映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「インターステラー」 クリストファーノーラン&マシューマコノヒ―

2014-11-30 10:28:16 | 映画(自分好みベスト100)
映画「インターステラー」を映画館で見てきました。

これこそ今年のベストというべきすばらしい作品に出会えました。
正直このレベルまで期待していなかった。宇宙ものというだけで、「ゼログラビティ」と比較するのも酷だが、重層構造の脚本、抜群の編集力、無音状態もつくりながら緩急自在に観客の心を揺さぶる音楽いずれもこの作品の方が数倍素晴らしい!!クリストファーノーラン監督作品にハズレはないけど、これは「ダークナイト」を超えて彼の最高傑作かもしれない。感動しました!!


環境変化が起きている未来の地球では、砂塵が舞い作物が枯れ、人類滅亡の危機となっていた。
妻を亡くした元エンジニアのクーパー(マシュー・マコノヒー)はトウモロコシ農場を営み、義父と2人の子供と暮らしていた。書棚に積もる砂が座標軸を示すことに気づき、父娘でその位置へ向かうと解体されたはずのNASAがあった。そこではブラント教授(マイケルケイン)と娘のアメリア(アン・ハサウェイ)がいて銀河系外の惑星への人類移住計画が進められていた。宇宙のワームホールを利用し、居住可能な新たな惑星を探すという壮大な旅に、クーパーは幼い娘マーフを残しながら旅立つことになったが。。。


父クーパーが、娘の保護者面談に参加する。娘さんは優秀と教員からいわれるが、勉強している内容が今は使われていない教科書だという。今では、アポロ計画の月着陸が、ソ連を突き落とすための虚偽の事実だと書かれる教科書だと教員が説明する。軍関係はすでに無くなっていて、科学技術が必要とされないのでエンジニアがいない。そういう近未来だ。

ネタばれいくつかしながら、自分の心の動きをたどっていく。

1.広大なトウモロコシ畑での爽快な走行
SF的な映像が繰り広げられる前に、主人公が子供たちとトウモロコシ畑を車で滑走するシーンがいきなり出てきて、目を奪われる。ミサイルのようなインドの飛行物体を追いかけていくのだ。ヒッチコックの「北北西に進路をとれ」で広大な畑でグライダーに狙われるシーンを連想する。ここでのマコノヒ―のふるまいと映像表現の巧みさを見て目がぱっちりする。

2.宇宙への旅路と太陽系を抜けていくこと
普通の宇宙飛行の映像と思いしや、宇宙で冬眠機器に入りこむシーンが出ていてくる。時空を超えたものすごく遠いところへ向かうのだ。月に向かうなんて話じゃない。土星の輪の映像や太陽系を抜けていくときの宇宙スぺクタルシーンはなかなかワクワクする。ブラックホール付近ではほんのわずかな時間なのに、地球では数年の時間が過ぎる。このあたりで連発する相対性理論と宇宙の話は正直得意ではない。でも引き込まれてしまう。


3.水のある惑星
今回日本でも小惑星探索機「はやぶさ2」を搭載したロケットが打ち上げられる報道がされている。その探索機は水や有機物を含む別の小惑星から石や砂を地球に持ち帰り、太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源を探るという。ある意味同じような内容だ。この映画では、宇宙の果てまで向かって海のような水のある惑星に向かう。人間が生きる条件を備えているのか調べておくのだ。しかし、ここでものすごい波が押し寄せる。半端な波じゃない。「ビッグウェンズデイ」の波が小さく見えるくらいだ。そこを脱出できるかどうかが最初の大きな難関だ。

4.重層構造の映像展開
冷たい惑星に向かうと、そこには1人の超大物俳優がでてくる。クレジットにどうして名前ないの?なんて思ってしまうが、彼が一緒になって作業にあたると思いしや、一本ひねる。こういう落差が脚本のうまいところだ。

同時に娘マーフを成長させて、NASAに入れ込んで同じような仕事に従事させる。ジェシカ・チャスティンなんて大物女優を配役する。彼女はうまい俳優で自分は割と好きだ。子役もよかったが、宇宙で作業する父と現実の世界で地球を救う方程式を導き出そうと奮闘する2人を交差に映しだすシーンにはしびれまくった。

まさにSFの境地を重層構造に描き映しだす素晴らしい場面だった。


5.五次元の世界
3次元は空間だ。高校の数学で習うXYZの座標軸の空間方程式で図形を数式で表現することもできる。一歩進んだくらいのリーマン幾何学の世界くらいまでは理解できたかどうかは別として大学で習った。4次元になると時間の概念が加わる。物体を3次元の式で表わして、それを移動させると移動時間という時間の概念が入る。そこまではなんとなく理解するが、5次元といわれるともう一つの次元がよくわからない。今回時空を超えて大きな移動をする。時間を超越した何かがあるということなのか?




マシューマコノヒ―が脱出する場面で、「ゼログラビティ」でのジョージクルーニーとの別れを連想した。あの映画みたいになるのかな?と思ったらそこからヤマをつくっていった。
この映画のすごいところはそこからまだ続いていったところだった「ユーリカ(Eureka)!!」ジェシカチャスティンが叫ぶときには気持ちが同化していた。
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ジョニー大倉追悼 矢沢永吉歌う

2014-11-30 05:35:12 | 矢沢永吉
ジョニー大倉氏が亡くなったと伝えられている。亨年62歳と若い。
このところジャックブルース、高倉健と自分にとっての重要人物が相次いで亡くなっていて悲しい。矢沢永吉も追悼のコメントを出している。

しかも、友人から最新情報が入ってきた。昨日大阪の矢沢永吉コンサートで、ジョニー大倉に捧げる歌を歌ったらしい。「二人だけ」のようだ。歌詞が脳裏に浮かび、胸がジーンときた。


以前からがんのうわさがあったのは知っていた。キャロル再結成といわれているけど、もうないのかな?とは思っていた。
しかも最近のジョニー大倉には往年の面影が薄れている。

日産スタジアムでの40周年ブルースカイコンサートで矢沢が昔の仲間が来ていると言った時、一瞬ジョニー大倉じゃないかと背筋がぞくっとした。もちろんウッチャン内海でもすばらしい出来事なんだけど、その前からキャロルの歌を歌いながら「これジョニー大倉の詩なんだけど、いいよね」なんて言うこともあっただけにもしやとは思っていた。ちなみにそのセリフを言ったのは2011年の武道館コンサートでまさに「二人だけ」をうたった時だった。

昨日のコンサートで「二人だけ」歌った後、次の曲で矢沢が歌詞とちったらしい。
いかにも矢沢らしい。少し動揺したのかも??

何度もこのブログでいっているが、最初にフジテレビ「リブヤング」キャロルを見たくちである。そのあと曜日ごとのレギュラーだったせんだみつお司会「ギンザナウ」を中学の授業終わってすぐ電車にのり、銀座三越の屋上で並んで何度も見に行った。「ルイジアナ」「ファンキーモンキーベイビー」のリードボーカルは矢沢だけど、どちらかというとジョニー大倉の甘い歌声の方が好きだった。


死亡が報道で伝えられた27日木曜日は同じ業界の仲間内の飲み会があり、クラブに突入。気がつくとジョニー大倉追悼の歌を自分も歌っていた。「レディセブンティーン」と「彼女は彼のもの」と迷ったけど、「レディセブンティーン」にした。矢沢とちがって残念なのはソロになってからの大ヒットがないこと。どうしてもキャロル時代の歌になってしまうのは寂しい。映画では「遠雷」のような代表作があるだけに残念だ。

彼の甘い声に似せて歌いながら冥福を祈った。

参考作品

ファンキー・モンキー・ベイビー
「二人だけ」「彼女は彼のもの」と「レディセヴンティーン」入っている


ルイジアンナ
ジョニー大倉の歌声さえる「ワンナイト」「メンフィステネシー」


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映画「ションヤンの酒家」 タオ・ホン

2014-11-25 20:13:53 | 映画(アジア)
映画「ションヤンの酒家」は2002年製作2004年日本公開の中国映画だ。


経済成長が進む重慶の町で、主人公が経営する酒家が地上げの波にのまれていく姿を描いている。公開された時に見た。持田香織に似た美形の中国人女優タオ・ホンが印象的であった。彼女を映しだす構図はライティングのセンスもよく美しい。

10年以上前、大陸の中国映画はちょっとドンくさい映画が多かった。その中では比較的なじめた方だった。ストーリーの核は覚えていたが、ディテイルはすっかり忘れていた。こうしてみると主人公が持つ当時の中国人らしからぬ色気に魅了される。

都市開発の波が打ち寄せる中国・重慶の街中で、かろうじて現状を保ち続ける昔ながらの屋台街。その一軒を構えるバツイチの女性ションヤン(タオ・ホン)の酒家は、名物“鴨の首”を売りに毎夜のごとく繁盛していた。


店では明るいションヤンだが、家族のことで色々な悩みを抱えていた。母は彼女の幼い頃に亡くなり、父は京劇女優と恋仲になった末に家を出た。さらに兄夫婦は家庭崩壊の危機にあり、母代わりとなって育てた弟は薬物中毒で更生施設に入っている。そんなションヤンは、いつしか常連客の男と惹かれ合っていく(作品情報より)

1.重慶の町
この映画のいいところは、重慶の町の全容をじっくり映し出し、出演者たちを上手に溶け込ませているところだ。中華民国時代は、日本軍の南京占領で蒋介石が首都を重慶に移していた。名作映画「慕情」で主人公のジェニファージョーンズ演じるスーイン医師の故郷が重慶で帰郷するシーンがあった記憶がある。


主人公の酒家のまわりは、昭和でいえば20年代から30年代にかけての風貌の屋台が連なる飲み屋街だ。外に出しているテーブルで食べ物をつまみながら一杯やる。その猥雑な感じがいい。
立ち並ぶ高層ビルを借景にした裏路地の風景に風情があり、長江の上をロープウェイが悠々と走るシーンも趣がある。


重慶市自体はこの映画が撮影された2002年のあとで急激に伸びた。改革前の重慶を映す貴重な映像だ。共産党の大幹部薄 熙来氏が大連から異動して、彼の改革が成功したのだ。しかし、権力闘争に負けて失脚。今や無期懲役で上層部が失脚する以外彼の生きる道はない。

2.地上げ屋と土地取引
毎日のように、飲みに来る1人の男がいる。風貌はいかにも大陸男性のどんくさい風貌でかっこよくはないが、さすがに主人公も情が移っていく。父も兄弟いずれもいい加減で、主人公のみがしっかりしている設定だ。気が滅入っている中で常連の男に惹かれるのも無理はない。しかも、彼は主人公と同じバツイチだ。


こうして2人は会うようになるが、この常連客が自分の酒家がある屋台街を立ち退かそうとしている地上げ屋だというのがわかる。ここからが映画のミソなので詳しく触れないが、不動産取引のためにじんわり接触するやり方は日本も中国も同じだ。

この主人公は父親の建物を贈与してもらっている。日本だと親子間の所有権移転はとてつもない贈与税を支払うのですが、中国はどうなっているのか?この贈与のせいで兄嫁と取っ組み合いの大ゲンカするシーンがご愛嬌だ。

3.女性店員と福原愛
主人公の酒家で働く女の子アメイがいる。けなげな子だけど、思い余って手を切ってしまう。その女の子はのちに幸せになるのであるが、この子が卓球の福原愛に瓜二つでビックリ。彼女が中国でも人気があるという話を聞いたことがある。この映画をみて妙に納得
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映画「紙の月」 宮沢りえ

2014-11-24 17:54:15 | 映画(日本 2013年以降主演女性)
映画「紙の月」を映画館で見てきました。


宮沢りえの久々の主演作だ。原作は未読。最近の日本映画では気になる一本で、時間が空いたときに映画館に入った。途中飽きさせることなく、ストーリーがつづられ、いつばれてしまうのか?ずっと気になりながら映画の銀幕を目で追った。ただ、中学時代の想い出が随所に挿入される。この意味がどうつながるのか?よくわからないまま終わった。

同僚の銀行員である小林聡美と大島優子はともに好演で、原作にない設定と聞いて意外に思った。

1994年。梅澤梨花(宮沢りえ)は、子どもには恵まれなかったものの夫(田辺誠一)と穏やかな日々を送っている。契約社員として勤務する「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで次長の井上(近藤芳正)からも高評価。支店では、厳格なベテラン事務員の隅より子(小林聡美)や、まだ若くちゃっかり者の窓口係・相川恵子(大島優子)ら、様々な女性たちが梨花と共に働いている。だが一見、何不自由のない生活を送っている梨花であったが、自分への関心が薄く鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。


ある夜、梨花の顧客で裕福な独居老人の平林(石橋蓮司)の家で一度顔を合わせたことのある孫の光太(池松壮亮)と再会した梨花は、何かに導かれるように大学生の彼との逢瀬を重ねるようになる。

そんな中、外回りの帰り道にふと立ち寄ったショッピングセンターの化粧品売り場。支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気づいた梨花が手を付けたのは、顧客からの預かり金の内の1万円だった。銀行に戻る前にすぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋に戻したが、これが全ての始まりであった。

学費のために借金をしているという光太に梨花は「顧客からの定期の申し込みがキャンセルになった」と200万を渡す。さらに顧客から預かった300万を自分の通帳に入れ、自宅で定期預金証書や支店印のコピーを偽造する。やがて横領する額は日増しにエスカレートしていくのだったが。。。(作品情報より)

1.女子社員の横領
ある会社に勤める人から聞いた話であるが、割と大きな横領を事務系の男性社員がやって、事務社員の伝票をさかのぼって全社で徹底的に調べたら、数人の女子事務員による小口の使いこみが発覚したことがあるそうだ。仮払い伝票を悪用して、わずかなお金を手にしたようだ。大きな横領ではないので返金そして自主退社で大げさにしなかったそうだ。中には悪いことをする女子社員もいるものだ。

それにしても、顧客の預かり金を持ってデパートの化粧品コーナーに行くという感覚がよくわからない。普通であれば、現金を持っていたら怖いから事務所に直接行くだろう。1万円とはいえ、中小企業の家族経営じゃないわけだから、こんなことってあるの?と映画を見ながら疑問に思った。


しかも、200万円の現金を預かり、預金証書を持っていこうとしたときにキャンセルだと言って自分のものにするって感覚もそんなことあるかなあ?という印象だ。預金証書をコピーで作成しているのも普通であれば、おかしい気がするんだけど。もう少し違った横領の方が多い気がする。

2.宮沢りえの恋
こんなにすぐ大学生とおかしくなってしまうの?と普通は映画を見て思うだろう。
でもこの出会いすごく劇的にも見える。

この映画のいいところは、セリフを多用しないで2人の恋の始まりを実にうまく表現している。
電車のホームで向かい合っていることに気づく。そこを電車が通過する。行ってしまった後に反対側を見ると相手は見当たらない。ところが、後ろの階段をゆったりと線路の向こうにいた相手が下りてくる。
こういう表現の仕方が映画の醍醐味だろう。普通であれば、一気に相手に感情流入してしまうだろう。


3.突っ込みたくなるところ多数!!
上で述べたような宮沢りえを絡めている素敵なシーンも多々あるが、何でと思う所も多い。
例えば最後、何でタイにいるの?銀行からガラスを割って外に出るシーンも不自然だけど、その前に小林聡美と昼飯を食べた時に、カード決済もできず現金もないのに何で外国に行けるのであろうか?ありえない。

大島優子演じる後輩社員が、不倫している次長の成績をあげるための架空利益計上の手伝いをしたなんて話もあり得る話なのかなあ?という印象を持つ。しかも、次長は主人公の不正に気が付いているにもかかわらず、自分の経理操作を摘発するよと脅され、見て見ぬふりをする。このあたりは突っ込みたくなること多数あり。


最終は捕まるんだろうなあと思って映画を見ている。いくらなんでも、逃がすことはないだろうって。
そうしたら、タイにいた。でも本当に逃がすのであるなら違う流れなんじゃないかなと感じた。

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映画「6才のボクが大人になるまで」 リチャード・リンクレイター

2014-11-23 21:40:08 | 映画(自分好みベスト100)
映画「6才のボクが大人になるまで」を映画館で見てきました。


大好きな映画スクールオブロック」のリチャード・リンクレイター監督が、同じ4人の俳優と12年間作り上げてきた映画だということは知っていた。前評判もいい。やっている映画館も少ないので、満席で立ち見も出る始末だ。この映画ってミニシアターでなくても見る人多いと思うんだけど、興行主は何考えているんだろう。

ストーリーに大きな起伏があるわけではない。どんでん返しがあるわけでもない。
母親は離婚、再婚を繰り返すが、それに伴って子供2人の家庭環境が変わる。アメリカでは特殊な話でもない。しかし、単なる1つの家族の歴史を描くドキュメンタリーにしないところが、この映画の脚本だ。味のあるセリフをそれぞれの登場人物にごく普通にしゃべらせる。それがこの映画のいいところだ。

2時間45分というのは若干長いし、なくてもいいような逸話もあるけど楽しめた。
まずは、12年間演じ切った4人の俳優と監督やスタッフに敬意を表したい。画期的な作品だ。

主人公メイソン(エラー・コルトレーン)は、6歳でママのオリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉さんのサマンサ(ローレライ・リンクレイター)と一緒にテキサス州で暮らしている。ママは大学へ行くためにヒューストンへ引っ越す。ママと離婚してアラスカに行ったパパが僕たちの居場所を探せなくなるのではないかと心配だった。でも1年半ぶりに戻って来たパパ(イーサン・ホーク)は、2人の子供をボーリングに連れて行ってくれた。ママはそれが気に入らず、2人が家の外で言い争う姿を窓から見ていた。


大学へ通うママはビル・ウェルブロック教授と親しくなり、再婚した。ビルにはミンディとランディという子どもがいた。2人と子供同士気が合ったけど幸せは長く続かない。ビルは口うるさく子どもたちに家の雑用を命令する。やりきれないと怒鳴りまくった。アル中のビルは乱暴になって、僕は有無を言わさず頭を五分刈りにされた。ビルは次第にママに暴力をふるい始め、部屋の中で物を投げたりし始める。意を決したママはサマンサと僕を連れて友達の家に逃げた。

オバマが黒人初の大統領候補になったとき、パパに誘われて民主党の選挙運動の手伝いをする。パパは保険会社に勤めている。15才になったサマンサにパパは避妊について突っ込んだ質問を浴びせたり、会話の内容も変わってきた。
修士号を取ったママの勤務する大学が決まり、オースティン近郊の町に引っ越した。新しい中学校では軽いイジメも受けるが、男の友達もできたし、夜遊びもするようになった。


主人公が15才になったとき、ママは教え子たちを呼んだ感謝祭のパーティで、イラクとボスニアに派兵された元陸軍兵ジムと仲良くなる。そして、堅物のジムと一緒に暮らすようになる。一方、パパは、アニーという女性と再婚し、弟である男の赤ん坊も生まれた。パパはマイホーム主義に変わっていった。

高校生になった僕は、写真に夢中になる。夢はアート系の写真家になろうとしている。仲のいい彼女もできた。高校2年の夏、彼女を連れて、大学生になったサマンサのいるオースティンへ遊びに行った。夜はシーナと一緒にサマンサの寮に泊まった。サマンサもルームメイトも留守のはずだったけど突然ルームメイトが帰ってきたのであるが。。。

1.パトリシア・アークエット
名前を忘れていたが、映画を見始めてしばらくしてデイヴィッドリンチ監督「ロストハイウェイで主人公の女性を演じていたことに気づいた。いかにも巨乳好きのデイヴィッドリンチらしく、その映画ではビックリするようなバストを露出させていた。


この映画の撮り始めが2002年でロストハイウェイが1997年だから5年の差なので、最初のころは似たような感じだけど、途中で腹が出てきたり、若干ふっくらしたりする。ところが、しばらくするとすごくきれいに変身したりする。見事な七変化で恋多き12年間の月日を演じている。エンディングロールではトップクレジットは彼女だった。まあそうだろうなあ。


2.イーサンホーク
リチャード・リンクレイターとのコンビで「ビフォア・ミッドナイト」シリーズを撮っている。相性がいいのだろう。でもこの作品はあまり自分は好きでない。どちらかというとデンゼルワシントンがオスカー主演男優賞をとった「トレーニングデイ」での若い相棒刑事役とシドニールメットの遺作「その土曜日、7時58分」で故フィリップシ―モアホフマンの弟役を演じた2作が大好きな作品だ。いずれも未熟な若輩者といった弱い印象をもつキャラで、そういうのがうまい。


ここでは気のいいお父さんを演じている。女の子と1対1になったとき、いったい何を話したらいいの?息子から聞かれる。そうしたら「彼女を質問攻めにしてその答えを熱心に聞いてやるんだ。そうすりゃライバルを引き離せる」なるほど妙に納得してしまう。この映画こういう気のきいたセリフが盛りだくさんだ。
日本ではここまで別れた父親と仲がいいわけもなかろう。最後の卒業記念パーティでのふるまいが素敵だと感じさせる。

3.エラー・コルトレーンとローレライ・リンクレイター
この2人は幼いころからずっと撮られているが、一番変化の大きな2人だ。主人公のエラー・コルトレーンの髪型が次から次へと変わり、思春期の時はちょっと醜いくらいだ。姉の方も一旦醜くなってから、あとで復活。
2人が活躍するのはむしろ思春期になってからだ。思春期の男の子が経験する「Y談」の場面やイジメを受ける場面が印象的だ。女とやっていないのにやっていると言い切るような仲間内の会話は、思春期の自分も経験しただけにたのしい。それにしてもこの姉弟仲いいよね。姉とつるんで恋人を連れ込むシーンが笑えるなあ。


4.音楽好きの監督とビートルズ「ブラックアルバム」
音楽好きのリチャード・リンクレイターだけに映画の中でかかる音楽のセンスは抜群だ。リチャード・リンクレイター監督による2003年のスクールオブロックは主演のジャックブラックの強い個性が活きる世紀の傑作だと自分は思っている。ジャックブラックが子供たちに「ロックの歴史」を講義する場面やレッドツェッぺリンの「移民の歌」に合わせて歌う場面は目について離れないシーンである。ここでもその楽しさが充満している。

一番印象に残るのはイーサンホーク演じる父親が自分のオリジナル編集と言ってビートルズの「ブラックアルバム」をプレゼントするシーンだ。もちろん「ホワイトアルバム」にひっかけたジョークのようなアルバムだけど、メンバー4人の解散後のベストを集めたオリジナルアルバムというのがニクイ。選曲としてポールが「バンドオンザラン」、ジョンが「ジェラスガイ」、ジョージが「マイスウィートロード」、リンゴが「想い出のフォトグラフ」としたところでニクイセリフをイーサンホンクがしゃべっていた。書きとれなくて残念だけど、DVD化したらここに書いておきたいくらい素敵な言葉だった。



見ている人は女性の方が多いようだったけど、男性の方が楽しめる映画だと思う。
主人公にとっての「ヰタ・セクスアリス」がそんなにいやらしくなく語られる。学校の同級の女の子と帰り路の会話をドリーショットで映しだすシーンが凄く素敵で印象に強く残る。
最近は高校生への飲酒が随分とうるさくなっているので、今の生徒たちはかわいそうだけど、この主人公と同じようにビールを飲んだり、エロ話をしたりした時期が思い出されて本当に楽しい。

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高倉健 死す

2014-11-18 21:59:13 | 偉人、私の履歴書
高倉健が亡くなったと報道されている。
これは本当にショックだ。亨年83歳となれば、寿命と考えてもおかしくない。

でも残念だなあ!!
あなたへの復活が本当によかったので、もう一作期待していただけに本当に残念だ。


小学校に上がった後、五反田大崎橋にある東映の映画館にヤクザ映画の看板が目立ってきた。
幼稚園くらいから東映の時代劇を父母と見に行っていた。自分は大川橋蔵のファンだった。
それなのに怖いお兄さんの看板だらけになってきた。目をそむけるしかなかった。

そこの看板には高倉健の顔もあったはずだが、避けていたので印象にない。

その名を知ったのは江利チエミの夫としての存在だった。
我々は実写版「サザエさん」を見たくちである。マスオが川崎敬三で、波平が森川信、フナが清川虹子だった。
アニメでテレビ放映された時、実写の方がよかったのにと思ったくらい江利チエミが好きだった。
その夫があの怖い人だと思うと、恐れをなした。
2人の自宅が火事で燃えた時は、テレビや週刊誌で大げさに取り上げられていたと子供心に覚えている。


その後テレビ「時間ですよ」堺マチアキが憧れる存在としての高倉健も知ったが、怖いままだった。
もう少し大きくなった時幸福の黄色いハンカチ武田哲矢、桃井かおりという若手俳優と一緒に出演することを知った。あの高倉健に2人が恫喝されてしまうのではないかと人ごとながら心配になったくらいである。今となっては、何でそんなこと思ったのかは笑うしかないが、青春時の自分にはそう思うしかなかった。
この映画で見方が変わった。というよりもそれまで怖くて彼の映画は見れなかったのだ。

その後は徐々に見るようになってきた。
実際東映から足を洗って、昔ワルだったけど、今は堅気になっている無口な男というのを演じるようになった。
居酒屋兆治が一番印象的だったが、「八甲田山」「夜叉」「駅」と名作が続く。

そうしているうちにヴィデオで昔の映画が見れるようになった。
「飢餓海峡」の刑事役、「宮本武蔵」の佐々木小次郎役の若々しさは素敵だ。
ヤクザ映画も目をそむけずに見れるようになった。でもその時には自分は30代に足を突っ込んでいた。
網走番外地」で最初背広姿で刑務所へ引っ張られるシーンがこれだ。


自分のブログでヤクザ映画時代の彼の姿をとらえるようになったのは最近だ。
松田優作の遺作ブラックレインでのマイケルダグラスとの共演は大阪が舞台で、珍しくアンディ・ガルシアと歌っているのが御愛嬌だ。

こうしてみると、波乱の人生だったんだなあと思う。
文化勲章もらった時は自分のことのようにうれしかった。これをもらっているので死んだあとに国民栄誉賞なんていわれなくてもすむよね。でも最後可愛がっていた明治大学の後輩田中裕子あなたへを撮れてよかったよ。夜叉」での田中裕子の色っぽさは最高だったよネ。
報道では意外に田中裕子のインタビューがないが、最重要人物だと思う。


つつしんで冥福を祈りたい。
同じ年のクリントイーストウッドにはもう少し頑張ってもらいたい。
コメント (2)
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映画「マダム・イン・ニューヨーク」 シュリデヴィ

2014-11-12 17:56:09 | 映画(アジア)
映画「マダム・イン・ニューヨーク」は今年公開のインド人女性のニューヨーク滞在記


ロードショーの時からなんとなく気になっていたが、dvdにスル―。早いうちにdvd化してくれて、早速見た。
家族で一人英語ができない主人公が、姪の結婚式でニューヨークに招待される。でも、英語が全くできないので不自由してしまうのに劣等感を感じて、思い切ってマンハッタンの英語初心者向け学校へ行くという話。

ストーリーはなんとなく想像できたが、まったく意外性はなかった。最終場面でインド映画らしく踊りを見せるが、あとはいくつかのエピソードを積み重ねていく展開。ただ、2時間13分というのはちょっと長すぎでは?110分で踊り付きで十分見せられる内容で、編集が弱めの印象を持った。

シャシ(シュリデヴィ)は、2人の子どもと多忙なビジネスマンの夫サティシュ(アディル・フセイン)のために尽くすインドのごく普通の主婦。“ラドゥ”というお菓子を贈答用に販売するほど料理上手な彼女の悩みは、家族の中で自分だけ英語ができないこと。夫からは対等に扱われず、年頃の娘は学校の三者面談に来ることも恥ずかしがる始末。
事あるごとに家族にからかわれて傷つき、やり場のない不満を抱えていた。

そんな彼女にある日、ニューヨークに暮らす姉のマヌ(スジャーター・クマール)から、姪の結婚式を手伝ってほしいとの連絡が入る。家族より一足先に1人でニューヨークへ行くことになったシャシだったが、英語ができないためにカフェでコーヒーすら注文できず、店内をパニックに陥らせてしまう。打ちひしがれた彼女の目に飛び込んできたのは、“4週間で英語が話せる”という英会話学校の広告だった。家族はもちろん、マヌたちにも内緒で通学する決意を固めるシャシ。


学校では、世界中から集まった英語が話せない生徒たちと出会うが、その中には、カフェで失敗した際に助けてくれたフランス人男性ロラン(メーディ・ネブー)もいた。ロランが自分に好意を抱いていることを知ったシャシは、長い間忘れていたときめきに戸惑いながらも、仲間とともに順調に英語を学んでゆくが。。。(作品情報より)

シカゴあたりと比較すると、ニューヨークはいろんな人種がいるところだ。サリーを着飾る女性もそれなりにいるだろう。でも、この主人公はちょっと英語できなすぎ?!こんなものなのかなあ?インドの教育って
英国占領下にあったわけで、日本人に比較すれば、もう少し英語ができると思ったんだけど、第2次世界大戦以降英国への反発で逆に英語教育をやらなくなってしまったのかなあ?

1.娘が通う高校参観日での話
親子面談する神父が英語で話してくる。最初これってニューヨークのシーンと思ってしまった。しかも、友人の母親が英語で話しかけてくる。普通のインド人ではないブルジョアだと思うけど、インタースクール以外の日本の学校でこんなことありえないよね。

2.インド、ニューヨークの大豪邸
最初出てくる豪邸を見て、これってアメリカ?インドどっちなの?と感じてしまう。すごい豪邸だ。日本人でこんな家に住んでいる人は少ない。主人はエリートビジネスマンという設定だが、一体年収はどのくらいもらっているんだろう?子供が通うキリスト系の学校の学費はどのくらいなんだろう?家はどの程度の金額で購入できるんだろうか?と疑問に感じてしまった。ニューヨークの姉の家も豪華である。ニュージャージーかな?ともったが、スゲエ家だ。


3.フランス人との恋
ずいぶんと不自然な設定だなあと感じる。それにしても、コックという彼が昼間に英会話学校通えるのかなあ?
最初に出会ったのが、ファーストフードチェーンで主人公がドジを踏んだあとだった。ここまでやるってくらい主人公を英語音痴にした設定だったけどね。


見てみると、かなり不自然な感じがした。最後のスピーチ、短期間であんな言葉無理でしょう。
姪がスピーチ原稿をしっかり書いて、それを時間をかけてようやくできるという水準じゃないかな?


それでも、最後のダンスはインド映画らしくていい。
相手のアメリカ人男性の親が笑いながら張りきって踊っているのが印象的だった。
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映画「レイルウェイ 運命の旅路」 コリンファース

2014-11-06 05:47:17 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「レイルウェイ」はコリンファース主演の英国映画

戦争の捕虜収容所生活で、むごい拷問を受けた英国兵が、昔自分に仕打ちを与えた日本兵と再会するという話である。回想シーンとその後の話と交互に語られる。実話に基づくという。日本人として見ていて気分が悪くなる内容である。


鉄道好きな初老の男性エリック・ローマクス(コリン・ファース)は列車で美しい女性パトリシア(ニコールキッドマン)と相席となり、一目で恋をする。不器用に話をするエリックに、自分のことを素直に話すパトリシア。彼女の方もまたエリックに心惹かれる。2人の愛は一気に深まり、エリックはパトリシアへの愛を貫き結婚式を挙げる。式にはエリックの退役軍人会の仲間たちも出席していた。


エリックは若い頃に第二次世界大戦に従軍していた際の、過酷な戦争体験で負った心の傷に苛まれていたのだ。日増しに気難しくなり、自分の殻に閉じこもるようになるエリック。そんな夫をパトリシアは何とか救いたいという一心で、退役軍人会の仲間フィンレイ(ステラン・スカルスガルド)を訪ねて救いを求める。だが、フィンレイもまた戦争のトラウマから立ち直っておらず、同じ苦しみを抱えていた。


そんな中、エリックやフィンレイの悪夢のような体験に深く関わる、日本人通訳だった永瀬(真田広之)が、今も生きていることを新聞記事により知る。その記事によれば、彼は戦争体験を伝えようと寺院を建て、タイで暮らしているとのことだった。永瀬の生存に動揺を隠せないエリックの脳裏に、まるで昨日のことのようにはっきりと当時の記憶がよみがえる。

エリックは過去と決別し、パトリシアと人生を歩んでいくためにも永瀬と直接向き合うことを決意する。そして、エリックは単身でタイへと向かう。


1942年はじめに快進撃をつづけた日本軍が、シンガポールを陥落させる。それにより多数の英国兵が捕虜になる。その後、タイで鉄道を開通させるために強制労働を強いたという話である。その時に無線機をもって、本国と交信をしていた疑いをもたれる。この機械は受信専門で発信はできない。それなのに、本国に情報を漏らしていたと拷問を受けるのだ。

吐いてしまえときつい仕打ちを受けた英国兵は、そののち30年以上たってもそのトラウマから立ち直れないでいるのである。
イジメというのは、イジメたほうよりもイジメを受けた方がよく覚えているものである。自分の身になっても、遠い昔の出来事が昨日のことのようによみがえる。ましてや、むごい拷問である。忘れようと思っても忘れられないであろう。

それでも、相対した男と再会して許せないけど、許してしまう。その寛容さがテーマの映画だ。
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映画「マチェーテ・キルズ」 ダニー・トレホ

2014-11-03 11:09:13 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「マチェーテ・キルズ」はロバート・ロドリゲス監督による2013年の作品

このおっぱい機関銃が傑作だ。

バッドアスでその存在を知ることになったダニー・トレホは今年70歳、むしろ60代半ばからアクションもので有名になった妙なオヤジだ。それとロバート・ロドリゲス監督が組んだこの作品のストーリーは何か訳がわからない。出演者の顔触れはメルギブソンやアントニオ・バンデラスなどいずれも主演を張ってもおかしくないそうそうたるメンバーが揃っている。しかも、映像は見ていて楽しい。
傑作というわけではないが、末長く人気になるカルト映画の一つになるであろう。


マチェーテ(ダニー・トレホ)は、アメリカ大統領(カルロス・エステベスことチャーリー・シーン)から直々依頼を受ける。それは、メキシコのイカれた男“マッドマン”メンデス(デミアン・ビチル)を倒してほしいというものだった。マッドマンの心臓とミサイルの発射が連動しており、万一、心臓が止まれば、ミサイルがワシントンを壊滅するようになっていた。


唯一解除できるのは、世界一の武器商人ヴォズ(メル・ギブソン)だけ。ヴォズに発射装置を解除させる為には、マッドマンを生きたままアメリカに連れて行かなくてはならない。しかし、マチェーテとマッドマンを狙い懸賞金目当てに暗殺者集団やヒットマン、果ては金に目が眩んだ住人達が襲いかかってくる。


やっと武器商人のヴォズの元に辿り着いたマチェーテは、ヴォズこそがマッドマンにミサイルを売り、操っていた黒幕と知るが・・・。 (作品情報より)

ロバートロドリゲス監督曰く
「ほんとにいかれたシリーズなんだ。ルールもなにもない。だからすごくやりがいがある。たぶん、何でもありっていうのが多くの役者を惹き付けたんじゃないかな。」
確かにそうだ。人の首はちょんと飛ばしまくるし、セクシー女優にエロかっこいいしぐさをさせる。
楽しくて仕方ないだろうなあ。

何よりもセクシー女優が凄い
1.アンバーハード
ジョニーデップ「ラム・ダイアリーでその存在を知った。いい女だなあ!!とため息交じりで見ていたら、なんとジョニーデップと婚約したと報道されているではないか。ここではその充満するオーラに加えて、アクションも入る。


こんな感じで迫られて耐えられる男がいるとは思えない。


目の前で脱いでいこうとするシーンで、映画で「3Dメガネを付けろ」とテロップが流れ、その後映像がグネグネになる。
これは一種のお笑い。アンバーハードのバストが見れるのかと興奮してメガネを付けても。。。。。。


2.レディ・ガガ
予想外に色っぽいのが、レディガガである。
お尋ね者を仕留めようと、男装して現れるのだが、覆面をとるとレディガガだ。


体に密着した赤い服が色っぽいなあ

3.ソフィア・ベルガラ
このお姐さんが最高にエロい!
いかにもSMクラブの女王様のような姿だ。宮沢洋一の秘書がこれを見たら、もうブルブルものだろう。
蜘蛛女」のレナオリンと並ぶエロかっこいい姿だ。


このおっぱい機関銃には笑うしかない。


すでに42歳、熟女ぶり真っ盛りで、夜の寝技に長けている雰囲気を醸し出す
世の中年男性は一度悶絶させられたい気になってしまうのでは?

4.ミシェル・ロドリゲス

これは普通、エスパニック系の映画には欠かせない存在だからね。
女性の中では一番メジャーで格闘技大好き女だ。最後に両目が見えなくなっても戦うそのど根性がすごいなあ

(参考作品)

マチェーテ・キルズ
ロバート・ロドリゲスが遊びまくる


ラム・ダイアリー
美女アンバーハードとジョニーデップの出会い
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映画「幸せを呼ぶミナの文房具店」

2014-11-02 21:11:33 | 映画(韓国映画)
映画「幸せを呼ぶミナの文房具店」は2013年の日本未公開韓国映画だ。


ジャケットの雰囲気に魅せられてレンタルした映画である。病気で倒れた父親の代わりに故郷の文房具屋を営むことになったアラサ―女性の物語である。コメデイタッチで進むが、じんわりとハートに響く場面もあり、個人的には楽しめた。

主人公カン・ミナ(チェ・ガンヒ)はソウル近郊都市の公務員として、税金徴収に当たっている正義感あふれる独身女性だ。その取り立ては厳しく、住民との軋轢もあり、2か月の停職処分を受けてしまう。そんな時、田舎の父親カン・ポングン(チュ・ジンモ)が病に倒れたという知らせがあった。しかも、父親には借金もあるようだ。停職を機に田舎へ帰ったら、父親が営んでいる小学校前の小さな文房具店は古ぼけたままだった。ミナはこの店をきれいさっぱり売り払ってしまおうと決心していた。


一方、新任教師チェ・ガンホ(ポン・テギュ)が文房具店の前の小学校4年生の担任として転任してきた。小学校は自分の母校なので、思い出に浸っている。うっかりおもちゃの手錠をはめるが、鍵がないことに気づく。
朝、ミナが店を片づけていると、小学生たちが、やっと再開したと店になだれ込んできた。あれこれ品定めしているが、ミナはいい加減に子供を扱うし、売ろうとする気力もない。


すると、店の買い手を不動産屋が探してきた。ミナが子供にぞんざいな態度で接しているので、子供たちが店から遠ざかっているのを買い主がみて、店に寄りつくようにしてほしいと言いだす。ミナは一転、店の品物を売りきってしまおうと子供たちと仲良くしようとするのであるが。。。

主人公の子供たちに接する態度がひでえなあという場面が続く。何もこんなに子供たちを扱わなくてもいいのにと思っていたら、徐々に子供たちとの友情が芽生えてくる。新任教師チェとクラスの問題児やその他のいじめっ子との触れ合いやそこに絡むミナのふるまいがいい感じで、しんみりしてしまう場面がでてきた。最後の運動会にかけての展開は非常によかった。


おそらく監督は子供の扱いがうまいのであろう。出てくる子供はみんな好演で、不自然さがなかった。特にいじめられっ子を演じていた少女はきっといい俳優になるだろうと感じた。

1.町の文房具屋
日本も韓国も商店事情は大して変わらないんだなあと映画を見て思った。
自分が通った小学校の前にも、同じような文房具屋さんがあった。昭和40年代だったので、この映画のロケに使ったお店とたいして古さは変わらない。映画の文房具屋でも駄菓子を売っていたが、自分が行っていた店にもあった。当時1円単位で売っていたような気がする。それにしても、こういうお店ってなくなったなあ!品川の実家近くの商店街にも文房具屋は4軒くらいあったけど、いまや店は全部別形態の店に変わっている。


実家近くの文房具屋はみんなオジサンがやっていて、中には子供の自分から見てイヤな奴もいた。ここでは女性の店主だ。こういうコミュニケーションあふれるお店っていいよね。本屋も文房具屋も万引きがつきものだけど映画でも万引きが1つのテーマになっている。貧乏で授業に必要な笛などが買えないので、万引きしてしまうといった話だ。韓国社会の縮図的な話もここにはずいぶんと出てくる。

2.暴力描写
主人公ミナが税金未払いの家へ行って、取り立てようとしたらバケツの水を浴びせられる。おいおいこんなことって日本じゃありえないよね。韓国は許されるの??その上、主人公は怒り狂って、役所の軽自動車を未払いの家の車にぶつける。復讐だ。
あとは、至る所で暴力描写が目立つ。転任してきた教師のもとへ、子供の親が来て暴力をふるう。しかも、身に覚えのないことだ。傷害罪じゃない。まだまだ韓国では暴力が寛容とされているのであろうか?

回想シーンを交えたノスタルジーなムードが実に心地良い映画であった。
見てよかった。

幸せを呼ぶミナの文房具店
ほのぼのした子供との交流
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