映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「ベルファスト」ケネス・ブラナー

2022-03-31 06:02:15 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「ベルファスト」を映画館で観てきました。


映画「ベルファスト」は、監督兼俳優のケネス・ブラナーが幼少期に北アイランドに住んでいた時の思い出を綴る作品である。アカデミー賞の発表の前にとりあえず観てみた。その後、脚本賞を受賞でいいオチどころだった。

モノクロ映画であるが、最初だけカラー映像で北アイランドにあるベルファストを俯瞰する。日本でいえば、下町の長屋の風景みたいなものかなあ。映画が始まり、住人たちが仲良く暮らす平和な風景をモノクロ映像で映し出した後に、プロテスタントの連中が大暴れしだす。ごく普通のベルファストに住む家族が、キリスト教のプロテスタントとカトリックの騒乱に巻き込まれる。ロンドンに出稼ぎに行っている大工の父親の勧めで、引っ越そうとするけど、名残惜しさで家族みんなが戸惑うストーリーだ。


作品的に飛び抜けて良いとは思えなかった。いわゆる5点満点で4点の感動しかない。とにかく、宗教って面倒くさいなあ、嫌だな。そう思わせる映画である。クリスマスを祝った後で、神社や寺に初詣する日本人はある意味、宗教が染み付いていない。欧米や中東諸国はこのあたりが違う。自分はいわゆる「アカ嫌い」だけど、宗教についてはマルクスの「宗教はアヘン」という考え方を支持する。

主人公のバディ少年がかわいい。舞台となる1969年の自分よりもすこし小さい。ここでは祖父が病床についている話で、ちょうど自分の祖父、母方の祖母が亡くなった年で、設定に親近感が湧く。映画を観ながら、同じころ自分はどうだったんだろうと思い起こす。

⒈町を出たくなかったのに
カトリック教徒を狙い撃ちにするプロテスタントの暴徒が大暴れする。学園紛争の出来の悪いアカ学生みたいだ。祖父母の時代から住み着いている北アイルランドのベルファストにいても良いのかと思う。ロンドンに大工の出稼ぎに出ている父親は家も提供するよと雇い主に言われて、母親に相談する。父母いずれも子どもの頃から住み着くこの地を離れたくない母親はロンドンに行ったら、アイルランド訛りをバカにされるとばかりに絶対イヤだとごねる。父親は無理じいはしない。少年も泣いてごねる。


それなのに、暴徒の動きは止まらず、ついに母親も呆れかえるのだ。そんな心境の変化を起こさせる宗教のいやらしさが顕著に表現される。

⒉サンダーバード
観ていて楽しいのが、バディ少年を取り巻くオタク文化だ。1960年前後生まれは、大塚英志に言わせれば日本ではオタク第一世代だ。自分もそうだ。1958年にマガジン、サンデーが発行され、TVが普及され1963年にはアニメの鉄腕アトムが始まる。オタク文化は日本だけの世界だと思ったら、そうでもなさそうだ。1966年NHKで始まった英国発のサンダーバードには興奮した。人形劇とは思えぬリアル感、サンダーバード1号から5号やジェットモグラなどの補助的な救助機は夢があふれていた。

サンダーバードのご兄弟が着る制服と帽子をクリスマスプレゼントでもらったバディ少年が身につけるシーンがある。この制服は日本では売っているのを見たことがない。うらやましいなあと思った。

あとは、「チキチキバンバン」の実写場面が映る場面、ここもカラー映像になる。これって当時の東京で、至る所でポスターを見た。でも観ていないんだよなあ。海にむかって崖から飛び込んでもうダメと思った瞬間に、クルマが浮かび上がる。幼児から見て興奮するシーンを家族で楽しむ。いい感じだなあ。


⒊おもしろいおばあさん
バディ少年には祖父母がいる。特におばあちゃんが個性あふれる。毒舌で自分の思い通りに生きている。自分には、青島幸男の「意地悪ばあさん」に思えた。

でも、ラストでつぶやくのがいい感じだ。それにしても、エンディングロールでジュディディンチの名前を見て驚いた。さすがの貫禄である。

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番外6 懐石

2022-03-30 19:06:17 | 食べもの
東京の真ん中で高級懐石を食べた。

スタートから飛ばす。ウニとキャビア、下はプリン仕立て
絶品


穴子鮨、たこ、チーズ、季節天ぷら
色々ある、それぞれ丹念に作っている


お造り4品


煮物だけど中は肉



トリフがのっている茶碗蒸し


焼き物肉


焼き物魚


炊き込みご飯


美しいデザート


前日日本酒だったので焼酎にした。
値段もいいけど全品かなりおいしい。
連日のグルメ三昧、コロナよ去れ
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映画「ナイトメア アリー」 ブラッドリークーパー&ケイトブランシェット&ルーニーマーラ

2022-03-27 17:37:38 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「ナイトメアアリー」を映画館で観てきました。


映画「ナイトメアアリー」はギレトモ・デル・トロ監督の新作である。nightmareすなわち悪夢という響きには何かありそうと公開を首を長くして待っていた。ブラッドリークーパー主演で、ケイトブランシェットにルーニーマーラと人気俳優が出演している。先入観なしで映画館に向かう。

1939年の世界大戦寸前のアメリカ、野生のような男を獣人としてショーを行う見世物小屋があるカーニバル(移動遊園地)に1人の流れ者スタン(ブラッドリークーパー)がたどり着く。芸人のジーナ(トニコレット)に気に入られ職を得たスタンは読心術を学んだ後で、芸人のモリー(ルーニーマーラ)を引き連れて大都会に向かい、ショーで読心術を披露しながら成功を夢見るという話である。


おもしろく観れたのには違いないが、ギレトモ・デル・トロ監督の名作シェイプオブウォーター」ほどの感激はなかったスリラーの要素は思いのほか少ない。

最初の1時間は、ブラッドリークーパーが流れ着いた見世物小屋での話が続く。まずはカーニバル内の美術のきめ細かさに驚く。日本の縁日あたりで昔見た見世物小屋は、もっと稚拙でアバウトな絵柄、文字で作られている。ギレトモデルトロ監督がディテールにこだわっているのがよくわかる。「上海からきた女」でオーソンウェルズとリタヘイワースが紛れ込む遊園地場面を思わず連想する。ウィレムデフォー、ロンパールマンをはじめとした脇役陣が映画を引き締める。


ニューヨークに行ってからは、ハイセンスな映像に一変する。洗練されたインテリアのセンスがいい。1940年前後の都会のネオンがいい感じで映し出されている。


⒈ブラッドリークーパー
大草原の中の家で、ブラッドリークーパー演じるスタンが放火をする場面からスタートする。見始めてすぐは情報が少ないので、「何なの?」と思いながら、見世物小屋のシーンに移る。どうやら流れ者のようだ。単なる観客だったのが、いつのまにか旅まわり一座のメンバーに加わる。

男前なので、トニコレット演じる読心術の芸人に気に入られる。風呂に入っているブラッドリークーパーのアソコにトニコレットが手を伸ばすシーンは中年女のエロチシズムを感じる。

トニコレットは呑んだくれのオヤジと読心術のコンビを組んでいた。オヤジの持っているアンチョコのような手帳には芸の秘密が隠されていて、それを会得したブラッドリークーパーは一気に一座で存在感を示すようになるのだ。


この映画でブラッドリークーパーが引き立つシーンが2つある。カーニバルに立ち入り調査に入ってきた警察との頭脳的立ち回りとケイトブランシェットがトリックを見破ろうとする時の立ち回りである。この危機脱出場面はいずれも絶妙なトークで楽しませてくれる。

⒉ルーニーマーラ
旅まわりの見世物小屋では読心術のサインの連携と、電気ショックに耐える感電ショー担当だ。「ドラゴンタトゥの女」ではかなりはじけた女を演じたが、その後はカワイイ系で通している。ブラッドリークーパーに口説かれ、一座を離れ大都市に向かう。


キャロルの時はキュートなファッションが可愛く、タータンチェックの帽子が印象的だった。ここでもニューヨークに行ってからは、ユダヤ帽のように頭にちょっとのせただけの帽子をかぶっている。かわいい。今回は「キャロル」の時と同様にケイトブランシェットが共演、2人が揃う場面にはあの時のレズビアンの関係を思い出しゾクゾクしてしまう。

⒊ケイトブランシェット
ニューヨークに進出したスタン(ブラッドリークーパー)とモリー(ルーニー・マーラ)がナイトクラブで読心術のショーをやっている。ショーに来ている街の有力者が持つ家族の秘密を読み取り、喝采を浴びている。その有力者に同伴しているのがリリス(ケイトブランシェット)だ。ケイトもいい歳だが、登場すると華がある。さすがの貫禄だ。そして、スタンのインチキを暴こうと食い下がる。この対立が見せ場だ。


実はリリスは博士号を持つ心理学者だった。ショーでの対立を経て、2人がコンビを組むのだ。彼女が以前カウンセリングした金持ちに取り入ろうとする。ある意味事前情報を得た上で、読心術を使う八百長みたいなものだ。そこには罠もあったのだ。そんな感じの騙し合いの構図はおもしろいが、ここに来るとスタンのパワーが落ちる。最終のオチは良いのだが、それまでのラストの展開にはちょっと疑問。
コメント (3)
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番外5 the芸者

2022-03-27 09:44:44 | 食べもの
久々に芸者衆の踊りを見てきました。
優雅だなあ





コロナよ去れ!



魔界の夜はふける

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Netflix映画「ロストドーター」 オリヴィアコールマン&マギーギレンホール

2022-03-20 21:50:30 | 映画(洋画 2022年以降主演女性)
映画「ロストドーター」はNetflix映画


「ロストドーター」はオスカー女優オリヴィアコールマン主演のNetflix映画だ。今年のアカデミー賞に3部門でノミネートした作品ということで気になったのでピックアップする。女優のマギーギレンホールが監督でダコタジョンソン、エドハリス、ピーターサースガードなど脇はそれなりの俳優をそろえている。先入観なしに映画を観てみる。ギリシャの避暑地での出来事の設定となっているがそれらしき固有名詞はでてこない。

避暑地の海辺のコテージで静養している女性大学教授リダ(オリヴィアコールマン)が、現地のビーチサイドで出会った子連れ家族を見ながら自分の育児体験を回想し感慨にふける話である。


バカンス地の話でも優雅な部分はなく、暗い展開だ。サイコサスペンスの様相を呈している。主人公が若き日に育児ノイローゼにかかった経験の映像と旅行先で出会った母娘に関わりをもつ主人公の姿を交差させる。不思議な肌合いをもつ作品で、緊迫感が伝わる。主演と助演がオスカー候補になるのは理解できる作品だ。どちらかいうと、子どもを育てる女性から共感を得ようとする映画なのかなあ。

⒈回想
現地に着き、主人公リダは早速ビーチサイドで日光浴をする。すると、アメリカから来た大家族がすぐ横に来る。場所を移してくれないかといったり、うっとうしい家族だ。そうしているうちに、幼い娘の行方が一瞬わからなくなる。周囲は大騒ぎで、みんなで探すが見つからない。探す場面にダブってくる映像がある。アレ?こんな女の人大家族の中にいたっけかな?と一瞬思うとそれはリダの若き日だった。ジェシー・バックリーが演じる。


ジェシー・バックリーアカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。洒落っ気のない感じの母親で、2人の娘を扱うのに精一杯だ。髪の毛のセットも整えていないままで、家事と学問の道の両天秤に右往左往する。日常に疲れ果て夫と違う学者との恋に狂う。役柄に没頭していて実にジェシー・バックリーは上手い。ノミネートは納得という名演である。


⒉育児ノイローゼ
避暑地の海岸に現れたアメリカ人家族は、雰囲気も尋常じゃない裏社会からみのような雰囲気を持つ。やたらにリダに絡む少女の叔母もいる。そんな家族の中に5歳前後と思しき人形を抱えている女の子がいる。でも、母親(ダコタジョンソン)は子育てに嫌気がさしているようだ。子どもはほったらかしている。



そうしているうちに娘が行方不明になる。大慌てでみんなで探すが、結局見つけるのはリダだ。でも、子どもが大事に持っていた人形はリダがこっそり持ち帰るのだ。その人形がこの映画のストーリーの行方に影響を与える。

一方で、同じように育児ノイローゼになっていた20年ほど前のリダを映し出す。2人の娘の片方が特にめんどくさい。自分で自分を傷つける自傷行為の性向がある。一方で大学で比較文学を専攻しているリダは、学問の世界で認められようと必死だ。泣き止まず面倒な娘を扱うのに難儀した上で、夫をさておいて学者(ピーター・サースガード)とのよからぬ恋にふけっていこうとする。


情熱的な若き日のリダの行動は支離滅裂だ。情緒不安定な母親でまさに育児放棄状態だ。オリビアコールマン演じる現在のリダが、その昔の自分を現地で出会った育児ノイローゼの若き母親にダブらせる。実は殺人とか大きな事件が起きてもおかしくないような、不安心理が今のリダを覆う。そして、不穏な動きを取り続けていく。そのあたりをサイコサスペンス風に描いて、まずまず楽しめた。
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映画「猫は逃げた」今泉力哉&城定秀夫

2022-03-19 20:44:12 | 映画(自分好みベスト100)
映画「猫は逃げた」を映画館で観てきました。


「猫は逃げた」は公開まもない愛なのに監督城定秀夫、脚本今泉力哉のコンビで、担当を裏返して、今泉力哉がメガホンを取る新作である。題名に「猫」が入っていて、猫が中心の映画のイメージを持ったが、動物好きかどうかで客筋を選ばない作品だ。

愛なのに」では若き河合優実の大人びた高校生ぶりと共演女性陣の脱ぎっぷりの良さで単なる現代若者事情を伝えるだけの映画以上のレベルになった。エロチックな話題でここまで笑える作品は少ない。今回は、出演者にいくつかの作品で知っている俳優はいても、メジャー俳優がいない。それなのに、むしろ「愛なのに」よりよく見えた。

離婚寸前の夫雑誌編集者(毎熊克哉)、妻漫画家(山本奈衣瑠)の夫婦は、どちらが猫を引き継いで飼うかで離婚届を出すのをためらっていた。夫には雑誌社の同僚(手島実優)、妻には漫画の編集者(井之脇海)の不倫相手がいて、それぞれ離婚が確定するのを待っていた。そんな時猫の行方がわからなくなり、探し始めるという話の展開だ。

結果的に、今年入っていちばんおもしろかった。
最近ではいちばんのおすすめ作品だ。快適な時間を過ごせた。自分の琴線に触れたのかもしれない。会話のセンスがよく、別れる寸前の夫婦のちょっと際どい場面でもいやな感じがない。映像のショットの目線も適切で、ウディアレン監督作品を思わせるドリーショットなど遠近をうまく使った映像もよく見える。

⒈それぞれの不倫
夫は女性週刊誌で著名人のスキャンダルを追っている。もともとカメラマンを志していた彼女は次々に密会場面の証拠写真を撮ってくる。でも、一緒にコンビを組んでいると男女の間違いは起きやすい。気がつくと不倫関係で、彼女も結婚志向が強い。離婚届を出すのを今か今かと待っている。たかが、猫の養育権だけなら、奥さん側に渡せばいいのにと怒る。イライラして、夫が妻の待つ家に帰ろうとする時、歩道橋の上から飴を落としてちょっかいを出す演じる手島実優のいたずらっぽい姿がかわいい。


妻はレディースコミックでエロチックな漫画の連載物を描いている。コミック雑誌の担当編集者で、自宅で締切の原稿を首を長くして待っているのが彼氏だ。1人で描いているハードな漫画の仕事に疲れた時に、マッサージをしながら気がつくとメイクラブだ。すでに妻は離婚届にサインしていて、後は優柔不断の夫の返事を待つばかりなのである。


そんな不倫関係のベッドシーンは少しだけ用意されている。ピンク映画のベテラン城定秀夫監督の「愛なのによりはハードなエッチシーンは少ない。山本奈衣瑠、手島実優ともにお世辞にも豊満ボディとは言えない。ただ、ポルノタッチの映画やAVのように絡みを見せる訳ではないので、むしろリアル感があっていい気がする。逆に2人とも口は達者で、会話はおもしろい。

⒉離婚寸前の夫婦
いきなり、妻が離婚届にサインして、あとは夫が書けば終わりというシーンからスタートする。猫の所有権くらいでなんでサインしないのかなと思ってしまうくらいだ。その後も不倫関係のベッドシーンばかりで、早々に別れてしまうと思っていた。そんな時に猫がいなくなる。

2人が飼う猫は拾った猫だ。まだ結婚する前に2人の関係が微妙になりそうだった時期があった。カラオケBOXから夫が外に出ると箱の中に捨てられていた。その猫を大事に飼ってきたのだ。ここからの回想シーンとその時の心情について2人が語るシーンを見て、気がつくと不意に泣けてきた。ネタバレなのでこれ以上言わないが、いろんな映画で脇役として活躍する毎熊克哉に対応する無名の俳優山本奈衣瑠が奥の深い演技をする。


⒊転換期の驚き
猫がいなくなる。すでに離婚寸前の夫婦だったけど、2人にとってはかけがえのない猫だ。一緒になって懸命に探す。その猫がいなくなるにつれて、関係に少し変化が出てくる。

そこで、アレ!という転換点を迎える。
結果を見ると、そんなことだと思っていたという人もいるかもしれないが、意表をつかれた。そして、映画のクライマックスというべき修羅場が訪れる。そこでの長回しがなかなかおもしろい。掛け合いが見どころだ。フィックスした場面で静的なのに動的感覚だ。「街の上」の長回しはセリフに不自然さを感じるのが気になり、どうかと思う人物が多く共感が持てなかった。ここでは違う。女のいやらしさが表面化されるが、かなりの稽古を重ねたと推測する場面であった。


それにしても、猫をうまく手懐けたものだ。演出にうまく応えている。猫が家の外に出て動きまわる絶好のショットを導くために、カメラマンが時間をかけてほどよいタイミングを待ったのであろう。猫と教育した人とカメラマンに殊勲賞をあげたい。
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映画「林檎とポラロイド」

2022-03-18 17:28:15 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「林檎とポラロイド」を映画館で観てきました。


林檎とポラロイドはギリシャの新人監督クリストス・ニクの作品だ。リチャードリンクレイターの名作「6才のボクが大人になるまで」で助監督もやっているので素人ではない。主人公が突然記憶喪失になり、回復のためのリハビリ過程で今までやった事もない課題をこなしていくという話だ。初老の域に入り、これから自分の記憶がどうなっていくのかに関心がある。記憶喪失の回復というテーマに好奇心で見てしまう。

作品情報を引用する。

「お名前は?」「覚えていません」──。バスの中で目覚めた男は、記憶を失っていた。覚えているのはリンゴが好きなことだけ。治療のための回復プログラム“新しい自分”に男は参加することに。


毎日リンゴを食べ、送られてくるカセットテープに吹き込まれた様々なミッションをこなしていく。自転車に乗る、ホラー映画を見る、バーで女を誘う…


──そして新たな経験をポラロイドに記録する
ある日、男は、同じプログラムに参加する女と出会う。言葉を交わし、デートを重ね、仲良くなっていく。毎日のミッションをこなし「新しい日常」にも慣れてきた頃、買い物中に住まいを尋ねられた男は、以前住んでいた番地をふと口にする…。(作品情報 引用)

一種の寓話である。いくつもの小話を積み上げていく。それぞれの小話は変化に富んで趣きがある。同じような治療をしている女の子と連んでいる姿は感じがいい。バックに流れる音楽はオールドファッションでいずれも懐かしい。パーティでtwistがかかるし、Sealed with a Kiss(涙のくちづけ)が流れる。当時はよく聴いたものだ。監督がアナログ世界を意識しているという発言通りだ。


ただ、映画の内容をセリフに頼らず、映像で見せるというのに頑固になりすぎている印象を持つ。状況説明は最小限にといわゆる映画本の脚本理論でよく言われること。これでいいとする人もいるかもしれない。でも、自分レベルの観客では、目の前の映像がどう流れていくのか訳がわからなくなる。もう少し説明してくれてもいい。期待して見に行ったが、評判ほどまでいいとは思わない。

主人公は林檎が好きだ。街路にある果物屋に立ち寄ってりんごを買おうと紙袋に入れている。その時店員が「りんごを食べると、記憶力が良くなりますよ」と言った。突如動きを止め反対の動きを始める。袋に入れたリンゴを一個づつ取り出し、元に戻すのだ。


おもしろいシーンだ。こういうシーンで「何かを察しろ」という部分があるかもしれない。記憶が甦るのを主人公が恐れているのを示している気もする。でも、もう少しわかりやすくして欲しいなあ。


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映画「THE BATMAN-ザ・バットマン」

2022-03-13 20:40:57 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「THE BATMAN-ザ・バットマン」を映画館で観てきました。


映画「バットマン」はロバートパティンソンがバットマンを演じる新作である。バットマンことブルースウェインのルーツにも踏み込むストーリーだという事前情報だけで映画館に向かう。ジョーカーも含めて、このシリーズは絶対に見逃せない。ちょっと3時間は長いなあとそれだけが心配だ。思ったほど観客が多くない。3時間に怖気付いたのでは?

ゴッサムシティの市長選候補が覆面をした謎の何者かに殺される。悪の親玉ペンギンや盗人女のキャットウーマンも事件現場の周囲をうろうろしている。そして、ブルースウェインの自宅にバットマン宛の小包が届くと爆弾が仕掛けられてウェイン家の執事が重傷を負う。自分に狙いを定めていることがわかって、バットマンは犯人を追う話である。


ちょっと期待ハズレかな?
前半戦は自分の理解力も弱いせいもあるかもしれないが、固有名詞が連発しているセリフで、人間関係がよくわからない子どもが見たら絶対理解できないんじゃないかな?意味不明と思っているうちに、いかにもバットマンシリーズらしく高らかに音楽が鳴り響くのにウトウトして目が閉じてしまう。明るいエリアを映す映像がほとんどない。ずっと暗いままだ。それはそれでいいけど、ブルースウェインの父親の話も出てくる上に、ペンギンやキャットウーマンをクローズアップして登場人物が多く、頭脳の整理がつかない。

しかも長い!
ペンギンやマフィアグループの親玉やキャットウーマンそれぞれの一歩踏み込んだ話が流れる。それでもポールダノが登場するくらいには、少しづつ整理されてきて面白くもなってくる。あれもこれもになりすぎたのでは?ちょっと疲れた。観に行く人は、先にトイレに行ってスッキリしてからドリンクも飲まずに観てください。ちょっと覚悟がいる。

⒈ペンギンとジョンタトゥーロ
映画を見終わり、エンディングロールで配役を確認すると、コリンファレルが出ているではないか。しかも、ジョン・タトゥーロも。え!出てたっけかと思うくらい原型をとどめていない。ペンギンをコリンファレルが演じていたとは本当に驚いた。強烈なメイクだ。以前、「バットマンリターンズ」ダニー・デヴィートがペンギン役をいかにも異形の悪役らしく演じたのはお見事だった。今回も悪くはないが、以前ほどの役柄にインパクトがない。


悪者たちの根城であるクラブの主がジョン・タトゥーロで、その下にペンギンことコリンファレルなので、ちょっと調子が狂う。スターウォーズシリーズ同様、作品ごとに時間軸が前に後ろにスライドするので、またここで頭の整理が必要だ。

⒉キャットウーマン
バットマンの盟友ロビンは出てこない。その代わりでもないが、キャットウーマンがストーリーの肝になる。ゾーイクラヴィッツはもう少し若い頃のハルベリーの雰囲気を持つ。実は「バットマンリターンズ」にもペンギンと共にミッシェルファイファーのキャットウーマンが出ていたのを思い出す。キャットウーマンの母親が悪者の本拠地のクラブに勤めていてなんてルーツ話が出てくる。盗人女にすぎないようで、バットマンのピンチを助けたりちゃっかり活躍している。


⒊ポールダノ
ポールダノは自分の好きな俳優だ。気がつくとほとんど出演作を見ているしビーチボーイズのブライアンウィルソンを演じたラブ&マーシーがいちばん好きだな。監督作品ワイルドライフも映画館で観た。よかった。

この映画では始まってからその姿を2時間以上見せない。満を持していつもながらのポールダノのナイーブそうな表情で映像に登場する。でも、異常人物なのだ。部屋はひと時代前の宮崎勤の部屋みたいなオタクの部屋だ。感じとしては、プリズナーズで演じた変質者気味の被疑者に近い役かもしれない。不思議なもので、ポールダノが出てきてから映画が締まってきた印象をもつ。まさに適役だ。
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映画「スイングステート」スティーヴ・カレル

2022-03-09 21:36:38 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「スイングステート」は2021年公開のアメリカ映画


映画「スイングステート」スティーヴカレル主演の選挙を題材にしたコメディ映画である。スイングステートとは大統領選挙で勝負の分け目となる激戦州のことである。おもしろそうなので、気になっていた。人気がなくあっという間に終了したのでDVDスルーで見てみる。

大統領選挙でのクリントン敗北で落ち込んでいた民主党の選挙参謀ゲイリー(スティーヴ・カレル)がウィスコンシン州の田舎での退役軍人ジャック大佐(クリス・クーパー)のスピーチをYouTubeで見て、激戦区での民主党票を集めるためにもジャックを地元の町長選で当選させようと乗り込んで行き、共和党から送り込まれた女性選挙参謀フェイス(ローズ・バーン)と競い合う話である。

それなりにおもしろいという感じかな?
もっとメジャーな選挙で競い合う話は多々あるが、あくまで田舎の町長選挙である。それなのに、民主党から選挙参謀だけでなく、データストラジストを送ったり、多額の政治資金を投入したり本気ムードが満載になる。共和党もそうなると黙っていない。大勢のインテリ分析官が選挙動向をデータ分析して対策をうったりするなんて話を繰り広げる。でも、インテリもうっかり勇み足をしてしまう。


ただ、基調はあくまでコメディだ。それを承知でストーリーを追っていく。

⒈民主党、共和党が実名
スティーヴカレル民主党の選挙参謀の役である。日本だったら、実際の党に似た党の名前をつける場合がほとんどだ。ましてやライバルの共和党の美人選挙参謀まで出てくる。トランプ贔屓のFOXニュースを使ってさらに揺さぶりをかけてくるなんて構図は日本の町長選挙じゃありえないでしょう。
対立と葛藤は物語の基本要素だけど、いかにもリアルな戦いで本気モードを面白おかしく作り上げるのがすごい。


⒉いったいどっちが勝つの?
共和党の美人選挙参謀がCMを流すと、民主党の支持者の前にクリスクーパー演じるジャック候補が入って、資金援助を得る。お互いに富豪の応援者も探してくる。おいおいいったいどっちが勝つの?

映画界には反トランプが多いので、民主党が勝つのかな?とずっと見ていき、投票日を迎える。勝敗は見てのお楽しみ。


退役軍人ジャック・ヘイスティングス大佐の名前を見て、世界史のヘイスティングスの戦いを思い出す。ノルマン人が英国に入ってきて、ウィリアム1世が生まれる1066年の戦いだ。これって固有名詞にこだわって何かを意識しているのかな?
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映画「親密な他人」黒沢あすか

2022-03-06 20:48:07 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「親密な他人」を映画館で観てきました。


映画「親密な他人」は冷たい熱帯魚や数々の脇役で存在感を持つ黒沢あすか主演で中村真夕監督がメガホンを持つサスペンス仕立ての作品。黒沢あすかは「冷たい熱帯魚」では殺人鬼のでんでんの妻役で、使い古した感じの裸体も露わにしたエロい熱演が今でも目に焼き付く。下着姿で裸の男と一緒に映るスチール写真もいやらしく、若い男を匿う女という設定が謎めいて気になり観にいく。

ネットで自分の息子心平の捜索願を出している1人暮らしの中年女性恵(黒沢あすか)の元へ、ネットカフェで会ったという若い青年雄二(神尾楓珠)が名乗りでる。雄二はオレオレ詐欺の受け役だったが、身寄りがなくネットカフェ暮らしと聞き、恵は一緒に暮らそうと勧めるが元の詐欺グループに追われるという話である。

期待して観に行ったが、さほどでもなかった。
謎解きのような要素もある。行方不明の心平は一体どこにいるのか?雄二はどこまで知っているのか?ストーリーの先行きがどうなるのか見ていて気になった。確かに、黒沢あすかは好演である。ただ、終わってみると、ストーリーにインパクトがなく、中途半端に思えた。物足りないと思ってしまう。。

⒈オレオレ詐欺
いきなり、オレオレ詐欺の場面が出てくる。最初は孫のふりをして、雄二が祖母に電話する。緊急入院することになり、金の持ち合わせがないので20万用意してくれと伝えておいて、老人の元へ行き金を受領する。オレオレ詐欺は暴力団の下部組織の資金源という話はよく聞くが、この映画のようにそれに至らない不良グループでやっているのかもしれない。

この雄二が恵のもとへ連絡する。恵は息子が行方不明になったので、捜索の懸賞金付きの記事をネットで載せている。ネットカフェで知り合ったという雄二と会うと、なぜか本人の身分証明書を持っているのだ。恵は5000円しか渡さない。もっといい情報が有ればもっと渡すという。そうしてあっているうちに、雄二が父母もおらず身寄りがなく、その日暮らしとわかり家で気の毒で引き取るのだ。


その後でオレオレ詐欺グループの親玉たちが動く。雄二が恵の家から一歩も出ないので、何かおかしいと動く。この映画は詐欺グループ対匿う恵との対立場面が続く展開で動いていく。

⒉不自然な場面
恵はベビー洋品店で働いている。妙にベビー服に執着を示す。そんなベビー洋品店の外で、乳母車に乗っている赤ちゃんが泣いている。恵が気になり、赤ちゃんをあやしてあげるのだ。そうした時に、赤ちゃんの親が戻ってきて自分が放っておいたのに何でそんなことをするの?と怒り、店は店長含めて平謝りだ。「え!なんで」平謝りするの?あやしているだけなのに?しかも、店員としての進退問題にまで進んでしまう。普通だったら感謝されるもんだよ。
これっておかしくない。意味不明?



恵が雄二を匿っていることがわかり、オレオレ詐欺のグループは何回も雄二にメール連絡するが、返事がこない。そこで、刑事のふりをして、恵の家を訪問したりする。恵は雄二を引きこもり状態にする。その後で、詐欺グループの親玉が強行突破をする。こみ捨て場に来た恵みを襲うのだ。映画を観ていて、一瞬ヤバイと思う場面だ。しかし、恵は持っていたナイフで親玉の顔を切りつける。

そこまではいい。でもこの後、親玉は何もしないで終わるのだ。これもおかしくない。ごく普通の悪玉ということなら、すぐさま反撃するんじゃない。しかも、ナイフ持っているとはいえ相手は女だよ。ゴミ置き場のそばなんだから、凶器になるものはいくらでもある。変だなあ?


こんな感じで、ツッコミどころも多い映画である。中村監督は外国が長いようで向こうの名門大学出身のようだが、ちょっと常識がなさそうで脚本がおかしい。基本的な部分でなんか世間づれと感じる場面が多く、すこし冷めてしまう
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映画「愛なのに」瀬戸康史&河合優実

2022-03-02 17:57:45 | 映画(日本 2022年以降 主演男性)
映画「愛なのに」を映画館で観てきました。


映画「愛なのに」は瀬戸康史が古本屋の店主を演じる現代若者事情を描いた作品である。ここのところ相性の良い河合優実も高校生役で出演している。たまには若者の恋物語を観てみようかと「ちょっと思い出して」を観たら気分良く、公開まもない「愛なのに」に足が向いてしまう。「街の上で」の今泉力哉が書いた脚本をアルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督がメガホンをとった作品だ。正直「街の上で」はいまいち好きでないが、勢いで覗いてみるとこれが良かった。ついているな!

古本屋の店主多田に恋あこがれる高校生岬が求婚するけれど、相手もまだ若いし昔好きだった一花を忘れられない。ところが、結婚式の準備に追われる一花の傍で、結婚相手がウェディングプランナーと浮気していて、もつれた関係が生まれるという話である。

これもイケる!
「街の上で」同様にセリフがだらだらしているかと序盤戦は感じていたが、途中からぐっとおもしろくなる。初めて知ったが、城定秀夫監督はピンク映画のベテランである。単なる恋愛映画でない展開にもつれさせ、予想外のポイントでおもしろさを生む。定跡通り進んでいた将棋の対局で、駒がぶつかった後に大胆な打ち手で相手を驚かす感じだ。

まさか笑いを呼ぶ展開になるとは思わなかった。15禁にもかかわらず、女性陣の観客が目立ったが、彼女たちの笑い声も響いていた。


⒈城定秀夫監督とピンクテイスト
15禁がやたらと強調されていたので、濡れ場はいくつか用意されていると思っていた。野球をわかっていない女の子が高校野球の応援席でトンチンカンな会話をして楽しませる「アルプススタンドのはしの方」の監督という情報から、城定秀夫監督は青春映画系をつくる若手かと勘違いしていた。ピンク系の人とわかってビックリだ。

滝田洋二郎、瀬々敬久、廣木隆一とピンク映画出身でメジャー作品をとるようになる監督は割と多い。ピンク系監督は量をこなしている上、低予算でいかに客を楽しませようとするエンターテイメントの素養がある。ここで観る限り、城定秀夫監督もそのテイストを持つ。女優を脱がせるワザは天下一品なんだろう。2人の美人女優も楽しそうにベッドシーンを演じている。


⒉多彩なキャスト
結婚しようとするカップルが出てきて、あれ!こいつ観たことあるぞと思い、途中で濱口竜介「偶然と想像」の第一話に出てくる男と気づく。中島歩だ。昨年好きだったいとみちでも主人公が働くメイドカフェのマネジャーをやっていたと気づく。二枚目なんだけど、平成というよりは昭和40年代くらいまでの男前って感じだな。


結婚が決まっているのに浮気をしているんだけど、婚約者に見え透いたウソを言っている場面がおもしろい。同じような場面で言い訳をしてしまう若き日の自分にダブる。いくつかのポイントで笑いを客席から誘うのは中島歩である。新郎がウェディングプランナーと浮気をするなんて設定初めて観た。夫役の中島歩と浮気をする向里裕香とのやりとりが笑える。

さとうほなみは初めてかな?最初はまじめそうなお嫁さん役に思えたら、ちょっとした怒りで変貌する。清楚系だと思ったら、ベッドシーンは大胆だ。カタチのいいバストをあらわにしてうちに秘めた欲望を噴出させる。いい感じだ。


⒊河合優実
岬(河合優実)がいきなり古本屋の中で万引きをして、多田(瀬戸康史)が追いかける。それを予告編でやっていて、映画「告白」みたいなスタートだ。でも、ここでは違う。本屋に戻って事情を聞くと、好きなんで気をひくために万引きしたと告白する。結婚してくださいと言うのだ。おっとこの映画未成年との恋愛で大丈夫かい?どうなるんだろうかと思う。

ここで岬が話す言葉は高校生の女の子が話すセリフではない河合優実が大人びてるからだけど、冷静で落ち着いている話し方だ。目線がぐっと上がって瀬戸康史と同等レベルになる。この落ち着きを持つ女の子は自分が同世代だから言えるけど、山口百恵以来だ。それくらい腰が据わっている。


河合優実の直近の作品で、「サマーフィルムにのって」では地味な天文部のリケジョ高校生で存在感が薄い。「由宇子の天秤」では展開を左右する重要な役柄になる。「ちょっと思い出しただけ」で大人に一歩踏み込んだ存在になったあとで今回の「愛なのに」だ。若干年齢が下になる役柄なのに山口百恵ばりの落ち着きにやられた。脱いだ2人の女性よりも不思議な魅力を感じる。
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番外4 ロシア(食べてみる)

2022-03-01 20:12:37 | 食べもの
ウクライナはたいへんなことになった。

昼からロシアを喰ってみよう。
父がロシア料理大好物で、渋谷のロシア料理店サモワールには幼いころから行っていた。
これは新宿、もう40年行っているロシア料理店。有名な歌手の親族がやっている。
立ち退きで移転する前いつか母娘で食べていた。娘が母親に似ず美人で驚いた。

中にサーモンと野菜が入ったクレープ状の食べ物


壺のシチュー、上からパイをつぶして


正統派ボルシチ、サワークリームをまぜて黒パンをつけて食べる。




ビーフストロガノフ


ロールキャベツ


ポーランドのウォッカ:ズブロッカを一緒に飲む。おいしい。

日本もあの国には裏切られている。
こういうことが起こってもビックリはしない。ロシア料理には罪がないが、思いっきり喰ってやる。
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