10点のところが0点だったのには驚いた。抗議しようと思ったくらいだ。でもしないでよかった。音楽と体育以外は全部5だった。一年の通知表の評価はちょっと辛すぎるかと思ったが、むしろ2年になって若干甘めになった。これも今回の埼玉県の県立入試が異様に難しくなったことが起因しているように思われる。内申点が重視されるのに辛い評価だと差が出ると教員たちも思ったのかもしれない。公立高校の無料化はこういう影響も出ている気がする。この内申点と北辰偏差値70キープが出来れば入試も心配ないのだと思うけれど、ひたすら過去問やらせるしかないと思う。
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書道教授 松本清張ドラマ

2010-03-28 07:59:48 | 映画(日本 2000年以降主演女性)
松本清張原作のドラマ「書道教授」を録画で見た。2時間ドラマの帝王船越英二郎が主演である。野川由美子、杉本彩の新旧セクシー女優に手塚理美、大場久美子、荻野目慶子と我々の同世代の元アイドル群が加わる。テレビドラマだけに映画のような迫力はないけれど、京都の素敵な風景とからめてけっこう楽しめた。



異動で京都に着任した船越英二郎は銀行員、妻の賀来千賀子と二人で町屋の一角に住む。転任挨拶で重要顧客の書道教授杉本彩の元を訪れる。杉本の家には使用人の野川由美子が一緒にいた。船越は美しい杉本に惹かれるのと同様に杉本の書く書の優雅さに惹かれて弟子入りを志願する。杉本は断るが、他の弟子と関わりを持たないことを条件に弟子入りを許される。
船越は杉本の元に通い始める。その筆のタッチをみて、杉本から「女難の相」があるので注意するようにといわれる。船越は祇園のクラブのホステス荻野目慶子と親しくなり、一線を越えた関係を持つようになっていたのであるが。。。



原作を読んでいないが、話の構成はさすがにうまくできている。松本清張の作品なので多分昭和30から40年代に書かれていると思うが、携帯電話などの文明の利器を取り込んで現代劇にうまく脚本が構成されている。銀行員の不正の話などに現実性に欠ける部分もいくつか感じられるが、杉本彩、荻野目慶子の演技には、いかにもその登場人物の性格に強く接近する巧みさが感じられおもしろかった。スリラー的味付けもどきどきさせられた。いわゆる昭和のころから続く、2時間ドラマの傑作であろう。
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サブウェイ123 デンゼルワシントン

2010-03-22 06:27:44 | 映画(洋画 2006年以降主演男性)
トニースコット監督とデンゼルワシントンの名コンビによるアクション映画。今回は凶暴な地下鉄ハイジャック犯にブルックリンの帝王ジョントラボルタを迎える。



ニューヨーク地下鉄の運行管理をしているデンゼルワシントンが、運行管理画面に異常が出ていることに気づく。13時23分発の「123号」が車両を切り離しなぜか停止している。3人の仲間を引き連れたジョントラボルタが地下鉄をハイジャックしたのだ。運行司令室のデンゼルワシントンが無線連絡すると「一時間以内に$1000万を現金で用意できなければ人質を皆殺しにする。」と伝える。あわてる走行管理者たちの元に来るのはニューヨーク市警のジョンタトゥーロである。最近左遷されたばかりのデンゼルはその場にいようとしたが、帰宅を命じられ、代わりにジョンタトゥーロが陣頭指揮にたつ。交渉人変更に怒ったトラボルタは本気度を示すように電車の運転手を殺害する。そして再度デンゼルと話したいと。そうでないと人質を殺しまくると脅すが。。。。。



序盤に地下鉄ハイジャック場面を持ってきて、最初から飛ばしていく。だれる場面はない。トニースコット特有のチカチカ画面もそんなにいやらしくは出ない。リメイク作品ということである。ネットなど現代ハイテク機器をかなり使っている。そこで前作と差別化しているのであろう。でも60歳を過ぎたトニースコット監督だけあって、ハイテクに傾斜過ぎるというわけでもない。
脚本は巧みに2人を操作する。地下鉄に勤めるデンゼルワシントンが近々に左遷されていた事実をトラボルタにつかまれてしまうのも物語の展開をおもしろくする。
でも傑作というわけではないとは思う。最終結末はなんとなく類推できてしまうのでそれ自体が物足りない。単純に1時間半強楽しむといったところか。
それにしてもニューヨークというところは気前良くロケ地を提供するところだ。日本では不可能なカースタントや橋梁でのアクションなど、アメリカ映画と日本映画の大きな差はこういう周辺の寛大な協力といったところだろう。



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ディアドクター 

2010-03-21 13:56:46 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
西川美和監督による田舎の偽医者の話である。鶴瓶が淡々とした好演で、がん患者を演じた八千草薫もベテランらしい演技、その年だからできる枯れ切った円熟味を見せる。世間の評価が高すぎでは?と思わせる部分もあるが悪くはない。ラスト10分の作り方もハラハラさせる。

いきなり田舎の診療所に警察がやってくるシーンが映る。村の診療所の医師鶴瓶がちょっと出てくるといったきり、いなくなってしまったのだ。
そのあと診療所に新米医師が真っ赤な外車のオープンカーに乗って着任するシーンに戻る。携帯電話で会話をしながらの運転でうっかり車を激突させる。ムチ打ちになって気がつくと診療所の老人たちの中に寝ていた。彼は村の診療所で鶴瓶や看護士の余と一緒に働くことになる。そのあとは鶴瓶の村の老人たちへの診察ふりを次から次へと映し出していく。滑稽なシーンが続く。そして村の住人の一人八千草薫が患者としてやってくる。貧血気味との話であった。でも胃の調子が良くない。病理検査をしてみると。。。。



偽医者って本当にできるのかな?診療報酬をもらうのに、医師免許証の提示とかないのかな?確か保健所の届出にも医師免許の提示もあったな。あれってコピーだったかな?原本だったかな?保健所がそもそもない田舎の村だったら訳もわからず、こんなことってあるのかな?なんてことを考えながら観ていた。映画はフィクションだけどあまりにもありえないことだと気持ちがさめてしまうことがある。

でもこの映画は偽医者鶴瓶と患者八千草薫の感情のふれあいの映画だと途中で思い始めて後半から違う感情を持って観ていった。鶴瓶と新米医者との会話が黒澤明監督の「赤ひげ」での三船敏郎と加山雄三の会話を思わせた。ただ大きな違いは鶴瓶が偽医者であること。それによるジレンマが会話によくあらわれ、脚本の巧みさを感じた。そう考えながら結末に向けてのうまいつくり方にもうならされた。
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墓参りと北辰テスト

2010-03-21 11:23:48 | 家族
木曜は技術系下請け会社との懇親会。安い中華での宴席だった。ものすごい量だった。
おいしいとは言えないが、食べきれない。ヤザワ好きの人とヤザワ話で盛り上がった。
でも一次会であっさり8時に帰った。「やればできるのに」と家で言われた。
金曜は不動産屋さんたちとの懇親会。行きなれたすし屋でやった。
お祝いのたいの一匹酒を飲んだ。3年前昇進祝いでも飲ませてもらった。その後2軒行ったので午前様だが、体調はまあまあだった。

土曜日は妹と彼岸のお参りに行った。
品川の家まで車で1時間20分かかった。予想よりもかかった。どうも連休になると都内は必要以上に混むらしい。品川の家の庭の木にも芽が出ていた。いくつか花も咲いていた。前こんなにきれいに咲いていたかな?そうおもいながら車で高輪に向かった。
寺に行くと我々が行く前に誰かが来てくれたらしい。墓に花が添えてあった。誰だろう?
でも昨夜は異様な強風であった。こんなにうるさい強風は記憶にない。春一番というには強すぎる。墓の花もみんなすっ飛んだろう。どうしよう。

妹がうちの娘に中3進学祝いといって1万円を包んだ。こんな祝い方ってあるのかなといっていたので、今度会場テストで偏差値70以上とったからその祝いと言っておくよと話した。埼玉県には「北辰テスト」という業者テストがある。埼玉にはこの会場テストしかなく、県内の大多数の中学生が受ける。結果表を見ると中学2年の最終回の今回は21000人受験していたようだ。前回は英語が偏差値70をこえて理科が69と良かったが国語をミスって、5教科で偏差値70にならなかった。今回は前回大失敗の国語と社会が90点以上と良く5教科で70を超えた。どの学校も安全圏と出ていた。塾に行かない娘が会場テストでいい点数を取るのはある意味学校のおかげといえるだろう。学校から配られる問題集が隙間なくできれば解けるだろう。それと国語は過去問やったのが良かったのかもしれない。

自力で北辰の過去問やってみた。英語、数学は全部解けそうでなかなか満点にならない。1,2問解きづらい変な問題がある。社会は常識でほとんど解けるが、理科は基礎知識をすっかり忘れていてまるでダメ。でも北辰テストで満点近くとっても、県立は別として私立や国立の上位高に受かるかどうかはわからない。問題の難易度が違うからだ。高校入試問題を見ると、特に慶応女子の問題は難しい。大学の問題がやりやすいくらいだ。早稲田の方がオーソドックスで解きやすい気がする。女の子だし、そんな高望みしないでいいだろう。県立無償化の恩恵を受けよう。
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酒にのまれて

2010-03-18 06:30:20 | Weblog
完全にからだが酒の漬物のようになっている。
昨日は一日休みで死んでいた。
月曜日も火曜日も送別会だった。月曜日はある部署の送別会で人数が40人と大勢だった。越谷の宴会場からカラオケに突入。火曜日は事務部署の送別会で少なめこの方が少しは楽だ。浦和のタイ料理からバーにカラオケにという感じだった。

カラオケではネクタイを頭に巻いて森高千里やキンキキッズの歌を歌いまくった。でも4軒目の店にかばんを忘れてしまった。タクシーの中で気がついた。でもお店の人はすぐ帰ってしまって連絡がつかなかった。かばんの中に鍵を入れてしまって家に入れなかった。2時ごろ妻を起こして入ったが、結局一日中みっちりしぼられた。最悪!
今日もあるが少し早めに帰ろう。
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送別会の連続で

2010-03-13 05:13:41 | Weblog
先週から送別会だらけで体調不良に陥っている。

昨日は予定を入れなかったが、これは正解。
ブログを更新していなかったので、スカーレットヨハンソンの映画のことを書こうとしたら、疲れがどっと押し寄せてすぐやめた。早々にねた。
もっとも木曜日は若干飲みのペースを落とした。ライバル会社の人から飲ませてもらった。家にも11時くらいには帰った。このくらいでないといけない。

今日もペースを落とそうと思うが、人数多いのでどうなるのか?イタリアンと聞いているが、ワイン飲みすぎには注意したい。
心配なのは来週からである。

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そんな彼なら捨てちゃえば

2010-03-12 18:41:07 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
前にも書いたが、スカーレットヨハンソンが出る映画は全部観るようにしている。この映画は「ラブ・アクチュアリー」のようにたくさんの恋愛話を組みあせている形式である。特に女性は豪華キャストである。でももう一歩おもしろくなかったなあ。

スカーレットヨハンソンはこの中でも若い。ボリュームたっぷりの身体をあらわにして頑張っていた。でもそれだけって感じ。ブラッド・ピットの元妻ジェニファー・アニストンとオスカー女優ジェニファー・コネリーは40になってしまったが若く見える。まだいける。むしろドリュー・バリモアがオバサンぽい。男たちに存在感がない。それが残念



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ゆれる  オダギリジョー

2010-03-08 20:17:50 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
オスカー監督賞は女流監督の手に渡った。それはそれでよかったと思う。観ていないがかなり激しいシーンがありそうだ。よくこなしたものだ。日本でも女流監督が頑張り始めた。若手ナンバーワンは誰もが西川美和さんをあげるであろう。脚本も自力で書く。この「ゆれる」も文芸作品を読むような奥深さがある。傑作というべきであろう。



東京で若手写真家として名を売っているオダギリジョーが故郷の山梨に母親の一周忌に出席するために帰ってきた。葬儀にも来れずにいたので父親の伊武雅刀は複雑な心境であったが、家業のガソリンスタンドを切り盛りする兄の香川照之は温かく迎えていた。スタンドには真木よう子というオダギリの幼馴染が働いていた。兄香川は想いをよせているようだ。でもその夜、真木をオダギリが家まで送っていった。二人は旧交を深めた。法事が終わった翌日、香川とオダギリと真木で吊り橋のある渓流地にドライブに行く。オダギリが木陰で写真を撮っているとき、ふと吊り橋を見た。なんと真木が吊り橋から転落しているではないか。。。。。

このあとこの転落が事故か、香川が意図的に転落させたのかということでの話が続く。香川とオダギリとの精神の葛藤に、父親伊武と父親の兄弟である弁護士蟹江がからんでいく。

映画を通じて途中だれる場面がない。画面から目をはずせない。法廷の場面も出てくるが、法廷劇の要素が強い訳ではない。オダギリと香川の二人の心理描写をセリフだけでなく、映像に思いを込めて伝えていく。二人の演技は実に素晴らしい。表情だけで気持ちが伝わってくる。沈黙の瞬間をうまく作る。良く練られた西川美和監督の演出と脚本には感嘆する。

詳細はいえないが、終わり方が非常に素敵だった。はっとした。



西川美和さんの写真をみると、すごく素敵な人だ。まだ若い。すごい才能にただただ感心。文芸的なセンスもかなりだと思う。これからずっと追いかけていきたい。
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経済の講演を聴いて

2010-03-08 19:31:15 | Weblog
有名国立大学経済学部の看板教授の講演を聴いた。非常に参考になった。

備忘録的に内容を記すと

現在の日本はデフレギャップ状態にある。総供給量が需要量を上回る。逆になるとインフレギャップとなる。この状態は30年ベースで考えて、両方が均等に訪れる。
世の中きびしい話をすると喜ぶ人が多い。今に対して悲観的な見方をして、後であたったねといわれるほうがいいよという人がいるが、これもどうかと思う。

実際には日本の最悪期は抜けつつあると思う。
これからのポイントは3つある。1つはアジア景気活況を組み込む、2つ目は日本の産業構造の調整がどうすすむか、3つ目は新しい産業をどう発展させるか
中国のGDPがついに日本を抜く。90年当時は日本の8分の1であった。おそらく何年後には日本の3倍程度になる可能性がある。中国バブル論をいう人がいる。しかし、中国はすぐ成長が止まるわけではない。一昨年末のデータで東京の20階以上のビルが370棟に対して、上海は6000棟ものビルがある。BRICSが先進国を抜くのも遠い日ではない。ASEANにも人口が5億いる。この成長もかなりのものとなりそうだ。
中国やアジアの国が発展して、生産拠点がすべて向こうへ移ってしまうと危惧する人たちもいる。それはならない。アジアで稼ぐことは日本国内にも良い結果をもたらす。
バブル崩壊以降の日本は先送りをずっと続けてきた。景気が悪くなると、斜陽産業の救済を続けてきた。百貨店の整理が話題になっている。これは百貨店の数が明らかに多いということだ。数が多すぎる産業は必ず淘汰される運命にある。この調整がどう進むかが2つ目のポイントだ。
あとは環境、医療、新しいインフラ整備などの新しい産業の発展過程がどう進むかが3つ目のポイントだ。

戦後の歴史を紐解くと大きな転換点が2つあった。1つがオイルショックで、もう一つが90年のバブル崩壊である。異常に強かった預金性向がオイルショック時の強烈なインフレで日本人の考えが少し変わった。インフレによる資産の目減りで、株や土地にしておこうという考えがバブルまで強くなった。89年まではうまくいった。これがバブル崩壊となった。その結果リスク資産でダメージを受けた日本の預金性向はまだ強い。

しかし、資産運用の基本は土地、有価証券、現金の資産3分割法であろう。0.01%の預金を複利で回しても倍になるには聖徳太子のころまでの時を要する。証券化によって土地は10000円から購入することだって出来る。土地はインフレには強い。
あとは円安リスクも考えるべきであろう。現在こそ円高気味であるが、95年以降はむしろ円安にふれているといえる。日本には財政破綻の危険がある。例えをすると、350万の年収で450万の借金をして800万の生活をしていれば生活が破綻するようなものだ。最近ギリシャが財政破綻してユーロ安になっている。しかし、GDPに対する債務の比率は日本のほうがギリシャよりも高い。こういうことを考えて金融資産は外貨建てに分散すべきであろうと思う。

などなど書いてみた。あとで加筆するかな

そういう教授も資産運用が決して得意なわけではなさそうだ。自分でも言っていた。
経済の動きの話が当たっていても、それだけで投資に成功するとは限らないもんね。

でも今回講演で一番なるほどと思ったのが「これだけ公務員をいじめると公務員も反乱をおこすよ」と言っていたこと。本当そうだよね。民主党も政治主導とちょっといいすぎだと思う。民主党議員はよほど官僚にいじめられ続けたのかな?目の敵にしているね。こういうと民衆に喜ばれると思っているけど、違うと思う。実際、官僚には優れた人はたくさんいる。逆にそういう人間を活用できなければ、本当の意味での税金の無駄遣いになることを理解しているのかと私は思う。サミュエルソンの経済学に有名なタイピストの話がある。「優秀な弁護士でタイプがうまくても、タイピストを雇った方がいい。」民主党議員にはよく読んで欲しい。国家が何のために優秀な公務員を雇っているのか?これを活用できない政治家たちは、同じように国から給料をもらって政治家としての責任を果たしていないことになる。
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いとこのビニー  マリサ・トメイ

2010-03-07 17:19:40 | 映画(洋画 99年以前)
実におもしろい!よく出来ている!鑑賞後に気分爽快になるそんな映画だ。

マリサ・トメイが「レスラー」他の近作で非常に存在感を高めている。非常に気になる存在になって昔の映画を観てみようと思った。「いとこのビニー」はオスカー助演女優賞を92年若くして受賞した作品。それだけで気になって観た。ハリウッドの小柄な脇役専門のジョーペシが主演で新米弁護士を演じるコメディだが、単なるお笑いに終わらない奥深さがあった。

ドライブに出ていた大学生の仲間二人が南部のある町のコンビニに入って買い物をした。普通に勘定をすませた後、片方の若者が缶詰一つのレジを済ませずに、ポケットに入れていたことに気づいた。コンビニをでて車を走らせていると、後ろからパトカーが来る。そういえば南部ではこそ泥も罪が重いと聞いた気がしてあせる。そうすると警官がホールドアップを要求し拘置される。二人は素直に警官に罪を問われて自白する。ところがどこか話がおかしい。するとそのコンビニの店主が殺された犯人にされた事に気づく。
二人は呆然とする。そしていとこに弁護士がいたことに気づき、家族に呼ぶように依頼した。するとやってきたのがジョー・ペシで、恋人のケバイ女性マリサ・トメイをつれて接見にきた。しかし、話を聞くと弁護士試験に5浪の末ようやく受かってまだ法廷経験のないことがわかり若者二人はあせるが。。。。

何も裁判のことがわからないジョーペシがこの後右往左往する。コメディらしく、途中で大笑いする場面が何度も出てくる。2時間の映画の中で最初の1時間半以上うだつの上がらないことばかり、どうやってこの先逆転するのかとおもってしまう。観客にそう思わせるのが脚本のうまいところだろう。法廷物としてもおもしろい一面を持たせたので映画の奥行きが広がった。



ロバート・デニーロとの共演「レイジング・ブル」でのジョーペシは最高だ。この映画はデニーロもすごくいい!傑作だと思う。俳優ってハンサムボーイだからいいというわけではない。ジョーペシのようなチビの個性派がいたりするからいい映画ってできるのだと思う。ここでも名コメディアンぶりを発揮するが、「レイジングブル」やマフィア物と違って、ちょっと弱々しい印象を与える演技でスタートする。後半見せ場がようやく来るが、これはこれでいい。

マリサトメイは今と比較するとさすがに若い。でも自分も年をとったからであろうか?今の彼女の方がなぜかよく見える。この映画では途中からすごいエンジンがかかる。オスカー最優秀助演女優賞をもらうのもなるほどと思う場面が出てくる。脚本の勝利という気もする。これは観てのお楽しみである。
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アマルフィ 天海祐希

2010-03-07 12:13:00 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
会社のアルバイトに来ているオバサンが「この映画景色が良いんで2回見ちゃいました。」それが「アマルフィ」だ。そういう映画の観方って悪くはないと思う。イタリアローマと世界遺産の町アマルフィを中心とした美しい情景をバックに、織田裕二と天海祐希を中心に誘拐をめぐるサスペンスを描く。

織田裕二は外交官、G8が開催されるイタリアローマでのテロの動きがあり派遣される。イタリア大使館で平田満演じる外務大臣を警護する陣頭指揮に当たっていた。同じころクリスマス休暇で天海祐希は娘を連れてローマにきていた。そんな時大使館にその子供が行方不明になっているという連絡が入る。天海祐希と大使館の新米戸田恵梨香が電話に出て対応するが、うまくいかず電話を受けた織田裕二が代わると天海の娘が誘拐されていることがわかる。男性の声に「警察か?」と聞く犯人に対して思わず「父親だ」と話した織田が外交官の職務に関係ない事件に深く関わるようになるが。。。。



身代金の受け渡しをめぐって、犯人が「この場所に来い」と次から次へと場所を指定する。誘拐映画でよくあるパターンだ。それが有名な観光名所ばかりである。古くは「ローマの休日」でヘップバーンが市内名所をあちらこちら行ったがごとく、有名観光名所を映す。確かに勧めてくれたオバサンのいうとおりだ。しかし、脚本の深みがない。多分場当たり的につくられた映画ではなかろうか?そのためか脚本のクレジットがない。

そうなると割り切って観光映画として観るべきであろう。古くはデイヴィッドリーン監督の「旅情」がベニスの美しい情景をバックに映画をつくられたのとさして変わらないと考えてもいいわけだ。でもお金がかかっている割にこの映画の映像コンテは今ひとつきれいでない。撮影が良くないのであろうか?人間と情景の融合がうまくなされていない印象を受ける。ものすごく画像がきれいという印象はなかった。

以上は個人的な感想である。
勧めてくれたオバサンには情景がきれいだったといっておこう。あと天海祐希がすてきだったと。。。。
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家で食事

2010-03-06 06:27:42 | 家族
異動の記念に家で豪勢な食事が出た。ありがたい話だ。

クイーンズ伊勢丹で買ってきたらしい肉や刺身、薄切り高級ハムに加えて、フランスパンをガーリックトーストにして出てきた。赤飯もある。写真を撮ろうとしたらうっかり会社に忘れてしまった。
異動の時期の3、4月とか10月、忘年会が多い12月を除いては週2回までと飲む日をきめている。昨日までに送別会の日程の連絡が次から次に入り来週から再来週まで飲み会だらけになった。ありがたい話だが、体調が心配だ。

ヒッチコックを見ようとしたが、途中から面倒になった。以前観たマレーネ・ディートリッヒの出ている「舞台恐怖症:ステージフライト」である。
何か変だ。

テレビで何気なく日本アカデミー賞を見ていた。特に若い女性に華があった。
「剣岳」で助演男優賞の香川照之さんはここに来て恐るべき実力を発揮していると思う。主演というより脇にまわった方がものすごい演技を見せる。むしろ彼こそインターナショナルな存在だ。特に意識しなくても観ると彼が出演している。そんなパターンが多い。東大出で、猿之助の息子という血筋もさることながら、「キネマ旬報」のエッセイも見事で、別の意味でも映画界になくてはならない存在なのかもしれない。
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映画ごぶさた

2010-03-04 19:34:06 | Weblog
映画ごぶさたである。
異動決まってから落ち着かない。なんか頭がさえない。

テレビを見ても社民党のバカ連中が休日法案とか信じられないものを出している。
アメリカのトヨタいじめのそもそもの理由が社民党にありとわかっているのかなあ?
本当に腹立たしい。

ヒッチコックでも見ようかな
疲れがひどいけど
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